住宅関連新聞記事ダイジェスト No.467  2013/1/24~2013/1/30

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【日本経済新聞】
1 東京、5年ぶりに転入超過数増加 12年人口移動報告
2 仙台に人口集中、昨年の転入超過全国2位
3 東京都、老朽下水道を公開
4 新宿中村屋ビル着工、14年11月に再開業
5 北海道セキスイハイム、蓄電池搭載の住宅発売 光熱費を削減
6 国と都、地下鉄の経営一元化の協議再開で合意

【朝日新聞】
7 埼玉県川口市で59戸、日本綜合地所がマンション分譲
8 国産材の木造住宅などに410億円分のポイント付与、農水省
9 個人のJリートへの投資意向、8.7%に上昇
10 住宅着工回復へ、13年度は93万戸、建設経済研が予測聞
11 低めの価格で安定傾向 東京カンテイ、12年12月中古マンション天気図
12 私募ファンド、9.5兆円で前年比3%減 底値圏に 不動産経済調べ
13 一定建築物に耐震診断を義務化 国交省が検討
14 住宅ローン減税、延長拡充へ 給付措置は今夏までに内容提示
15 2012年の中古マンション売り価格 3大都市圏すべて下落 東京カンテイ
16 サービス付き高齢者住宅の補助金申請、3月29日まで延長 国交省

【読売新聞】
17 国登録文化財「旧加納町役場」解体へ
18 ウェブ業者が高齢者の買い物代行 見守り活動も
19 断熱効果の試算ソフト開発…リクシル
20 3世代向け商品お目見え
21 過疎見守る買い物支援 利用者当初の4倍
22 LIXILが樹脂サッシ、窓ガラス断熱性高く

【日経産業新聞】
23 東急不など、公共施設が入居する高層マンション 東京・目黒区の再開発事業
24 ミサワホーム、戸建てに全館空調システム 居室の温度差を解消
25 YKKAP、高齢者向け住宅への対応商品3割増
26 三菱地所ホーム、賃貸に制振装置装備 プラン選択型投入
27 長谷工コーポなど、全戸対応の太陽電池設置マンション 関西最大規模
28 LIXIL、排水口の流速向上技術を開発 フィンで汚れ洗い流し
29 大成ユーレック、狭小地向け集合住宅 専用部材で小型化
30 三和HD、施工時間15%短縮できるアルミ製間仕切り

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1 東京、5年ぶりに転入超過数増加 12年人口移動報告 2013/1/29 日本経済新聞
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総務省が28日発表した住民基本台帳に基づく2012年の人口移動報告によると、東京都への転入超過数は5万6497人で前年に比べ27%増えた。転入超過は16年連続だが、超過数が増えたのは5年ぶり。リーマン・ショックや東日本大震災などの影響が薄れた結果とみられる。
都内への転入者数は2%増の40万274人と、3年ぶりに40万人台になった。都内からの転出者数は2%減の34万3777人で、2年ぶりに減少した。23区に限ると転入者は2年連続で増え、転出者は3年連続で減少しており、転入超過数の伸びも2年連続となる。

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2 仙台に人口集中、昨年の転入超過全国2位 2013/1/29 日本経済新聞
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総務省が28日まとめた2012年の住民基本台帳人口移動報告で、仙台市の人口集中が鮮明になった。東日本大震災の避難者らが流入している仙台市の転入超過は9284人となり、東京23区に次いで全国で2番目に多かった。一方、福島第1原子力発電所事故の影響が大きい福島県では人口流出が続いている。
仙台市は震災が発生した11年よりも転入超過が拡大した。市は「他市町村からの避難者に加え、復興関連の従事者が流入している」とみる。仙台市の人口増加がけん引して、宮城県全体でも13年ぶりに転入超過に転じた。復興関連で東京都や埼玉県からの転入も目立つ。転出者が減ったことも大きな要因で、転出者数は前年に比べて13%減少し、統計開始以来最高の減少率だった。

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3 東京都、老朽下水道を公開 2013/1/26 日本経済新聞
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東京都は老朽化が進んだ下水道の内部を報道陣に公開した=写真。内部は汚水から出る硫化水素の影響でコンクリートが剥がれ落ち、鉄筋がむき出しになっている。放置したままだと地上の路面陥没など災害につながる可能性があるとみて、都は修繕を急ぐ。
公開したのは東京・渋谷にある下水道。渋谷区内の町名にもなっている「宇田川」が流れていた谷底地を埋め立て、1960年代から下水道を整備した。幅4.4メートル、高さ3.3メートルの幹線下水道だ。
23区内の下水道の総延長1万6千キロメートルのうち、1500キロメートルが築50年と耐用期限を迎えている。今後10年でさらに3千キロメートルがこれに加わる。都は塩化ビニールの板をトンネル内壁に螺旋(らせん)状に張り付ける独自の工法で修繕していく方針だ。

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4 新宿中村屋ビル着工、14年11月に再開業 2013/1/25 日本経済新聞
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飲食・食品業の中村屋(東京・新宿)は三井不動産と共同で、JR新宿駅東口そばの新宿中村屋の本店ビルの建て替えに着手した。2014年11月に再開業する。最上階の8階と地下2階にレストランを出店するほか、地下1階で和洋菓子などを販売する。ほかのフロアにはファッションや飲食、サービスなど複数のテナントを誘致する。
新本店ビルは延べ床面積が6400平方メートルと以前のビルに比べて1.4倍に広がる。旧本店ビルは築50年以上で老朽化していた。現在は隣の新宿高野ビルで名物のカレーなどを提供するレストランを仮営業している。

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5 北海道セキスイハイム、蓄電池搭載の住宅発売 光熱費を削減 2013/1/24 日本経済新聞
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北海道セキスイハイム(札幌市)は蓄電池を活用した戸建て住宅の販売を始めた。すでに標準装備している太陽光発電システムと組み合わせ、標準家庭で年間の光熱費を約37万円削減できる効果が見込めるという。2013年度中に300戸の販売を目指す。
「進・スマートハイム」は蓄電池と太陽光発電を家庭用エネルギー管理システム(HEMS)で管理する。深夜に安い電力をため昼間に使ったり、余りを電力会社に売ったりできる。停電時には非常用電源として使える。

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6 国と都、地下鉄の経営一元化の協議再開で合意 2013/1/24 日本経済新聞
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東京都の猪瀬直樹知事は23日、太田昭宏国土交通相と会談し、東京メトロと都営地下鉄の経営一元化について協議会を再開することで合意した。協議会は2010年8月に発足したが、東日本大震災などの影響で11年2月を最後に中断していた。
猪瀬知事は「運賃体系が1つになるし乗り換えも自由になる。客が地下鉄一元化を望んでいる」と主張。国が持つメトロ株を都に売却するよう求めた。太田国交相は「利便性の向上をさらに進めていかなくてはならない」と応じた。
メトロ株は53%を国が、47%を東京都が保有している。東京地下鉄株式会社法は国と都にメトロ株を売却する義務を課している。猪瀬知事は会談で「不当な義務付け」として法改正を求めた。

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7 埼玉県川口市で59戸、日本綜合地所がマンション分譲 2013/1/30 朝日新聞
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日本綜合地所(東京都港区)はこのほど、埼玉県川口市で開発を進めているマンション、ヴェレ―ナ川口南鳩ヶ谷(総戸数59戸)の販売を開始した。同物件は、埼玉高速鉄道線南鳩ヶ谷駅徒歩9分の川口市鳩ヶ谷緑町1丁目の第1種住居地域に立地。住戸プランは、柱が住戸内に出ず、室内の家具レイアウトがしやすいアウトフレーム設計や、生活有効面積を広げるワイドスパン設計を採用しているほか、従来の料金に比べて5%安い電力料金が受けられる電力一括購入サービスを導入している。
同物件は、地上8階建て。専有面積は60~90平方メートル。間取りは2LDK~4LDK。竣工は2013年12月下旬を予定。現在、第1期1次7戸の販売を行っており、価格は専有面積73平方メートル超で2600万円台から。

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8 国産材の木造住宅などに410億円分のポイント付与、農水省 2013/1/30 朝日新聞
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農林水産省は、国産材などの地域材を活用した木造住宅や木製品などについて、地域の農林水産物などと交換できるポイントを付与する方針だ。410億円分を2012年度補正予算に計上している。詳細は今後決定する。
同省では、昨年9月に公表した2013年度予算要求で、同事業に55億円分の予算を計上していたが、規模を大幅に拡大させて今回の補正予算に盛り込んだ。

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9 個人のJリートへの投資意向、8.7%に上昇 2013/1/30 朝日新聞
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不動産証券化協会の調査によると、Jリートに対する個人投資家の投資意向が高まっていることが分かった。
2012年12月7日から11日、インターネットを使って個人投資家(貯蓄と保険以外の金融商品保有者)を対象に調査した。回答数は1065件。それによると、Jリートの認知度は、「名称も内容も知っている」が30.6%(前回調査31.8%)、「名称だけ知っている」が38.7%(同39.4%)で前回(2011年)調査と比べて大きな変化はなかった。
一方、認知者に対して投資意向を聞いたところ、「新規または追加での投資を具体的に考えている」割合が8.7%で、前回の4.1%から大きく伸びた。また、「投資(追加投資を含む)に興味を持っている」割合も22.0%(同16.1%)で増加した。
投資したいと思う目的としては、前回調査と比べて「分配金収入を得ること」78.8%(同69.8%)や、「値上がり益を得ること」59.5%(同47.9%)の回答が増え、「ポートフォリオのリスク分散をはかること」35.2%(同41.1%)は減少した。

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10 住宅着工回復へ、13年度は93万戸、建設経済研が予測 2013/1/28 朝日新聞
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建設経済研究所はこのほど、2012年度の新設住宅着工戸数は前年度比5.8%増の89.0万戸、2013年度は2012年度比4.5%増の93.0万戸になる見通しを発表した。
同研究所が4半期ごとに発表しているもので、直近の着工動向などを踏まえた上で前回発表(2012年10月発表=2012年度予測は87.5万戸、2013年度予測は92.1万戸)を上回る数字となった。「復興需要が着工戸数を下支えすると共に、2013年度上半期まで消費増税前の駆け込み需要が見込まれることから、引き続き緩やかな回復基調が続く」としている。

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11 低めの価格で安定傾向 東京カンテイ、12年12月中古マンション天気図 2013/1/28 朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)がこのほどまとめた『中古マンション価格天気図』(70平方メートル換算した中古マンション売り希望価格)によると、全国的な価格推移が低い水準で安定する傾向に変化した。
「晴れ」が8地域、「薄日」が10地域でそれぞれ前月から変動がなく、「曇り」はやや減って10地域(前月は12地域)になった。「雨」が7地域(同13地域)にほぼ半減。一方、「小雨」は「雨」から改善した地域の急増によって12地域(同4地域)に増えた。天気模様が前月から横ばいの地域が増えている(22→29地域)ことから、全国的に天候は安定していると言える。
天気が改善した地域は、中部圏の愛知県(1493万円、前月比0.6%上昇)、静岡県(1280万円、同3.7%上昇)や、近畿圏、九州地方の一部。一方で、石川県(1101万円、同0.9%上昇)を始め北陸地方では、依然として「雨」が目立つ。また、「晴れ」を維持した広島県(1545万円、同0.7%上昇)も中心部の価格動向にばらつきがあるなど、中国地方では前月までの回復基調が緩む傾向もみられる。

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12 私募ファンド、9.5兆円で前年比3%減 底値圏に 不動産経済調べ 2013/1/28 朝日新聞
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不動産経済研究所の調査によると、私募不動産ファンド市場(運用資産、2012年10月時点)は9兆5138億円で前年と比べて3.1%減少した。大底だった2010年を上回る規模となっており、「国内の不動産ファンド市場は底値圏に入っているようだ」と同研究所では判断している。
ファンド数は前年を6本上回る379本。運用規模をタイプ別に見ると、総合型が4兆4739億円(前年比3.3%増)、オフィスビルが1兆374億円(同8.1%減)、レジデンシャル(賃貸住宅)が8463億円(同0.7%減)、商業施設が6158億円(同0.1%増)、オフィス・レジデンシャル複合が3044億円(同15.0%減)、その他が2兆2358億円(同11.7%減)となっている。

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13 一定建築物に耐震診断を義務化 国交省が検討 2013/1/25 朝日新聞
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国土交通省は、一定の建築物に対して耐震診断を義務化する検討に入った。
住宅・建築物の耐震化促進を話し合う審議会で議題に上っており、「病院、商業施設など不特定多数の者が利用する建築物」「学校、老人ホームなど避難確保上特に配慮を要する者が利用する建築物」「地震災害対策上特に重要な建築物(緊急輸送道路等沿道建築物、防災拠点施設)」などのうち、大規模と認められる建築物の所有者に対して耐震診断を義務付ける考えだ。
義務化と共に、耐震診断やその後の耐震改修を費用補助する制度の拡充についても話し合っている。

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14 住宅ローン減税、延長拡充へ 給付措置は今夏までに内容提示 2013/1/24 朝日新聞
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自民・公明両党はこのほど、住宅ローン減税の延長などを盛り込んだ2013年度税制改正大綱をまとめた。
13年末で期限が切れる住宅ローン減税について、14年から17年末まで4年間延長する。また、消費増税の負担軽減を目的に内容も拡充し、14年4月から17年末までの居住開始者については、現行20万円の年間控除限度額を40万円に引き上げる。住民税からの控除上限額も、9.75万円から13.65万円に拡大する。10年の控除期間と控除率1%は現行のまま。なお、消費増税の影響を受けない14年1~3月の居住開始者については、年間控除限度額を20万円のままとした。
増税負担の軽減策として大きな目玉であった「給付措置」については、「税制措置とあわせた全体の財源を踏まえながら検討を進め、遅くとも今夏までには内容を示す」としている。

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15 2012年の中古マンション売り価格 3大都市圏すべて下落 東京カンテイ 2013/1/24 朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)がこのほどまとめた2012年の中古マンション価格(売り希望価格を集計・算出して表記)によると、3大都市圏ではいずれも流通事例数が増加したが、価格は前年比で下落した。新築マンションの供給が回復したことで築浅物件の流通が減少し、その一方で割安な築古物件が多く流通したことが要因とみられる。
首都圏(2863万円、前年比3.9%下落)は2年連続の上昇から下落に転じた。前年から下落基調だった東京都(3683万円、同4.3%下落)は、下げ幅が拡大。東京23区(3975万円、同4.7%下落)が6年ぶりに4000万円の大台を割り込んだ。横浜市(2591万円、同4.5%下落)を始めとする周辺の主要都市も、東京23区から1年遅れで反転下落となった。
近畿圏(1799万円、同1.3%下落)、中部圏(1492万円、同2.3%下落)も首都圏と同様の傾向。主要都市別にみると、大阪市(2133万円、同3.1%下落)が2009年以降下落基調であるのに対して、神戸市(1879万円、同1.9%上昇)は中心部での流通事例数の増加によって値上がり。両市の価格差が縮まった。

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16 サービス付き高齢者住宅の補助金申請、3月29日まで延長 国交省 2013/1/24 朝日新聞
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国土交通省は、13年2月末を申請受付期間としていた「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)整備事業」について、3月29日に延長すると発表した。3月18日以降の申請については、3月15日までに事前審査願を提出した事業に限るとしている。
国交省は、サ高住の整備事業につき、2011年度と12年度でそれぞれ約300億円の補助金を用意している。1戸当たりの上限補助金額は100万円。

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17 国登録文化財「旧加納町役場」解体へ 2013/1/30 読売新聞
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老朽化や耐震性の問題から、解体が検討されていた岐阜市加納本町の「旧加納町役場」(国登録有形文化財)について、保存を求めていた「中山道加納宿文化保存会」(大野春一会長)や地元自治会が、市の解体方針に同意した。
補修による保存は困難なことが確認されたためで、市は近く、地元関係者とともに、建物の再整備計画を協議する。
建物はアーチ型の窓が印象的な鉄骨鉄筋2階のモダニズム建築。近代建築の先駆者として知られる京都帝大教授の武田五一氏が設計し、1926年11月、旧中山道沿いに完成した。40年に岐阜市と合併し、市加納支所として使われ、2005年に国の文化財に登録されたが、建物の劣化で立ち入り禁止となっている。
市は、建物の強度などから「保存は困難」として解体と再整備を提案。一方、保存会などは「中山道加納宿の展示や休憩場所などに活用したい」として保存を求め、11年2月には約1万人分の署名を細江茂光市長に提出した。しかし、昨年7月、建築業者に依頼して調べたところ、市の調査と同様の結果が出たという。
市まちづくり景観課の遠藤達夫課長は「歴史的建造物を残したい地元の気持ちはよくわかる。新年度から再整備の調査を行い、地元と具体的に協議していきたい」と話している。同保存会の大野会長は「中山道加納宿にふさわしい再整備計画ができれば、地域の活性化にもつながる」と期待している。

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18 ウェブ業者が高齢者の買い物代行 見守り活動も 2013/1/30 読売新聞
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兵庫県養父市の情報発信サイトを運営しているウェブ制作会社「ピーナッツ」(養父市八鹿町八鹿)が、宅配大手のヤマト運輸と提携して買い物を代行するサービス「ネコの手サポート やぶらぶお買い物便」を始めた。
遠出が困難な高齢者らの買い物を手助けするとともに見守り活動も行う。
市内28店舗が参加し、生鮮食料品や日用品など931品目を載せたカタログを全世帯に配布。会員登録をして電話やファクス、電子メールで注文すると、ヤマト運輸が店舗から集荷して配達する。
代金は、配達時か金融機関の口座引き落としで支払う。配送料はコンテナ(縦52センチ、横36センチ、深さ30センチ)1箱で500円。
同市の65歳以上の高齢化率は3割を超えている。過疎化も進んでおり近くに店がない集落も増えている。自動車を運転できなかったり、バス停まで遠かったりして自力での買い物が難しくなっている「買い物難民」を支援するとともに、地元商品の販売促進や地産地消も促す。
ピーナッツは情報発信サイト「やぶらぶウォーカー」や、市ケーブルテレビで地場産品の通信販売を手がけている。昨年10月にヤマト運輸、市との3者で、配達先などで住民らの健康状態などに異常があれば速やかに市に連絡する協定を結んでおり、高齢者の見守り活動にもつなげていく。
問い合わせはピーナッツ(079・662・8331)へ。

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19 断熱効果の試算ソフト開発…リクシル 2013/1/28 読売新聞
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住宅設備大手のLIXIL(リクシル)(東京都千代田区)は、家の省エネ断熱リフォームの性能や効果を施工前に確認できる試算ソフト「ココエコ診断」を開発した。
サーモグラフィーカメラなどを使って室内の温湿度などを測定し、同社が販売する省エネ断熱リフォーム工法を用いた場合と現況との違いを見ることができる。また、現況の体感温度や住宅の保温力などもわかる。診断は室内外の温度差が大きい3月末まで。料金やサービス対応店の問い合わせは、相談センター(0120・126・001)。

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20 3世代向け商品お目見え 2013/1/28 読売新聞
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「近居」提案 ディズニー割引
親も子も孫も、それぞれのライフスタイルを尊重しながらも仲良く集う――。少子高齢化と核家族化が進む中、「3世代」を応援する商品やサービスがお目見えしている。
「住まい」、「レジャー」分野の事例を紹介する。

住まい
三井ホームは、3世代向け商品「ツインファミリー トロワ」を昨年末に発売した。この商品、同じ敷地内の一つの住宅に親子が別々に住む、いわゆる2世帯住宅だが、「同居」より「近居」を志向する現代の家族が気兼ねなく助け合える工夫が提案されている。
例えば、ベランダを「シェア(分かち合う)」して洗濯物をどちらの世帯からも取り込めるようにしたり、3世代が気楽に集まれる「コネクティング(つながりあえる)」ルームを作ったりするなどの工夫だ。分けるスペースと集まるスペースを明確にした。
大和ハウス工業は、約30分以内で行き来できる範囲に親世帯と子世帯が住み、気兼ねなく暮らしながら必要な時に助け合う「近居きんきょ・育孫いくまご」プランを5年前から販売している。ライフスタイルに合わせて「戸建て住宅+マンション」や「戸建て住宅+賃貸住宅」などの住み方提案をしている。
具体的には、家族みんなが集まることの多い親世帯の家に、子世帯の「ひな人形」や「五月人形」など大きめのイベント用荷物の収納スペースを設ける。
また、孫や祖父母向けのバリアフリーとして床の段差をなくしたり、照明スイッチの位置を低くするなどのプランを提案している。

レジャー
オリエンタルランドは、今年30周年を迎える東京ディズニーリゾートへ3世代で来園しやすい商品を用意している。60歳以上を対象にした割引チケット「ハピネスマルチデーパスポート」や、ホテル宿泊やショー鑑賞、ガイドツアーなどを組み合わせたもので、3世代そろって楽しめるという。
旅行会社のエイチ・アイ・エスは、3世代での海外旅行を提案する。代表者が1万円割引になったり、幼児や子どもの年齢などで料金を割引したり、トータルの代金が安くなるようなプランを用意した。空港からホテルまで専用車を用意するなど、家族全員が安心できるサービスもある。
いずれの商品も、各社のホームページで紹介されている。

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21 過疎見守る買い物支援 利用者当初の4倍 2013/1/25 読売新聞
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中山間地の岡山県和気町佐伯地区で、町や和気商工会などが昨年8月から高齢者らのための買い物支援を始めたところ、利用者が113人と当初の約4倍に増えた。
地元の6商店主が協力する「買い物サポートさえき」が、食料品から家電製品まで約200品目を注文に応じて配達。独居高齢者の「見守り」の役割も担っており、高齢化が進む過疎地域のモデルケースとして、注目を集めそうだ。
佐伯地区は町北西部に位置する農業が主産業の地域。昨年10月末の人口は3652人(和気町1万5455人)で、高齢化率は37・65%(同33・57%、県全体では2011年10月現在25・3%)と高い。交通手段を持たず、外出が困難な高齢者も増えている状況を重くみた町は、県の補助も受け、約660万円の事業費をかけて買い物支援を始めることにした。
事業は和気商工会に委託。佐伯地区の食品スーパーや雑貨店、家電販売店など6店舗が「買い物サポートさえき」を設立し、事務所を店舗の一角に置いた。事務と配達は、地域を熟知している地域住民3人が担当。利用は登録制で、65歳以上か独居が条件。注文は電話で受け、週2回配達している。配達手数料は無料だ。
配達に加え、昨年10月からは菓子や果物の移動販売も実施。「見守り」の効果を上げることが目的で、移動販売の担当者が注文がない家にも、「足りないものはないですか」と声をかけに行く。ただ、売り上げは月に約10万円で、事業は「採算度外視」という。
地区内には標高400メートルに達する地域もあり、冬場は道路が凍結することもしばしば。険しい道を、元農協職員で配達担当の梶崎政輝さん(67)が軽ワゴン車で走り回る。
梶崎さんが「息子さんは来てくれますか」と声をかけたのは、独り暮らしの田淵八重子さん(81)。足が不自由で、「週に2回も顔を見に来てくれてうれしい。この前のリンゴはおいしかった」と笑みを浮かべ、梶崎さんとの会話に夢中に。配達の走行距離は30キロ程度だが、梶崎さんは4、5軒を回って3時間を費やすこともしばしばだ。

ネット活用モデル事業も
岡山は面積の約75%を傾斜地や離島など中山間地域が占め、県人口の約30%が住む。県が2011年9~11月、同様の17市町村93地区の代表らに行ったアンケート調査では、55%が買い物に不便を感じていた。県は、15年度末までにこの「不便さ」を半減させようと、インターネットスーパーや移動販売に着目し、買い物支援への補助を行っている。
昨年2月には美作市上山地区でNPOと協力し、空き家を拠点にネットを活用して高齢者の買い物を手助けするモデル事業を始めた。井原市門田町の集会場でも同様の取り組みを実施。県中山間・地域振興課によると、少しずつ利用が広がっており、井原市では高齢女性が定期的にネットショッピングを楽しみ始めているという。
県は今年度と13年度、新たに計10地区程度に補助金を出し、ネットを活用した買い物支援事業をスタートさせることを目指しており、同課は「ネットは難しいと思うお年寄りが多く、時間はかかるが、一人暮らしの方の安否確認にも役立つ。今後も拡充させる」としている。

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22 LIXILが樹脂サッシ、窓ガラス断熱性高く 2013/1/30 日経産業新聞
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LIXILグループは窓ガラスの断熱性能を従来より20%高めた樹脂サッシを売り出すと発表した。アルミサッシより断熱性能が高い北海道向けの樹脂サッシは省エネルギー需要で東北地方以南にも納入が増えており、性能を高めて受注の取り込みを加速する。初年度の売り上げは50億円を目指す。
2月1日、樹脂サッシの同社唯一の商品「マイスターII」をモデルチェンジし同名で売り出す。2枚のガラスの間にアルゴンガスを充満させる中空層を従来の12ミリから16ミリに拡大した。中空層が最も断熱性が高いため。

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23 東急不など、公共施設が入居する高層マンション 東京・目黒区の再開発事業 2013/1/30 日経産業新聞
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東急不動産や東京都などは29日、目黒区大橋地区の再開発事業の一環で区立図書館などが入居するタワーマンションを報道陣に公開した。大型のスーパーのほか住民登録などの手続きができる「地区サービス事務所」も開設する予定で、周辺住民の利便性を向上する。
公開したのは地上42階建て総戸数689戸の超高層マンション。入居者の客人が宿泊できるゲストルームや集会室などの共用スペースを充実させたほか、入居者以外の周辺住民が利用できる区の公共施設が入居するのが特徴。

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24 ミサワホーム、戸建てに全館空調システム 居室の温度差を解消 2013/1/29 日経産業新聞
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ミサワホームは戸建て住宅のオプションとして全館空調システムを販売する。居室と居室の温度差を無くし、住戸内の温度差によって体調を崩すヒートショックの不安を解消できるほか、除菌効果を見込むイオン発生装置などを組み込んだのが特徴。高齢者や子育て世代など健康への関心の高い層の需要を取り込む。
新設備「エアテリア」は2階の中央に空調機を設置し、天井裏や壁の間にダクトを張り巡らして住宅全体に暖気や冷気を供給する。供給口は天井部分に設けるが、居室だけでなく洗面台や玄関にも設置して全体に温度差を無くす。

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25 YKKAP、高齢者向け住宅への対応商品3割増 2013/1/29 日経産業新聞
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富山県内に生産拠点を置くYKKAP(東京・千代田)は高齢者の利用に配慮した窓や玄関ドアなどの建材商品を拡充する。バリアフリー構造で生活相談や安否確認に対応できる賃貸住宅「サービス付き高齢者住宅(サ付き住宅)」対応の商品を2012年10月時点と比べて、3割増やして197点にする。
高齢者向け住宅で使う建材は衛生や操作のしやすさを重視して素材選択やデザインをした。窓や玄関では多くの人が触る取っ手部分に抗菌仕様の部品を採用。また、力がないお年寄りでも無理な体勢をとらずに簡単に操作できるよう設計した。

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26 三菱地所ホーム、賃貸に制振装置装備 プラン選択型投入 2013/1/28 日経産業新聞
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戸建て住宅の三菱地所ホーム(東京・千代田)は賃貸住宅事業を強化する。全く自由な設計からいくつかの選択肢からプランを選ぶ方式に切り替えコストを抑制、揺れを抑える制振装置も全棟に装備して特長を打ち出す。親会社グループと連携して入居者募集や管理サービスも整える。
賃貸住宅事業のブランド「エム・アセット」を立ち上げた。長屋構造のテラスタイプや片側に共用廊下がある片廊下タイプなど4プランがあり、構造材などを統一してコストを引き下げた。1坪(3.3平方メートル)当たりの価格はテラスタイプで51万9750円。従来の自由設計では75万~80万円だった。

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27 長谷工コーポなど、全戸対応の太陽電池設置マンション 関西最大規模 2013/1/28 日経産業新聞
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長谷工コーポレーションと不動産賃貸などを手がけるオーエスは太陽光発電システムを搭載した環境配慮型マンション(総戸数108戸)を兵庫県尼崎市に建設、2月中旬から販売を始める。同システムで発電した電力は、全戸に戸別に供給される。全戸に対応した太陽電池を設置するマンションとしては関西で最大規模という。
建設するのは「プレージアブラン東園田」で、鉄筋コンクリート造の6階建てマンション。1戸あたり出力1.165キロワットの太陽電池を屋根面に搭載。年間消費電力を太陽電池を搭載しないマンションに比べ約26%削減できる。

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28 LIXIL、排水口の流速向上技術を開発 フィンで汚れ洗い流し 2013/1/25 日経産業新聞
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LIXILグループは流し台の排水口に流れ込む排水をフィンでかき回し流速を引き上げる技術を開発した。システムキッチンの高級機種「リシェル」に導入する。配管を流れる排水に勢いをつけ、壁面についた汚れを洗い流す。清掃の手間を削減できる商品として2月1日から全国で販売する。従来比10%増の年5万台の販売を目指す。
新技術「くるりん排水口」は排水口の入り口にフィンが取り付けたのが特徴。食器を洗う時の排水でフィンが回転し水流がさらに強くなる。配管の壁面や排水口の底についた汚れを勢いよく押し流す仕組み。

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29 大成ユーレック、狭小地向け集合住宅 専用部材で小型化 2013/1/25 日経産業新聞
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大成建設子会社で賃貸マンション建設の大成ユーレック(東京・品川、八田英治社長)は耐火性に優れた小型の集合住宅を29日に発売する。狭小地向けに小型の専用部材を開発、駅前商店街など建物が密集する地域の空き地を抱える地主に売り込む。
鉄筋コンクリート製の壁などを工場で生産して現場で組み立てるプレキャスト工法を採用した。従来よりも各部材を小型化、約230平方メートル以下の敷地面積でも対応できるようにした。地上4階建てまで建設可能。1フロア4戸が基本だが、オーナーの住居用に1フロア1戸といった広い間取りの設計にも対応する。

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30 三和HD、施工時間15%短縮できるアルミ製間仕切り 2013/1/24 日経産業新聞
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三和ホールディングスは施工時間を15%短縮できるアルミ製の間仕切りを売り出した。工場や事務所を柔軟に改装できるようにし、受注を拡大する狙い。初年度は3億円の売り上げを目指す。
子会社の三和シヤッター工業(東京・板橋)がアルミ製間仕切り「AP―2」の販売を始めた。間仕切りは建物の天井の高さに合わせて現場で切る必要があるが、切りやすくしたのが特徴。

2013-01-31 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed