住宅関連新聞記事ダイジェスト No.337  2010/6/3~2010/6/9

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.337  2010/6/3~2010/6/9 Vol.1
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【日本経済新聞】

1  前原国交相が再任、高速道路「大都市では有料維持も」

2  規模福祉施設の約3割が消防法令違反

3  海外受注は中東激減で29年ぶりの7000億円割れ

4  「ポーラ銀座ビル」のLED照明を安田幸一氏が講演

5  空気で浮かせる免震、実大実験で効果を実証

6  忍び寄る土木構造物の再劣化、今こそ補修を学び直す

7  法令違反による倒産が減少、建設業は5年連続でトップ

8  3つの鏡で採光する超高層ビルが完成

9  フラット35の金利、2カ月連続引き下げ

【朝日新聞】

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【読売新聞】

10  マンション積立金5億円不明に

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1  前原国交相が再任、高速道路「大都市では有料維持も」  2010/6/9 日本経済新聞

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6月8日夜、前原誠司国交相は国交省で再任会見を開いた。菅直人首相からの指示書を読み上げる(写真:ケンプラッツ)「8カ月半の間にやってきたこと、あるいは仕込んだことを着実に実行していく。有言実行の2期目にしていく」――。菅直人内閣が6月8日、正式に発足した。前原誠司国土交通相は同日夜、国交省で開いた再任会見で、こう意気込みを語った。会見では、菅首相から、高速道路の原則無料化や公共事業の見直しなどについて指示を受けたことを明らかにした。

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2  規模福祉施設の約3割が消防法令違反  2010/6/8 日本経済新聞系

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総務省消防庁は6月7日、全国の小規模な認知症高齢者グループホームの約3割が消防法令に違反していたとの調査結果を発表した。この調査は、木造2階建て、延べ面積約248m2の認知症高齢者グループホーム「みらいとんでん」(札幌市)で3月13日に発生し、7人の入居者が死亡した火災を受けて、消防庁が実施したものだ。

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3  海外受注は中東激減で29年ぶりの7000億円割れ  2010/6/8 日本経済新聞系

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海外建設協会が会員43社を対象に調査した09年度の海外工事の受注高は6969億円で、08年度比32.7%減と大きく減った。受注高が7000億円を割ったのは1980年度以来、29年ぶり。件数は365件減って、1283件になった。受注高のピークは、中東の工事が旺盛だった07年度で、1兆6813億円と09年度の倍以上の規模だった。

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4  「ポーラ銀座ビル」のLED照明を安田幸一氏が講演  2010/6/7 日本経済新聞系

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LED LIVE 2010 基調講演(1)「建築における光と美」

新しい光源として急速に進展してきたLED。その導入事例に学ぶことなどを目的に、日経アーキテクチュアは5月、「省エネ照明体感イベント LED LIVE 2010」を開催した。2日にわたる同イベントの各日の基調講演を採録する。今回は、建築家の安田幸一氏による事例紹介。

初日(20日)の基調講演では、安田アトリエ代表で東京工業大学大学院教授の安田幸一氏が、2009年10月にオープンした「ポーラ銀座ビル」(※)を事例として紹介。LEDを採用したファサードの設計プロセスについて語った──。

※設計者/建築:日建設計+安田アトリエ、構造・設備:日建設計 設計協力者/外装コンサルタント(キネティックパネル基本構想):Hoberman Designs, Inc.、外装コンサルタント(キネティックパネル照明):キルトプランニングオフィス、外装コンサルタント(ファサードエンジニアリング):横田外装研究室 施工者/竹中工務店

目指したのは、主張しすぎない「光の筒」

ポーラ銀座ビルでは、ファサードの全面をLED照明で彩りました。設計プロセスの最初に考えたのは、銀座の原点とも言える三愛ビルのような「光の筒」を表現できないか、ということです。同時に、銀座の街に参加するには、少し控えたところがなければ、という思いもありました。すべてのビルが主張しすぎたのでは、美しい街並みは得られないからです。なるべく抑制を効かせたデザインで、スッと建っている感じにしたいと思いました。

両側は他のビルに挟まれており、主張できるのはファサードのみ。そこで、ファサードにストライプ状に光を配した、フォーマルなイメージのスケッチを描きました。建物は南に面しており、熱負荷の点でもダブルスキンにするのがよいだろうと思いましたが、そのままでは平凡です。そこから、ブラインドのような、何か特殊な装置はないものかと模索しました。ブラインドを段階的に開閉させることによって、光のグラデーションをつくりたいと考えたのです。

照明デザイナーの豊久将三さんと相談し、光源にはLEDを使うことを決めていました。しかし、平面上はわずか800mmしか奥行きのないダブルスキンであり、そのすき間に何らかの機構を入れるのは、かなり難易度の高い課題です。あるとき、アメリカの彫刻家であり、トランスフォーマブルデザイナーを名乗るチャック・ホバーマン氏を紹介されて関心を抱き、すぐに話を持ち掛けて一緒に設計を進めることにしました。

S型の可動パネルをLEDの光で照らす

トランスフォーマブルは「可変」という意味で、ホバーマン氏の作品は、形やサイズが機構によって自在に変化するのが特徴です。ただし、建築に採用する機構としては、なるべく単純で効率よく動かすことができ、かつメンテナンスの要らないものが望ましい。パネルが開閉するときの動きのパターンや、フィンの形をホバーマン氏からいろいろ提案してもらい、ニューヨークと東京の間で、メールを使ってスケッチをやり取りしながら進めていきました。

最終的には、凹凸を組み合わせたS型のパネルが片開きに開閉する機構に決定しています。丈夫さを重視し、開閉にはドアヒンジを採用することにしました。照明に関しては、LEDの球を見せるのではなく、光をパネルに当ててキラキラ光らせたいと考えました。化粧品会社のビルであることから、パネルの素材は人の皮膚の細胞のように見えるものがいいだろうと探し、ポリカーボネートにシルク印刷を施したものに落ち着きました。

施工前には、高さ4mのパネルのモックアップをつくって実際に動かし、足元のヒンジと材料の接合部の強度などを確認しています。ポリカーボネートの板材は、S字に曲げることで面剛性が出ます。機構は、バネの力で元に戻ろうとするパネルを後ろからバーで支えるシンプルなものにしました。内側のマリオンの先端にLED光源を仕込み、パネルを裏から照らしています。支えているバーをゆっくりと引くことで徐々にパネルが開閉し、それにつれて光のグラデーションが生まれる仕組みです。

生き物のように変化するファサード

基調色は、「ポーラブルー」と呼ぶ少しブルーがかった白にしました。問題は、いかに光によってこの色を出すかです。施工中、実際のファサードの位置に原寸のモックアップを置き、LEDの光を当てて色の見え方を検討しました。銀座の表通り沿いという場所のため、人目に付かないように、そのころは夜中の2時に現場に集合していました。ポーラの社長を含め、実際に目で見て確認してもらいながら調整しました。

完成した外壁は、昼間はダブルスキンのガラスに空が映り込み、想像以上に奥行き感が生まれました。一方、夜はがらっと表情が変わります。遠目には湾曲したパネルが1枚ずつ浮いているように見え、近付くと細胞を模したシルク印刷のパターンが見えてくる。昼と夜の違いだけではなく、空がうっすら明るい薄暮の時間帯と、真っ暗な夜とでも外壁の印象が変わります。パネルの動き、時間の経過、光の強弱、背景の空など、変数がたくさんあることで、常に新しい表情が生まれる。光と機構の両方の効果で、ファサードのパターンが生き物のように変化するのです。

昨秋のオープン以後、毎日夜6時から9時の間の定時には、パネルが自動的に開閉して3分ほどの光のショーが繰り広げられています。クリスマスなどには特別な演出もできる。照明のオン・オフは手動で1枚ずつ変えることもできますし、色も動き方のパターンも自由です。

人間味のある温かい光を実現する演色性に期待

このプロジェクトでLEDを採用した理由は、メンテナンス性、寿命の長さ、色の豊富さ、ディテールの簡略さを許容できるところがあるからです。光源の隠し方などにまだ設計上の反省点はあるものの、LED以外では考えられない計画でした。時流だからLEDを使ったということではなく、今回のような、動きがあり、かつソフトな表情というのは、他の照明器具では出し得なかったはずです。

ここ半年ほど、図面段階では蛍光灯やCDMだったものが、発注者の強い要望によって現場でLEDに変更となるケースが増えています。発注者が光源の種類まで気にする状況というのは、建築界において大きな変化です。それだけ環境への配慮が重視される時代になったということで、これからも間違いなく需要は増えるでしょう。いまの時点で、建築をつくる立場で満足していないのは、演色性の問題です。LEDの元来の特性である機械的な光が、もっと人間味のある温かい光になってくると有難いと思います。

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5  空気で浮かせる免震、実大実験で効果を実証  2010/6/7 日本経済新聞系

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エアー免震 空気 実大振動実験 防災科学技術研究所 ツーバイ免震住宅 特集:動画建物を空気で浮かせて地震の揺れを軽減――。こんな「エアー免震」工法を住宅会社のツーバイ免震住宅(茨城県土浦市)が開発し、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の実大震動実験で効果を実証した。阪神・淡路大震災の際に神戸海洋気象台が観測した最大加速度より大きな940ガルの加速度が、26ガルに低減できるといった効果が確認できた。

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6  忍び寄る土木構造物の再劣化、今こそ補修を学び直す  2010/6/7 日本経済新聞系

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名神高速道路で発生したポットホール。増し厚した床版の施工目地が確認できる(写真:西日本高速道路)同じような補修や補強のミスが繰り返され、想定外の再劣化もじわじわと広がっている――。日経コンストラクション5月28日号の特集「補修が危ない」では、トラブルの実例をもとに、補修のポイントをまとめた。特集で取り上げた14の事例のなかから、再劣化のトラブルを紹介する。

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7  法令違反による倒産が減少、建設業は5年連続でトップ  2010/6/4 日本経済新聞系

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建設業は2008年度に比べて56.0%減少した(資料:帝国データバンク)帝国データバンクがまとめた「コンプライアンス(法令順守)違反企業の倒産動向調査」によれば、2009年度に法的整理となった企業のうち、コンプライアンス違反を倒産の一因とする企業は前年度比39.7%減の94社。建設業はこのうちの22社を占め、調査した8業種の中で最も多く、5年連続でトップだった。

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8  3つの鏡で採光する超高層ビルが完成  2010/6/4 日本経済新聞系

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みなとみらいセンタービルの外観(写真:日経アーキテクチュア)約80m×約55mという大平面を持つ超高層ビルが、横浜市のみなとみらい地区で5月に完成した。ビルの名は「みなとみらいセンタービル」。同市からCASBEE横浜でSランクの認証を受け、環境性能の高さにお墨付きをもらった賃貸ビルだ。設計・施工を大成建設が担当した。

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9  フラット35の金利、2カ月連続引き下げ  2010/6/3日本経済新聞

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住宅金融支援機構は2日、民間金融機関と提携した長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の6月の適用金利を発表した。主力の期間21年以上のローンでは取扱金融機関の最低金利が年2.41%と、前月から0.10%下がった。20年以下の最低金利も年2.20%と、0.12%下がった。いずれも金利引き下げは2カ月連続になる。

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10  マンション積立金5億円不明に  2010/6/9 読売新聞

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草津町草津の分譲リゾートマンション(356戸)で、所有者約350人から集めていた修繕積立金など計約5億円が、管理する口座から不正に引き出されていることが8日、わかった。

所有者でつくる管理組合法人から管理業務を委託されている東京都内の管理会社の担当社員と連絡が取れなくなっているといい、管理組合は県警に相談するとともに、近く所有者への説明会を開いて対応を協議する。

管理組合などによると、今年5月、実施予定の外壁など大規模修繕工事の費用を支払おうとした際に、銀行口座の残高がほとんどないことに理事長らが気付いたという。管理会社の担当社員とは、この直前から連絡がとれなくなっている。

管理組合が所有者に行った説明によると、修繕積立金や管理費などを集約している2銀行の4口座を調べたところ、2004年12月から今年4月までの間に、1か月に数回の頻度で300万~500万円が引き出され、残金はほとんど残っていないという。

口座の通帳は、管理会社が管理し、銀行の取引印は管理組合が金庫に保管している。年1回の管理組合総会で、通帳残高と銀行発行の残高証明書が一致していることを確認するが、通帳と残高証明書が偽造された可能性もあるとしている。

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.337  2010/6/3~2010/6/9 Vol.2
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【読売新聞】

11  住友不動産、耐震補助受給で不正手続き

12  天井が突然「バリバリ」侵入容疑の隣人逮捕

13  「吉祥寺、三鷹に負けるな」武蔵境の住み良さアピール

14  宅地転用後、他人に売却…町課長に農地法違反の疑い

15  「最後の炭鉱住宅」解体作業始まる…福岡・田川

16  知事も実感、防犯ガラスの威力…愛知

17  「全国初」市内の全防犯灯をLED化…群馬・太田

18  マンション緑化、土を使わずに…東急不動産

19  山形の元知事公舎・公館、予定上回る額で落札

20  エレベーター事故再発防止へ、柳田邦男さんが講演

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11  住友不動産、耐震補助受給で不正手続き  2010/6/9 読売新聞

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大阪府と大阪市は8日、大手不動産会社「住友不動産」(東京都)が府内で施工した住宅耐震改修工事11件で、府や市などの補助金計約800万円を受ける際、提出書類の日付を改ざんする不正手続きを行って受給していたと発表した。

補助金は施主に支給されているが、同社は不正があった全額を負担し、府などに返還する予定。

府などによると、耐震改修補助事業は大阪市が2004年、府が07年から開始。現在、最大で同市は100万円、府は60万円を補助しているが、工事内容の審査のため、工事契約前に事前申請し、承認を受けるように要綱で定められている。

しかし同社は、事前申請前に工事契約を締結しながら、補助申請時に、工事契約の日付を事前申請後と改ざんして提出していたという。同社は「営業担当者が契約締結を優先させ、安易に処理してしまった」としている。同社は兵庫県でも357件(約1億4700万円)で不正手続きをしており、同様の不正がないか社内調査を行っている。

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12  天井が突然「バリバリ」侵入容疑の隣人逮捕  2010/6/8 読売新聞

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アパートの屋根裏伝いに隣の部屋に侵入したとして、兵庫県警加古川署は8日、同県加古川市尾上町旭、会社員圓館(そのだて)隆行容疑者(32)を住居侵入の疑いで逮捕した。

「隣の屋根裏の様子を知りたかった」などと供述しているという。

発表によると、圓館容疑者は7日午後10時頃、自室の押し入れの天井板を外して屋根裏に上がり、隣室のパート女性(49)方に侵入した疑い。

圓館容疑者が天井板を踏み破って、「バリバリ」という音を立てたため、女性が「天井に人がいる」と110番。駆けつけた同署員が、自室に逃げ帰って玄関から女性方をうかがっていた圓館容疑者を不審に思って職務質問、犯行を認めたため逮捕した。屋根裏からは、圓館容疑者が落とした携帯電話も見つかった。

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13  「吉祥寺、三鷹に負けるな」武蔵境の住み良さアピール  2010/6/8 読売新聞

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農業体験で唐辛子の苗を植える親子連れら(武蔵野市の高橋農園で) 同じ東京都武蔵野市内で「住んでみたい人気の街」とされる吉祥寺、三鷹に負けぬよう、武蔵境の街も盛り上げようと地元企業や大学、商店などの有志でつくる活性化委員会が2年がかりでまとめあげた「ほっとタウン武蔵境プログラム」が動き出した。

4月から、地元産の唐辛子を使った激辛料理などを参加店が企画する「さかいHOTほっと」を始めたほか、6日には、唐辛子をみんなで育てようという「第1回武蔵境アグリHOT体験」を開催し、親子連れなど地元の市民約80人が唐辛子の苗植えなど土いじりに汗を流した。

武蔵境活性化委員会は、武蔵野商工会議所会頭の提案で2008年7月に若手事業主を中心に発足。09年2月からは、地元住民、大学や病院、金融機関、生産農家なども加わり、活性化のアイデアを考えてきた。

「緑の多い落ち着いた住宅地が広がっており、千川上水や玉川上水など水に縁がある」「数多くの教育機関があり、数千人規模の学生が生活している」――こうした、吉祥寺や三鷹とは異なる武蔵境の特色や魅力に注目し、メーンスローガンを「わくわく元気な街、武蔵境」と決めた。

活性化委員長を務める武蔵境自動車教習所の高橋勇会長(62)によると、実は、武蔵境は唐辛子の町でもあった、という。北原白秋の詩には「武蔵野のだんだん畑の唐辛子 いまあかあかと刈り干しにけれ」(「桐の花」より)とうたわれ、昭和初頭まで武蔵野近郊では「八つ房唐辛子」というとても辛い唐辛子が栽培されていたという。

高橋さんは、「激辛商店街」で町おこしに取り組む京都・向日市や、「とうがらしの郷(さと)」として知られる栃木県大田原市を訪れて交流。4月からJR・西武線武蔵境駅周辺で始めた企画「さかいHOTほっと」には、中華料理やカレー、うどん、お好み焼き、すし、せんべいなどの工夫を凝らした「激辛メニュー」を20の飲食店が参加して提供している。

このほか、活性化委員会が掲げるのが「さくら花見街道世界一」プロジェクト。花見の名所としてかつてはとてもにぎわっていたという武蔵境を「桜の町」として復活させるべく、武蔵境駅を中心に点在する桜並木をつなげ、桜の時期には自然と人が集まるようにしたい、という。

まずは「桜堤から天文台通り井口新田まで」、最終的には「小金井公園から味の素スタジアムまで桜並木をつなげ、ギネス申請したい」(高橋さん)との大構想を準備中だ。

6日の農業体験は、季節には周りをヒマワリの花で囲むようにしている高橋農園(境2)で、農家の荒井たかしさん(50)、静江さん(51)夫妻が指導しながら行った。

親子5人で参加した境5の会社員村田淳さん(38)は、「今、こういう機会はあまりないのでまた参加したい」と話し、次女で市立桜野小学校2年の夏実ちゃん(7)も「土に穴を開けるところが難しかったけど、楽しかった」と笑顔だった。

7月には第2弾として、同農園の畑のトウモロコシや枝豆など夏野菜収穫ツアーを予定。高橋さんは「子どもがたくさん参加してくれて、畑を歩いている姿を見るのはいいですね。『地産地消』のプロジェクトを市民参加でどんどん展開したい」と意気込んでいる。

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14  宅地転用後、他人に売却…町課長に農地法違反の疑い  2010/6/8 読売新聞

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福島県塙町の課長が、所有していた農地を家族の宅地として転用する条件で県に申請し、許可された後に部下に売却していたことがわかった。

県は農地法違反の疑いがあると町に指摘。町から7日、報告を受けたが、不十分として再調査を求めた。

県の県南農林事務所によると、この土地は第1種農地で、宅地などへの転用は、農業用施設や家族の宅地などに限って転用が認められる。課長は、農地転用の申請・審査をする町農業委員会で事務局長を務めていた昨年2月、同委員会を通じ、家族に譲るとして宅地転用を申請。同事務所は翌月、この土地約766平方メートルの転用を許可した。

塙町によると、課長は今年1月、部下の課長補佐に売却したという。町の調査に対し、課長は「家族が家を建てるのをやめたので、部下に売った」と話しているという。

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15  「最後の炭鉱住宅」解体作業始まる…福岡・田川  2010/6/8 読売新聞

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重機で解体される炭鉱住宅 福岡県田川市松原地区で7日、市営住宅への建て替えを目的とした炭鉱住宅の解体作業が始まった。

市は住環境を整備し、炭鉱閉山による人口流出に歯止めを掛けようと、1973年から空き家になった炭鉱住宅を取り壊し、跡地に市営住宅を建設する事業を続けている。松原地区の炭鉱住宅は事業の最後の対象となっていた。同地区には115戸の炭鉱住宅が残り、市はすべてを解体したうえで、2012年度までに市営住宅などを整備する計画だ。

同地区の炭鉱住宅で新婚生活を送ったという元炭鉱マンの橋本正勝さん(83)(赤村)は、重機による解体作業の様子を見つめ、「地域に炭鉱があったという証しが消えていくようです」と寂しそうだった。

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16  知事も実感、防犯ガラスの威力…愛知  2010/6/7 読売新聞

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ガラス割りの実演をする神田知事 車上狙いや振り込め詐欺といった犯罪を愛知県民総ぐるみで防ごうと、「県安全なまちづくり推進協議会」(会長・神田真秋知事)の会議が4日、名古屋市中区の県三の丸庁舎で開かれた。

同協議会は、行政や警察、地域住民らが、犯罪防止について協力して活動に取り組もうと、2004年8月に設立。09年には、防犯活動の指針などをまとめた「あいち地域安全新県民行動計画」を作成、「刑法犯認知件数を前年より毎年5%以上減らし、3年間で2万件以上の減少」を目標に掲げている。

今回は、計画を見直して、新たに「近所でのウオーキングや犬の散歩などの際にも不審者や危険な場所に意識を持ってもらう」などを盛り込むことが了承された。神田知事は「県内では今年、あいちトリエンナーレ2010や、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催される。安全で安心して来てもらえることが、おもてなしとして大切。力を合わせてほしい」と呼びかけた。

会議後、ガラスをハンマーなどで割る実演があり、神田知事も参加して防犯性の高いガラスは割れにくいことなどを確認した。

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17  「全国初」市内の全防犯灯をLED化…群馬・太田  2010/6/7 読売新聞

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群馬県太田市は市内にある約1万8000灯の防犯灯すべてを、白色蛍光灯から、防犯効果があるとされ、節電にも優れる青色発光ダイオード(LED)に変える。

二酸化炭素(CO2)削減による温暖化防止を図るのも狙い。防犯効果を高めるため約200灯を新設もする。

市によると、防犯灯の電気代は昨年度で年間約5200万円にのぼっていた。LED灯ならば、4分の3程度で済み、約3900万円程度に抑えることが出来るという。

寿命も蛍光灯は約3年なのに対して、LEDは約10年という。蛍光灯の交換費は年間6000本で約2000万円。市は、LEDの交換がない年なら、電気代の削減分と合わせて約3300万円が浮くと試算している。削減できたCO2も排出量規制により各企業へ売ることが可能という。

市は7日開会の市議会6月定例会で、整備事業を提案し、可決されれば、秋には工事を始めて今年度中に完了したいとしている。

清水聖義市長は「すべての防犯灯を青色LEDに変えるのは全国初」としている。

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18  マンション緑化、土を使わずに…東急不動産  2010/6/5 読売新聞

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東急不動産(本社・東京都渋谷区)は、独自の緑化システムを施した環境配慮型マンション「ブランズ川口栄町」の販売を開始する。

ウレタンなどによる新素材「パフカル」を活用。壁面やバルコニーの排水溝などを、土を使わずに緑化することを可能にした。パフカルは重さが土の半分ほどで、壁面緑化に利用しても、土のように壁が崩れたり、植物の根が圧迫されたりする心配がないという。

また、内装では酒樽をリサイクルしたテーブルを用意。共用設備の照明にLEDを使用するなど、リサイクル・省エネへの配慮を重ねている。

販売開始は今月中旬、引渡しは9月下旬を予定している。

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19  山形の元知事公舎・公館、予定上回る額で落札  2010/6/4 読売新聞

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空き家となっている山形市松見町の元知事公舎・公館など3件の一般競争入札が3日行われ、いずれも売却予定を上回る価格で落札された。

売却益は計3億8828万円余りで、県の歳入に繰り入れられる。厳しい財政状況のなか、歳入確保のために実施され、県管財課は「高く評価してもらい良かった」としている。

同公舎・公館の土地と建物は、山形市内の法人が2億6250万円(売却予定価格1億6895万2975円)で落札。元知事公舎駐車場と元山形県警の公舎2棟の土地と建物は、別の山形市内の法人が7778万4000円(同6615万8000円)で、元知事公館駐車場の土地は山形市の不動産会社「西友地建」が4800万円(同4511万円)で落札した。

公舎・公館内の机、椅子などの物品は、7月をメドに県の施設で再利用を募り、利用が見込まれない物品は売却処分などを検討する。

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20  エレベーター事故再発防止へ、柳田邦男さんが講演  2010/6/4 読売新聞

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大輔さんの遺影に供えられたメッセージ入りボールや折り鶴 港区芝の共同住宅で、都立小山台高2年の市川大輔(ひろすけ)さん(当時16歳)が死亡したエレベーター事故から丸4年となる3日、共同住宅に併設されている区障害保健福祉センターで、ノンフィクション作家の柳田邦男さんによる講演が行われ、母親の正子さん(58)も参加し、集まった300人に再発防止への思いを語った。

会場近くには、大輔さんのための献花台も設けられ、高校球児だった大輔さんをしのび、メッセージ付きの野球ボールやグラブも飾られた。講演会冒頭、正子さんの呼びかけで、来場者全員で黙とうをささげた。

あいさつに立った正子さんは、4年前の事故以降も多くのエレベーター事故が起きていることに触れ、「いまだに事故原因がわからず、私たち遺族にとっては解決していない。専門的な調査機関が徹底した原因究明を行うことを望んでいる」と訴えた。

柳田さんの講演では、兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線脱線事故の原因調査などに言及。「専門家は客観性にこだわり、被害者や遺族の声を聞かないことがある。遺族の意見は安全な生活空間作りに大きく役立つ。遺族の叫びが政治や社会を動かすことになる」と、被害者側の声をくみ取ることの重要性を強調した。

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.337  2010/6/3~2010/6/9 Vol.3
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【読売新聞】

20  エレベーター事故再発防止へ、柳田邦男さんが講演

21  照明計画、ワット数より感覚重視で…旭化成ホームズ

22  「フラット35」2か月連続下落

【日経産業新聞】

23  パナ電工、「主婦目線」でショールーム 人気順に展示

24  長谷工、傷や汚れに強い和室用木枠

25  マグ・イゾベール、住宅用断熱グラスウールの品種を3割削減

26  竹中工務店、エコオフィス開発 空調・照明を席ごとに調整

27  野村不動産、マンションの「オーダーメード」事業を拡大

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20  エレベーター事故再発防止へ、柳田邦男さんが講演  2010/6/4 読売新聞

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大輔さんの遺影に供えられたメッセージ入りボールや折り鶴 港区芝の共同住宅で、都立小山台高2年の市川大輔(ひろすけ)さん(当時16歳)が死亡したエレベーター事故から丸4年となる3日、共同住宅に併設されている区障害保健福祉センターで、ノンフィクション作家の柳田邦男さんによる講演が行われ、母親の正子さん(58)も参加し、集まった300人に再発防止への思いを語った。

会場近くには、大輔さんのための献花台も設けられ、高校球児だった大輔さんをしのび、メッセージ付きの野球ボールやグラブも飾られた。講演会冒頭、正子さんの呼びかけで、来場者全員で黙とうをささげた。

あいさつに立った正子さんは、4年前の事故以降も多くのエレベーター事故が起きていることに触れ、「いまだに事故原因がわからず、私たち遺族にとっては解決していない。専門的な調査機関が徹底した原因究明を行うことを望んでいる」と訴えた。

柳田さんの講演では、兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線脱線事故の原因調査などに言及。「専門家は客観性にこだわり、被害者や遺族の声を聞かないことがある。遺族の意見は安全な生活空間作りに大きく役立つ。遺族の叫びが政治や社会を動かすことになる」と、被害者側の声をくみ取ることの重要性を強調した。

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21  照明計画、ワット数より感覚重視で…旭化成ホームズ  2010/6/3 読売新聞

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人の感覚を重視した「明るさ尺度値」による住宅の照明計画を、旭化成ホームズ(本社・東京都新宿区)が考案、このほど発表した。

東京工業大学の中村芳樹准教授と共同研究した。同准教授の説明では、人の視覚は、光の強さ(照度)よりも、周辺との「対比」や環境への「順応」に強く影響されるという。

同社が考案した照明計画は、間接照明の多用や、部屋の用途によって照明の強さを変えるのが特徴。照明器具の照度(ワット数)を絶対視する従来の手法を見直し、「明るさを調える」(同社)ことで暮らしに最適な照明環境を用意する。

中村准教授によると、直接照明が中心の現代の家は、まぶし過ぎることが住む人のストレスになっているケースが目立つといい、明るさの調整によって、不眠改善などの効果が期待できるという。

この照明計画を採用したモデルハウスは、同社の東京・世田谷区や江戸川区の住宅展示場で一般公開中。商品化については今後、検討を進めるとしている。

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22  「フラット35」2か月連続下落  2010/6/3 読売新聞

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住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)は2日、民間金融機関と提携した長期固定住宅ローン「フラット35」の6月の適用金利を発表した。

融資金利は取扱金融機関によって異なり、「返済期間15年以上、20年以下」で年2・2~3・2%、「21年以上、35年以下」で年2・41~3・36%となった。長期金利の低下を反映し、ともに2か月連続の下落だ。

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23  パナ電工、「主婦目線」でショールーム 人気順に展示  2010/6/9 日経産業新聞

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パナソニック電工は8日、主婦の声に基づいて「主婦目線」を前面に打ち出した新しいショールームを12日付で横浜市に開設すると発表した。主婦に人気が高い製品をランキング形式で展示するなど斬新な試みを取り入れたのが特徴で、映像で製品の配置をシミュレーションする機能など最新の設備も導入した。住宅の内装や機器選びに大きな影響を持つ主婦層の需要を開拓する。

新ショールームはJR横浜駅近くの商業施設「横浜プラザビル」内に設けた。展示面積270坪(約890平方メートル)の大型店舗で、キッチンや洗面化粧台などの設備を人気の高い順にランキング形式で展示する。現在人気がある製品が知りたいという主婦の声を取り入れた。

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24  長谷工、傷や汚れに強い和室用木枠  2010/6/9 日経産業新聞

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長谷工コーポレーションは傷や汚れが付きにくい和室用の木枠を開発した。従来の木材に耐久性の高いシートをはり、施工中の損傷を防げるようにした。表面をコーティングした壁紙やフローリング材と合わせて「リノ・シリーズ」と名付け、自社開発物件での採用を進める方針だ。

開発した「和室木枠」は和室の入り口や押し入れ、障子の枠として使う。へこみや擦り傷が付きにくく、日光による色あせも少ないという。

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25  マグ・イゾベール、住宅用断熱グラスウールの品種を3割削減  2010/6/8 日経産業新聞

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仏建材最大手サンゴバンの子会社で断熱材メーカーのマグ・イゾベール(東京・千代田)は、住宅用断熱材グラスウールの品種を今年中に3割程度削減し、約2800品種に絞る。住宅メーカーの規格に合わせた特注品を減らして標準品に特化、在庫量を前年比で2割程度減らす。

多品種を製造・販売してきた結果、各品種の在庫を一定量確保しなければならず、これが収益圧迫要因となっていた。特注品の品種をほぼ半減するほか、旧省エネ基準に対応した製品の製造・販売も月内に中止する。

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26  竹中工務店、エコオフィス開発 空調・照明を席ごとに調整  2010/6/4 日経産業新聞

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竹中工務店は3日、空調や照明を座席ごとに調節できる省エネルギー型のオフィスを開発したと発表した。パソコンや多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」から発光ダイオード(LED)照明、空調の気流などを自分好みに調節できるのが特徴。中小ビルの改装工事などで省エネ型オフィスに採用した新技術を顧客企業に提案し、早期の実用化を目指す。

湿度を調整できるデシカント空調や、天井を冷やして人体から熱を取り除く放射式の冷房などを組み合わせた。座席ごとに気流を調整できる「パーソナル空調」も備えた。人感センサーや照度センサーなどでLED照明などを制御する。一連の技術により、一般のオフィスと比べて二酸化炭素(CO2)排出量を3分の2以下に抑えられるという。

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27  野村不動産、マンションの「オーダーメード」事業を拡大  2010/6/3 日経産業新聞

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野村不動産はマンションの間取りや内装を購入者の要望に応じて変更するオーダーメード事業を拡大する。今月上旬に横浜市で全戸オーダーメードに対応したマンションを発売するほか、都心で同様のサービスを積極展開する。都心で市況底打ちの兆しが見えつつあり、自由度の高い住戸の販売強化で増収につなげる考え。

野村不動産の手掛けるオーダーメードは、廊下と部屋との壁をなくし1部屋にするなどの間取りの大幅変更のほか、窓やドア、住設機器などの特別注文に対応する。発売時に購入予定者1件に担当者1人がつき、購入者の要望に合う内装に見直し、販売価格の見積もりを出す。

2010-06-10 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed