住宅関連新聞記事ダイジェスト No.539  2014/6/26~2014/7/2 

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.539  2014/6/26~2014/7/2
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【日本経済新聞】
1 都内路線価、6年ぶり上昇 新宿や銀座けん引
2 フラット35、7月金利は1.73%で横ばい
3 住友不動産、在来工法の注文住宅に参入
4 5月の新設住宅着工戸数15%減 4年半ぶりの減少率
5 圏央道、相模原愛川―高尾山が開通 東名・関越結ぶ
6 人口減少率、秋田・青森・山形がワースト3に
7 中国5県の人口、0.46%減 全国上回るペース
8 四国の人口、0.68%減 生産人口比率6割切る

【朝日新聞】
9 社会インフラ老朽化へ対策 13年度国土交通白書発行
10 首都圏・5月の新築戸建て価格、5カ月連続で前年比上昇 アットホーム調べ
11 最高路線価、上昇は18都市 平均下落もマイナス幅改善 14年路線価
12 第6回ホームインスペクター試験の受付開始
13 5月住宅着工 6.8万戸で3カ月連続の減少 マンション4割超の大幅減 人手不足も影響

14 日本財託 「国際事業課」を新設、外国人入居者の促進図る
15 「リフォーム評価ナビ」 無料で事業者ページの作成支援 限定200社に
16 14年度建設投資見通しは48兆4700億円 高水準を維持 国交省
17 国交省 ヘルスケアリートでガイドライン
18 合格率は30.2% 461人が合格 鑑定士短答式試験
19 5月・首都圏賃貸成約件数、4カ月ぶりに前年上回る
20 不動産情報ストックシステムで横浜市と連携 国交省

【読売新聞】
21 公営団地、賃貸でも内装DIY…各地で物件増加
22 路線価、6年ぶり東京で上昇…全国も下げ幅縮小
23 5月住宅着工15%減…増税反動、人手不足も
24 空き家解体促進ローン、秋田銀が全国初
25 家庭エコ度、ネットで診断…埼玉県が運用
26 14年度建設投資、前年割れ見通し…4年ぶり
27 太陽光発電へ「屋根貸し」…宮城県有11施設
28 田舎子育て体験しよう…移住へ経験者ら交流計画

【日経産業新聞】
29 大東建託、入居費分割・リボ払い 賃貸81万戸対象に
30 鹿島、役員報酬を削減 マンション施工ミスで

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1 都内路線価、6年ぶり上昇 新宿や銀座けん引 2014/7/1 日本経済新聞
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東京国税局が1日発表した東京都内の2014年分の路線価(1月1日時点)は、前年比で平均1.8
%上がった。変動率がプラスとなるのは08年以来6年ぶり。商業施設やオフィスが集積する新宿
や銀座など都心部で特に上昇が目立つ。景気回復や20年の東京五輪への期待感が地価を押し上
げているようだ。
都内の税務署管内ごとの最高路線価は48地点のうち47地点で上昇した。5%以上のプラス地点
は昨年の1地点から14地点に増えた。青梅税務署管内の1地点が横ばいで、下落地点は08年以来6
年ぶりにゼロとなった。

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2 フラット35、7月金利は1.73%で横ばい 2014/7/1 日本経済新聞
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住宅金融支援機構は1日、長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の7月の適用金利を発表
した。主力の返済期間35年以下(融資率9割以下)は、取扱金融機関の最低金利が1.73%で、3
カ月連続で過去最低水準を維持した。返済期間20年以下(同)の最低金利も横ばいの1.45%だ
った。指標となる長期金利が低位で安定しているため。

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3 住友不動産、在来工法の注文住宅に参入 2014/6/30 日本経済新聞
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30日、柱や梁(はり)で建物を支える木造軸組工法(在来工法)の注文住宅に参入すると発
表した。三大都市圏に集中する顧客層を地方にも広げ、2015年度に注文住宅全体の受注を13年
度比2割増の3千棟にする計画だ。

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4 5月の新設住宅着工戸数15%減 4年半ぶりの減少率 2014/6/30 日本経済新聞
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国土交通省が30日発表した5月の新設住宅着工戸数は前年同月比15%減の6万7791戸だった。
減少は3カ月連続で、減少率は2009年12月以来約4年半ぶりの大きさだった。相続税の増税を控
えた個人の節税投資で賃貸住宅は15カ月連続のプラスになったが、消費増税の影響で持ち家や
分譲住宅の落ち込みが大きくなったのが響いた。
持ち家は22.9%減の2万2288戸だった。分譲住宅は27.1%減の1万7437戸で、特にマンション
が43.3%減と大きく落ち込んだ。持ち家、分譲住宅ともに4カ月連続で前年同月を下回った。

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5 圏央道、相模原愛川―高尾山が開通 東名・関越結ぶ 2014/6/28 日本経済新聞
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首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の相模原愛川インターチェンジ(IC、神奈川県厚木市
)―高尾山IC(東京都八王子市)間の開通式典が28日、相模原市内で開かれた。区間延長は1
4.8キロメートル。東名高速道路、中央自動車道がつながり、関越自動車道も含めて3つの高速
道路が結びつく。東海地方から北関東方面へのアクセスが向上する。
「通り初め」を実施する開通セレモニーのあと、午後3時から一般車の通行が可能になる。

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6 人口減少率、秋田・青森・山形がワースト3に 2014/6/26 日本経済新聞
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総務省が25日発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査(1月1日時点)で、秋田、青森、
山形の3県は人口減少率が全国ワースト3だった。福島、岩手も全国平均を上回る減少率で、東
北の人口減少は深刻さを増している。一方、宮城県は東日本大震災からの復興に伴う人口流入
などで0.1%増で、他の5県との格差も鮮明となっている。
最も深刻なのは秋田県だ。県人口は1年間で約1万3000人減った。年齢別の都道府県人口をみ
ると、0~14歳の年少人口の割合は10.79%で全国最低。逆に65歳以上の老年人口の割合は31.15
%と全国最高。老年人口の割合が高まった結果、15~64歳の生産年齢人口の割合が低くなる傾
向にあり、少子高齢化の深刻化が全国でも際立つ。
秋田県はこのほど、人口問題対策連絡会議(議長・佐竹敬久知事)を設置し、人口減の原因
分析に着手した。2040年には人口が現在の約107万人から70万人に減るとの推計もあり、年度内
には人口70万人を前提とした地域や行政の将来像を示す方針だ。このまま人口減が続くと、自
治体が担っている業務の一部が成り立たなくなる恐れもあり、対策が必要となる。
東北6県では2番目の人口を持つ福島も約1万4000人減った。09年の日本人の人口を100として
各年の人口を指数化した統計をみると、14年は95.29。秋田(95.33)も下回って、3年連続で全
国最低となった。福島第1原子力発電所事故による人口流出は収まりつつあるが、どうやって若
者を県内に定着させるかという震災前の課題は未解決のままだ。現時点では震災前水準への回
復も道のりは険しいと言わざるを得ない。
人口減少数が約1万4000人と6県で最大だった青森県は、転入よりも転出が多い社会減が加速
した。原子力施設の集積などを生かした企業誘致や農業の改革などで雇用を創出していく考え
だ。
約9000人減少した岩手県は、17日に人口問題対策本部を設置した。本部長を務める達増拓也
知事は「復興とはふるさとを消滅させない取り組みだ。定住促進や子育て支援などを強化する
」と話している。
山形県も約1万1000人減ったが、世帯当たりの構成人員数が多いという特徴は維持した。山形
は2.83人で首位の福井(2.84人)に次ぐ全国2位。3世帯同居が多く残り、良好な子育て環境を
維持しているとみられるが、人口を増やすまでには至っていない。

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7 中国5県の人口、0.46%減 全国上回るペース 2014/6/26 日本経済新聞
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中国5県では全国を上回るスピードで人口が減少している。総務省が25日発表した住民基本台
帳に基づく2014年1月1日時点の人口動態調査によると、外国人を含む中国5県の人口は756万308
5人で前年より約3万5000人減少した。減少率は0.46%と全国の0.19%を上回った。65歳以上の
高齢化率は27.36%と全国を上回る一方、経済活動を支える生産年齢人口は59.46%と全国の62.
33%を下回った。
県別では鳥取、島根が都道府県別で人口が少ない1位、2位となった。減少率では5県すべてが
全国を上回った。このうち日本人の減少率では0.77%減の島根が全国7位、0.76%の山口が9位
だった。
死亡が出生を上回る日本人の自然減では島根が0.57%減で全国5位、山口が0.54%で8位とな
り、転出が転入を上回る社会減では鳥取が0.27%減で全国6位だった。
市町村では島根県海士町の1.94%増をはじめ広島市、岡山市など11市町村で人口が増加し、
山口県上関町、広島県神石高原町は3%を超す減少となった。自然増では0.46%増の鳥取県日吉
津村のほか広島県海田町、岡山県早島町など9市町村で増加した。社会増では2.76%増の海士町
はじめ山口県下松市や島根県出雲市など25市町村で増加した。

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8 四国の人口、0.68%減 生産人口比率6割切る 2014/6/26 日本経済新聞
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四国4県の人口減少が続いている。総務省が25日発表した住民基本台帳に基づく2014年1月1日
時点の人口動態調査によると、外国人を含む4県の人口は398万3172人と、1年前に比べ約2万700
0人減った。減少率は0.68%。生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の比率は4県とも全国を下回
り、地域の活力低下が懸念される。各県は移住促進や少子化対策を急ぐ。
各県の人口減少率は高知県が0.91%、徳島県が0.76%、愛媛県が0.69%、香川県が0.43%。
各県とも減少率は国内全体の0.19%を大きく上回る。死亡が出生を上回る日本人の自然減少率
では高知が全国都道府県の中で2位。徳島も6位だった。
四国では少子高齢化が進み、地域経済を支える生産年齢人口の比率の落ち込みが深刻。4県の
生産年齢人口はいずれも前年(3月31日時点)を下回った。各県とも減少率は1%を超え、徳島
の1.4%減が最も大きかった。
全国平均は62.33%だった生産年齢人口の比率は高知が57.59%で低い順で全国2位。愛媛県は
59.15%で10位だった。徳島、香川も今回、60%を割り込んだ。
15歳未満の年少人口の構成比の低さも四国の特徴だ。低い順で高知県が全国4位、徳島県が6
位。愛媛県も全国平均(12.98%)を下回る。四国で全国を上回ったのは香川県だけだった。

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9 社会インフラ老朽化へ対策 13年度国土交通白書発行 2014/7/2 朝日新聞
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国土交通省は7月1日、国土交通白書を作成し、閣議で了解を得た。
13年度白書のテーマは、「これからの社会インフラの維持管理・更新に向けて」。第1部総論
では、インフラ老朽化という現状を受けて、(1)社会インフラの多面的利用、集積による効率化
といった「賢く使う」、(2)維持管理・更新におけるPFIの活用など「みんなで支える」、(3)地
方公共団体における担い手確保など「将来を見越す」という3つの観点から、実際の取り組み事
例などをもとに目指すべき施策の方向性を検討。そして、国土交通分野における現在の主な取
り組みを紹介している。
第2部各論では、東日本大震災からの復旧・復興に向けた取り組みや観光立国の実現、安全・
安心社会の構築としてユニバーサル社会の実現・交通分野に置ける安全対策の強化、ICTの利活
用と推進――など、政策課題ごとに記述している。

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10 首都圏・5月の新築戸建て価格、5カ月連続で前年比上昇 アットホーム調べ 2014/7/
2 朝日新聞
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不動産情報サービスのアットホームの調査によると、5月の首都圏における新築戸建て住宅の
平均成約価格は3329万円(前年同月比2.3%上昇)で、5カ月連続のプラスとなった。また、3カ月
ぶりに全エリアで上昇した。

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11 最高路線価、上昇は18都市 平均下落もマイナス幅改善 14年路線価 2014/7/1 朝
日新聞
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国税庁は7月1日、相続税や贈与税の税額算定の際の基準となる路線価(14年分)を公表した。
標準宅地の評価基準額の対前年変動率の平均値を見ると、全国平均は前年比マイナス0.7%で6
年連続の下落となったものの、下落幅は1.1ポイント改善した。また、上昇した県は宮城県、福
島県をはじめ8県あり、昨年の2県(宮城県、愛知県)から増加。沖縄県は横ばい(前年比0.0%)だ
った。
都道府県庁所在都市で最高路線価が上昇したのは18都市で、前年の7都市から大幅に増えた。
上昇率が5%以上の都市は、さいたま、東京、横浜、金沢、名古屋、大阪、広島、那覇。上昇率
が5%未満の都市は、札幌、仙台など10都市、横ばいが山形、新潟など8都市。下落した都市は21
(前年32)だった。
最も高い路線価は東京都中央区銀座5丁目銀座中央通りで、1平方メートル当たり2360万円(前
年比9.7%増)。29年連続で最高となっている。

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12 第6回ホームインスペクター試験の受付開始 2014/7/1 朝日新聞
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NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(東京都渋谷区)は7月1日、第6回公認ホームインス
ペクター資格試験の受験申込受付を開始した。締め切りは9月19日。今回から、団体申し込みの
割引制度を導入する。
試験日は2014年11月15日(土)。昨年と同様、東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の6会場
で実施する。時間は午後1時~2時30分。受験料は1万4000円(税込み)、10人以上の団体で申し込
む際は1人当たり5%割り引きの1万3300円(同)。木造住宅やマンションの構造部材、給排水・電
気設備などに関する一般的な仕様、施工、劣化の判断に関すること、マンション管理、報告書
の作成に関することなどを出題範囲とする。

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13 5月住宅着工 6.8万戸で3カ月連続の減少 マンション4割超の大幅減 人手不足も影響
か 2014/6/30 朝日新聞
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国土交通省が6月30日に発表した14年5月の新設住宅着工戸数は6万7791戸で、前年同月比15.0
%減となり3カ月連続の減少となった。6万7000戸台は11年10月以来の低水準で、3カ月連続の減
少は12年6~8月以来のこと。季節調整済み年率換算値では87.2万戸(前月比3.7%減)で、2カ月ぶ
りに年率換算80万戸台になった。
利用関係別に見ると、持家は2万2288戸(前年同月比22.9%減)、貸家は2万7434戸(同3.1%増)、
分譲住宅はマンションが7307戸(同43.3%減)、戸建て住宅が1万26戸(同7.9%減)。貸家は15カ月
連続の増加だが、戸建て住宅は先月の増加から再び減少。持家とマンションは4カ月連続の減少
となった。
国土交通省では、「消費増税の駆け込み需要の反動の影響が出ている。また、マンションの
減少についてはヒアリング調査によれば、一部に建設資材の高騰や労働者不足の影響が出てい
るようだ」とし、「順調だった貸家の着工も増加ではあるが、伸びは少しで、やや不安視して
いる」と分析した。

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14 日本財託 「国際事業課」を新設、外国人入居者の促進図る 2014/6/30 朝日新聞
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投資用中古マンションの販売・賃貸管理事業を行う日本財託は7月1日から、「国際事業課」
を新設する。外国人入居者の促進を図る。
1万3000戸超の管理物件を有する同社によると、昨年1年間に行った賃貸契約数は3504件。そ
のうち外国人入居者の契約件数は586件で、6人に1人が外国人という結果となった。全スタッフ
を外国人社員で構成する「国際事業課」の新設により、外国人入居者への対応強化を行う。

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15 「リフォーム評価ナビ」 無料で事業者ページの作成支援 限定200社に 2014/6/30
朝日新聞
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リフォームポータルサイト「リフォーム評価ナビ」を運営する住まいづくりナビセンター(東
京都中央区)は、国土交通省の補助事業採択に伴い、事業者ページの作成支援を行う。消費者は
掲載情報が充実しているリフォーム事業者を選定する傾向があるという。そこで、今年度新た
に200社を募集し、各事業者に専門スタッフを派遣。事業者ページの作成支援を無料で行う。
国交省の「2014年度住宅ストック活用・リフォーム推進事業」に採択された。

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16 14年度建設投資見通しは48兆4700億円 高水準を維持 国交省 2014/6/27 朝日新聞
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国土交通省建設経済統計調査室は6月27日、14年度の建設投資見通しは48兆4700億円になると
発表した。前年度比0.5%減とほぼ横ばいで、13年度10.2%増となった水準を維持している。
内訳は、政府投資が20兆3700億円(前年度比1.1%減)、民間投資が28兆1000億円(同0.1%減)。
民間投資のうち、民間住宅投資が15兆1000億円(同4.1%減)、民間非住宅建設投資が13兆円(同5.
0%増)。
また、建築物リフォーム・リニューアル投資額も併せて発表し、14年度は7兆6900億円で、前
年度比21.5%減と大きく減らすとした。これは、「消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動
による」と同統計調査室はみている。

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17 国交省 ヘルスケアリートでガイドライン 2014/6/27 朝日新聞
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国土交通省は6月27日、「高齢者向け住宅等を対象とするヘルスケアリートの活用に係るガイ
ドライン」を公表した。資産運用会社が整備すべき組織体制やヘルスケア施設の取引に際して
留意すべき事項を示した。適用時期は7月1日。
今回のガイドラインは、サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホーム、認知症高齢者グル
ープホームの3種類を対象施設とする。病院については別途検討する予定だ。

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18 合格率は30.2% 461人が合格 鑑定士短答式試験 2014/6/27 朝日新聞
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国土交通省土地鑑定委員会は6月27日、14年不動産鑑定士・短答式試験の合格者を発表した。
それによると、今回の受験者は1527人で461人が合格、合格率は30.2%。合格率が30%を超える
のは12年試験以来2年ぶりで、新制度になった06年からは2回目。合格者の平均年齢は39.3歳、
最高齢77歳、最年少は20歳だった。
合格者は8月2日から4日までの3日間で行われる論文式試験を受験できる。

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19 5月・首都圏賃貸成約件数、4カ月ぶりに前年上回る 2014/6/26 朝日新聞
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アットホームの調査によると、5月に首都圏で成約した賃貸住宅は1万8963件で、前年同月比2
.0%増加した。4カ月ぶりに前年を上回った。
アパート・マンションともに増加し、特にアパートは全面積帯で成約が好調だった。増加率
はマンションを4.5ポイント上回った。一方、東京23区では、カップル向きアパート、都下では
シングル向きマンションの成約が振るわず、4カ月連続の減少となった。

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20 不動産情報ストックシステムで横浜市と連携 国交省 2014/6/26 朝日新聞
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国土交通省はこのほど、不動産情報ストックシステムの整備のための、プロトタイプシステ
ム(検証のための仮のコンピュータープログラム)を構築するに当たり、横浜市と連携して、同
市の都市計画情報や防災情報などオープンなデータを活用する、と発表した。
同省では、15年度に情報ストックシステムを試行運用することを決めており、システム導入
で得られる効果やメリット、システムの機能などに関する課題などの検証を行うため、今年度
プロトタイプシステムの構築に取り組むこととしていた。
横浜市は行政情報の提供やオープンデータに関する検討に先進的に取り組んでおり、同市と
連携することで有用なプロトタイプシステムの構築ができるとして決めたもの。
今後は、不動産実務者や情報保有機関の意見を踏まえ、プロトタイプシステムの詳細な機能
や情報保有機関との連携のあり方について検討を進めていく。

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21 公営団地、賃貸でも内装DIY…各地で物件増加 2014/7/2 読売新聞
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各地の公営団地や都市再生機構(UR)の団地で、内装を自分好みに変えられる「DIY(
日曜大工)」を売りにした物件が目立っている。
賃貸住宅では一般的に禁じられている改装を許可し、老朽化で古くさいイメージを持たれが
ちな団地に、若い世代を呼び込む狙いだ。

再生コンペ
京都市中心部の堀川通に面した築64年の堀川団地の一室。10畳半の床の一部にだけ畳が
敷かれ、真っ白い壁にはたくさんのコウモリの絵。古びたコンクリート造りの外観とは対照的
なたたずまいだ。「コンクリートと畳の調和を追求しました」。住人のカバン職人・長屋洋平
さん(37)は話す。
団地を所有する京都府住宅供給公社は昨夏、芸術家や職人らを対象に、限定4室の「入居権
」をかけてDIYプランを競うコンペを実施。長屋さんは今年3月に入居し、自ら改装を手が
けた。家賃も月2万8000円と通常より低めに設定され、「古さと新しさが融合した部屋に
いると、不思議と仕事のアイデアも湧きます」。
同団地は、老朽化に伴う再整備が進む。再生の起爆剤として、公社は今後もコンペを開いて
いく予定だ。

主婦がデザイン
DIY可能な賃貸住宅は、2011年頃から目立ち始めた。URは同年9月、大阪府富田林
市などの団地を対象に、改装費を入居者が負担する代わり、退去時の原状回復義務を撤廃。契
約から3か月は、改装期間として賃料も免除した。壁の塗装など簡易な施工に限った「プチD
IY」も含め、現在、URのDIY物件は38団地・計171戸に広がっている。
背景には、「若い世代に老朽化や設備の不便さが敬遠されかねない」(UR担当者)との危
機感がある。少子高齢化で公営住宅の空室の増加も見込まれる中、UR団地などのリノベーシ
ョン(大規模改修)を手がける建築家の馬場正尊さん(45)は「入居者の視点を意識した住
宅への転換が進んでいる」と言う。
1970~80年代建築の箕面粟生あお団地(大阪府箕面市)では12年6月、同府泉佐野
市の賃貸住宅のDIY体験をつづったブログが人気の主婦久米真理さん(27)に、モデルル
ームのデザインと施工を依頼。木目やレンガ柄の壁紙、手作りのキッチンカウンターが人気を
呼び、DIY対象の28戸はほぼ埋まった。
昨年1月に入居した主婦福山伊穂莉さん(28)は、壁を若草色に塗り、押し入れを夫の書
斎に改装。「子の成長に合わせて壁紙を替えるなど、家族と家が一緒に変化できるのも魅力」
と喜ぶ。

アイテムも充実
大阪市住まい公社は12年9月、港区の「コーシャハイツ港」1号棟(82戸)の17戸に
、棚の設置や塗り替えなどができる木製の壁を設けた。新婚夫婦ら15世帯が入居中で、他の
団地にも拡大予定。大阪府住宅供給公社でも、千里山田西(吹田市)など3団地で、壁一面分
の壁紙を20種類から選べる「カスタマイズ賃貸」を展開しており、DIYの導入も検討中だ

高まるDIY人気。リクルート住まい研究所(東京)の池本洋一主任研究員(41)は「画
一的なデザインに満足せず、住まいを自分で変えたいと思う人が増えた。壁紙などのアイテム
が充実し、ホームセンターやネットで安く入手できるようになったのも大きな要因ではないか
」と分析している。(南暁子)
DIY Do It Yourself(自分で作ろう)の略。国内では1972年、日曜
大工に必要な道具や材料をそろえたホームセンターが埼玉県に初めて登場。現在は4500店
舗に広がり、日本DIY協会(東京)によると、市場規模は年4兆円に上るという。

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22 路線価、6年ぶり東京で上昇…全国も下げ幅縮小 2014/7/1 読売新聞
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国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2014年分(1月1日現在)の路線価を
発表した。
平均変動率は、前年も上昇した愛知県と宮城県に加え、東京、大阪、神奈川、千葉、埼玉、
福島の6都府県で上昇に転じ、大都市の回復傾向が鮮明になった。全国平均では前年比マイナ
ス0・7%で、6年連続の下落となったが、下げ幅は前年より1・1ポイント縮小した。
東京都や大阪府の上昇はリーマン・ショック前の08年1月以来、6年ぶり。景気回復や大
規模な金融緩和で、不動産取引が活発化していることが背景にある。4月の消費税率引き上げ
を前にした住宅の駆け込み需要も上昇の一因となった。
福島県は22年ぶりの上昇。東京電力福島第一原発事故で避難した人たちの県内移住が進ん
だためとみられる。

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23 5月住宅着工15%減…増税反動、人手不足も 2014/7/1 読売新聞
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国土交通省が30日発表した5月の新設住宅着工戸数は、前年同月比15.0%減の6万7
791戸で、3か月連続で前年実績を下回った。
下げ幅は4月(3.3%減)や、1997年4月の前回の消費増税後の5月(9.6%減)
よりも大きかった。消費増税前の駆け込み需要の反動減に加え、人手不足などから着工を控え
る動きも出始めている。

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24 空き家解体促進ローン、秋田銀が全国初 2014/7/1 読売新聞
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人口減少に伴って増え続ける空き家の解消につなげようと、秋田銀行は自治体と連携した全
国初の「空き家解体ローン」を開発し、30日、秋田県大仙市、仙北市、美郷町と提携した。
空き家の解体は、所有者の資金不足が障害になって進んでいないが、同行は各自治体の解体
補助金とスクラムを組む形で、空き家の所有者が解体資金に充てる低利のローンを組めるよう
にした。
融資金額は10万円~200万円で、期間は6か月~5年。提携先自治体の補助金を受ける
場合、年利2・0%となる。所有者が解体費用を一時的に用意しなくても済むよう、補助金交
付と融資実行を連動させる。提携先ではない自治体の住民も利用できるが、その場合は年利2
・5%となる。
同日、大仙市で提携覚書の調印式が行われ、栗林次美市長、門脇光浩・仙北市市長、松田知
己・美郷町長が出席。湊屋隆夫・秋田銀行頭取と覚書を交換した。
湊屋頭取は「空き家の解体が進まない状況に、銀行も何かお役に立てないかと考えた。ほか
にも空き家の解体に補助金を出している自治体がある。早期に提携を図りたい」と述べた。
栗林市長は「提携は画期的で感謝している。空き家問題は全国共通の悩み。これが国全体で
空き家問題に取り組むきっかけになればいい」と述べた。
門脇市長も「このローンは、解体が進まない現状に風穴を開けてくれる」と評価。松田町長
は「人口減少の中で、空き家問題は増大すると思うが、このローンが抑止・歯止めになればい
い」と期待を寄せた。
大仙市は、2011年度に県内で初めて「空き家条例」を施行した自治体の一つ。空き家は
火災や犯罪の誘因になり、雪で倒壊すれば近隣住民らにも危険が及ぶため、市は空き家の所有
者に解消に向けた指導、助言を行っており、昨年度までに行政代執行による解体も3軒実施し
ている。
取り組みの結果、同市の空き家の総数は着実に減ってきたが、一方で、解体されないまま老
朽化が進んだ「危険な空き家」はむしろ増えているという。

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25 家庭エコ度、ネットで診断…埼玉県が運用 2014/7/1 読売新聞
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家庭の二酸化炭素(CO2)の排出量が増加していることを受け、埼玉県は1日から、自宅
のCO2排出量などをインターネットでチェックできる「家庭のエコ診断」の運用を始める。
電気やガスの代金などを世帯平均と比較でき、診断結果に基づく省エネ対策についても知る
ことができる。県は「光熱費の現状を知る良い機会。節約に役立ててほしい」と利用を呼びか
けている。
県は2020年までに、CO2の排出量を05年比で25%減らすことを目指しているが、
家庭の排出量は年々増加し、12年度は過去最大の1019万トンに達した。家庭のCO2の
排出量を少しでも削減するため、エコ診断を始めることにした。
エコ診断は、同居人数や延べ床面積、1日当たりの冷暖房の稼働時間など25項目を入力す
ると、電気代やガス代、CO2排出量などについて世帯平均とグラフで比較することができる

診断結果に基づき、▽リビングの照明を消費電力の少ないLEDに交換▽風呂のシャワーを
節水シャワーヘッドに交換▽冷暖房の設定温度を控えめにする――などのアドバイスを提示す
る。アドバイスに従って削減できる光熱費とCO2量も表示される。
診断を終えると「受診証」が発行され、エコ診断の協賛店に提示すれば割引などの特典を受
けることができる。協賛店は東京ガスや家電量販店「デンキチ」などの3事業所に限られるが
、県は今後、協賛店を増やしていく方針。
エコ診断を使うにはhttps://www.ecosaitama.jp/にアクセスし、登録が必要。問い合わせは
県温暖化対策課(048・830・3033)へ。

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26 14年度建設投資、前年割れ見通し…4年ぶり 2014/6/30 読売新聞
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2014年度の建設投資(出来高ベース)が、前年度より0・5%少ない48兆4700億
円と、4年ぶりのマイナスになる見通しだ。国土交通省が推計した。
13年度の補正予算が前年度より約3兆円少なかったことや、戸建て住宅やマンションの建
設を巡る消費増税前の駆け込み需要の反動減などが影響するとみている。
内訳は、道路整備など政府投資分が1・1%減の20兆3700億円、住宅建設など民間投
資が0・1%減の28兆1000億円。ただ、民間投資のうち、オフィスビルや病院、学校な
ど住宅以外の投資は、景気改善や企業収益の好転などで、5・0%増の13兆円に増える見込
みだ。

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27 太陽光発電へ「屋根貸し」…宮城県有11施設 2014/6/27 読売新聞
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宮城県は、議会庁舎や高校など県有11施設の屋上を民間企業に有料で貸し出し、太陽光発
電のスペースとして利用してもらう「屋根貸し」事業に乗り出した。
空いている屋上を有効活用する初の試み。施設を利用する4事業者が決まり、年度内の発電
開始を目指す。
県再生可能エネルギー室によると、貸し出すのは議会庁舎や仙台三高、東北歴史博物館など
の屋上。比較的新しく、木造ではない施設を対象にした。4月から5月にかけて事業者を公募
したところ、5事業者から36件の応募があり、事業計画や提示された賃料などを有識者らが
審査して4事業者を選んだ。
賃料は設置面積などに応じて決まり、11施設合計で年間約190万円に上る。ソーラーパ
ネルの設置や保守・点検などの費用は事業者側が負担するため、同室の担当者は「税金を投じ
る必要がなく、リスクも取らずに県有施設の有効活用ができる」とメリットを強調している。
事業者は太陽光発電で得られた電力を電力会社に売電し、収益を上げる。同室によると11
施設合計の出力は約1300キロ・ワット、年間発電量は約157万キロ・ワット時で、一般
家庭約470世帯分の年間消費量に相当する。
災害時などに送電できなくなった場合は、発電された電力を各施設で非常用電源として使う
こともできる。11施設のうち、仙台三(仙台市宮城野区)と白石(白石市)、角田(角田市
)、古川黎明(大崎市)の4高校は、それぞれの自治体の避難場所や避難所に指定されており
、同室は「わずかな電力かもしれないが、少しでも不便さの解消につながれば」としている。
総合建設コンサルタントのオオバ東北支店(仙台市青葉区)は、11施設のうち、設置面積
が最大の東北歴史博物館など3施設の屋根で発電を行う。同支店の担当者は「北海道で太陽光
発電による売電事業を行っているが、屋根の上で実施するのは初めて。今回の事業がうまくい
けば、各地で展開していきたい」と話している。

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28 田舎子育て体験しよう…移住へ経験者ら交流計画 2014/6/27 読売新聞
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都会で子供を育てている人たちに農山村での暮らしを体験してもらい、移住につなげようと
、島根県吉賀町柿木村の住民有志が7月、農作業やIターン者らとの交流を楽しむ2泊3日の
イベントを開く。
町外から移り住んだ佐野綾さん(37)らが、地方自治体が独自に行っている育児サポート
策などを知るのに苦労した経験から企画した。
佐野さんは東京出身で、東日本大震災を機に山口県上関町、広島県北広島町で暮らした後、
昨年夏、写真家の夫・高太郎さん(43)、幼い子供2人の家族4人で吉賀町柿木村に落ち着
いた。
同町は有機農業が盛んで、健康志向の高まりを受けて都会からの移住者も多く、子供が通う
町立木部谷保育所の園児4人の親も全員Iターン組。町も▽高校生まで医療費無料▽保育料の
半額化(第2子以降は無償)――など、子育て世代に手厚い施策を打ち出している。
しかし、東日本で移住先を探しても、吉賀町の情報にはなかなかたどり着けなかった経験か
ら、佐野さんは「まずは柿木村に来て、子育て事情や生活環境を知ってもらうことが大切」と
イベントを思い立った。
保護者仲間や地域住民らと実行委員会を結成。保育所行事に住民も参加する地域密着型の子
育て環境や、野菜や米の有機栽培、林業などの山仕事、行政の支援策など、移住者が必要とす
る情報をまとめたパンフレットも新たに作成した。
イベント「有機の里de子育て体験」は、「ふるさと島根定住財団」の支援を受けて7月1
9~21日に実施。農作物の収穫や、まきを燃やした火で調理するなど<田舎暮らし>を家族
で体験してもらう。保育所や地場産野菜が買える道の駅など、日常生活で欠かせない施設の見
学、定住相談なども計画している。
佐野さんは「子供が虫を怖がらなくなるなど、自然に囲まれた中で伸び伸びと成長させても
らっている」と笑顔で語り、「1回のイベントで定住に結びつかなくても、継続的に情報を提
供できるようにしたい」と話している。
料金は食費、宿泊費込みで中学生以上5000円、小学生以下2600円で、現地までの交
通費が別途必要。3家族まで先着順に受け付ける。問い合わせは実行委事務局のNPO法人・
エコビレッジかきのきむら(0856・79・8084)へ

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29 大東建託、入居費分割・リボ払い 賃貸81万戸対象に 2014/7/1 日経産業新聞
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賃貸住宅大手の大東建託は7月1日から、契約時に支払う仲介手数料や礼金など初期費用の支
払いで、クレジットカードでの分割払いやリボルビング払いに対応する。管理する約81万戸の
賃貸住宅が対象。同社は昨年秋から初期費用について、クレジットカード決済を始めた。分割
払いに対応することで、利用者の利便性を高めて、入居者の確保につなげる考え。
決済代行のハビーズ(東京・新宿)と組んで、分割払いやリボ払いの仕組みを整えた。3回、
6回、12回の分割払いに対応する。分割回数に応じて金利がかかる。

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30 鹿島、役員報酬を削減 マンション施工ミスで 2014/6/30 日経産業新聞
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鹿島の中村満義社長は27日、東京都内で開かれた株主総会で、同港区の高級マンションが施
工ミスで建て直すことになったのを受けて「役員のボーナスは不支給で、役員報酬は削減して
いる」と説明した。執行役員を含む役員58人がすべて対象だが、削減額など詳細は示していな
い。
建て直しの対象は、1戸の最高価格が3億円を超える「ザ・パークハウスグラン南青山高樹町
」。三菱地所レジデンスが売り主で、鹿島や下請け会社が建設を請け負った。昨年末にインタ
ーネット上の書き込みで、コンクリートの壁の配管や配線用の穴が設計通りに開いていなかっ
たことが発覚した。

2014-11-23 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed