住宅関連新聞記事ダイジェスト No.421 2012/2/16~2012/2/22
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【日本経済新聞】
1 埼玉・熊谷市、籠原駅周辺で環境配慮のまちづくり推進
2 三井不と野村不、月島駅前の再開発に着手 53階建てマンション
3 ユアテック、配線・配管向け免震装置開発 揺れ3分の1に
4 港区、省エネシステム導入のテナントビルに補助
5 神奈川県、太陽光発電の補助拡充 共同住宅は9倍
6 千葉・柏市、放射線対策16億円 12年度予算案に除染など盛る
7 つみきハウス「つみき工法」本格展開 集会所や福祉施設にも
8 五輪招致で国立競技場建て替え方針 神宮周辺、再開発の契機に
9 新宿区、がけ防災工事に助成 直下地震に備え私有地改修促す
10 首都圏マンション、1月発売32.6%増 需給は堅調
【朝日新聞】
11 マンション発売戸数、3割増 1月の首都圏
【読売新聞】
12 エレベーターで「2050年宇宙の旅」
13 伊東豊雄さん作品「笠間の家」保存決定
14 地震が起きるとブレーカー遮断…85歳が発明
15 橋の設計に段差防止策を義務化
16 1月のマンション発売戸数32・6%増
17 引っ越しのあいさつ、近隣への心構え 一言だけでも好印象
【日経産業新聞】
18 LIXIL、住宅外壁用タイル拡充 高級・デザイン重視
19 三協立山アルミ、戸建ての庭回り製品 快適空間を演出
20 太陽光発電の修理、オリコが10年補償 施工時の物損なども対象
21 東京・月島の超高層マンション、三井不・野村不が着工
22 マンション住人の安否、緊急時に一斉メールで確認 ニュースビット、管理組合向け
23 トーソー、アルミ製ブラインドの2商品で色を倍増
24 リビングライフなど、太陽光完備の注文住宅 神奈川で分譲
25 野村不、購入者に家具提案 マンションで、Uアローズと連携
26 太陽電池、西日本を開拓 韓国ハンファ
27 三井不など、千葉・柏のスマートシティにガスタービン発電導入
28 高島、集合住宅向け太陽光発電システム、工期3割圧縮
29 LIXIL、キッチン向けのタイルパネル 工期短縮、費用も抑制
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1 埼玉・熊谷市、籠原駅周辺で環境配慮のまちづくり推進 2012/2/22 日本経済新聞
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埼玉県熊谷市は2012年度、JR高崎線籠原駅周辺で太陽光発電などを活用したまちづくりに着手する。約1.8ヘクタールの市有地の開発事業者を公募し、60戸程度の環境配慮型の住宅を整備する。ホンダなどと共同で電気自動車(EV)を使ったパーク・アンド・ライドの実験も始める。市は県が進める「エコタウンプロジェクト」の候補地から漏れたが、快晴の日が多い特徴などを生かして独自で環境に配慮したまちづくりを進める。
住宅を整備するのは籠原駅北口から1キロメートル程度の別府5丁目にある市有地。市が1970年代に取得し、小学校の移転先にする予定だったが、条件が合わず空き地になっていた。
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2 三井不と野村不、月島駅前の再開発に着手 53階建てマンション 2012/2/22 日本経済新聞
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三井不動産レジデンシャルと野村不動産などは東京都中央区の月島駅前の再開発に着手した。商業店舗などが入る53階建ての超高層マンションを建設する。東日本大震災を踏まえ、エレベーターなどを3日間稼働させる非常用電源を確保した。2015年夏に完成の予定。
2社と地権者で再開発組合を設立した。木造住宅が密集していた約6300平方メートルの敷地に、地上53階・地下2階建ての超高層マンション(703戸)と、地上12階・地下1階建ての中層マンション(44戸)の2棟を建設する。超高層マンションの低層部には商業店舗や医療機関も入る予定だ。
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3 ユアテック、配線・配管向け免震装置開発 揺れ3分の1に 2012/2/21 日本経済新聞
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電気設備工事大手のユアテックは配線や配管向けの免震装置を開発した。天井用と床用の2種類があり、バネの復元力を利用して地震の揺れを軽減する。天井用装置の実証試験では揺れを最大3分の1程度に抑制する効果があった。東日本大震災では配線や配管の断絶で事業継続に支障が出る事態が続出しており、企業や官公庁に災害対策として採用を呼び掛ける。
開発した装置はバネを十字型に組み合わせてあり、配線と天井の間などに取り付けて使用する。地震が発生すると、配線や配管がバネの作用で揺れを吸収しながら動くことで切断を防ぐ。ユアテックが仕組みを考案し、産業機械部品大手のTHKが製造した。
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4 港区、省エネシステム導入のテナントビルに補助 2012/2/21 日本経済新聞
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東京都港区は区内に多いテナントビルの省エネ対策を支援する。テナントビルはエネルギー使用量の大半をテナントの専用部で使用しており、ビルの所有者だけで省エネを進めるのは難しい。テナント側がそれぞれ自社のエネルギー使用量を把握できるよう、システムの導入を後押しする。
各テナントが1日のエネルギー使用量のピークやエネルギーを多く使う店内設備などを確認できるようにする。2012年度、テナントビルが同システムを導入する際、利用料の一部を区が負担する。利用料は小規模なビルでも年間100万円程度かかるという。
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5 神奈川県、太陽光発電の補助拡充 共同住宅は9倍 2012/2/20 日本経済新聞
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神奈川県は2012年度にマンションやアパートなど共同住宅と、中小企業の店舗や工場への太陽光発電設備の導入支援制度を拡充する。共同住宅向けは補助金総額を今年度の9倍の1億3500万円に増やす。中小企業向けに太陽光発電設備導入に特化した制度融資の枠組みを倍増させる。
補助総額を9倍に増やすのは「共同住宅太陽光発電設備設置補助」で、マンションやアパートの管理組合や住宅所有者などを対象に助成する。補助額は1キロワット当たり1万5000円、上限は14万9000円。今年度は当初の想定の1.8倍にあたる187件の申請があり、今後も補助申し込みが増えると判断した。
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6 千葉・柏市、放射線対策16億円 12年度予算案に除染など盛る 2012/2/18 日本経済新聞
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千葉県柏市は17日、一般会計で1091億5000万円となる2012年度予算案を発表した。子ども手当の制度変更などで前年度当初と比べ3.3%減少した。局所的に放射線量が高いホットスポットの問題では、除染活動など放射線対策全体で総額16億7000万円を支出する。
放射線対策費のうち除染活動に8割の13億円を投じる。自主的に除染活動を行う町会やボランティア団体にブラシや手袋、土のう袋など必要な道具を譲渡する事業に1億5000万円充てる。今まで市民団体への支援は放射線測定器の貸与などに限られていた。
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7 つみきハウス「つみき工法」本格展開 集会所や福祉施設にも 2012/2/17 日本経済新聞
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間伐材をブロック状に加工し、積み木のように積み上げる木造建築「つみき工法」を展開するつみきハウス(徳島県東みよし町、近藤敏之社長)は同工法を集会所や福祉施設など住宅以外にも本格販売を始めた。兵庫県内で自治会集会所の建設を始めたほか、大阪府内の福祉施設も同工法を取り入れる。地震に強く、断熱効果が高いのが特徴で、四国、近畿を中心に年間150棟の受注を目指す。
つみき工法は木材を上下左右に凹凸の付いた長さ約20~50センチのブロック状に加工。これを凹凸に合わせてはめ込み、積み木のように積み上げていく。木材は徳島県産の間伐材のスギを利用している。厚さが7.5センチあるため、揺れに強く、国土交通省の「耐震壁」の認定を受けている。
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8 五輪招致で国立競技場建て替え方針 神宮周辺、再開発の契機に 2012/2/17 日本経済新聞
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2020年夏季五輪の招致委員会は16日公表した大会の基本構想「申請ファイル」で、国立競技場(東京・新宿)を建て替えてメーン会場にする方針を示した。1958年の完成以来、初の建て替え。これまで進まなかった周辺の再開発のきっかけになる可能性も広がる。64年の東京五輪は貧弱だった東京のインフラを刷新するきっかけとなったが、今回は成熟した都市の魅力をいかに高めるかが問われそうだ。
前回の16年大会の招致活動では国立競技場は建て替えず、臨海部の晴海地区(東京・中央)に10万人収容の競技場を新設してメーン会場にする計画だった。今回は国立競技場を建て直し、収容人数を現在の5万4000人から8万人に広げる。
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9 新宿区、がけ防災工事に助成 直下地震に備え私有地改修促す 2012/2/16 日本経済新聞
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東京都新宿区は2012年度から、震災時にがけが崩れないように工事した場合に、最大で600万円を助成する。区内にはがけなどが約3500カ所あり、その多くは私有地という。災害時に崩れると緊急輸送車の走行の妨げになるうえ、避難にも支障が出る。改修を促し、首都直下地震に備える。
助成するのは区内の高さが5メートル以上のがけや、緊急輸送道路など主要な幹線道路沿いのがけなど。がけをコンクリートなどで固めた擁壁も対象とする。改修工事費の3分の1を上限に、最大600万円を助成する。
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10 首都圏マンション、1月発売32.6%増 需給は堅調 2012/2/16 日本経済新聞
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不動産経済研究所(東京・新宿)が16日発表した首都圏の1月のマンション発売戸数は1819戸で、前年同月に比べ32.6%増えた。発売月に契約が決まった戸数の割合を示す契約率も71.1%と好不調の分かれ目とされる70%を5カ月連続で上回った。「一次取得者用を中心に需給ともに堅調に推移している」(福田秋生取締役企画調査部長)という。
前年同月を上回るのは3カ月連続。1月は例年供給が少ないが、昨年3月の東日本大震災に伴ってマンション発売時期が数カ月ずれ込んでおり、今年1月の数字を押し上げる一因になったという。昨年1月に都内や埼玉県内の供給が少なかった反動増もあった。
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11 マンション発売戸数、3割増 1月の首都圏 2012/2/16 朝日新聞
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不動産経済研究所が16日発表した首都圏の1月のマンション発売戸数は1819戸で前年同月より32.6%増えた。1月の実績が前年同月を上回るのは2004年以来、8年ぶり。東日本大震災の影響で遅れていた物件の発売が本格化している。売れ行きを示す契約率は71.1%で、好不調の目安である70%を超えた。
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12 エレベーターで「2050年宇宙の旅」 2012/2/21 読売新聞
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エレベーターに乗って地上と宇宙を行ったり来たり――。こんな夢
のように壮大な構想を、ゼネコンの大林組(東京)が20日、2050年に実現させる、と発表した。
鋼鉄の20倍以上の強度を持つ炭素繊維「カーボンナノチューブ」のケーブルを伝い、30人乗りのかごが、高度3万6000キロのターミナル駅まで1週間かけて向かう計画という。
「宇宙エレベーター」はSF小説に描かれてきたが、1990年代にカーボンナノチューブが発見され、同社は建設可能と判断した。米航空宇宙局(NASA)なども研究を進めている。
今回のエレベーターのケーブルの全長は、月までの約4分の1にあたる9万6000キロで、根元を地上の発着場に固定する。一方、ターミナル駅には実験施設や居住スペースを整備し、かごは時速200キロで片道7・5日かけて地上とを往復。駅周辺で太陽光発電を行い、地上に送電する。
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13 伊東豊雄さん作品「笠間の家」保存決定 2012/2/21 読売新聞
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世界的な建築家、伊東豊雄さん(70)が手がけた茨城県笠間市下市毛の民家を市が改修し、保存することが20日、明らかになった。市は修復、運営費として2310万円を新年度一般会計当初予算案に計上した。
伊東さんは「せんだいメディアテーク」(仙台市)などの作品で知られる現代建築の巨匠で、ベネチア・ビエンナーレ建築展で金獅子賞、王立英国建築家協会のロイヤルゴールドメダルを受けた。市が整備する民家は、前衛的な陶芸作品で知られた陶芸家の里中英人さん(1932~89年)の自宅で、伊東さんが1981年に手がけた作品。84年には「笠間の家」という名前で日本建築家協会新人賞を受賞した。「都会ではない笠間の環境に合うように、強すぎた表現を自然な形に戻した作品」と振り返る。
ただ、建物の老朽化が進んだことなどで管理が難しくなったことから、里中さんの遺族が「市で活用してほしい」と要望。市は遺族から寄付を受け、空き家再生のモデル事業として活用することにした。ギャラリーやセミナーの開催場所としての活用も検討している。伊東さんは「原型に近い形で保存するため、修復には全面的に協力したい。保存だけでなく、市民が活用できるような場所にしたい」と話している。
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14 地震が起きるとブレーカー遮断…85歳が発明 2012/2/20 読売新聞
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静岡県富士宮市浅間町の無職遠藤忠夫さん(85)が、地震を感知すると鉛玉が転がり落ち、電気のブレーカーを落とすという装置を発明し、特許庁から意匠登録の認定を受けた。
遠藤さんは「大きな揺れが来たらブレーカーを落とす余裕がない。万一の時、電気による火災を少しでも減らせれば」と話している。
装置は、長さ約20センチの細い鎖の先に55グラムの鉛玉を取り付け、鎖のもう片方の端をブレーカーのスイッチに固定したもの。鉛玉は普段、鉄の板の上にあるが、大きな地震が起きると鉛玉が板から落下し、その重みでブレーカーが落ちる仕組みだ。
今年1月6日に、特許庁から意匠登録が認められた。
遠藤さんが苦労したのは、鉛玉の重さをどのくらいにするかだったという。「軽すぎると、弱い地震でも反応してその都度ブレーカーが落ちてしまうし、重すぎては役に立たない」。試行錯誤の末、55グラムがちょうどいいと分かった。
遠藤さんは旧国鉄に勤め、主に東海道線の変電所などの保守を担当していたという。「現役の頃は昼夜関係なく特急列車や夜行列車が行き交っており、大きな地震があったらどうしようと、常に考えていた」。その思いは今も変わらず、自宅の家具はすべて固定し、ガラスには地震で割れないようにフィルムが貼ってある。
「大地震でいったん停電し、復旧した後、スイッチの入った電気ヒーターやアイロンなどから出火することが多いと聞いた。瞬時にブレーカーを落とせれば、避難した後も安心できる」と話している。
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15 橋の設計に段差防止策を義務化 2012/2/17 読売新聞
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東日本大震災で高速道路や国道の橋や高架橋に多くの段差ができたことから、国土交通省は16日、設計者に段差防止策を講じることを事実上義務化するなど、橋の技術基準を改定したと発表した。4月1日以降の設計に適用される。
地面から高架に入る部分の盛り土は地震で地盤が沈下して段差になることが多い。この部分の地盤をセメントで強化すれば段差ができにくくなるが、これまで設計者や施工者の裁量に委ねられていた。
同省は、震災で東北を中心に高速や国道、地方道の橋や高架橋で数多くの段差が発生し、緊急車両の通行にも支障が出たことを重視。設計段階から防止策を講じる必要があると判断した。
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16 1月のマンション発売戸数32・6%増 2012/2/17 読売新聞
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不動産経済研究所が16日発表した1月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンション発売戸数は、前年同月比32・6%増の1819戸で、3か月連続で前年実績を上回った。
開発業者が、東日本大震災による発売の遅れを取り戻そうと積極的に供給物件を増やしていることが主な要因だ。発売月に売れた物件の割合を示す契約率は71・1%で、好不調の目安となる70%を上回った。
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17 引っ越しのあいさつ、近隣への心構え 一言だけでも好印象 2012/2/16 読売新聞
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手みやげにはのし紙やリボンを付ける。リボンの場合は、気持ちを一言表したメッセージカードを添えても 就職、進学などを控え、引っ越しの機会が増える季節です。効率的な引っ越しにばかり気を配りがちですが、忘れてはいけないのが近隣へのあいさつ。近所付き合いを円滑にするためにも、あいさつの作法を心得ておきましょう。
東京都品川区の自営業、恩田明香さん(36)は昨年7月、家族4人で賃貸マンションから一戸建てに引っ越した。あいさつをしたのは、住んでいたマンションの管理人と、新居の両隣と向かい、裏手の住民。食事の時間帯を避け、菓子の詰め合わせを持参した。
恩田さんは「スムーズに引っ越しができた。新居ではご近所の方々に地域のことを教えてもらうなど助けられている。あいさつをしっかりして良かった」と振り返る。
引っ越し業者「アート引越センター」(大阪)は、「退去や入居の際のあいさつはどうしたらいいか」という問い合わせが多く、ホームページであいさつの仕方を紹介している。また、同社スタッフは作業する際、依頼主の新旧の家の近隣を訪ね、「ご迷惑をおかけします」とボックスティッシュを渡している。「一言あいさつをするだけで、相手に好印象を持ってもらえる」と同社の広報担当者は話す。
NPO法人「マナー教育サポート協会」理事長で、付き合いに関する著書を出版している岩下宣子さんは、「『遠い親戚より近くの他人』。自分のためにも、近隣へのあいさつはした方がいい」と話す。
特に集合住宅での引っ越し作業は、荷物を運ぶ際、エレベーターを止めるなど、他の住民に迷惑をかける。管理人と両隣だけでなく、上下階の住戸を早めに訪ね、作業の時間を伝えておくとよい。
また、転居先では、音のトラブルを防ぐため、特に子どもがいたり、楽器演奏をしたりする場合は、引っ越し後すぐにあいさつを。戸建てなら両隣や向かいの家、集合住宅なら上下階の住戸も訪ねる。その際、子どもがいることを伝え、「うるさかったら遠慮なくおっしゃってください」と一言添える。トラブル回避だけでなく、ご近所との信頼関係を築くこともできる。
訪問の際は、手みやげを持参するとよい。タオルや洗剤などの日用品やクッキーのような食品がお薦めだという。価格は、相手が負担に感じない500~1000円程度でよいが、「丁寧な気持ちを伝えるため、できればのし紙を付けてください」と岩下さん。
のし紙の表書きは、「ご挨拶(あいさつ)」以外に「花一重」か「松の葉」と書くとよい。花一重は「花びら1枚の気持ちです」、松の葉は「松の葉ほどの気持ちです」。「ほんの気持ちです」という意味を表す。
一人暮らしの場合は、防犯上の理由から、他の住人に、必要以上の個人情報を告げないよう気を付ける。あいさつはマンションの管理人や家主だけでもよいが、近隣を訪問する際には、家族や友人に付き添ってもらう。岩下さんは、「一人暮らしをすることを明かさないなど、上手なお付き合いを心がけてください」とアドバイスしている。
引っ越しの時、近隣にあいさつする際の心構え
・近隣とは、「向こう三軒両隣」(自宅の両隣と、向かい側の3軒)。集合住宅の場合は、管理人や上下階の住戸にも配慮する
・「立つ鳥跡を濁さず」。退去時は、お世話になったお礼の一言と、引っ越し作業の時間を早めに伝える
・入居時のあいさつはすぐに。子どもと一緒に訪問して顔を覚えてもらうと、子どもの見守りにもつながる
・手みやげは、のし紙やリボンを付けて、礼儀正しく手渡す
・一人暮らしの人は近隣を訪ねなくてもよいが、住人と廊下などですれ違った際には、「こんにちは」など声を出してあいさつを忘れずに
(岩下さんの話をもとに作成)
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18 LIXIL、住宅外壁用タイル拡充 高級・デザイン重視 2012/2/22 日経産業新聞
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住生活グループのLIXILは住宅の外壁用タイル「ハルオールシリーズ」「ハルプラスシリーズ」のラインアップを増やし、4月2日に発売する。重厚感を深めた高級タイプやデザイン性を高めたタイプを追加投入。高い耐久性や汚れがつきにくい機能性に加えて、デザイン性の拡充により新築需要を取り込む。
戸建て住宅の外壁や塀の全面に貼る「ハルオールシリーズ」では「メルヴィオ」の名称で高級価格帯の3商品を追加する。土の質感の「コリーナ」や岩肌仕様の「リトス」、モダン風の「バーチ」を用意。施工費別の価格はいずれも1平方メートル当たり7560円。
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19 三協立山アルミ、戸建ての庭回り製品 快適空間を演出 2012/2/22 日経産業新聞
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三協立山アルミは戸建て住宅の庭回り製品で、ガーデンルーム「ハピーナ」とガーデンテラス「スマーレ」を3月1日に発売する。庭を快適な空間に演出できる点を訴えて、2014年5月期に4億4000万円の売上高を目指す。
ガーデンルーム「ハピーナ」は窓やガラス扉を備えた半屋外型の居室で、庭に出入りがしやすい「土間仕様」とデッキの上に据え付ける2種類を用意。太陽光を取り込みやすい全面ガラスや、プライバシーを確保できるパネルとガラスを組み合わせた仕様を選べる。価格(施工費・消費税別)は土間仕様で間口360センチメートル・幅300センチのタイプが84万9300円。ガーデンテラス「スマーレ」は柱と屋根のみの構造で、風や太陽光が通り抜けやすいのが特徴。価格(同)は間口450センチメートル・幅300センチのタイプが55万2200円。
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20 太陽光発電の修理、オリコが10年補償 施工時の物損なども対象 2012/2/22 日経産業新聞
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信販大手のオリエントコーポレーションは、太陽光発電システムの施工業者や購入者向けの補償サービスを始めたと発表した。施工業者向けの補償は、取り付け工事の際に工具を落とすなどして人にけがを負わせたり、物を損壊したりしたときの賠償が対象。購入者向けは火災や台風などによる被害の修理費を補償する。補償期間は10年間。
信販会社が同種のサービスを手がけるのは初めてという。オリコ加盟店の施工業者を対象に売り込む。対象となる業者は全国に約3万店。
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21 東京・月島の超高層マンション、三井不・野村不が着工 2012/2/21 日経産業新聞
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三井不動産レジデンシャルと野村不動産は20日、東京都中央区の月島地区で共同で参画している超高層マンションなどの複合開発プロジェクトで建物工事に着手したと発表した。非常用発電による3日間の電源確保や家具転倒防止措置など防災対策の整ったマンションとして、地権者らとともに建設する。
開発プロジェクトは「月島一丁目3、4、5番地区第一種市街地再開発事業」。地上53階建てで超高層住宅(約700戸)や店舗などからなる街区と、地上12階建てで住宅や駐車場で構成する街区で構成する。超高層マンションの完成、入居は2015年夏の予定。
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22 マンション住人の安否、緊急時に一斉メールで確認 ニュースビット、管理組合向け 2012/2/21 日経産業新聞
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ソフトウエア開発のニュースビット(東京・中央、栗原達也社長)はマンション管理組合向けに緊急時に迅速に居住世帯の安否確認ができるサービスを始めた。インターネットを通じパソコンや携帯電話から集約する。昨年の震災を経て居住者同士が緊急時に情報共有したいとの意識が高まっているのに対応する。
ニュースビットが運営している管理組合支援サイト「マンボー」に安否確認の機能を加えた。震災などの緊急時に管理組合の担当役員らから居住者に一斉メールで配信。居住者が専用画面に接続し確認ボタンで応答する仕組みだ。安否の把握を通じ住民同士の助け合いなどにつなげてもらう。
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23 トーソー、アルミ製ブラインドの2商品で色を倍増 2012/2/21 日経産業新聞
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カーテンレール最大手のトーソーはアルミ製ブラインドの2商品で色バリエーションを2倍に増やし、3月1日に発売する。表面に遮熱塗料を塗った「遮熱スラット」では15色から30色に、汚れを分解する光触媒を表面に塗った「光触媒遮熱スラット」は12色に拡充。省エネ性に加えてカラーの拡充により、工務店や住宅メーカーを通じて販売量を増やす考えだ。
2商品では青やピンク、シルバーなど明るい色を中心に色バリエーションを増やす。「遮熱スラット」は太陽光を遮断して冷房効率を高められる商品で、施工費別の価格は幅180センチメートル・高さ180センチメートルのタイプが3万8325円と、一般的なブラインドと同額に抑えた。
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24 リビングライフなど、太陽光完備の注文住宅 神奈川で分譲 2012/2/20 日経産業新聞
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不動産開発のリビングライフ(東京・世田谷、炭谷久雄社長)など3社は3月末をメドに神奈川県横須賀市内で住宅地238区画を分譲する。太陽光発電設備や電気自動車(EV)の充電器を備えた注文住宅を建設することが条件。20~30代半ばの家族層に照準を絞り、価格は土地代込みで3000万円台に抑える。
販売する宅地は「ライフアソート横須賀サンサタウン」。リビングライフと三嘉(横浜市、黒川賢治社長)とアサカワホーム(東京都立川市、細渕弘之社長)の3社が4万1372平方メートルの日産自動車社宅跡地を整備している。
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25 野村不、購入者に家具提案 マンションで、Uアローズと連携 2012/2/20 日経産業新聞
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野村不動産は17日、衣料品専門店のユナイテッドアローズと連携してマンション入居者向けの家具や収納棚などのインテリア製品を展開すると発表した。昨年12月に販売を始めた「プラウドタワー東雲キャナルコート」(東京・江東)の販売センター内に展示スペースを設け、ユナイテッドアローズがデザインする家具や衣装ケースの購入を居住者に働きかける。
展示スペースは4月に設置する。プラウドタワー東雲キャナルコートは全600戸のうち第2期までに360戸を販売する計画。今春に販売開始する第3期以降に、マンション購入者にユナイテッドアローズの家具を提案。他のマンション物件でも、両社で連携し、インテリア空間を提案する方針だ。
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26 太陽電池、西日本を開拓 韓国ハンファ 2012/2/20 日経産業新聞
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韓国の太陽電池最大手ハンファグループは、メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けなど日本での販売を加速する。20日に福岡市内に、東京都内に続く国内2番目の営業拠点を開設する。日照量が豊富で太陽光発電に適している九州など西日本地域で、発電事業用や工場・ビル用の受注獲得を狙う。
国内では7月に再生可能エネルギーの全量買い取りが始まる予定。ハンファの太陽電池の国内販売量は2011年は3000キロワット程度(発電能力換算)だったが、12年は発電事業用を中心に一気に10万キロワット程度まで拡大したい考えだ。
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27 三井不など、千葉・柏のスマートシティにガスタービン発電導入 2012/2/17 日経産業新聞
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三井不動産などは環境配慮型都市(スマートシティ)として開発中の千葉県柏市の「柏の葉キャンパスシティ」について災害対応を強化する。同地域内にある、つくばエクスプレスの「柏の葉キャンパス駅」周辺の開発が2014年に完了するのにあわせて、出力2千キロワットのガスタービン発電機などを配備する。
導入するガスタービン発電機は、燃料となるガス供給が途絶えても重油で稼働でき、平常時の約6割の電力を3日間はまかなえるという。柏の葉キャンパス駅前の開発ではホテルや商業施設、賃貸住宅、オフィスのほか、防災拠点となる施設なども設ける。
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28 高島、集合住宅向け太陽光発電システム、工期3割圧縮 2012/2/16 日経産業新聞
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建材商社の高島は3月1日、集合住宅向けの太陽光発電システムを売り出す。太陽光パネルとパワーコンディショナー(電力変換装置)を提供するだけではなく、これまでより工期が3割ほど短いという設置工事までをセットにする。導入すれば、共用部分の電力を賄えるほか、余剰電力を売電して管理費などに充てることができると訴えていく。
発売するのは「スマイルソーラーZシリーズ」。全国の工務店などを通じ注文を受け付ける。パネルは中国のJAソーラー製で、出力は245ワット。パワコンは大手の田淵電機からOEM(相手先ブランドによる生産)で供給を受ける。出力は5.5キロワットと3キロワットの2種類で、集合住宅向けに屋外に設置できるものを使う。
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29 LIXIL、キッチン向けのタイルパネル 工期短縮、費用も抑制 2012/2/16 日経産業新聞
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LIXILは15日、キッチン向けタイルパネル「タイルアートシリーズ」を4月2日に発売すると発表した。質感の高いタイルをあらかじめパネル状に組み合わせることで、1枚ずつタイルを貼る必要がなく、工期を短縮し工事費の抑制にもつながる。タイルをつなぐ目地には従来のセメントに替わり耐水・耐熱性に優れた新開発の樹脂を採用、食品や油汚れが染み込まず、簡単にふき取ることができる。
キッチン用タイルは流し台の上部に設置し、壁面に水分や油分がつくのを防ぐ。従来は専門工事会社などが下地にタイルをセメントなどで1枚ずつ貼り付け目地を埋めており、施工費が割高だった。新商品はタイルがパネル状になっているため、下地に両面テープや接着剤で貼り付ける一般のキッチンパネルと同じ工程で設置できる。