住宅関連新聞記事ダイジェスト No.504 2013/10/10~2013/10/16

 

―*―*―* MENU *―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*― 【日本経済新聞】 1    穴吹興産、コーポラティブ住宅事業に参入 まず福岡で 2    川崎市と東芝、スマートコミュニティー事業で包括連携 3    大和ハウス、相続税立て替えで最大3億円融資 4    戸建て住宅、増税前の駆け込み顕著 大手各社の9月受注大幅増

【朝日新聞】 5    フラット35 13年第3四半期の申請件数は2.4万件、前年比22%減 6    「品川シーズンテラス」がグリーンビル認証で最高位 NTT都市など 7    ハウスジーメン、保証期間「1年」の瑕疵保険 個人間売買用で販売開始 8    シニア向け不動産情報サイト「ノムコム60→」 老人ホーム検索も 9    9月の首都圏流通動向 中古マンションが引き続き成約増 東日本レインズ 10    「ヘルメットの配布」実施は3割 オフィスの防災アンケート 11    都心・大規模ビルの空室率、3カ月ぶりに6%台に悪化 12    DBJ環境ビル認証 築85年で「ゴールド」 平和不の「日証館」

【読売新聞】 13    地下水位低下工法の実験開始 液状化対策で千葉市 14    相続税分を立て替え融資…不動産仲介会社 15    オフィス空室率低下 16    うめきた2期開発は「緑化」が条件…公募要項 17    団地の除草へヤギ放牧 URが実証実験 18    地下水位低下工法の実験へ…千葉市

【日経産業新聞】 19    積水ハウス、対話型HEMSを提供 日本IBMと連携 20    イメーション、浴室で使えるスピーカー発売 21    YKKAP、品ぞろえ2割増 サービス付き介護住宅用、幅広窓など 22    竹中工務店、強風にも対応する機械式免震装置 初期費2割減可能

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******************************************************************************** 1    穴吹興産、コーポラティブ住宅事業に参入 まず福岡で    2013/10/12 日本経済新聞 ********************************************************************************  穴吹興産は、入居予定者が設計から加わることができるコーポラティブ住宅の事業に参入す る。第1弾として来年春をめどに福岡県で1棟を建設し、その後も少なくとも年間1棟は建設して いく方針。同社は主力の分譲マンション事業が将来的には人口減少などで伸び悩むと見込んで おり、新規事業を強化する。  福岡県で手掛けるのは市中心部にある西鉄平尾駅(福岡市)にほど近い敷地面積約1300平方 メートルの土地に建てる物件。入居を希望する住民を募集して建設組合をつくってもらい、組 合が土地を購入してマンションを建てる。募集組合員数は23組で、土地の購入金額は約4億円の 予定。

******************************************************************************** 2    川崎市と東芝、スマートコミュニティー事業で包括連携    2013/10/11 日本経済新聞 ********************************************************************************  川崎市と東芝は10日、IT(情報技術)を使って電力や通信などの社会インフラを総合的に 管理するスマートコミュニティー(環境配慮型都市)事業で包括提携を交わした。東芝はJR 川崎駅西口で31日に開業する大型ビルに関連事業を集約、スマートコミュニティー事業の実質 的な本社に位置付ける。新ビルを拠点に市と連携して事業所向けの省エネ実験や商店街活性化 などに取り組む。  阿部孝夫市長は10日の記者会見で「既存の市街地をスマート化(情報化)する最先端モデル を川崎から発信したい」と語った。連携の第1弾として、11月から川崎駅周辺の大型事業所を通 信回線で結び、各施設の電力使用量をモニター監視したり、設備の異常を検知したりするビル エネルギー管理システム(BEMS)の実証実験を始める。

******************************************************************************** 3    大和ハウス、相続税立て替えで最大3億円融資    2013/10/10 日本経済新聞 ********************************************************************************  大和ハウス工業は10日、相続税の立て替え融資サービスを11月1日から始めると発表した。子 会社である日本住宅流通を通じて、相続した不動産を売却する場合に限って最大3億円を融資す る。2015年の税制改正に伴い、相続税の課税対象者は増える見通し。円滑な相続を手助けして 優良顧客を囲い込む。  融資は大和ハウスフィナンシャル(大阪市)が窓口となり、首都圏と近畿圏で展開する。手 元の現預金で相続税を賄えず、不動産の売却資金で納税する人が対象。400の税理士事務所と連 携し、相続相談にも応える。

******************************************************************************** 4    戸建て住宅、増税前の駆け込み顕著 大手各社の9月受注大幅増    2013/10/10 日本経 済新聞 ********************************************************************************  戸建て大手4社の9月の受注金額(速報値)が10日までに出そろった。注文住宅で積水ハウス が前年同月比74%、住友林業が同65%増加。来年4月の消費税率の引き上げ前の駆け込み需要で 、大和ハウス工業とミサワホームも同2~3割台の伸びになった。ただ今月に入って住宅展示場 への来場者が減り、早くも「反動減」の兆しが見える。  9月末までに建築契約を結べば、引き渡しが来年4月以降でも現行の5%の税率を適用する政府 の特例措置の効果が顕著に表れた。都内に住む60代の男性は「9月30日の仕事帰りに住宅会社に 駆け込んだ」という。

******************************************************************************** 5    フラット35 13年第3四半期の申請件数は2.4万件、前年比22%減    2013/10/15  朝日新 聞 ********************************************************************************  住宅金融支援機構によると、長期固定金利住宅ローン「フラット35」の2013年7~9月(第3四 半期)の買取申請件数は2万4766戸となった。前年同期(3万1726戸)比21.9%減。政府の震災復興 対策で、省エネ性能に優れた住宅購入について、当初5年間の融資金利を最大1%引き下げる「フ ラット35Sエコ」を行っていた前年同期に比べて減少した。  ただ一方で、住宅金融支援機構は、「想定していたほど落ち込んでいない。年明け以降の住 宅ローン金利先高観で、固定金利商品の需要が増しているようだ」と話している。

******************************************************************************** 6    「品川シーズンテラス」がグリーンビル認証で最高位 NTT都市など    2013/10/15  朝 日新聞 ********************************************************************************  NTT都市開発が進めているビル事業「品川シーズンテラス」がこのほど、日本政策投資銀行か ら「DBJ Green Building認証」の最高ランクである「プラチナ」のプラン認証を受けた。同ビ ル事業は、NTT都市開発を代表企業として、大成建設、ヒューリック、東京都市開発と共同で進 めているもの。  高い評価を受けたのは、最高レベルの耐震性能を備えた免震構造や72時間対応の非常用電源 、帰宅困難者の支援施策などビルの防災やテナントの事業継続、地域の防災力向上に優れた配 慮がなされている点。そのほか、3.5haの広大な緑地空間の整備など、生物多様性への配慮とヒ ートアイランド対策などにおいても優れた取り組みを計画しているとして評価された。  品川シーズンテラスは、地下1階地上32階建て・延べ床面積約20万5000平方メートル。1フロ ア1500坪の整形オフィスフロアも特徴。竣工予定は2015年2月末。

******************************************************************************** 7    ハウスジーメン、保証期間「1年」の瑕疵保険 個人間売買用で販売開始    2013/10/15  朝日新聞 ********************************************************************************  ハウスジーメン(東京都港区)は10月15日、個人間売買用の既存住宅瑕疵保険について、保証 期間を「1年」とする商品の販売を開始した。10月初旬に国土交通省の認可が下りたことを受け た対応。  保証上限額は1000万円と500万円の2種類から選択できる。従来は保証期間が5年、上限額が10 00万円の1種類のみだったところ、商品のバリエーションを増やした。また免責金額と縮小填補 (てんぽ)率も改定し、それぞれ5万円、100%とする。

******************************************************************************** 8    シニア向け不動産情報サイト「ノムコム60→」 老人ホーム検索も    2013/10/11  朝日 新聞 ********************************************************************************  野村不動産アーバンネット(東京都新宿区)はこのほど、住み替えを検討するシニア層に向け た情報発信サイト「ノムコム60→(ろくじゅう)」を開設した。  購入・売却の情報や不動産を活用した相続・贈与の知識、シニア層の住み替え成功体験談と いったコンテンツを用意。有料老人ホームと介護施設の検索機能も備えた。

******************************************************************************** 9    9月の首都圏流通動向 中古マンションが引き続き成約増 東日本レインズ    2013/10/1 1  朝日新聞 ********************************************************************************  東日本不動産流通機構(東日本レインズ)がまとめた9月の首都圏不動産流通市場動向によると 、中古マンションの成約件数が13カ月連続で前年同月を上回り、増加率も2ケタを維持するなど 好調が続いている。  中古マンションの成約件数は3123件(前年同月比12.5%増)。首都圏における1平方メートル当 たりの平均成約単価は40.95万円(同8.7%上昇)、成約価格は2654万円(同6.5%上昇)。

******************************************************************************** 10    「ヘルメットの配布」実施は3割 オフィスの防災アンケート    2013/10/10  朝日新聞 ********************************************************************************  ザイマックスは10月11日、防災に関し企業がどのような意識を持ち、備えているかについて 、オフィスビルに入居するテナント企業にアンケート調査を実施し、結果を発表した。  それによると、災害発生前の事前対策として、「什器などを壁・床に固定している」は30%、 「ヘルメットを従業員に配布している」は33%だった。発生後の応急対策として、首都圏で「水 を備蓄している」企業は75%に上った。ただ、備蓄量としては平均すると2日分で、都条例義務 の3日分またはそれ以上備えている企業は首都圏でも58%だった。復旧対策として最も取り組み が進んでいるのは「データのバックアップ体制の整備」で62%、「BCP(事業継続計画)を策定し ている」企業は38%と4割未満だった。  この調査は、ザイマックスグループが管理するオフィスビル入居テナント企業2100社にアン ケートしたもの。1312社から回答を得た(回答率:62.5%)。

******************************************************************************** 11    都心・大規模ビルの空室率、3カ月ぶりに6%台に悪化    2013/10/10  朝日新聞 ********************************************************************************  三幸エステートはこのほど、2013年9月度の大規模ビルの空室率、募集賃料の動向をまとめた 。  それによると、東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の空室率は前月比0. 28ポイント悪化の6.23%となり、3カ月ぶりに6%台を超えた。1坪当たりの募集賃料は1万9021円 で、前月比120円上昇した。BCP(事業継続計画)や環境ニーズの高まりで建て替えを伴う移転需 要に底堅さが見られたものの、港区港南エリアの大規模ビルにおいて、新築自社ビルへの移転 により募集床2万坪弱が現空面積に算入されて、空室率を押し上げた。

******************************************************************************** 12    DBJ環境ビル認証 築85年で「ゴールド」 平和不の「日証館」    2013/10/10  朝日新 聞 ********************************************************************************  日本政策投資銀行(DBJ)は10月10日、築85年のビル「日証館」(東京都中央区)に、グリーンビ ル認証を実施したと発表した。省エネ改修工事により最新の省エネ技術を導入したほか、地域 を意識した防災対策を行っている点などを評価し、5段階中、上から2番目の「ゴールド」を付 与した。  グリーンビルディング認証の実績は、これまでに100件を超える。その中で、50年超のビルへ の認証は今回が初めて。  同ビルは、平和不動産が所有する建物。昭和3年、旧渋沢栄一邸の跡地に建設され、時代と共 にリノベーションが施され、現在は平和不動産の本店ビルとしても利用されている。

******************************************************************************** 13    地下水位低下工法の実験開始 液状化対策で千葉市    2013/10/16  読売新聞 ********************************************************************************  千葉市は15日、東日本大震災で液状化被害を受けた美浜区磯辺地区の「中磯辺第一公園」 で、ポンプにより地下水をくみ上げる「地下水位低下工法」の実証実験を開始した=写真=。  公園の一部に地下約8メートルまで鋼矢板を埋めて水の流入を防ぎ、地下水をくみ上げるこ とで地盤の水分を減らす。現在、地表から1メートルの地下水位を地表から約3メートルまで 下げ、地盤沈下への影響も観測する。地元の磯辺63防災会本部長の吉沢敬一さん(66)は 「住民負担の少ないこの方法ならば合意もまとまりやすい。どういう結果が出るか見守りたい 」と期待していた。  市内では約143ヘクタールの住宅地が液状化被害を受け、約1割でこの工法が採用できる 可能性があるという。  市では観測結果を基に、12月に市液状化対策推進委員会への中間報告、その後、地元説明 会を行い、来年4月以降に液状化対策の事業計画を策定する予定。

******************************************************************************** 14    相続税分を立て替え融資…不動産仲介会社    2013/10/15  読売新聞 ********************************************************************************  相続税が2015年1月以降の相続分から増税されるのを前に、不動産仲介会社が相続税分 を立て替えたり、提携金融機関を紹介したりする取り組みを始めている。  相続税の基礎控除が縮小し、課税対象者が大幅に増えると見込まれるためで、優良資産を持 つ顧客を囲い込む狙いがある。

課税対象拡大  大阪市内の税理士事務所には今年に入ってから「相続税はいくら増えるのか」「自分は相続 税を支払う対象か」といった相談が急増している。税理士は「相談者の多くは相続税に無縁だ と思い込んでいた人で、焦りが伝わってくる」と話す。  2011年に大阪国税局管内で相続税を納税した人は約2万人だったが、基礎控除が縮小に なると、相続対策に悩む人が増えそうだ。不動産仲介会社幹部は「課税対象者は、東京圏で2 倍、関西で1・5倍に拡大するという試算がある。相続に戸惑う人は急増するだろう」とみる 。  相続税の納税は、財産所有者の死去を知ってから10か月以内と定められている。「不動産 を売って納付しようとしても、納付期限まで売れず『時間切れ』になることが多い」(税理士 )。利子税がかかる延納を避けようと消費者金融から高金利で借り入れた事例もあるという。

納税支援  こうした事態を受け、大和ハウス工業グループの不動産仲介会社、日本住宅流通は、11月 から関連の金融事業会社と連携して首都圏と近畿圏で、相続人の納税分などに500万~3億 円の範囲で融資する。相続対象の不動産を売却するときに一括返済してもらう仕組みで、同社 は仲介手数料を得る。半年の間に買い手が付かない場合は、同社が買い取る。初年度で200 億円の融資と、100件程度の利用を見込んでいる。  3大都市圏を中心に、提携する三井住友銀行が3億円を上限に融資する制度を導入していた 住友不動産販売は、9月から取り扱いを全国に拡大した。  東急リバブルは、1億円を上限に納税分などを自社で立て替えるサービスを、7月から首都 圏限定で始めた。「関西への拡大も検討中」(広報課)だ。  相続税専門の「税理士法人チェスター」の荒巻善宏代表税理士は「こうした制度をうまく活 用すれば、相続した不動産を急いで安く売らずに済む。納税額が高額な人や、手元の預貯金が 少ない層の利用が見込まれる」と話している。

相続税の基礎控除  相続した遺産がそれほど多くない人に多額の税金がかかる事態を防ぐ仕組み。2015年1 月以降の相続分から基礎控除が4割縮小するため、課税対象が拡大し、結果として税負担が増 える。例えば、子供2人に遺産を残した場合、これまでは遺産額が7000万円までは相続税 がかからなかったが、4200万円を超えると、原則として相続税がかかる計算になる。(

******************************************************************************** 15    オフィス空室率低下    2013/10/14  読売新聞 ********************************************************************************  賃貸オフィス仲介の三鬼商事が発表した9月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新 宿、渋谷)の平均空室率は、前月より0.26ポイント低い7.90%で、3年11か月ぶり の低水準となった。  堅調なオフィス需要を背景に空室率は3か月連続で下がった。  東京以外の空室率は、横浜が0.27ポイント低い8.81%と4年9か月ぶりに9%を下 回った。大阪は0.33ポイント低い9.97%と8か月ぶりに10%を下回った。  都心5区の1坪(3.3平方メートル)あたり平均賃料は、前月より38円安い1万623 0円で、15か月連続で低下した。賃料の割安感が高まっていることから、企業がオフィスを 集約する動きも目立つという。

******************************************************************************** 16    うめきた2期開発は「緑化」が条件…公募要項    2013/10/11  読売新聞 ********************************************************************************  JR大阪駅北西側の「うめきた2期」開発区域(16・2ヘクタール)について、大阪府・ 市や経済団体で作る実行委員会は11日、民間事業者から開発計画の提案を募るための要項( 1次募集)を発表した。  過去10年間に国内外で1ヘクタール以上の大規模都市開発への参加実績がある法人やグル ープが対象で、提案には「緑化」を盛り込むことが条件。1次募集で優秀提案者に選ばれれば 、実際の開発事業者を選ぶ2次募集への参加資格が得られる2段階方式を採用した。  要項では、緑化スペースの効果的な活用や災害対策、環境への配慮、事業実現性などに関す る提案を募り、11月中旬までに参加資格審査を実施。提案書類の受け付けは12月18~2 5日で、建築家の安藤忠雄氏や隈研吾氏ら計6人が審査し、来年3月下旬に複数の優秀提案者 を決定する。  今春開業したグランフロント大阪に隣接する2期区域は、2014年度末までに更地化され 、その後、線路を地下化して新駅が開設される予定。実行委は、工事の進展を踏まえながら、 優秀提案者らと対話を重ねてまちづくりの方針を決め、15年度以降の2次募集につなげたい としている。2期区域のまちびらきは26年度頃になる見込み。  この日開かれた同駅周辺開発に関する官民協議会の会合で、橋下徹・大阪市長は「緑を中心 とした斬新な街づくりをしたいという思いを反映した。大阪だけでなく西日本の中核拠点を目 指したい」と話した。

******************************************************************************** 17    団地の除草へヤギ放牧 URが実証実験    2013/10/10  読売新聞 ********************************************************************************  都市再生機構(UR)は、東京都町田市の町田山崎団地の敷地内で、ヤギによる除草の実証 実験に取り組んでいる。  現場は、道路用に確保されたススキやクズが生い茂るくぼ地。約300平方メートルのエリ アを柵で囲い、ヤギ4頭(オス1頭メス3頭)を放牧している。  除草はこれまで、エンジン付きの草刈り機で年1回行われていた。ヤギを使うと時間はかか るが、機械の使用や草の焼却による二酸化炭素(CO2)の発生を抑えられるという。環境に 優しい取り組みとして注目されており、全国でも耕作放棄地で導入する事例はあるが、団地で の導入は珍しいという。  町田山崎団地では、放牧エリアのあるくぼ地の周囲にはフェンスがあり、ヤギの安全を確保 しやすいことなどから、実験を行うことにした。UR都市環境計画チームの持田太樹さんは、 「ヤギとのふれあいで心が癒やされ、住民同士の交流の活性化につながれば」と話す。  先月26日には、団地内にあるぱんだ幼稚園から、園児や保護者20人が訪れ、ヤギに触っ たり、クズの葉を食べさせたりして、楽しんだ。  藤田直美園長(61)は「現代の子どもにとって、動物園の動物ではなく、生活に密着した 家畜と触れあう機会はめったにない。とってもうれしいことだと思う」と目を細めていた。  URでは今後も、子どもやお年寄りらを招き、ヤギとのふれあいイベントを行う予定だ。

******************************************************************************** 18    地下水位低下工法の実験へ…千葉市    2013/10/10  読売新聞 ********************************************************************************  千葉県千葉市は9日、東日本大震災で液状化被害を受けた美浜区の磯辺地区で、ポンプで定 期的に地下水をくみ上げる「地下水位低下工法」の実証実験を15日から始めると発表した。  地下水位が下がるかどうかを確認し、地盤沈下の影響などを調べる。市は今年中にも同工法 の採用が可能かどうかを判断する考えだ。  美浜区磯辺の「中磯辺第一公園」の一部(約950平方メートル)で地下8メートルほどま で鋼矢板を埋め、地下水をくみ上げる。現在、地表から1メートルほどにある地下水位が、地 表から3メートルほどまで下がるかどうかを調べる。  同工法は、工事に数百戸単位のまとまった広さが必要で、一定の厚さの粘土層のある場所で しか採用できない。ただ、工事に個人負担がかからず、1戸あたり年間1万円ほどの維持管理 費で実現できる。  液状化対策ではこのほか、地下にコンクリートの壁を作る「格子状地中壁工法」も検討され ており、こちらは10~20戸程度の狭い範囲で実施できるほか、粘土層がなくても実施でき る。ただ、国などの補助を受けても1戸あたり200万円程度の工事費が必要。  浦安市では、地層の調査から格子状地中壁工法を推奨しているが、千葉市内では、液状化被 害を受けた約143ヘクタールの住宅地のうち、約1割では一定の粘土層があるため、どちら の工法も採用できるとみられている。  市は実験で、地下水位を下げる工法の効果や課題を探り、住民の合意形成に向けて対策を進 めていく方針。

******************************************************************************** 19    積水ハウス、対話型HEMSを提供 日本IBMと連携    2013/10/16  日経産業新聞 ********************************************************************************  積水ハウスは15日、住宅のエネルギー利用状況を分かりやすく居住者に伝えるHEMS(家 庭内エネルギー管理システム)を開発=写真=、同システムを使ったサービスの運用を始める と発表した。太陽電池と燃料電池を搭載した新築戸建て住宅を中心にサービスを提供、今後3年 間で3万戸の住宅への導入を目指す。  新サービスの名称は対話型HEMS「あなたを楽しませ隊」。HEMS機器の導入に費用が かかるが、サービスは無償で利用できる。日本IBMと連携して、クラウド上に電力の使用状 況などのデータを蓄積、それを積水ハウスが分析し各居住者の専用ページで分かりやすく伝え る。

******************************************************************************** 20    イメーション、浴室で使えるスピーカー発売    2013/10/16  日経産業新聞 ********************************************************************************  パソコン周辺機器などを手掛けるイメーション(東京・渋谷、松井国悦社長)は浴室でも使 えるスピーカーを28日に発売する。本体を密閉性の高いデザインにすることで防水性能を高め た。スマートフォン(スマホ)などと近距離無線通信規格「ブルートゥース」を通じて接続す る。スマホを浴室に持ち込まなくてもスピーカーから曲や音量を変えることができる。  浴室でも音楽を楽しみたいという若者などの声に応えた。価格はオープンだが、市場想定は8 980円前後。家電量販店やホームセンターなどで販売する。

******************************************************************************** 21    YKKAP、品ぞろえ2割増 サービス付き介護住宅用、幅広窓など    2013/10/13  日 経産業新聞 ********************************************************************************  YKKAPは介護などサービス付き高齢者住宅向け製品の品ぞろえを2割増やす。2013年度に 約40種類の新製品を投入する計画。開口部が広く車いす利用者も出入りしやすい引き違い窓の 新製品の受注を始めた。同住宅は国土交通省が整備を推進、関連製品の需要拡大が見込める。 YKKAPは16年度に12年度の4倍の20億円の売り上げを目指す。   中核製品である「エクシマ31引違い窓」は断熱性能の高い複層ガラス窓3枚で構成する。2枚 建ての窓に比べ開口部の幅が20%広がる。複層ガラスは厚みがあり、3枚建ての引き違い窓での 採用は難しかった。同社はサッシの構造を工夫し、窓全体の厚みを抑えた。価格は約10万円( ガラス代と施工費別)。

******************************************************************************** 22    竹中工務店、強風にも対応する機械式免震装置 初期費2割減可能    2013/10/10  日経 産業新聞 ********************************************************************************  竹中工務店は9日、免震装置などを手掛けるカヤバシステムマシナリー(東京・港、広門茂喜 社長)と共同で、免震構造の建物に取りつけて、地震と強風どちらの揺れも抑える装置を開発 したと発表した。従来は電気で制御していた機能を機械式の部品で代替したことで、初期費用 を2割削減できる。集合住宅や商業施設などの建築物に提案する。  装置名は「パッシブロックダンパー」。地震で建物本体が揺れ続けるのを止める油圧ダンパ ーで、これを固定するロック機構に工夫を施した。

2013-10-25 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed