住宅関連新聞記事ダイジェスト No.598 2015/8/20~2015/8/26
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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.598 2015/8/20~2015/8/26
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【日本経済新聞】
1 パナソニック、家庭用防犯システムに参入 スマホ活用
2 美樹工業、増益
3 田園調布→赤坂 社長の住む街、都心シフトのワケ
4 中古マンション一段高 首都圏7月1.9%上昇、都心部けん引
5 全国保証、住宅投資持ち直しで増収増益
6 OCHIホールディングス、住宅向け販売強化
7 スズキ太陽技術、メガソーラー低迷
【朝日新聞】
8 賃貸管理登録制度 登録増加に向け在り方検討へ 国交省
9 マンション価格指数、27カ月連続上昇 国交省調べ
10 マンション長寿命化でセミナー マンションライフ継続支援協会
11 管理組合総会の出欠集計などを効率化 つなぐネット
12 農地転用の許可権限、市町村へ移譲 指定基準の検討スタート 内閣府と農水省
13 競売不動産資格試験、10月末まで願書受け付け
14 建築物省エネ法 基準整備で合同会議 国交省、資源エネ庁
15 インスペクション技術の開発・高度化を支援 国土交通省
16 7月・中古マンション売り価格 首都圏11カ月連続上昇 東京カンテイ
17 国土形成計画と国土利用計画を閣議決定 「住宅地」面積目標、初の横ばい
18 2014年リフォーム市場、前年比微減の6.7兆円 矢野経済調べ
【読売新聞】
19 TOTO100年の歩み展示 北九州にミュージアム
20 左官の歴史と技術 東京・江東で企画展
21 育児・福祉に都市公園活用…国交省方針
22 仮設フェンスに壁画 「京橋に集う人たち」
23 子育て支援の12県、合同移住フェア開催へ
24 若者PR役、団地に活気…部屋は無償提供
25 TX沿線、10年で4万7000人増…千葉
26 益田でも暮らし体験を 島根県内6か所目施設
27 空き家をオフィスに 東京のIT企業が入居…山梨
28 雪解け水凍結防止 排水管を開発
【日経産業新聞】
29 大和ハウス、米シカゴに高層賃貸住宅 投資額は170億円
30 コロナ、地中・空気熱で冷暖房 来年1月投入、新工法で設置費も圧縮
31 大林組、中規模ビル建て替え注力 賃貸マンションも開発
32 住宅と「太陽光」、同時購入は11% 昨年度0.6ポイント上昇
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1 パナソニック、家庭用防犯システムに参入 スマホ活用 2015/8/26 日本経済新聞
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パナソニックは26日、家庭用の防犯システム事業に参入すると発表した。住宅にカメラやセ
ンサーなどを置き、屋外からスマートフォン(スマホ)を通じて設置場所の映像を見たり、在
宅者と話したりできる。高齢者や子供の見守りや、防犯用の需要を開拓する。海外でも販売し
、2018年度に世界で370億円の売り上げを目指す。
「スマ@(アット)ホームシステム」を10月15日に発売する。マイクやスピーカーを内蔵し
たカメラ、人の動きや扉の開閉などを感知するセンサーなどで構成。人の動きや温度変化など
を感知するとスマホに通知し、スマホを通じて映像を見たり、カメラの設置場所にいる人と会
話できたりする。
価格はオープンだが、ホームユニットと屋外カメラのセットで税別2万7000円前後を想定す
る。警備会社のように月々の利用料金は不要で、カメラの置き場所を自由に変えられるなど使
い勝手にこだわった。系列の家電販売店や量販店などで販売する。
システムはカメラを最大で4台接続できるなど、顧客ニーズに応じて変えられる。今後、ド
アモニターなど対応製品を増やす。同社は家電事業で従来型の単品販売でなく、顧客ごとの提
案型営業に注力する。「単に店頭に並べるだけではなく、販路ごとに利用方法を分かりやすく
伝えていく」としている。
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2 美樹工業、増益 2015/8/21 日本経済新聞
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【増益】設備事業は産業用太陽光発電が大きく落ち込む。住宅事業は復調傾向だが全体で減収
。資材と労務費高騰を加味した価格での受注増で利益率改善目指すが経常減益。前期の特損な
くなり最終増益。
【商圏拡大】手薄だった大阪の営業部隊を増員。連結子会社のリブライフも出店進め賃貸事業
を強化。
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3 田園調布→赤坂 社長の住む街、都心シフトのワケ 2015/8/21 日本経済新聞
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■田園調布、成城、大泉学園町……、2003年は郊外の高級住宅街が上位に
企業データベースの「経営者情報」で社長の居住地を調べたところ、2003年(調査対象105万
9122社)では首位が田園調布(東京都大田区)と成城(世田谷区)、3位が大泉学園町(練馬
区)。このほか7位に奥沢(世田谷区)が入るなど郊外の高級住宅街が上位に多く顔をそろえ
た。
田園調布は実業家、渋沢栄一氏の田園都市計画に基づいて大正時代に開発され、鉄道駅を中
心に放射状に広がる整然とした町並みが有名。成城は1925年に成城学園が移転して以来、学園
都市として発展してきた。いずれも有名人や富豪が居を構える日本有数の高級住宅地として知
られる。
■赤坂、代々木、西新宿……、2014年には都心が大幅に順位上昇
ところが2014年(調査対象267万7491社)になるとランキングが大きく変動する。
首位が赤坂(東京都港区)、2位が代々木(渋谷区)、3位が西新宿(新宿区)、4位が南
青山(港区)、5位が六本木(港区)、6位が高輪(港区)となり、都心のビジネス街や繁華
街が上位を席巻するようになったのだ。2003年のランキングだと、それぞれ赤坂は20位、代々
木は16位、西新宿は100位圏外、南青山は4位、六本木は88位、高輪は18位だった。
南青山を除くと、2003年時点よりも大幅に順位を上げている。
一方、2003年に首位だった田園調布と成城はそれぞれ18位と13位へ、3位だった大泉学園町
は36位へ、7位だった奥沢は15位へと対照的に順位をいずれも下げているのが分かる。
都心のビジネス街や繁華街が上昇し、郊外の高級住宅地が低下しているのだ。
参考までに2003年と2014年の上位5位の立地を地図上で比べると、「郊外」から「都心」へ
とシフトする様子がはっきりと読み取れる。
■相次ぐ都心の再開発、大震災で職住接近へ
約10年の間に何が起きたのだろうか?
「地価下落による『都心回帰』に加えて、2011年の東日本大震災の際に発生した交通マヒな
どの体験を踏まえて『職住接近』のメリットが再認識されたからではないか」。東京商工リサ
ーチ情報本部はこう分析する。
さらに都心では大規模な再開発計画が相次ぎ、居住性のより優れた超高層の高級マンション
が数多く分譲された。たとえば、赤坂にあった防衛庁跡地の再開発事業により複合施設「東京
ミッドタウン」が開業したのは2007年3月のことだ。
郊外よりも都心に家があった方が通勤が楽だし、何か災害が起きた際にも確実に出勤できる
。そのうえ繁華街のほか、新たにオープンした魅力的な文化・レジャー施設や商業施設にも近
くて便利。高層マンションならば大きく変貌を遂げた近代的な都心の夜景も楽しめる……。
「こうした様々なメリットを考え、都心での住環境を見直す風潮が強まってきた」(東京商
工リサーチ)というわけ。もちろん田園調布や成城の高級感は高いままだし、憧れの的である
ことは変わらない。つまり、居住地の候補として選択肢の幅がより広がってきたということだ
ろう。
■意外な人気スポット、亀戸・大島
ランキングでは意外な人気スポットも浮かび上がった。
亀戸(江東区)や大島(江東区)がその代表例。亀戸は2003年で5位、2014年で9位、大島
は2003年で9位、2014年で7位。どちらもトップ10内で安定した人気を誇る。
しかし、亀戸も大島も錦糸町の近接地で庶民的な下町のイメージが強い。
「実はどちらも中小企業経営者が多い地域。もともと自宅と職場を兼用しているので、社長
の居住地として上位に食い込んできた。さらに湾岸沿いの高層マンションの分譲などで人気が
高まっているのではないか」。東京商工リサーチ情報本部ではこう推測する。
■世田谷区がトップ、港区も人気急上昇
最後に市区郡ベースでランキングの変化を見てみよう。
東京都内で1番人気は2003年も2014年も世田谷区。やはり高級なイメージが強いし、閑静な
高級住宅地が多いためだろう。大田区や練馬区も変わらず人気が高い。
目立つ変化は港区。2003年には15位圏外だったが、2014年には2位に急浮上した。
港区の人気が急上昇した背景には、赤坂、六本木、高輪、南青山、三田など豪華なタワーマ
ンションが多く分譲され、社長たちを引き寄せているという新たな消費動向があるようだ。
一方、亀戸や大島など意外な人気スポットを抱える江東区はどうだろうか?
市区郡ベースで見ると、江東区は2003年、2014年ともに上位10位には入っていない。スポッ
ト的な人気は高いが、まだ面的な人気としてはそれほど広がりはないようだ。
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4 中古マンション一段高 首都圏7月1.9%上昇、都心部けん引 2015/8/20 日本経済新
聞
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不動産調査会社の東京カンテイ(東京・目黒)が20日発表した7月の首都圏(東京都、神奈川
県、埼玉県、千葉県)の中古マンション価格(70平方メートル換算)は、前月比1.9%高い3068
万円だった。前年同月比で8.6%高く11カ月連続の上昇となった。
東京都が上昇をけん引しており、前月比2.2%、前年同月比では12.7%上昇した。一般的に前
年同月比で二ケタ増になると上昇に勢いがあるとされる。都心回帰の傾向が一段と強まってい
る。
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5 全国保証、住宅投資持ち直しで増収増益 2015/8/20 日本経済新聞
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【住宅投資持ち直しで増収増益】住宅取得資金に関する税制優遇拡充などを受けて住宅投資が
持ち直す。新規保証実行件数などが伸び、増収増益になる。
【金融機関との連携強化】4~6月期に合計7金融機関と提携契約を結ぶ。消費増税をにらん
だ来期の住宅投資駆け込み需要の取り込み体制整備を急ぐ。
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6 OCHIホールディングス、住宅向け販売強化 2015/8/20 日本経済新聞
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【住宅向け販売強化】主力の建材は足元で太陽光パネル向け需要の縮小や天候不順による工事
の遅れで伸び悩むものの、国内住宅着工の底打ちを背景に増収見込む。中部地方で建築や介護
事業を展開する子会社が通期で寄与するほか、高齢者向け住宅やリフォームなど成長分野の開
拓進め、増益を目指す。
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7 スズキ太陽技術、メガソーラー低迷 2015/8/20 日本経済新聞
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【メガソーラー低迷】省エネへの関心の高まりを背景に住宅用の太陽光パネルや蓄電池の販売
が伸びる。買い取り価格の引き下げが影響し、大規模太陽光発電所(メガソーラー)など産業
向けは低迷。減益に。上場を機に、新規顧客の開拓に取り組む。パネルの取り付け器具など関
連機器の開発にも注力。
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8 賃貸管理登録制度 登録増加に向け在り方検討へ 国交省 2015/8/26 朝日新聞
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国土交通省は今年度中に、賃貸住宅管理業者登録制度に関する検討を行う。来年度に創設か
ら5年目を迎えることを踏まえた取り組み。今秋にも有識者会議を開き、登録のメリットなど制
度の在り方を検討する。現在約3600社を数える登録事業者を増やしたい考えだ。
同制度は受託管理かサブリースを手掛ける事業者が、国土交通省に登録する任意の制度。業
務の適切な運営を通じ賃貸管理業の発展を図ることを目的として、2011年に創設された。
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9 マンション価格指数、27カ月連続上昇 国交省調べ 2015/8/26 朝日新聞
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国土交通省の調査によると、15年5月の不動産価格指数のうち、マンション指数(全国)は119.
9で、前年同月比7.1%上昇となった。13年3月から27カ月連続してプラスとなった。住宅総合(全
国)は104.9で、前年同月比1.8%上昇した。
同調査は10年平均を100として算出しているもの。
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10 マンション長寿命化でセミナー マンションライフ継続支援協会 2015/8/26 朝日新
聞
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マンションライフ継続支援協会は9月26日、東京都文京区の「すまい・るホール」で「次の世
代に繋げるマンション マンションの長寿命化とコミュニティ形成を考える」と題したセミナ
ーを開催する。住宅金融支援機構との共催。
マンション計画修繕施工協会が「ヴィンテージマンションという考え方」、伊藤忠アーバン
コミュニティが「100年マンションの育て方」などについて解説する。
時間は午後1時から4時まで。参加費は無料。定員は200人。参加には申し込みが必要で、申込
締め切りは9月4日。申し込みは、セミナー担当事務局の伊藤忠アーバンコミュニティ内100年マ
ンション研究会、電話03(3662)5145。
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11 管理組合総会の出欠集計などを効率化 つなぐネット 2015/8/25 朝日新聞
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マンション向けITサービスを提供するつなぐネットコミュニケーションズ(東京都千代田区)
はこのほど、マンション管理組合総会における出欠や委任、議決権行使などの集計を効率的に
行うための新サービス「集計ジョーズ」の提供を開始した。
総会への出欠届や議案に対する投票をマークシートで回収し、スキャナで読み取ったデータ
を専用ソフトで集計するもの。集計作業をデジタル化し、業務の効率化を支援する。
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12 農地転用の許可権限、市町村へ移譲 指定基準の検討スタート 内閣府と農水省 201
5/8/25 朝日新聞
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「農地転用許可権限に係る指定市町村の指定基準等に関する検討会」の初会合がこのほど、
開かれた。内閣府と農林水産省の共同開催。農地転用許可の権限は、6月19日に成立した第5次
地方分権一括法に基づく改正農地法により、申請を前提として農林水産大臣に指定された市町
村へ移譲されることとなった。その指定基準の内容を具体化するのが検討会の目的。基準の具
体化に当たっては、「優良農地確保の目標を定める」などの考え方を基本とする。
なお、農地転用の権限移譲は地方側からの要請に基づくもので、許可などに伴う事務処理の
手間を軽減するのが狙い。規制緩和が目的ではなく、あくまで現行の転用許可の法令基準の順
守を前提とする。
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13 競売不動産資格試験、10月末まで願書受け付け 2015/8/24 朝日新聞
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不動産競売流通協会は10月31日まで、2015年度「競売不動産取扱主任者資格試験」の願書を
受け付けている。
同資格は、一般消費者に対して競売のアドバイスやサポートなどができる専門知識の習得を
目的とする。今回の試験が5回目。前回は2002人が受験し、合格者は747人だった。
試験日は12月6日。詳細は同協会、電話03(5776)0981まで。
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14 建築物省エネ法 基準整備で合同会議 国交省、資源エネ庁 2015/8/24 朝日新聞
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省エネルギー判断基準等小委員会と建築物エネルギー消費性能基準等ワーキンググループの
合同会議の第6回が、このほど開催された。7月8日に公布された「建築物のエネルギー消費性能
の向上に関する法律(建築物省エネ法)」に係る基準の整備が議題。国土交通省と資源エネルギ
ー庁が事務局を務める。
建築物省エネ法は、エネルギー消費性能(省エネ性能)基準への適合を求める規制措置と、省
エネ性能の表示制度や省エネ性能向上計画の認定に伴う容積率特例といった誘導措置が柱。規
制措置では、大規模の非住宅建築物を新築する際の省エネ基準への適合義務と、適合性判定を
受ける義務を創設した。施策の実行に向けて、検討会で各基準の中身を整備していく。
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15 インスペクション技術の開発・高度化を支援 国土交通省 2015/8/21 朝日新聞
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国土交通省はこのほど、インスペクション技術の開発・高度化に関する支援事業の採択事業
者を決定した。
同事業は、主に小屋裏や床下、屋根といった部位の検査を容易にする機器の開発事業者を支
援する内容。同時に、住宅の瑕疵に係る事故情報などを収集・分析するシステムの構築も目指
す。前者は住宅管理・ストック推進協会、後者は住宅瑕疵担保責任保険協会が採択された。
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16 7月・中古マンション売り価格 首都圏11カ月連続上昇 東京カンテイ 2015/8/21
朝日新聞
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東京カンテイはこのほど、2015年7月の中古マンション価格(70平方メートル換算、売り希望
価格)をまとめた。首都圏(3068万円、前月比1.9%上昇)は東京都がけん引する形で上昇し、11カ
月連続の上昇となった。近畿圏(1851万円、同0.6%上昇)は主要エリアの強含みで、3カ月連続の
上昇。中部圏(1533万円、同0.3%下落)は愛知県が前月比0.4%下落の1605万円で、共に2カ月連続
の下落。名古屋市での頭打ち(0.9%下落)が影響した。
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17 国土形成計画と国土利用計画を閣議決定 「住宅地」面積目標、初の横ばい 2015/8
/21 朝日新聞
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政府はこのほど、国土形成計画法に基づく国土形成計画(全国計画)と第5次国土利用計画(全
国計画)を閣議決定した。
国土形成計画では、ヒト・モノ・カネが地域を超えて活発に動く「対流促進型国土」の形成
を標榜。これを実現するため、「コンパクト+ネットワーク」を推進していくことが書き込まれ
た。
国土利用計画では国土の利用区分ごとの面積目標が定められ、「住宅地」は前回(2012年)目
標と同じ数値を設定。過去4回の同計画ではすべて増加目標を定めており、横ばいとしたのは今
回が初めてだ。
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18 2014年リフォーム市場、前年比微減の6.7兆円 矢野経済調べ 2015/8/20 朝日新聞
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矢野経済研究所の調査によると、2014年の住宅リフォーム市場規模は6兆6990億円で、前年比
3.6%減だった。消費増税前の駆け込み需要の影響から、2013年には住宅リフォーム市場全体で1
2.2%増と大幅に増加したため、2014年は大幅な反動減となることが予想されたが、微減にとど
まった。
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19 TOTO100年の歩み展示 北九州にミュージアム 2015/8/25 読売新聞
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TOTOが北九州市小倉北区の本社前に建設した「TOTOミュージアム」の内覧会が24
日行われ、製品の歴史などを紹介する資料館やショールームが公開された。28日にオープン
する。入場無料。
2017年の創立100周年を記念し、約60億円をかけて建設した。建物は地上4階建て
で延べ床面積は1万1000平方メートル。外観は水滴と緑豊かな大地をイメージし、丸みを
帯びたデザインとした。
資料館には、約950点を展示。1964年にホテルニューオータニに納入した日本初のユ
ニットバスや、看板商品となった初代の温水洗浄便座、前身の製陶研究所が作った初の洋式水
洗便器の複製などが並んでいる。ショールームには最新商品をそろえた。喜多村円社長は「良
い品を作り続ける姿勢を伝え、小倉から世界にブランドを発信したい」と話していた。
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20 左官の歴史と技術 東京・江東で企画展 2015/8/25 読売新聞
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土を塗って壁を仕上げる左官の歴史や技を紹介する企画展「the SAKAN―継承と革
新―」が、東京都江東区の竹中工務店東京本店1階のギャラリーエークワッドで開かれている
。
茶道の影響などを受けながら独自の進化を遂げてきた日本の左官技術。その歴史を、江戸時
代の道具=写真=や実際に職人が塗った作品とともに紹介する。
入場無料。日曜祝日休館で、9月26日まで。開館は午前10時から午後6時(最終日は同
5時)。問い合わせは同ギャラリー(03・6660・6011)へ。
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21 育児・福祉に都市公園活用…国交省方針 2015/8/25 読売新聞
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国土交通省は24日、市街地にある都市公園と、子育て支援や高齢者福祉などの施設を一体
的に整備していく方針を決めた。人口減少が進む中、都市機能を市街地に集約する狙いがある
。
都市公園は2013年度末時点で全国に約10万か所あり、面積は約12万ヘクタールに及
ぶ。幼児の一時預かり施設を公園管理事務所に設置したり、高齢者福祉施設を都市公園と一体
整備したりした例があるが、わずかにとどまっている。
国交省は、公園の環境や防災面の機能を損なわないようにした上で、こうした施設を園内に
整備することを地方自治体などに促す。
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22 仮設フェンスに壁画 「京橋に集う人たち」 2015/8/24 読売新聞
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東京都中央区京橋2丁目に建設中の複合施設で、仮設フェンスをキャンバスに見立てた壁画
の制作が進んでいる。
フェンスは高さ約3メートル、幅約60メートル。ペイントアーティスト・さとうたけしさ
ん(38)が「京橋に集う人たち」をテーマに描いており、25、26日頃に完成する予定だ
。地権者らでつくる「京橋二丁目西地区市街地再開発組合」が、複合施設をアピールしようと
企画した。
さとうさんはこれまで、テーマパークやレストランの壁画を手がけてきた。今回は、笑顔の
女性や地域の祭りで神輿みこしをかつぐ男性らを、塗料を付けたローラーで描いている。緑と
茶色で、遠くから見たら森に見えるといい、「元気と安らぎを与える絵にしたい」と話してい
る。
複合施設は来年10月にオープン予定。壁画は同年8月頃まで見ることができる。
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23 子育て支援の12県、合同移住フェア開催へ 2015/8/24 読売新聞
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子育て支援に力を入れる長野など12県が、今年度内に、都内で合同移住フェアを開催する
方向で調整している。期間は1~2日を想定。農業や林業、漁業などの仕事にあこがれ、Uタ
ーンやIターンを検討する人のために、職業別の就業相談スペースを設ける。
12県は宮城、福島、岡山、宮崎など。長野の阿部知事らは4月、政策集団「日本創生のた
めの将来世代応援知事同盟」を結成した。県次世代サポート課は「12県の魅力は自然に囲ま
れた暮らしや子育て環境。若い世代にPRしたい」と意気込む。
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24 若者PR役、団地に活気…部屋は無償提供 2015/8/24 読売新聞
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高齢化が進む団地に活気を取り戻そうと、若い世代に無料で部屋を提供し、インターネット
で情報発信してもらう「はいつ特命大使」の取り組みが、埼玉県狭山市青柳の団地「新狭山ハ
イツ」で始まった。
呼びかけ人を務める入間市の団地再生支援団体「団地生活デザイン」代表、山本誠さん(3
9)は「世代を超えたつながりが生まれる団地の良さを広めたい」と意気込んでいる。
「社宅に住んでいた頃のご近所づきあいが懐かしくて」
7月12日から週末を67平方メートル3LDKの同団地で過ごす特命大使の松田穂波さん
(25)は、志望した動機をこう振り返る。
普段は、東京都内の一戸建ての実家から都心の建材メーカーに通勤する松田さん。大使にな
ってからは、団地の夏祭りを取材したり、住民と話をしたりして、フェイスブックやブログに
記事を載せている。「イベントだけでなく、団地内の肉屋さんのおいしいコロッケの話題など
、日常生活も紹介したい」と笑顔を見せる。
同団地は、高度成長末期の1973年から入居が始まった民間開発の大規模マンション。約
7ヘクタールの敷地に5階建て32棟が並び、総戸数は770戸に及ぶ。雑木林やイモ畑に囲
まれた緑豊かな環境が売りだ。
だが、築40年超と建物の老朽化が進み、最寄りの西武新宿線新狭山駅まで徒歩20分と通
勤や通学にやや不便なこともあり、若い入居者が減少。現在、約1400人の住民の約4割が
65歳以上の高齢者で、小学生は約30人しかいない。空き室も約40戸に上る。
山本さんは、同団地の住民らでつくるNPO法人「グリーンオフィスさやま」と協力し、若
い世代による情報発信を柱とする同団地のブランド化計画「新狭山ハイツ・ブランディングプ
ロジェクト」を作成。老朽化した団地の活用を促す国土交通省の「住宅団地型既存住宅流通促
進モデル事業」の認定を受け、今年5月から特命大使を全国公募し、松田さんを採用した。
特命大使の任期は来年2月までだが、任期終了後も相場より安い月3万円の家賃で住むこと
ができる。松田さんは「仕事との兼ね合いを見ながら、少しずつ平日の宿泊も増やしたい」と
完全転入も視野に入れる。
特命大使用の物件は、3人まで居住可能で、9月からは新たに1人が加わる。山本さんは「
まちづくりに興味を持ち、今はない活動を作り出せる女性に手を挙げてもらいたい」と、あと
1人の希望者を募っている。問い合わせは山本さん(080・3732・1341)へ。
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25 TX沿線、10年で4万7000人増…千葉 2015/8/22 読売新聞
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千葉県柏市と流山市を通る「つくばエクスプレス(TX)」が24日、2005年の開業か
ら10年を迎える。
両市では住宅や商業施設の開発が進み、計約4万7000人の人口増を生むなど、飛躍的な
発展に大きな役割を果たした。一方で、一部沿線地区では計画通りに開発が進まず、地区間の
格差も見えつつある。
◇特措法基づく建設
TXの県内駅は、両市で5か所。JR常磐線などの駅まで遠いエリアだったが、東京・秋葉
原まで最も遠い柏たなか駅からでも40分かからずに着けるようになった。5駅の1日平均乗
客数は、開業初年度の約3万5000人から14年度は約8万5000人に増加した。
沿線区画整理を同時に行うことを定めた特別措置法に基づく鉄道建設だったこともあり、5
駅周辺では分譲住宅やマンション、商業施設の開発が行われた。
流山市の人口は、05年の約15万2000人から今年4月は約17万3000人に増加。
14年の年始と年末を比較した人口増加率は1・70%と県内1位だった。柏市も05年の約
38万1000人から今年4月には約40万7000人に増加した。
柏の葉キャンパス駅前では、大型商業施設「ららぽーと柏の葉」が06年に開業。高層マン
ションやホテル、オフィスビルなどが周辺に立ち並び、街全体でエネルギーを効率よく使う全
国最大規模のスマートシティーづくりが進んでいる。
◇「母になるなら流山」
流山おおたかの森駅の周辺でも07年に大型商業施設が開業し、住宅建設が進む。約286
ヘクタールの区画整理事業計画は、事業費ベースで85%が終了した。
流山市は「母になるなら、流山市」を掲げて子育て世代の移住促進を図り、07年に同駅近
くで「送迎保育ステーション」を開設。市内の保育所に通う幼児をバスで送り迎えする県内初
のサービスを導入し、保育所が閉まった後も、ステーションで最長午後9時まで幼児を預かる
。14年度は延べ3万2888人が利用した。
9年前に南流山駅近くに引っ越し、7歳の息子を育てる上田恵子さん(47)は「自然も残
っていて過ごしやすい。子供も伸び伸びと育ってくれている」と話す。
◇発展格差に懸念
ただ、一部では開発の遅れも出ている。
流山セントラルパーク駅周辺の「運動公園周辺地区」で県が行う土地区画整理事業は、平坦
へいたんな土地が少ない上、貝塚があることなどが影響し、開発の進捗しんちょく率は44%
にとどまる。22年度に終了する予定だが、県市街地整備課は「さらにずれ込む可能性もある
」とみており、今後、沿線の地区間で発展格差が出る懸念も出ている。
ちばぎん総研調査部の弓野武郎部長は「沿線では今後、新線としての優位性が時とともに薄
れていく。優位性を保つため、沿線自治体と鉄道運営側が連携を強めることが求められる」と
指摘している
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26 益田でも暮らし体験を 島根県内6か所目施設 2015/8/21 読売新聞
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ふるさと島根定住財団は20日、UターンやIターンを希望する都市部の人向けに、期限を
付けて空き家を貸し出す「しまね暮らしお試し体験施設」を、島根県益田市中島町に開設した
。
田舎暮らしを体験できる市町村の施設は中山間地域に多いが、「(地方の)市街地での暮ら
しを体験してみたい」というニーズも根強く、同財団は2012年度から整備を進めている。
松江市や大田市などに次いで県内6か所目となり、今回は空き家となっていた木造2階建ての
一部(3DK)を所有者から借り受けた。
利用期間は原則1週間から3か月以内。1施設の利用料金は最初の1週間が1万5000円
(光熱水費含む)で、以後1泊1000~2000円が加算される。3か月利用すると11万
2000円になる。冷蔵庫や電子レンジなど備え付けの家電もある。
同財団によると、12~14年度で計79組が利用し、32組50人が県内に移住した。
UIターン推進課の担当者は「施設を使いながら仕事や住まいを探し、生活環境を確認して
もらいたい」としている。
問い合わせは同財団(0852・28・0690)へ。
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27 空き家をオフィスに 東京のIT企業が入居…山梨 2015/8/21 読売新聞
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人口減対策と空き家の活用策として、山梨県が2014年度に始めた「サテライトオフィス
整備モデル事業」で、第1号となる早川町の古民家に東京に本社を置くIT企業の入居が決ま
り、20日、築100年近いオフィスが報道陣にお披露目された。
企業側は「地域の活性化に役立てたら」と意気込み、県はさらにサテライトオフィスを増や
し、交流人口や定住人口の増加につなげたい考えだ。
県と事業主体である早川町、入居企業「ブレイン」の関係者が同日、オフィスで記者会見を
開いた。
「サテライトオフィス」とは、衛星(サテライト)のように拠点から離れた場所に構える事
務所。「ブレイン」は、出版や映像、イベント、インターネットなどを幅広く手がけており、
本社のある東京都渋谷区から早川町までは約160キロ離れている。
お披露目されたオフィスは、早川町薬袋にある木造2階建ての古民家で、延べ床面積は約1
40平方メートル。町によると、大正期か昭和初期に建てられたとみられ、住まいとして家族
が暮らしつつ、養蚕などが行われていた。所有者は県外に移住しており、30年以上前から空
き家状態となっていた。
県の事業は、全国で最も多いとされる県内の空き家をサテライトオフィスとして活用するた
め、市町村に整備費を補助するもの。今回の早川町の物件は、所有者から町に無償譲渡された
ため、事業費1000万円(国が2分の1、県と町が4分の1)で改修や無線LANの整備な
どを進め、今月、町と「ブレイン」の間で賃貸借契約が締結された。
同社では今後、社員や顧客などがオフィスを訪れ、泊まり込みでの作業やミーティングに活
用したいといい、前田俊秀社長(54)は「古民家の雰囲気を残してもらったので外国人の顧
客に喜ばれると思うし、ここは東京とは全く違う環境だが、中央道を使えば短時間で来ること
ができる」と入居のメリットを説明する。
同社は東京の本社のほか、大阪などにも施設があるが、「自然豊かな環境に恵まれた山梨県
にオフィスを構えたいと考え、4年ほど前から県の関係者と情報交換していた」と打ち明ける
。昨年には、本社の近くで開かれたイベントにジビエなど早川町の特産品を出品したといい、
前田社長は「山梨県や早川町の“出先”のように魅力をアピールしていきたい」として、地域
の活動にも積極的に関わる姿勢を示している。
早川町の辻一幸町長は「県内でも山の中にあり、過疎化、高齢化、人口減と課題は多いが、
廃屋がサテライトオフィスとして世界へ発信する拠点となったら、これからの早川町の再生の
核になる」と期待。県の弦間正仁・知事政策局理事は「3年で3か所ほどの開設を目指してい
る。早川町をモデルとして県内に広げていきたい」と意気込みを語った。
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28 雪解け水凍結防止 排水管を開発 2015/8/21 読売新聞
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寒冷地での雪解け水による凍結、破損を防止する新しいタイプの排水管を、秋田市のリフォ
ーム工事会社「ヨシダアニー」と秋田大学が開発し、19日、県庁で発表した。
管の内側に突起を付けることで排水の流れを速くし、凍結を抑えるという。吉田喜広社長は
「電気も使わないので維持費もかからない。県外や海外にも売り出していきたい」とアピール
している。
寒冷地では通常、暖房で解けた雪解け水が屋根から排水管を伝って流れるが、気温が低いと
、流れる間に凍って管を塞いだり、漏水を起こしたりすることが多いという。対策として、ひ
も状のヒーターを管に通して温める方法があるが、電気代がかかるうえ、破損するケースも少
なくなく、同社には毎年、20~30件の修理依頼が来ているという。
吉田社長は同大の小松喜美准教授(伝熱工学)と2011年に開発に着手。研究の結果、排
水管を流れる雪解け水の速度が遅いのが原因で、途中で凍結することが分かった。その対策と
して、管の断面を見ると星の形に見えるよう内側に突起を付け、水が速く流れるようにした。
13年に完成させ、その後、北海道や岩手県、鹿角市などの寒冷地で実験。氷点下20度の寒
さでも排水管が凍結しないことを確認したという。
新しい排水管は、9月に発売する予定。価格は市販のステンレス製排水管の約2倍の設定だ
が、電気を使わず維持費がかからないため、「長期的には割安になる」(吉田社長)という。
既存の排水管との交換工事が必要になるため、住宅や商業施設の新規着工や大規模改修に合
わせてPRしていくという。吉田社長は「省エネ効果も高く、温暖化も防げることをPRし、
3年後には年間100棟での導入を目指したい」と話している。
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29 大和ハウス、米シカゴに高層賃貸住宅 投資額は170億円 2015/8/26 日経産業新聞
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大和ハウス工業は25日、米シカゴに高層賃貸住宅を建設すると発表した。投資額は約170億円
で2017年中の完成を目指す。31階建てで約370戸が入居し、同社の物件では米国で初めての高層
住宅。今後も全米の主要都市に6つ大型物件を開発する。賃貸住宅を米国事業の柱に育て、21年
3月期に500億円の売上高を目指す。
提携先の米不動産大手、リンカーンと共同で手掛ける。
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30 コロナ、地中・空気熱で冷暖房 来年1月投入、新工法で設置費も圧縮 2015/8/25
日経産業新聞
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コロナは地中熱と空気熱を利用した冷暖房システムを2016年1月に発売する。地中熱と空気熱
を利用した暖房システムを14年9月に発売しており、今回は冷房の運転も可能にした。住宅や店
舗、医療や福祉施設などの需要を見込む。
「ジオシスハイブリッド」の商品名で冷暖房の出力が異なる2種類を発売する。1つのシステ
ムで全館の冷暖房をまかない、室外機を複数台置かずに済む。システムの価格(税別)は工事
費抜きで76万円と90万円。
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31 大林組、中規模ビル建て替え注力 賃貸マンションも開発 2015/8/25 日経産業新聞
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大林組は駅前の古い中規模オフィスビルの建て替えや、賃貸マンションの新設を強化する。
ここ数年は東京都心を中心に比較的大きめのオフィスビルの保有を増やしてきた。大手デベロ
ッパーと直接の競合を避けながら、不動産事業の基盤を広げる。
都内の駅前で築30~40年たつ中規模のオフィスビルを取得するなどして建て替える。既に神
田で着手した。大手町などは大手デベロッパーが大規模な複合ビルの開発を手がけるため、大
林組は中規模の物件に絞る。
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32 住宅と「太陽光」、同時購入は11% 昨年度0.6ポイント上昇 2015/8/24 日経産業
新聞
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住宅金融支援機構がまとめた「住宅取得に係る消費実態調査(2014年度)」によると、住宅
購入時に太陽光発電システムも購入した世帯は全体の11.1%だった。12年度調査より0.6ポイン
ト上昇した。建売住宅の購入世帯が電力の自給自足や売電を目的に太陽光システムを導入する
ケースが増えた。
建売住宅の購入世帯のうち11.3%が太陽光システムも導入した。12年度調査より3.5ポイント
上昇した。新築戸建て世帯では23.0%で、12年度とほぼ横ばいだった。調査は14年1月~6月に
住宅入居した1168世帯を対象に、15年2月に調査した。