住宅関連新聞記事ダイジェスト No.453  2012/10/2~2012/10/11

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【日本経済新聞】
1    NTT西、熊本市で既存家電の「電力見える化」実証実験
2    京成電鉄、スカイツリー前の本社跡地に商業ビル建設
3    TOTO、水を使わない小便器 スイス社製品輸入
4    フラット35、2カ月ぶり金利低下
5    大阪府、太陽光パネル施工者に登録制度 普及を後押し
6    都内勤務の20代「自宅と会社、5駅離したい」 民間調査
7    大阪府、防災力基準満たすマンションに認定制度
8    地下鉄7号線延伸、事業着手5年後に延期 さいたま市発表

【朝日新聞】
9    田園都市、輸出します 東急、ベトナムにノウハウ
10    住宅地盤の液状化対策、評価制度導入先送り 国交省
11    環境にやさしい家づくり 「住まい博2012」開催
12    フラット35、最低金利2カ月ぶり下がる

【読売新聞】
13    津波でも4人がプカプカ…水上避難カプセル開発
14    ステンレスの表札が評判 青森・石戸谷さん
15    被災地建物の解体で石綿…先月までに14件検出
16    トヨタグループ、スマートハウス団地開発へ
17    木密延焼防止道路に認可 墨田の860メートル 初の「特定整備路線」
18    巨大空洞工事、世界に発信
19    ホンダ、家庭用ガス発電機を開発
20    築40年超ホテル・旅館、7割で消防法違反
21    デジタル家電展開幕 目玉はスマートハウス

【日経産業新聞】
22    積水ハウス、省エネ住宅に非常用電源 EV活用など
23    さくら事務所など、中古住宅の診断 個人向け、関西で
24    東芝ライテック、直管形LED照明を値下げ 最大21%、249機種 
25    小型LED電球、日立APが調光機能 家庭・商業施設に的
26    住友不リフォーム、さいたまにモデルルーム 戸建てとマンション区分 
27    新日鉄興和不、マンションに3畳分の自由空間
28    パナホーム、省エネ住宅に最新HEMS 
29    三井不、千葉のららぽーと西館の建て替え着手 来秋にも完成・開業  
30    東海ゴム、室内の赤外線も遮断する窓用のフィルム

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1    NTT西、熊本市で既存家電の「電力見える化」実証実験    2012/10/11 日本経済新聞
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 NTT西日本と熊本市は10日、インターネットなどを使って冷蔵庫やエアコンといった家電の電力使用状況を把握したり、制御したりする実証実験を来年2~8月に行うと発表した。同市が募集するモデル家庭50世帯が対象。家庭にある家電をそのまま使いながら、省エネ効果や使い勝手などの検証に取り組む。
 こうした実験は情報通信技術を組み込んだ新型家電を使うことが多く、既存の家電を使うのは珍しい。

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2    京成電鉄、スカイツリー前の本社跡地に商業ビル建設    2012/10/10 日本経済新聞
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 京成電鉄は2013年9月に本社を千葉県市川市八幡に移転するのに伴い、東京都墨田区押上にある現在の本社オフィスビルを商業ビルに建て替える=写真はイメージ。15年12月に完成の予定だ。東京スカイツリーに近い立地を生かし、ホテルと食品スーパーをテナントに誘致する。
 面積4380平方メートルの敷地に京成電鉄が地上13階、地下1階のビルを建設する。延べ床面積は2万7000平方メートル。建物の解体や建設などにかかる総事業費は約60億円。13年10月に着工する。

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3    TOTO、水を使わない小便器 スイス社製品輸入    2012/10/10 日本経済新聞
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 TOTOは水を使わない小便器の販売を始める。スイスのウリマット社と提携して便器を輸入し、月内にも全国で売り出す。一般的な小便器に比べ6割ほど維持費を抑制できる利点をアピールし、ビルや商業施設を開拓する。
 TOTOの販売会社がウリマットの日本販売総代理店とこのほど契約した。ウリマットの小便器は樹脂製で、表面に尿が付着しにくいのが特徴だ。排水口の下にあるカートリッジに尿が流れると蓋が閉まって密閉され、臭いの漏れも防ぐ。

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4    フラット35、2カ月ぶり金利低下    2012/10/3 日本経済新聞
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 住宅金融支援機構は長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の10月の適用金利を決めた。主力の21年以上は取扱金融機関の最低金利が1.88%と前月比で0.01%低下した。20年以下も1.6%と前月に比べて0.02%下がった。金利低下は2カ月ぶり。

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5    大阪府、太陽光パネル施工者に登録制度 普及を後押し    2012/10/3 日本経済新聞
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 大阪府は住宅の屋根への太陽光パネル設置を促進するため、製造者、施工店、販売店それぞれを対象に登録制度を始めた。一定の条件を満たして申請すれば登録事業者となり、府がホームページやパンフレットに掲載して府民に知らせる。府民が安心して事業者を選べるようにして普及につなげる。17日と19日に大阪府咲洲庁舎で事業者向けに説明会を開く。
 製造者の登録条件は建築基準法に適合するシステムであり、施工者に研修をして修了時に施工IDを発行していることなど。施工店には工事実績が3年以上あり、過去3年間に毎年1件以上、総数10件以上の工事実績があることなどを条件にしている。販売店にも販売実績が3年以上あり維持保全の窓口を設けていることなどを求める。

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6    都内勤務の20代「自宅と会社、5駅離したい」 民間調査    2012/10/2 日本経済新聞
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 理想の通勤時間は24分、自宅は会社から5駅は離したい――。一人暮らしの20代の会社員に不動産情報会社のアットホーム(東京・大田)がアンケートしたところ、平均値はこんな結果になった。同社は「仕事とプライベートを切り替えられる、ある程度の距離を保ちたい人が多い」とみている。
 1都3県在住で都内に勤務し、賃貸住宅で一人暮らしをする20代の会社員600人(男女各300人)を対象に8月に調査した。「休日は会社に近づきたくないと思うことがある」は60.5%に上った。
 一方で「特別な手当が出るなら会社の近く(2駅以内)に住んでもいい」との回答が93%に達した。
 IT(情報技術)系を中心に、職場の近くに住む従業員に特別手当を支給する会社がある。もし自分の会社にこの制度があって、手当支給の条件が「会社から2駅以内に居住すること」であった場合、「2駅以内に住んでもいい」と回答した人は93%に上った。

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7    大阪府、防災力基準満たすマンションに認定制度    2012/10/2 日本経済新聞
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 大阪府は建物構造や災害への備えについて一定の防災力基準を満たす民間マンションを認定する制度を年内に開始する。認定を受けた建物は府がホームページで情報発信し、事業者も購入希望者にPRできる。制度の創設で災害に強いマンションの建設を促していく。
 「大阪府防災力強化マンション認定制度(仮称)」の対象は住宅性能評価を受け、延べ床面積の半分以上が住宅の民間マンション。新築・既存、分譲・賃貸は問わない。大阪市が同様の制度を設けており、同市以外の府内が対象となる。

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8    地下鉄7号線延伸、事業着手5年後に延期 さいたま市発表    2012/10/2 日本経済新聞
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 地下鉄7号線(埼玉高速鉄道)の岩槻駅への延伸を巡り、さいたま市の清水勇人市長は1日、2012年度内を目標としていた事業着手の時期を延期すると発表した。沿線のまちづくりなどを進めて「おおむね5年後」の着手を目指す。需要予測や採算性などの調査も5年後にやりなおす計画で、延伸区間の開業は25年度頃になる見通しだ。
 清水市長は09年に定めたマニフェスト(政権公約)「しあわせ倍増プラン2009」の中で、12年度末までの事業着手を目標に掲げた。だが市と埼玉県がつくった第三者委員会が今年3月にまとめた報告書で、採算性が厳しい現状にあることが判明。延伸の方向性については12年度前半に明らかにするとしていた。

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9    田園都市、輸出します 東急、ベトナムにノウハウ    2012/10/6  朝日新聞
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 人気ドラマのロケ地にもなり、ブランド住宅街として知られる東急田園都市線(東京都、神奈川県)沿線をモデルに、東急電鉄は、交通網と宅地を一緒に開発する街づくりのノウハウを初めて輸出する。ベトナムのホーチミン市近郊で住宅地の開発やバス路線の整備を手がける。
 足元の東急沿線は住民が高齢化し、人口が間もなく減少に転じる。将来を見据えた戦略の第一歩という。
 「ベトナムでもこんな街づくりをしてみたい。協力してもらえないか」。昨年春、ホーチミン市の北30キロにあるビンズン省の幹部が来日し、田園都市線に試乗した。たまプラーザ駅(横浜市青葉区)周辺の街並みなどを視察すると、こう話したという。
 
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10    住宅地盤の液状化対策、評価制度導入先送り 国交省    2012/10/5  朝日新聞
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 軟弱な地盤で起きやすい液状化の対策について、国土交通省が「住宅性能表示制度」への早期導入を断念したことが分かった。東日本大震災を受けて今年度内に盛り込む方向で検討を進めていたが、土質などの正確な調査に戸建て住宅1戸あたり数十万円程度の費用がかかることが判明。低コストの調査手法は確立されておらず、利用者に負担させるのは困難と判断した。
 住宅性能表示は、国指定の第三者評価機関が耐震性や耐火性を共通基準で分かりやすく示す任意の制度。早期の制度化が見送られたことで、ゆるい地盤が抱えるリスクへの対策が不十分なまま、住宅が建てられ続けることになる。
 東日本大震災では、地震の揺れに襲われた東北から関東までの9都県で地中にある砂粒のすき間の水が押し出され、軟らかい地盤が流動化する液状化が発生。約2万7千棟が家が傾いたり庭から水が噴き出したりした。近い将来発生するとされる南海トラフ巨大地震でも、国は最悪クラスで34都府県の約13万4千棟が液状化の被害を受けると想定している。

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11    環境にやさしい家づくり 「住まい博2012」開催    2012/10/3  朝日新聞
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 「人と地球にやさしい家づくり」をテーマに、新しい時代の住まいを提案する展示会が6日から開かれる。題して「住まい博2012 IN 横浜みなとみらい」。住友林業が主催。8日まで、パシフィコ横浜で。参加は事前予約制。詳しくはこちらへ。
 住まい博では、東日本大震災後の自然エネルギーへの関心の高まりを受けて、安心・安全かつ環境にやさしい家づくりの提案が披露される。たとえば、風や太陽など自然の恵みを暮らしにいかし、環境と家計にやさしい環境機器を展示する「スマートハウス」、耐震性を高める独自の技術を体験できる「テクノロジー」などのコーナーが設けられる。また、木の質感あふれる空間や多彩な設計モデルを紹介したりする企画もある。
 住まい博は1998年にはじまり、家づくりのスタートから完成後まで、住まいを総合的に体験できるイベントとして知られている。

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12    フラット35、最低金利2カ月ぶり下がる    2012/10/2  朝日新聞
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 住宅金融支援機構は2日、長期固定住宅ローン「フラット35」の各金融機関で適用される10月の金利を発表した。返済期間21年以上35年以下は年1.88~2.83%。20年以下が1.60~2.55%。多くの金融機関が扱う最低金利は21年以上が0.01ポイント、20年以下が0.02ポイント下がった。最低金利が下がるのは2カ月ぶり。
 
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13    津波でも4人がプカプカ…水上避難カプセル開発    2012/10/11  読売新聞
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 南海トラフ巨大地震による津波に備えようと、和歌山県由良町の鉄工所が、水に浮かぶ4人乗りの避難用カプセルを開発した。同町内では10日、発表会が行われ、行政関係者らが試乗していた。
 沿岸部などで、自力での急な避難が難しい高齢者や逃げ遅れた人たちが、緊急避難用として活用することを目指している。
 開発したのは、鋼材の製造などを手がける同町の「浜出工業」。代表の浜出吉高さん(46)が、東日本大震災の津波被害を目にして、「逃げ遅れても、命を救える設備を作りたい」と考え、県工業技術センターの協力を得ながら、1年半かけて完成させた。
 カプセルは、全長2・2メートル。重量1・5トンの円筒型。表面は厚さ6ミリの鋼鉄に覆われ、内側には耐熱材を備えている。強い衝撃にも耐えられるようシートベルト付きの4席を設置。側面と上面にハッチを設けている。底部には約100キロの重りをつけて、波にのみ込まれても自力で体勢を元に戻すことができる。
 「たすかプセる」と名付けられ、価格は約250万円で、注文を受けた後に製造する。
 この日の発表会では、同町役場近くの漁港で、町職員らが乗り込んだカプセルが海面に浮かべられ、乗り心地などを確かめていた。
 同町総務政策課の松村治樹さん(24)は「思ったよりも揺れが少なく、中も快適で安心感がありました」と話していた。
 南海トラフ巨大地震では、県内では最短2分で高さ1メートルの津波が到来し、最大で高さ10メートル以上の津波が来ると想定されている。津波が来るまでに高台の避難所などに逃げることが難しい高齢者や障害者らが利用するほか、沿岸部で活動する警察や消防などの関係者が、車両にカプセルを載せ、逃げ遅れそうになった時に活用することを想定している。
 浜出さんは「いざというときに生き延びるハード面の最終手段として活用してもらえたら」と述べた。

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14    ステンレスの表札が評判 青森・石戸谷さん    2012/10/9  読売新聞
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 青森市駒込の「鉄工房アール」の鍛冶職人石戸谷昭治さん(50)の作品が、注目を浴びている。
 鉄を加工してねじれや曲線を表現する西洋伝来のロートアイアンの技法を駆使し、バラなどの装飾がついた門や看板、表札などを作る。最近では、米国から教えを請う人も現れた。石戸谷さんは「自分の技術でみんなを喜ばせたい」と話している。
 青森県むつ市出身の石戸谷さんは高校卒業後、青森市の建築金具製作会社に勤めた。独立後のある日、趣味のガーデニング用の鉢を作り、思いつきで鉄で作った葉やツルの装飾を付けたところ、妻の良子さん(故人)が喜んでくれた。鉄の棒を熱して平らにし、イメージ通りの形にするロートアイアンの魅力に気づき、1989年、鍛冶職人になった。
 洋書で作品の写真を見て見よう見まねで製作しようとしたが、至難の業。最初はハンマーの形状や、素材に使う鉄の大きささえもわからず、その度に作業を中断し、1週間以上再開できなかったこともあった。最初の作品が完成したのは鍛冶職人になって半年後。しかし、最初の2年間は全く注文が入らず、食品加工用機械の部品の製造や修理などをこなして生活した。
 そんな中、力を入れたのは鉄より硬く加工が難しいステンレスで作った表札。細かな作業が多い建築金具製作の経験を生かした。
 光沢があるステンレスの表札をホームページで見た人から徐々に注文が入り始め、口コミで評判が広まった。08年には単身、本場・米国ノースカロライナ州に熟練の職人を訪ねて技を磨き、今では表札だけで年20~30の注文が舞い込み、京都市のホテルの結婚式場の壁飾りも手がけた。昨年は青森市から「匠の職人」として表彰された。
 米国・ラスベガスの鍛冶職人アンソニー・ペトロリアさん(39)は9月28日から10月5日、石戸谷さんから技術を学んだ。石戸谷さんの表札を会員制交流サイト「フェイスブック」で見て「光沢も細かさも自分の作品とは全く違う」と驚いたという。ペトロリアさんは「細やかな漢字を表現できるのはすごい」と話す。
 震災後、自粛ムードなどから商品の受注は減ったというが、石戸谷さんは「もっと腕を磨いて、被災地や世界の人々を笑顔にできれば最高」と笑った。
 
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15    被災地建物の解体で石綿…先月までに14件検出    2012/10/9  読売新聞
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 東日本大震災の被災地で、建物の解体工事現場周辺の大気からWHO(世界保健機関)の安全基準を超えるアスベスト(石綿)が先月までに14件検出されていたことが、厚生労働省と環境省の調査で分かった。
 建物の損壊や解体による石綿飛散の危険性は1995年の阪神大震災でも指摘されており、環境省は解体現場への立ち入り検査権限強化に乗り出した。
 両省は、宮城、岩手、福島、栃木、茨城県などで被災した建物の解体現場114か所などで大気中に漂う石綿の濃度を測定。このうち14の解体現場で、大気1リットル中に783・5~10・6本の石綿飛散が確認された。WHOは、浮遊する石綿の本数が大気1リットル中10本を超えると健康被害が起きる可能性があるとの基準を示している。
 最も多い1リットル中783・5本の石綿が見つかったのは、仙台市青葉区のオフィス街にあるホテル。同市によると、昨年11月、アスベストの飛散を防ぐためにブルーシートで覆うなどの措置をとらないまま外壁などを壊す工事を行ったという。石綿は周辺にも飛散し、ホテルの敷地と外部との境界付近でも360本の浮遊が確認された。
 
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16    トヨタグループ、スマートハウス団地開発へ    2012/10/5  読売新聞
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社宅跡地活用
 トヨタグループは、全国各地の社宅跡地などで、次世代の省エネルギー住宅「スマートハウス」の戸建て団地を開発する方針を明らかにした。
 市場拡大が期待されるスマートハウスの建設実績を積むことで市場をリードするとともに、遊休地を有効活用する狙いがある。
 団地開発は、グループの住宅会社、トヨタホーム(名古屋市)が担う。戸建て住宅の屋根に太陽光発電パネルを付け、発電した電気を電気自動車(EV)に充電したり、据え付けの蓄電池にためたりして、電気を効率的に使えるようにする。1戸あたりの建設コストは通常の住宅より200万~400万円高くなるが、各地に団地を開発し、量産効果でコスト圧縮を目指す。
 まず年内にも、北九州市でスマートハウス約50戸を売り出す。愛知県では、トヨタ自動車の本社がある豊田市や名古屋市など8か所で検討しており、1か所あたり最大80戸程度を建てる方向だ。
 スマートハウスで使われる住宅用蓄電池や、電力使用を制御するシステム機器などは、トヨタグループ各社が生産している。トヨタホームがスマートハウス事業を拡大すれば、グループ各社にとっても受注増などのメリットがある。
 トヨタホームは昨年11月、全国の住宅メーカーで初めて、車と連携したスマートハウスを発売した。国が低炭素社会実現に向けた実証実験を行っている豊田市では、団地開発を担当している。

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17    木密延焼防止道路に認可 墨田の860メートル 初の「特定整備路線」    2012/10/4  読売新聞
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 木造住宅密集(木密)地域の延焼を防止するため、東京都が整備を計画している都市計画道路「特定整備路線」のうち、墨田区押上3から京島1にかけての区間(860メートル)が3日、国土交通省関東地方整備局から事業認可を受けた。都の特定整備路線が国の認可を受けるのは初めて。
 都によると、同区間は電線を地中化し、道路幅を現行の11メートルから20メートルに広げ、自転車道も整備する。事業費は65億円で、2018年度の完成を目指す。
 特定整備路線は、木密地域で火災が起きた際に、延焼を防ぐ防火帯の役割を持ち、都が6月に23か所を指定した。都では用地買収で移転する地権者らに税制優遇などの支援策を検討しており、今年度中に補償説明会を開催する。

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18    巨大空洞工事、世界に発信    2012/10/3  読売新聞
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 庁舎の地下にある巨大空洞を埋める大規模な耐震補強工事を今年1月に完成させた静岡県裾野市が、9月24~28日にポルトガル・リスボンで開かれた「第15回世界地震工学会議」で、世界の専門家らに工事実績を発表した。
 巨大空洞を埋め尽くす高度な工事手法が評価され、招待されたもので、市は「工事をきっかけに裾野を国内外にPRできれば」と意気込んでいる。
 市によると、同会議は国際地震工学会が主催する世界的な会議で、世界58か国から約3000人が参加し、1000以上の発表をした。県は同会議で過去7回、県施設の耐震工事実績などを発表したが、県内自治体では裾野市が初めての参加だ。
 市によると、市役所庁舎地下6~15メートルに富士山の火山活動でできたとみられる二つの巨大空洞があり、2005年の耐震性診断で危険性を指摘されたことから、10年7月に工事に着手。約8億円をかけて、空洞の大部分を特殊な軽いモルタルで埋め、地下の柱に免震装置を設置するなどした。
 市は26日に発表。派遣した職員1人と専門家1人が約7時間にわたり、英語などで工事経過を披露した。参加した市建築住宅課の二ノ宮貴之さん(42)は、「『富士山の麓で行われた工事です』と言うと興味を持ってもらえた」と振り返る。裾野市や、富士山の世界文化遺産登録を目指す取り組みを紹介する資料なども配ったという。
 市は「発表を見た人が市に視察に来る可能性もある。今後も工事の成果を発信し続けたい」としている。
 
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19    ホンダ、家庭用ガス発電機を開発    2012/10/3  読売新聞
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震災後、需要高まる
 ホンダが停電時に使える発電機を相次いで市場に投入している。停電しても自宅に電気を供給できる機能がついた家庭用ガス発電機を開発し、11月からガス会社を通じて発売する。東日本大震災以降、家庭用の発電機の需要が高まっているためだ。
 停電時に自宅に電気を送る発電機は、手動でエンジンを起動できるようにした。発電出力は最大約980ワットで、照明やパソコンなどへ同時に電力を供給できる。
 家庭にあるプロパンガスで発電できる発電機も開発した。ガス機器メーカーを通じ、8月から周辺機器とセットで約23万円で発売しており、約2000台の受注があるという。
 
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20    築40年超ホテル・旅館、7割で消防法違反    2012/10/3  読売新聞
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 今年5月、広島県福山市のホテルで7人が死亡した火災を受け、国土交通省は2日、建築基準法に基づいて全国のホテルや旅館を対象に行った緊急点検の結果を発表した。
 3階建て以上で、1971年以前に建てられた1840施設のうち867施設(47・1%)で、非常用照明がないなどの同法違反が見つかった。
 最も多かったのは、非常用照明の未設置など照明類の不備で、410施設(22・3%)で見つかった。ほかに、鉄筋コンクリートなどの耐火建築になっていないところも395施設(21・5%)あった。
 また、総務省消防庁も2日、福山市のホテル火災を受けて行った消防法上の緊急調査の結果を明らかにした。国交省の点検対象1840施設のうち、収容人数が30人以上のホテルや旅館797施設を調べた結果、549施設(68・9%)で同法違反があった。スプリンクラーや自動火災報知設備がないなどの重大な違反は47施設(5・9%)で見つかり、各消防本部が改善を指導した。
 
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21    デジタル家電展開幕 目玉はスマートハウス    2012/10/2  読売新聞
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 国内最大のデジタル家電展示会「シーテック(CEATEC)ジャパン2012」が2日、千葉市の幕張メッセで開幕した=写真=。
 東日本大震災を機に注目を集めるようになった省エネ住宅「スマートハウス」など環境関連の技術展示が今年の目玉となる。
 スマートハウスや、HEMS(家庭用エネルギー管理システム)を前面に押し出す企業が目立ったほか、トヨタ自動車などが最新の電気自動車の試乗会を実施。一方、これまで「主役」だったテレビは、一部のメーカーが展示を見送るなど存在感が薄れつつある。
 今年は、20か国から昨年より38社・団体多い624社・団体が出展した。中国からの参加は昨年より9社・団体少ない32社・団体にとどまった。7月までに54社・団体の申し込みがあったが、尖閣諸島の問題が浮上した8月以降、キャンセルが相次いだという。

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22    積水ハウス、省エネ住宅に非常用電源 EV活用など    2012/10/11  日経産業新聞
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 積水ハウスは次世代省エネ住宅「スマートハウス」の住宅商品を拡充した。リチウムイオン電池を搭載した住宅と、EV(電気自動車)を非常用電源に活用できる住宅を新たに投入。住宅の種類を増やすことで、幅広い層の需要を開拓する。スマートハウスの年間販売目標を、従来の約3倍にあたる1000棟に引き上げる。
 リチウムイオン電池の容量は4.65キロワット時。鉛蓄電池(容量8.96キロワット時)を搭載した住宅に比べ、非常時の電力供給は制限される。ただ、リチウム補助金の対象になるため、蓄電池システムの実質負担額は従来の鉛蓄電池に比べ、約4割割安になる。

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23    さくら事務所など、中古住宅の診断 個人向け、関西で    2012/10/10  日経産業新聞
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 不動産コンサルティングのさくら事務所(東京・渋谷、長嶋修社長)はこのほど個人向け中古住宅診断でユニオン設計一級建築士事務所(大阪府東大阪市)と提携したと発表した。所属建築士を教育したうえで、関西地区で中古住宅を購入する個人向けに劣化具合などの診断や助言を手掛けてもらう。
 ユニオン設計一級建築士事務所に「さくら事務所ホームインスペクション大阪」を開設した。さくら事務所の診断基準や個人からの相談実績などのノウハウを提供する。不動産は地域性が強いため地元企業と組んで個人向けサービスの認知度を早期に高めていく狙い。

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24    東芝ライテック、直管形LED照明を値下げ 最大21%、249機種    2012/10/10  日経産業新聞
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 東芝ライテックは11月1日付で発光ダイオード(LED)を使う照明器具を最大で21%値下げすると発表した。照明器具からLEDの光源を取り外せる「直管形LEDベースライト」と呼ぶ249機種が対象。年間66万台の販売を目指す。
 値下げ幅は4~21%。改定後の価格は1台2万500円から。

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25    小型LED電球、日立APが調光機能 家庭・商業施設に的    2012/10/10  日経産業新聞
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 日立アプライアンスは9日、調光機能を備えた小型発光ダイオード(LED)電球2機種を19日に発売すると発表した。電球色と昼光色の2種類を用意する。価格はオープンだが、市場想定価格は4500円前後の見通し。
 同時に調光器には対応しないLED電球4機種も発売し、市場想定価格は2000~3000円前後。6機種合わせて、月産11万個を見込んでいる。

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26    住友不リフォーム、さいたまにモデルルーム 戸建てとマンション区分    2012/10/9  日経産業新聞
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 住友不動産グループの住宅リフォーム会社、住友不動産リフォーム(東京・新宿、高橋克展社長)は戸建て住宅やマンションに関する総合的なリフォームノウハウを紹介するモデルルームを開設した。全体を戸建て区画とマンション区画に分け、それぞれのリフォーム後の内装や設備のイメージを再現した。
 モデルルームはさいたま市のJR大宮駅西口から徒歩10分ほどのビルの1階に設けた。営業時間は午前10時から午後6時まで。水曜日が定休。

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27    新日鉄興和不、マンションに3畳分の自由空間    2012/10/9  日経産業新聞
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 新日鉄興和不動産(東京・港、成川哲夫社長)は分譲マンションの間取りに約5平方メートル(3畳)の自由空間を組み込む取り組みを始めた。自由空間を書斎や趣味を楽しむ小部屋として使ったり、ウオークインクローゼットに活用したりできる。家族向け物件を主体に導入する。
 新たな空間の名前は「ユトリエ」。例えば75~80平方メートル程度の専有面積のうち約5平方メートルを仕切り壁を設けて自由空間に振り向け、残りの70~75平方メートルで通常の3LDKの間取りを確保する。

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28    パナホーム、省エネ住宅に最新HEMS    2012/10/9  日経産業新聞
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 パナホームは次世代省エネ住宅「スマートハウス」の新商品を発売した。パナソニックの最新のHEMS(環境マネジメントシステム)を搭載。エネルギーの見える化に加え、エアコンなど対応する家電機器を自動制御して節電する。一定時間稼働すれば自動的に省エネモードに移行するなど、無理なく省エネを徹底でき、光熱費節約にもつながる点を売り込んでいく。
 新商品「NEW『スマート・パナホーム』」は、パナソニック製の「スマートHEMS」を搭載する。本体の参考価格は、2階建て延べ床面積が123.04平方メートルの代表モデルプランで、2912万円を見込む。シリーズ全体で、初年度1000棟の販売を目指す。

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29    三井不、千葉のららぽーと西館の建て替え着手 来秋にも完成・開業    2012/10/3  日経産業新聞
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 三井不動産は千葉県船橋市の大型商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO―BAY」の西館の建て替え工事にこのほど着手した。2013年秋にも完成・開業する。施設刷新の一環。投資額は非公表という。
 新しい西館は地上3階までを店舗部分とし、店舗面積は2万3900平方メートル。テナント約50店が入居する。

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30    東海ゴム、室内の赤外線も遮断する窓用のフィルム    2012/10/3  日経産業新聞
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 【名古屋】東海ゴム工業は住宅やオフィスの窓用フィルムの新商品を発売した。従来品は外部からの赤外線を反射して室内の温度上昇を抑えるだけだったが、室内の赤外線も遮断して暖気を外部に逃さない加工を施した。新商品の投入をテコに窓用フィルムの売上高を2015年度に33億円まで増やす。
 商品名は「リフレシャインTW32」。夏は外部からの熱を遮り、冬は暖気を外部に逃さない効果があるため、主に住宅やオフィス向けの需要を見込んでいる。標準施工価格は税込みで1平方メートルあたり1万3650円。

2012-10-12 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed