住宅関連新聞記事ダイジェスト No.495  2013/8/8~2013/8/14

*―*―*―*―*―*―*―* MENU*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*― 【日本経済新聞】 1    エキスポランド跡地に国内最大観覧車 三井不動産が計画案 2    近畿マンション契約率7月87% 大阪市部で好調 3    「フラット35」融資上限の一時撤廃検討 国交省 4    積水ハウス、多世帯住宅の設計提案ソフト開発 5    和田興産、日住サービスと資本・業務提携 6    三井物産、本社周辺を街区一体で再開発 大型複合ビルに

【朝日新聞】 7    全住協 耐震化相談に個別対応、9月に東京都庁でセミナー 8    マンション価格指数、過去最高に 国交省の調査で 9    流通活性化へ産官学で意見交換 JARECOが「朝会」初開催 10    「既存住宅リフォームの性能向上、長期優良化で」 検討会が初会合 11    「国産材マーク」創設へ 利用促進図る JAPIC 12    首都圏投資用マンション供給 13年上期は6.8%減の3330戸

【読売新聞】 13    住宅ローン変動金利、三菱UFJ銀も下げ 14    大阪市、都心ビルの駐車場設置義務緩和へ 15    大手地区に最高層ビル…宇都宮再開発 16    首都圏マンション発売、3割増…6年ぶり高水準 17    火災保険 もっと安く 18    障害者施設などスプリンクラー義務化へ…消防庁 19    住宅ローン金利、12日から引き下げ…みずほと三井住友信託

【日経産業新聞】 20    ポラス、大地震を模擬実験した分譲 木造住宅の安全性前面に 21    パナソニック、住宅用エレベーターを発売 工期3日短縮 22    ヤマダ・エスバイエル、収納たっぷりの戸建て住宅発売 女性目線で

―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―

 

******************************************************************************** 1    エキスポランド跡地に国内最大観覧車 三井不動産が計画案    2013/8/14 日本経済新聞 ********************************************************************************  万博記念公園(大阪府吹田市)にあった遊園地「エキスポランド」跡地で、三井不動産が高さ約130メートルと国内最大の観覧車の建設を計画していることが明らかになった。同跡地では商業施設や水族館などで構成する複合施設の開発が計画されている。三井不は「計画案として吹田市に提出したもので、流動的な面もある」としている。  三井不が吹田市に提出した環境影響評価書案によると、開発予定地の敷地面積は約17万2300平方メートル。その中に、観覧車のほか商業施設や映画館、教育施設、水族館などを設ける計画。約300店舗からなる複合施設で、延べ床面積は約25万平方メートルにも及ぶ。そのうち、約6割は物販店。複合施設の利用客数は年間約2000万人を想定している。

******************************************************************************** 2    近畿マンション契約率7月87% 大阪市部で好調    2013/8/12 日本経済新聞 ********************************************************************************  不動産経済研究所(東京・新宿)が12日発表した7月の近畿2府4県のマンション市場動向調査によると、発売月に契約した戸数の割合を示す契約率は前年同月比6.9ポイント上昇し87%となった。好不調の目安となる7割を17カ月連続で超えた。マンション価格の先高観や消費増税前の駆け込み需要などを背景に、不動産市況は活況で、話題物件が市場をけん引した。  「大阪市部のマンション販売が好調」(不動産経済研究所)だった。野村不動産が手がける「プラウドシティ新大阪」1期1.2次(大阪市淀川区)は250戸を発売し、即日で完売した。同マンションは、地下鉄御堂筋線新大阪駅から徒歩10分の好立地が評価されたようだ。

******************************************************************************** 3    「フラット35」融資上限の一時撤廃検討 国交省    2013/8/10 日本経済新聞 ********************************************************************************  国土交通省は住宅金融支援機構が手がける長期固定型の住宅ローン「フラット35」で、住宅購入額の9割としている融資の上限(融資率)を2014年度から一時的に撤廃する検討に入った。購入額の全額を融資し、個人が頭金なしで住宅を買うことも可能にする。  来春に予定通り消費税率が引き上げられれば、その後の住宅市場が落ち込む懸念がある。ローンを組みやすくして住宅購入意欲を喚起する。

******************************************************************************** 4    積水ハウス、多世帯住宅の設計提案ソフト開発    2013/8/9 日本経済新聞 ********************************************************************************  積水ハウスは9日、複数世帯が1棟に同居する「多世帯住宅」の設計を顧客に提案するソフトウエアを開発したと発表した。営業員は米アップルの「iPad(アイパッド)」を使って、リビングや水回りを共有するかなど詳細な設計について、顧客に画面上で分かりやすく示せる。同ソフトを活用し、住宅受注の拡大につなげる。  共働きや晩婚化などで、1棟の家に複数の世帯が同居する事例が増えている。同ソフトは、2世帯や3世帯などをシミュレーションできる。

******************************************************************************** 5    和田興産、日住サービスと資本・業務提携    2013/8/9 日本経済新聞 ********************************************************************************  分譲マンション「ワコーレ」を手がける和田興産は8日、不動産売買などの日住サービスと資本・業務提携すると発表した。相続税の増税にともない需要の増加が見込める1棟売りの賃貸住宅について、企画・開発と販売で協力する。両社の強みを組み合わせることで関西の富裕層を開拓する。月内に1~2%の株式を持ち合う。  1棟売りの賃貸住宅は和田興産が企画・建設する。日住サービスは用地の情報を和田興産に提供するほか、投資家への売却を仲介する。入居者をあっせんするほか、物件の管理業務も投資家から受託する。両社は、10戸程度で総額1億円を下回る小規模の賃貸住宅を想定している。

******************************************************************************** 6    三井物産、本社周辺を街区一体で再開発 大型複合ビルに    2013/8/8 日本経済新聞 ********************************************************************************  三井物産は8日、東京・大手町の本社周辺を街区一体で再開発すると発表した。三井不動産と共同で1700億円を投資する。2万平方メートルの敷地にある本社を含む3棟のビルを解体。環境性能や防災対策に優れた最新鋭の大型複合ビルに建て替える。2016年に着工し、19年の完成を目指す。周辺では三菱地所も大型事業を進めており、大手町の再開発が加速する。  三井物産が1200億円、三井不動産が500億円を投資する予定だ。建物の規模や商業テナントなど具体的な計画はこれから詰める。環境・防災対策を強化するほか、働きやすいオフィス環境を整備する考えだ。

******************************************************************************** 7    全住協 耐震化相談に個別対応、9月に東京都庁でセミナー    2013/8/9  朝日新聞 ********************************************************************************  全国住宅産業協会は9月2日、東京都新宿区の東京都庁でビルやマンションの耐震改修の内容や費用などを紹介する無料の耐震化実践アプローチセミナーを行う。ビルオーナーやマンション区分所有者、管理組合などを対象にしたもの。セミナー開催時には、個別相談会も実施する。参加申し込みは全住協コールセンター、電話0120(363)232などで受け付けている。  同セミナーは2012年1月に第1回目を開催。以降、半年に1回のペースで実施しており、今回が4回目。過去3回で合計約500人が参加。個別相談は約60件受けた。相談から耐震診断や売買に至った例もあるという。

******************************************************************************** 8    マンション価格指数、過去最高に 国交省の調査で    2013/8/9  朝日新聞 ********************************************************************************  国土交通省が発表した2013年3月の不動産価格指数(住宅)は、「更地・建物付き土地」と「マンション」を合わせた「住宅総合指数」が98.7で、前年比増減なしだった。更地・建物付き土地は97.4(前年比0.3ポイント下落)、マンションは107.4(同2.2ポイント上昇)だった。  同調査は、2008年度平均を100としてそれ以降の指数を表しているもの。今回のマンション指数は2008年4月以降で最高だった。

******************************************************************************** 9    流通活性化へ産官学で意見交換 JARECOが「朝会」初開催    2013/8/9  朝日新聞 ********************************************************************************  米国をはじめ世界の不動産取引制度の調査研究を行い、 国内不動産流通市場の活性化に寄与することを目的に2013年2月に設立された日米不動産協力機構(JARECO・代表理事=中川雅之日本大学教授)は8月8日、東京都中央区八重洲で不動産業や金融、行政関係者などが流通市場活性化に向けて意見交換などを行う「朝会」の第1回会合を開いた。  朝会は、同機構の調査研究事業の一環として立ち上げたもの。毎回、国の政策に関わるキーマンを招いて議論する。第1回会合は、住宅履歴情報の権威、東京大学生産技術研究所の野城智也教授を迎えて開催。一般社団法人住宅履歴情報蓄積・活用推進協議会を通じて、普及に努めている住宅履歴情報「いえかるて」を流通市場の中でどう生かしてくかなどをテーマに議論を交わした。  同会合は今後、月1回程度のペースで継続していく方針。次回は8月27日。明海大学の中城康彦教授を招いて行う予定だ。

******************************************************************************** 10    「既存住宅リフォームの性能向上、長期優良化で」 検討会が初会合    2013/8/8  朝日新聞 ********************************************************************************  「既存住宅のリフォームによる性能向上・長期優良化に係る検討会」の初会合が8月7日、東京・霞が関中央合同庁舎で開かれ、座長を務める首都大学東京・深尾精一名誉教授はじめ30人の委員が集まった。閣議決定された日本再興戦略では、既存住宅の長期優良住宅化に向けた基準の整備などが示された。これを踏まえて同検討会が、既存住宅をリフォームし、性能向上、長期優良化のための評価・認定基準を整備することを目的に検討を加える。年度末までに3回の会合を予定し、来年2月に最終とりまとめを行う。  初会合では、新築住宅は「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う社会」、既存住宅については「長く使っていけるストックを壊さずにきちんと手入れして長く大切に使う社会」を目指す方向とすることを確認した。そのうえで、性能評価の指標を示すことで新しい市場を構築する、すべての既存住宅を対象とする、既存住宅の質のレベルにかかわらずリフォーム後の性能で評価する、新築の認定基準とのバランスをとりつつ市場が現実的に動く仕組みとすることに配慮するという、リフォーム市場の現状を踏まえていくつかの視点も示された。

******************************************************************************** 11    「国産材マーク」創設へ 利用促進図る JAPIC    2013/8/8  朝日新聞 ********************************************************************************  日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)は8月8日、国産材利用促進、需要拡大に向けて「国産材マーク」を創設した。同日、国産材マーク推進会も発足した。  製材・合板・丸太・集成材などの木材製品を対象にマークを付ける。全国の木材団体のほか、住友林業、積水化学工業、大東建託、タマホーム、ナイス、竹中工務店など多くの民間企業が賛同している。  初期に事務手続き費用などとして2万円を支払うことで、マーク利用は永続的に可能。JAPICでは、「国産材を選ぼうにも、それとわかる情報が少なかった。今回のマークにより、選択の際の1つの基準になるはずだ」としている。

******************************************************************************** 12    首都圏投資用マンション供給 13年上期は6.8%減の3330戸    2013/8/8  朝日新聞 ********************************************************************************  不動産経済研究所の調査によると、2013年上期に首都圏で供給された投資用マンションは、73物件、3330戸だった。前年同期に比べて1物件増加したものの、戸数は6.8%減少した。平均価格は前年同期比8.0%増の2547万円。平方メートル単価は同1.9%増の98.8万円だった。  事業主別では、エフ・ジェー・ネクストが620戸で首位。以降、シノケンハーモニー(486戸)、木下ホールディングス(337戸)、青山メインランド(293戸)、TFDコーポレーション(273戸)が続いている。  同調査は、各事業者が投資用マンションシリーズとして供給している物件を対象に調査したもの。30平方メートル未満の1Kやワンルームが中心だという。

******************************************************************************** 13    住宅ローン変動金利、三菱UFJ銀も下げ    2013/8/14  読売新聞 ********************************************************************************  三菱東京UFJ銀行は16日から、金利が変動するタイプの住宅ローン金利を引き下げる。  最も信用度の高い人向けの金利(最優遇金利)は、年0・875%から年0・775%に下がる。  みずほ銀行と三井住友信託銀行は12日から変動型金利の引き下げを始めており、消費税率引き上げ前の駆け込み需要を見据えた各行の金利競争が激化している。

******************************************************************************** 14    大阪市、都心ビルの駐車場設置義務緩和へ    2013/8/13  読売新聞 ********************************************************************************  大阪市が、都心の大型ビルや商業施設、マンションなどを新増設する際に義務づけている駐車場の設置義務を緩和することがわかった。2014年度に関連の条例などを改正する。  従来は床面積に応じて設置を義務付けていたが、近くに駐車場を確保できる場合はビル敷地内になくても建設を認める。全国的にも珍しい取り組みで、老朽化したビルなどの建て替えが進みそうだ。  有識者会議で検討し、大阪府警と協議して緩和幅を詰める。駐車場ゼロのビルを建てる場合は、近隣の駐車場と10年程度の利用契約を結ぶことなどを条件とする方向だ。  大阪市内では大型ビルが増えて駐車場も増えたが、高齢化や若者の車離れで保有台数は減少傾向にある。日本自動車工業会によると、東京23区、大阪市など主要5都市の乗用車世帯保有率は、05年の59・6%から11年には8・0ポイント減の51・6%になった。  大阪市によると、大阪市中心部の交通量(御堂筋など六つの主要道路の12時間あたり通行台数)は、10年に16万3727台と、20年前の20万1519台から2割近く減っている。また、大阪市が12年に実施した調査では、市中心部の御堂筋沿いにある駐車場(2万1837台収容)の平均利用率は53%にとどまっていた。  こうした実態に合わせて設置義務を緩和することにした。これまでは都市部でスペースがない場合、地下などに立体駐車場を設置する必要があり、費用がかさむため老朽化したビルの建て替えをためらうオーナーも多かった。  大阪市では条例により、オフィスビルや商業施設の場合、延べ床面積約300平方メートルに1台の割合で駐車場を設置するように義務づけている。

******************************************************************************** 15    大手地区に最高層ビル…宇都宮再開発    2013/8/13  読売新聞 ********************************************************************************  栃木県宇都宮市中心部の大手地区(馬場通り3丁目)で構想が進められてきた再開発事業について、市は8月の盆明けにも、都市計画決定する方針を固めた。  テナントと居住スペースを兼ね備えた地上29階建ての分譲マンションを建設する事業で、完成すれば県内で最高層のビルとなる。不況などで事業化が遅れていたが、四半世紀を経て動き出す。すでに再開発された近隣の商業ビルなどとともに、中心部のにぎわい創出が期待される。  大手地区はJR宇都宮駅西口から約1キロに位置し、事業の対象となるのは0・4ヘクタール。商店などが並び、昭和30年代に建てられた建物も多い。地権者16人らは1980年代後半に再開発に向けた準備組合を設立し、商業施設やホテルなどの建設による再開発の検討を始めた。  近隣の相生地区では、1997年に複合商業施設「宇都宮パルコ」、馬場通り地区には、2007年に複合商業施設「うつのみや表参道スクエア」と、10年には分譲マンション「シティタワー宇都宮」がそれぞれ完成し、先行して再開発が進んだ。  一方の大手地区では、11年に30階建てマンションを建設する構想が浮上したが、不況や東日本大震災などの影響で頓挫した。  今回は、住友不動産など大手不動産業者3社の協力を得たことで、事業が具体化した。計画によると、マンションは地上29階建てで、2階までをテナント、3階以上を居住スペースとする。テナントには、地区内にあった店舗やコンビニ、事業所などが入居する予定。居住部分は約230戸で、約240台分の駐車スペースも確保する。  総事業費は約70億円で、市と国が10億円ずつ補助する見込み。市の委託した学識経験者らによる審議会で、耐震構造や周辺環境に与える影響などについて検討された。市は審議会での意見を受け、震度6強に対応できる耐震構造や揺れを少なくする制震構造とし、敷地内や屋上、壁面を緑化するように、組合側に今後伝える。まずは盆明けにも都市計画決定する。組合は、2015年度の着工、17年度の完工を目指している。  市は「定住者を増やし、にぎわい作りに貢献してほしい」と期待し、「大手地区市街地再開発準備組合」の和気幸雄理事長は「地域活性化の起爆剤になるようなマンションにしたい」と話している。

******************************************************************************** 16    首都圏マンション発売、3割増…6年ぶり高水準    2013/8/13  読売新聞 ********************************************************************************  不動産経済研究所が12日発表した7月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンション発売戸数は前年同月比31・6%増の5306戸で、3か月連続のプラスとなった。  戸数は7月としては6年ぶりの高水準だった。東京23区や埼玉県で200戸を超える大型物件の発売が相次いだためだ。  発売月に売れた物件の割合を示す契約率は81・6%と前年同月より8・4ポイント上昇し、好不調の目安とされる70%を6か月連続で上回った。1戸当たりの平均価格は9・9%高い5128万円、1平方メートル当たりの単価は12・2%高い72・7万円で、価格も上昇傾向にある。  1~7月の累計発売戸数は前年同期比19・5%増の2万9605戸。同研究所は「2013年通年では、当初予想の5万戸を2000戸~3000戸上回る可能性がある」としている。

******************************************************************************** 17    火災保険 もっと安く    2013/8/12  読売新聞 ******************************************************************************** 必要な補償を選択 自己負担額多めに  大切な住まいを守る火災保険。火事はもちろん、風水害から漏水、盗難まで、その補償範囲は広い。だが、必要度の低い補償をつけている例も多いという。補償を適切に見直せば、保険料を引き下げることもできる。

補償は広範囲  火災保険で補償の対象となるのは、火災・落雷、風雪災、水災、水ぬれ、盗難、事故による破損――などだ。自然災害、人災を問わず、住宅に関係する幅広いリスクに備えられる。補償は建物と家財で別々のため、家財の損害もカバーしたいなら、家財の保険にも加入が必要となる。  ただし、補償を充実させれば保険料は高くなる。ファイナンシャルプランナー(FP)の平野雅章さんは「火災保険は、自宅を買った時や住宅ローンを組んだ時などに勧められるまま加入しているケースが目立つ。必要性の少ない補償に入っていることもある」と指摘する。

内容吟味  例えばマンションの中高層階に住んでいる場合、大雨で浸水する可能性は低いので、水災の補償は外していいかもしれない。戸建てでも高台に立っているなら、補償の必要性は下がる。居住地域や建物の構造などを踏まえ、要不要を判断しよう。  セゾン自動車火災保険の「じぶんでえらべる火災保険」(表1)は、Aの火災は必須だが、B~Fは自分の判断で取捨選択できる。  (表1)で全ての補償をつけた場合、年間保険料は建物が4940円、家財が5400円。高層階在住だからと水災(E)を外せば、3770円と4400円に下がる。盗難(D)や風災(B)などの不安も少ないと考え、補償を火災と水ぬれ(C)だけにすると、建物が2080円、家財が1400円まで安くなる。

長期割引も  補償の範囲を変えずに保険料を下げる方法もある。実際に被害にあった際、いくら自腹を切るかによって、保険料が変わるのだ。  東京海上日動火災保険の「住まいの保険」では、被害にあった際の自己負担額(保険会社の免責金額)をゼロ、5000円、3万円、5万円から選べる。100万円の損害があったとすると、自己負担ゼロなら保険金は100万円受け取れるが、自己負担5万円なら保険金は95万円になる。  自己負担額が多いほど保険料は安くなる。(表2)の例では、自己負担5万円の場合の保険料は、自己負担ゼロに比べ、建物、家財とも年1000円以上安い。  両社以外の火災保険でも、補償の選択や自己負担額の設定ができるものは多い。ただ、内容は各社それぞれ違うので確認したい。  このほか、保険契約を長期にし、保険料を一括払いにすれば、長期割引により保険料の総額は安くなる。

地震保険 別途加入  火災保険では、地震や噴火などによる火災は補償されない。津波による被害も同様だ。こちらは別途、地震保険への加入が必要になる。  FPの平野さんは「火災保険の見直しで保険料を安くできたら、その分は地震保険の保険料に回し、地震への備えもしてほしい」とアドバイスしている。

******************************************************************************** 18    障害者施設などスプリンクラー義務化へ…消防庁    2013/8/8  読売新聞 ********************************************************************************  今年2月、長崎市の認知症グループホーム「ベルハウス東山手」から出火し、5人が死亡した火災を受け、総務省消防庁は、認知症の高齢者らが入居するグループホームや、障害者施設などに対し、規模にかかわらず、スプリンクラーの設置を原則義務化する方針を決めた。  今年度中にも消防法施行令を改正する。8日に開かれた有識者の検討部会で、義務化を盛り込んだ報告書案がまとまった。  現在の施行令は、延べ床面積275平方メートル以上のグループホームや障害者施設などにスプリンクラーの設置を義務付けている。同約270平方メートルのベルハウス東山手は対象外で、スプリンクラーは設置されていなかった。今回の見直しでは、自力避難が困難な人が多くいる施設で、面積に関係なく設置を義務付けることにした。

******************************************************************************** 19    住宅ローン金利、12日から引き下げ…みずほと三井住友信託    2013/8/8  読売新聞 ********************************************************************************  みずほ銀行と三井住友信託銀行は12日から、最も信用度の高い個人向けの住宅ローン金利(最優遇金利)を引き下げる。  みずほは、10年固定型を年1・65%から年1・55%へ、変動型を年0・875%から年0・775%へとそれぞれ下げる。三井住友信託は変動型だけを引き下げ、年0・775%が年0・725%となる。

******************************************************************************** 20    ポラス、大地震を模擬実験した分譲 木造住宅の安全性前面に    2013/8/14  日経産業新聞 ********************************************************************************  住宅事業のポラスグループ(埼玉県越谷市)は、大規模地震の揺れのシミュレーションを行った分譲住宅を販売する。設計段階から3次元の立体的な解析によって大地震の影響を検証し、木造2階建て住宅の安全性を確認。顧客の安心感や満足度を高める。第1弾として越谷市内で販売予定の分譲住宅で検証する。   建物の強度を測る構造計算を3次元画像で行う自社ソフト「ウッド・イノベーター」と、独立行政法人・建築研究所(茨城県つくば市)が主に研究者向けに公開した倒壊解析ソフト「ウオールスタット」を連動させ、シミュレーションする。過去の大地震の地震波データを入力すると、建物が揺れ、比較的強度の弱い部分が大きく揺れたり崩れたりする様子が表示される仕組みだ。

******************************************************************************** 21    パナソニック、住宅用エレベーターを発売 工期3日短縮    2013/8/13  日経産業新聞 ********************************************************************************  パナソニックは工事期間を最大で3日短くできる一戸建て住宅用のエレベーターを23日に発売する。エレベーター部分のみで自立する鉄塔型で、既存の住宅部分に重さがかからない構造にした。高齢化の進行でリフォーム時にエレベーターの導入を検討するケースが増えており、2013年度に100台の販売を目指す。  エレベーターを下から押し上げる装置の内部の部品を小さくし、床下に必要な空間を45センチメートルから20センチに縮小した。床下を掘り下げる作業を軽減し、通常は12日前後かかる基礎工事の期間を9日にできる。構造を含め、リフォームの際に導入しやすい設計にした。

******************************************************************************** 22    ヤマダ・エスバイエル、収納たっぷりの戸建て住宅発売 女性目線で    2013/8/13  日経産業新聞 ********************************************************************************  ヤマダ・エスバイエルホームは収納スペースを多く設けた戸建て住宅「eスマイル・プラス アルファスタイル」をこのほど発売した。家事動線を考えた使いやすいキッチン収納など女性目線の収納スペースなどを確保したのが特長。  新商品は同社が1次取得者層向けに提案する普及価格帯の住宅「eスマイル・プラス」シリーズとして販売する。3.3平方メートルあたりの価格は43万円台から。

2013-09-02 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed