住宅関連新聞記事ダイジェスト No.567  2015/1/15~2015/1/21

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
住宅関連新聞記事ダイジェスト No.567  2015/1/15~2015/1/21
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

―*―*―* MENU *―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
【日本経済新聞】
1 大型施設建設の省エネ基準適合を義務化 国交省有識者会議
2 戸建て注文住宅、12月受注プラス 大手住宅メーカー

【朝日新聞】
3 ビル空室率、13都市すべて改善 CBRE調べ
4 首都圏新築マンション、14年供給は2割減 増税反動響く
5 不動研、全国地価動向マップを公表 27日には住宅価格指数も
6 新たな国土形成計画(全国)中間整理を公表 国交省
7 世界の不動産投資額、5年連続増加 JLL・速報
8 民間は6カ月連続減 11月・建設工事出来高
9 神大国際センターなど3件が採択 木造建築技術先導事業
10 36点以上が合格 14年度マンション管理士試験
11 14年分譲マンション賃料、首都圏の上昇率拡大
12 改正建築基準法の施行は6月1日に
13 投資用区分マンション利回り、過去最低に 都心高額物件に反響あり
14 リフォーム産業育成に推進官を設置 国交省組織概要
15 成約減、価格高騰続く 東日本レインズ、14年12月の首都圏中古流通動向

【読売新聞】
16 倒壊の恐れ空き家対策苦慮…指導しても半数放置
17 若い女性住みよい君津へ…市役所若手で検討班
18 感震ブレーカーの補助人気…横浜
19 雪に浮かぶ合掌集落
20 池袋モンパルナス、今に…アトリエ付き住宅公開へ
21 東京に福祉集約ビル…推進へ都が官民ファンド
22 土地・建物、15年住み譲与…東京・奥多摩町

【日経産業新聞】
23 パナソニック、IH搭載グリル 大火力で調理早く
24 三菱電機、エアコン「霧ケ峰」高さ250ミリに
25 大光電機、住宅用LED照明300種 人感センサーなど付加
26 セキスイハイム東海、浜松でエコハウス泊まって体験 電気自動車も用意
27 ミサワホーム、ワンタッチ防水シート 豪雨の浸水対策
28 サンテック系、住宅用太陽光発電の新製品 出力4割増
29 大京、2月から高齢者向け住宅の入居開始 東京・中野で

―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―

 
********************************************************************************
1 大型施設建設の省エネ基準適合を義務化 国交省有識者会議 2015/1/16 日本経済新

********************************************************************************
国土交通省の有識者会議は16日、オフィスビルや商業施設など住宅を除く大規模な建築物に
ついて、新築時に省エネルギー基準への適合を義務づける報告書をまとめた。国交省は必要な
措置を盛り込んだ新法を通常国会に提出し、2017年度以降の義務化をめざす。年内にも用途ご
との建物の数値基準を詰める。
対象はホテルや店舗、病院など床面積が2千平方メートル以上の建物で、19年度以降にはより
狭い300平方メートル以上の建築物まで広げる予定だ。建築主は窓の断熱化や効率的な空調設備
の採用、太陽光発電の導入などの対応を求められそうだ。

********************************************************************************
2 戸建て注文住宅、12月受注プラス 大手住宅メーカー 2015/1/15 日本経済新聞
********************************************************************************
大手住宅メーカーの2014年12月の戸建て注文住宅の受注状況(金額ベース、速報値)が15日
、出そろった。大和ハウス工業が前年同月比で6%増と1年2カ月ぶりに前年実績を上回った。積
水ハウスは同12%増で2カ月連続のプラス。住友林業(16%増)やミサワホーム(11%増)、パ
ナホーム(17%増)は3カ月連続で増加した。
比較対象の13年12月は消費増税前の駆け込み契約の反動により、受注が振るわなかった。今
回、軒並みプラスの各社も大部分が2年前の12年12月の水準を下回っており、本格回復には至っ
ていない。

********************************************************************************
3 ビル空室率、13都市すべて改善 CBRE調べ 2015/1/21 朝日新聞
********************************************************************************
CBREはこのほど、全国13都市のオフィスビル市場動向(2014年第4四半期)をまとめた。空室率
は13都市すべて前期と比べて改善した。企業の立地改善や拡張ニーズは依然強く、館内増床に
加えて、郊外から中心部への移転など、企業の旺盛なオフィス需要が続いているという。
また、想定成約賃料は、13都市中9都市で前期比上昇した。東京では全グレードで賃料が上昇
し、首都圏の他のエリアでも上昇傾向が見られた。地方都市では札幌が4%増で高い上昇率とな
った。

********************************************************************************
4 首都圏新築マンション、14年供給は2割減 増税反動響く 2015/1/21 朝日新聞
********************************************************************************
不動産経済研究所の調査によると、2014年の首都圏における新築分譲マンション供給戸数は4
万4913戸で、前年を20.5%下回った。消費増税の反動減などが影響した格好だ。
平均価格については前年比2.7%上昇の5060万円。1992年以来の5000万円台となった。
15年の供給戸数については、14年とほぼ同水準の4万5000戸程度を予想している。

********************************************************************************
5 不動研、全国地価動向マップを公表 27日には住宅価格指数も 2015/1/20 朝日新聞
********************************************************************************
日本不動産研究所はこのほど、15年1月1日時点の「全国地価動向マップ」(住宅地、商業地)
をホームページで公表した。全国を網羅的に都道府県ごとに「上昇」「横ばい」「下落」の矢
印で、先月と今月の動向で示し、一目で判別できるようにしたのが特徴。東京都の場合、住宅
地、商業地とも、先月の地価、今月の地価とも上昇矢印が付き、今後も「上昇傾向が続くと予
測」としている。

なお、同研究所では1月27日から毎月最終火曜日に、東京京証券取引所の「東証住宅価格指数
(試験算出)」を引き継いだ「不動研住宅価格指数(試験算出)」を公表する予定。

********************************************************************************
6 新たな国土形成計画(全国)中間整理を公表 国交省 2015/1/20 朝日新聞
********************************************************************************
国土交通省はこのほど、国土形成計画(全国計画)の改定に当たり、中間整理を取りまとめた
。14年12月に中間整理素案として発表したものを正式にまとめたもの。「対流促進型国土」を
形成するため「コンパクト+ネットワーク」を国土全体に重層的に広げることなどが取り上げら
れている。
今後は、中間整理で示した論点を文章化した「中間とりまとめ」を行い、15年夏頃に最終取
りまとめを発表する予定だ。

********************************************************************************
7 世界の不動産投資額、5年連続増加 JLL・速報 2015/1/19 朝日新聞
********************************************************************************
不動産サービス会社のJLLはこのほど、投資分析レポートをまとめた。2014年通年の世界の商
業用不動産投資額(速報ベース)は前年同期比18%増の7000億ドルに上ることが分かった。2010年
以来5年連続の増加、リーマンショック前の2007年の9割水準に戻した。日本の2014年通年の投
資額は前年同期比7%増の438億ドル(4兆6900億円)だった。

********************************************************************************
8 民間は6カ月連続減 11月・建設工事出来高 2015/1/19 朝日新聞
********************************************************************************
国土交通省は1月16日、建設総合統計の14年11月分を発表した。これは、建築着工統計調査、
建設工事受注動態統計調査から得られる工事費額を着工ベースの金額としてとらえ、これらを
月々の出来高ベースに展開して建設工事の出来高を推計したもの。
11月の出来高総計は、4兆7146億円で前年同月比1.4%減。このうち民間は2兆4673億円(同5.4%
減)で6カ月連続の減少となった。ただし、消費税率引き上げの影響を受けない前々年同月と比
較すると7.0%増。また、居住用は1兆2720億円(同13.6%減)だった。
公共は2兆2474億円(同3.5%増)で、このうち居住用は626億円(同8.6%増)だった。
14年11月末時点での国内における手持ち工事高は、総計で28兆6604億円で、前年同期比12.6%
増となっている。

********************************************************************************
9 神大国際センターなど3件が採択 木造建築技術先導事業 2015/1/19 朝日新聞
********************************************************************************
国土交通省は1月19日、先導的な設計・施工技術を導入する大規模木造建築物の建設に対し費
用の一部を補助する木造建築技術先導事業について、7件の応募提案から3件の採択プロジェク
トを決定した。これは、再生産可能な循環資源である木材を大量に使用する建築物の整備を促
進し、低炭素社会の実現につなげるもの。14年10月から11月にプロジェクトを公募していた。
採択されたのは、住友林業つくば研究所新検証棟(提案者・住友林業つくば研究所)、神奈川
大学横浜キャンパス国際センター(同・神奈川大学)、栄光学園70周年事業校舎建設計画(同・栄
光学園)。

********************************************************************************
10 36点以上が合格 14年度マンション管理士試験 2015/1/16 朝日新聞
********************************************************************************
14年度マンション管理士試験の合格発表が1月16日に行われ、指定試験機関のマンション管理
センターによると、1260人が合格した(13年度は1265人)。受験者は1万4937人(同1万5383人)、
合格率は8.4%(同8.2%)だった。合格最低点は、50問中36問以上正解(試験の一部免除者は45問中
31問正解)で、昨年より2点下がり、難易度が上昇したことが分かる。
合格者の平均年齢は47.2歳で、最高年齢は78歳。14年度のマンション管理士試験は、14年11
月30日に全国8試験地、12会場で実施された。

********************************************************************************
11 14年分譲マンション賃料、首都圏の上昇率拡大 2015/1/16 朝日新聞
********************************************************************************
東京カンテイの調査によると、14年の首都圏における分譲マンション賃料は2585円(1平方メ
ートル当たり、以下同じ)で、前年比1.9%上昇した。09年の2616円をピークに下落基調で推移し
ていたが、13年を境に新築・築浅物件からの事例増や景況感の改善で上昇基調に転じ、14年は
更に上昇率が拡大した。

********************************************************************************
12 改正建築基準法の施行は6月1日に 2015/1/16 朝日新聞
********************************************************************************
改正建築基準法(14年6月4日公布)の施行日が6月1日に決まった。一部の規定は既に施行され
ているが、木造建築関連基準の見直し(耐火建築物としなければならない3階建ての学校などに
ついて、一定の防火措置を講じた場合には、主要構造部を準耐火構造等とすることができる)や
構造計算適合性判定制度の見直し(比較的簡易な構造計算について、一定の要件を満たす者が審
査を行う場合は、判定を不要とする)などが対象。
この他、老人ホームなどの建築物の地下について、その用途の部分の床面積の3分の1までは
延べ面積に算入しないとする規定や国交大臣の建築物に対する調査権限の新設などが規定され
ている。

********************************************************************************
13 投資用区分マンション利回り、過去最低に 都心高額物件に反響あり 2015/1/15 朝
日新聞
********************************************************************************
不動産投資サイト「楽待」を運営しているファーストロジック(東京都港区)は1月13日、「投
資用市場動向データ12月」を発表した。2014年12月1~31日の間に、同サイトに新規掲載された
物件と、問い合わせのあった物件を分析した。それによると、区分マンションの物件価格が大
幅に上昇し、表面利回りは過去最低水準になったことが分かった。具体的には、新規掲載物件
の価格は1442万円で前月比187万円上昇、問い合わせ物件の価格も1266万円で同299万上昇とな
った。それに伴い表面利回りは新規掲載が8.10%で同0.79ポイント下落、問い合わせのあった物
件も10.20%で同0.49ポイント下落した。
同社によると、都心の高額物件の新規掲載や、それに対する反響が顕著だったことが影響し
たという。
1棟マンションの物件価格は、新規掲載が2億2381万円(前月比3759万円上昇)、問い合わせが1
億8399万円(同3098万円上昇)。表面利回りは、新規掲載が8.45%(同0.18ポイント低下)、問い合
わせも物件も下落して10.87%(同0.28ポイント低下)だった。
また、1棟アパートの物件価格は、新規掲載が6555万円(同178万円下落)、問い合わせが5234
万円(同121万円上昇)だった。表面利回りは、新規掲載が9.77%(同0.11ポイント下落)、問い合
わせが11.80%(同0.21ポイント下落)。

********************************************************************************
14 リフォーム産業育成に推進官を設置 国交省組織概要 2015/1/15 朝日新聞
********************************************************************************
国土交通省は1月14日、15年度同省組織・定員決定概要を発表し、リフォーム産業育成のため
に、住宅局住宅生産課に「住宅産業適正化推進官」を4月1日から設置するとした。
14年9月にスタートした住宅リフォーム事業者団体登録制度などを担当。中古住宅市場活性化
に欠かせないリフォーム産業の育成を推進する。
このほか、建設産業の人材確保・育成担当として大臣官房審議官を設置する。

********************************************************************************
15 成約減、価格高騰続く 東日本レインズ、14年12月の首都圏中古流通動向 2015/1/15
朝日新聞
********************************************************************************
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのほど、2014年12月の首都圏流通動向をまとめ
た。
中古マンションの成約件数は2497件(前年比13.9%減)。減少率が拡大し、2カ月ぶりの二桁減
となった。1平方メートル当たりの首都圏成約単価は、24カ月連続の上昇となる44.87万円(同10
.9%上昇)。
戸建てもマンションと同様の傾向にあり、成約件数は830件(同11.2%減)。11カ月連続の減少
となった。平均成約価格は2927万円(同2.7%上昇)で、前月に続いて上昇した。

********************************************************************************
16 倒壊の恐れ空き家対策苦慮…指導しても半数放置 2015/1/20 読売新聞
********************************************************************************
大阪市は19日、倒壊の恐れがある危険な空き家1戸について、行政代執行による撤去を始
めた。
相続人がなかったり、相続後そのままにされたりする「放置空き家」は全国で318万戸に
上り、5年前より50万戸(19%)増加。同市では今回4戸目となるが、所有者が対応せず
自治体が撤去に踏み切るケースが各地で相次いでいる。

「ほっとした」
19日朝、大阪市生野区の木造平屋(37平方メートル、築約50年)の前で、市職員が建
築基準法に基づく代執行を宣言。作業員が玄関ドアを壊して室内に入ると、柱が散乱し、床に
は高さ50センチほどの木が育っていた。
地域住民から「崩壊しそうで危険」と生野区に通報があったのは2011年1月。市は親か
ら相続したとみられる同区内の所有者に対し14年秋まで、撤去を求める文書指導や命令を繰
り返してきたが、一度も面会できず、応答もなかったという。屋根が抜けるなど、このままで
は道路側に崩れる恐れがあると判断した。
近くの住民(75)は「防災上も防犯面からも不安があったが、ようやく解消される」とほ
っとした様子。撤去には約100万円かかり、市が今後、所有者に請求することになる。

増える通報
市では倒壊や火災の危険性がある放置空き家の通報が08年頃から目立ち始めた。08年度
の70戸、09年度の53戸から、さらに11年度は166戸、13年度には175戸と急増
。同年度末で把握した計約730戸について指導を重ね、約380戸は改善されたが、約35
0戸は放置されたままだ。
代執行で解体や部分撤去した事例は06年に1戸、13年に2戸あった。このうち2戸の撤
去費計約440万円分が未回収となっている。
市建築指導部の長谷川高宏監察課長は「防災意識の高まりから通報も増えており、対応が必
要なケースは増加するとみている。ただし行政代執行は最終手段。所有者への指導を一層強め
ていきたい」としている。

周辺に影響
東京、大阪、名古屋を中心とした3大都市圏の放置空き家は計122万戸と全国の4割近く
を占める。
東京都では昨年5月、初めて大田区が2階建て木造アパートを撤去。台風の際にアルミ板が
飛ばされるなど周辺への影響が危惧されていたという。神戸市は同12月、住人の死後、相続
人がなく倒壊の恐れがあった住宅1戸を撤去し、代執行は7戸目となった。

********************************************************************************
17 若い女性住みよい君津へ…市役所若手で検討班 2015/1/19 読売新聞
********************************************************************************
千葉県君津市は、子育て世代の女性の定住促進を図るため、若手女性職員が参加する「若い
女性が住みたいと思うまち検討プロジェクト」のチームを発足させた。
女性ならではの感性を生かし、出産、育児をしやすい環境をつくって人口減に歯止めをかけ
ようという狙い。チームのメンバーは「かわいく、おしゃれな街」を目指し、アイデアを練っ
ている。
同市は昨年5月、民間の有識者らでつくる「日本創成会議」(座長・増田寛也元総務相)が
発表した「消滅可能性都市」に位置づけられた。人口は1999年の9万3491人から減少
を続け、同会議による推計では、2040年までに市内の20~39歳の女性人口が現在より
55・2%減少し、行政機能が停止するとされた。
市は人口増加策や定住促進策の一環として、女性が住みやすいと感じる街づくりの検討を開
始。女性の視点で議論しようと、女性職員を対象にプロジェクトチームのメンバーを募集した
ところ、5人から応募があった。保育士2人にも呼びかけ、8月、計7人でチームが発足した

7人は21~35歳で、定住を促そうとしているターゲットも同世代の20~39歳。市の
長所や短所を挙げながら、子育てしやすい環境作りや、生活の利便性向上を話し合った。
テーマは主に「子育て環境」「地域環境」「暮らしの利便性」「PR」の四つに整理した。
子育て情報のウェブサイト作成、コミュニティーバス整備のほか、市特産のイチゴの香りがす
る化粧品の開発、市内の自然を巡るデートプランなど女性らしさが光る提案もあった。
メンバーの市民課勤務、片桐諒子さん(25)は「子宮頸けいがん検診が無料など、君津は
女性にとって住みやすい。不便なところを解消すれば魅力が向上するはず」。地元出身の建設
計画課、中島薫さん(26)は「デートで楽しめるような、おしゃれなカフェがあればいい」
とアイデアを膨らませる。
検討結果は今月、市へ正式報告される。市企画政策課は「結果を庁内に周知し、組織の新設
なども視野に、若い女性の定住に取り組んでいきたい」としている

********************************************************************************
18 感震ブレーカーの補助人気…横浜 2015/1/19 読売新聞
********************************************************************************
震災時の防火の「切り札」として期待される「感震ブレーカー」の設置費を補助する横浜市
の事業に対し、市民からの申し込みが急増している。
事業が始まった昨年度の4件に対し、今年度は15日現在341件となっており、市危機管
理課は「周知が進んだことに加え、防災に対する『自助意識』が高まっているためではないか
」と分析している。
阪神大震災や東日本大震災では、原因が特定できた火災の多くが電気機器に関連していた。
避難時の留守宅で停電復旧後に壊れた機器や配線がショートして出火するケースが目立ち、電
気を遮断する必要性が指摘されている。
同課によると、設定値以上の揺れを感知すると自動で電気を遮断する機能が分電盤に付いた
「分電盤タイプ」の感震ブレーカーの設置費用は約8万円。補助事業は木造住宅が密集する中
区など11区が対象で、設置費の3分の2(上限5万円)を補助している。同課は「神奈川県
内では横浜市だけの事業」としている。
今年度は7月に受け付けを始め、9月の防災の日に合わせて市広報で紹介したところ、申し
込みが相次いだ。このため、当初は200件としていた受付枠を11月に300件に増やし、
さらに12月には400件に拡大した。
市は、75歳以上の高齢者や身体障害者の世帯を対象に、世帯が購入した家具の転倒防止器
具を取り付ける代行事業も行っている。両事業の受け付けは今月31日まで(消印有効)。問
い合わせは同課(045・671・2011)。市は来年度以降も事業を継続する方針だ。

********************************************************************************
19 雪に浮かぶ合掌集落 2015/1/19 読売新聞
********************************************************************************
世界文化遺産に登録されている岐阜県白川村の白川郷合掌集落で17日夜、ライトアップが
始まり、雪をかぶった重厚なかやぶき屋根が、夕闇に浮かび上がった。
この日の積雪は例年の2倍近い約170センチ。冷たい雪の降りしきる中、午後5時30分
、国指定重要文化財の「和田家」をはじめ約30棟の合掌家屋に照明が当てられると、辺りは
幻想的な雰囲気に包まれた。訪れた観光客らは、コートやジャンパーの襟を立てながら、神秘
的な光景に酔いしれていた。
ライトアップは午後5時30分~7時30分。2月14日までの毎週土曜と1月25日、2
月1日に行われる。問い合わせは白川郷観光協会(05769・6・1013)。

********************************************************************************
20 池袋モンパルナス、今に…アトリエ付き住宅公開へ 2015/1/17 読売新聞
********************************************************************************
昭和初期から戦後にかけて多くの芸術家たちが住み、パリの芸術家村になぞらえて「池袋モ
ンパルナス」と呼ばれた東京都豊島区長崎で、当時の姿をとどめるアトリエ付きの住宅が一般
公開される見通しとなった。
こうした建物は空襲で焼けたり、戦後の高度経済成長期に建て替えられたりして、ほとんど
残っていないという。見学者の受け入れに向け、所有者や画廊経営者らが補修工事に乗り出す

この家は木造平屋で、1930年代半ばに建てられた。居室は4畳半と狭く、風呂もない。
しかし、居室の隣には15畳ほどのアトリエが広がり、家全体の面積の3分の2を占めている

アトリエには5メートルほどの高さに、採光のための天窓がある。ほかにも大型のキャンバ
スが出し入れできる細長い扉など、創作活動に適したつくりになっている。今は誰も住んでお
らず、近くの画廊経営、五十嵐健市さん(77)が管理している。
五十嵐さんによると、最後の住人は洋画家の西田宏道氏。西田氏は2012年2月に93歳
で死去するまでの約70年間、1人で暮らしながら創作活動を続けた。柔らかなタッチの画風
が特徴で、西武池袋線沿線の自然風景を多く描いた。アトリエ内には絵の具跡が残るパレット
や、絵筆や紙を入れて持ち運ぶ箱など、西田氏の遺品も残されている。
五十嵐さんは64年、絵の具メーカーの社員として、池袋モンパルナス周辺を営業で回って
いた時に西田氏と知り合い、親交を深めた。西田氏について、「他人にこびるような絵は描か
なかった。『ここが好きだからいじりたくない』と言って、家の改築も行わなかった」と振り
返る。
西田氏の死後、家の管理を任された五十嵐さんは、「ぜひ中を見たい」と希望する絵画ファ
ンらを個人的に案内してきた。好評だったことから、一般公開を検討。所有者と建築士を交え
て、公開に必要な補修・耐震化工事について協議を始めた。公開は事前申し込み制で、少人数
の団体を対象に行う予定だ。
五十嵐さんは「周りにはかつて、同じような家が多く立ち並んでいた。補修が終わったら見
ていただき、当時の画家の息づかいを感じてもらえれば」と話している。

********************************************************************************
21 東京に福祉集約ビル…推進へ都が官民ファンド 2015/1/15 読売新聞
********************************************************************************
一つのビルに賃貸住宅や保育所、有料老人ホームを集約する複合施設「東京都版CCRC※
」の建設を促すため、都は新年度から、施設を建設する業者の支援に乗り出す。
100億円規模の官民ファンドを設立して土地取得費や建設費などに出資し、大手以外の業
者の参入を促す。
都内ではマンション建設が相次ぐ一方、保育所や高齢者施設が不足している。東京は地価が
高く、都はこうした実情に合ったCCRCを普及させるため、一つの建物に複数の施設を集め
ることを想定。介護付き有料老人ホームや医療機関、商業施設のほか、待機児童が多い保育所
や学童保育も備え、家族で長く住み続けられる施設を目指す。
都によると、こうした施設の整備には多額の資金が必要で、大手業者以外はこれまで参入で
きなかった。このため、新たに「福祉貢献インフラファンド」を設立。新築だけでなく、増改
築で建物の一部を福祉施設にする場合にも整備費を出資し、多くの業者の参入を呼び込む。

CCRC※ 「Continuing Care Retirement Communit
y」の略で、住居、介護、看護、医療サービスなどを総合的に提供する共同体。同じ敷地内に
軽度から重度まで複数の介護施設を設け、高齢者が健康状態に応じたサービスを受けることが
できるのが特徴だ。米国では定年後も充実した生活を送るため、健康なうちに移住するケース
が多く、現在約2000か所に約75万人が暮らしているという。

********************************************************************************
22 土地・建物、15年住み譲与…東京・奥多摩町 2015/1/15 読売新聞
********************************************************************************
東京都奥多摩町は15日から、「いなか暮らし支援住宅」1棟の入居者募集を開始する。
15年以上住み続けた人に、土地と建物が譲与される仕組み。人口減少による少子高齢化対
策の一環で、初の取り組みとなる。
入居希望者を募る物件は、町外に転出した所有者から昨年、町に寄付された築30年の木造
2階建て住宅。青梅市境の同町梅沢にあり、間取りは6DK(延べ床面積約165平方メート
ル)。宅地のほか、約195平方メートルの畑なども付く。
15年以上住み続けると、土地と建物が無償で譲与される。家賃は不要だが、リフォーム費
用などは自己負担。毎年、固定資産税等に相当する金額(約2万6000円)を町に納付する
必要がある。
入居対象は、町外や町内の借家に暮らす人で、40歳以下の夫婦、もしくは18歳以下の子
どもがいる50歳以下の世帯。2月27日までの募集期間中、申込制で現地説明会も実施する
。申し込み多数の場合、家族構成などの選考基準を考慮し、入居者を決定する。
同町の人口は、2003年4月1日現在の住民基本台帳人口で7421人だったが、12年
には6000人を割り込み、今月1日現在では、5511人まで落ち込んでいる。その一方、
65歳以上の人口割合(高齢化率)は46・6%(1日現在)に達し、少子高齢化が急速に進
んでいるのが実情だ。
このため、同町は、若者世代の転出抑制や町外からの転入促進などに向け、13年3月に「
少子化対策・定住化対策総合計画」を策定。13年度からの3か年計画として、町有地を宅地
に造成して分譲するなどの取り組みを進めている。
町企画財政課は「空き家バンクによる仲介などで定住促進を図ってきたが、今回は条件付き
譲与と踏み込んだ。反響を見て、今後の展開を考えていきたい」としている。
問い合わせは同課(0428・83・2360)へ。

********************************************************************************
23 パナソニック、IH搭載グリル 大火力で調理早く 2015/1/21 日経産業新聞
********************************************************************************
パナソニックは20日、IH(電磁誘導加熱)搭載のグリルがついたクッキングヒーターを4月
1日に発売すると発表した。これまで採用してきたグリルのヒーターをIHに替えることで加熱
しやすくし、調理時間を短縮した。
業界で初めてグリルにIHを搭載し、大火力で調理できるようにした。グリル皿の下にIH
を組み込むことで、焼き皿や食材に効率的に熱を伝えられる。例えば「さんまの姿焼き」を作
る場合には従来より4割短い13分半程度で焼けるという。

********************************************************************************
24 三菱電機、エアコン「霧ケ峰」高さ250ミリに 2015/1/20 日経産業新聞
********************************************************************************
三菱電機は19日、より狭い場所にも取り付けられるエアコンの新製品「霧ケ峰Lシリーズ」6
機種を3月中旬に発売すると発表した。風を送り出す板の位置などを工夫して本体の高さを250
ミリと従来よりも45ミリ低くした。カーテンレールの上など設置面積の狭い場所でも上下300ミ
リメートルの幅があれば設置できる。同社によると、窓上に設置する場合は約96%の世帯に対
応しているという。
人の体感温度を推測し、送風運転と冷房運転を切り替える機能も搭載。スマートフォン(ス
マホ)との連携で外出先からの電源操作も可能になる。希望小売価格はオープンだが、想定価
格は12万8千~20万8千円(税別)。月産台数は1万6千台。

********************************************************************************
25 大光電機、住宅用LED照明300種 人感センサーなど付加 2015/1/20 日経産業新

********************************************************************************
照明器具メーカーの大光電機(大阪市、前芝辰二社長)は住宅向けの発光ダイオード(LE
D)照明で約300製品を新たに投入する。1月末から白熱灯のように柔らかな光が出せる天井用
照明や、人感センサーを備えたダウンライトを発売する。価格競争が激しくなるなかで付加価
値の高い製品で住宅設備メーカーなどの需要を掘り起こす。
同社の住宅用LED照明「LIFE」シリーズに加える。天井や壁に設置する照明では電球
のような白色からろうそくのような暖色まで光や色を変えられる約30製品を発売する。ダウン
ライトでは調色・調光に加え、防滴機能などを備えた製品もあり多様な需要に応えられるよう
にした。新製品の投入で住宅用のLED照明は約2割増の約1700製品まで増える。

********************************************************************************
26 セキスイハイム東海、浜松でエコハウス泊まって体験 電気自動車も用意 2015/1/19
日経産業新聞
********************************************************************************
セキスイハイム東海(浜松市)は2月7日、浜松市に宿泊体験型ハウスを開設する。出力10キ
ロワットを超える太陽光発電システムを搭載するほか電気自動車(EV)との接続機能もある
。実際に公開する際にはEVも用意し、電力を使い分ける生活を体験できる。
公開するのはセキスイハイムが2014年に本格販売を始めた鉄骨系住宅の「セキスイハイムV
to Heim」で、浜松市の分譲地の1画を利用する。住宅は延べ床面積が141平方メート
ル。予約をすれば1泊して、住宅向けエネルギー管理システム(HEMS)「スマートハイム・
ナビ」や、高性能換気システムなどを実際に使える。

********************************************************************************
27 ミサワホーム、ワンタッチ防水シート 豪雨の浸水対策 2015/1/19 日経産業新聞
********************************************************************************
ミサワホームは豪雨による建物への浸水を抑える防水シートを開発し、今月から販売を始め
た。玄関付近などに簡単に取り付けられる。異常気象でゲリラ豪雨が増え、浸水対策への関心
が高まっていることに対応する。戸建て住宅や店舗、公共施設のほか、マンションや地下鉄の
出入り口などでの使用を想定する。年間300セットの販売を目指す。
発売した「ワンタッチ防水シート」はステンレス製の枠と、ポリエステルの布にゴムを張り
合わせたシートで構成する。枠を門扉などにあらかじめ工事で設置しておき、豪雨の際にシー
トを持ち出して取り付ける。ねじで固定するなどの簡単な作業で済む。

********************************************************************************
28 サンテック系、住宅用太陽光発電の新製品 出力4割増 2015/1/16 日経産業新聞
********************************************************************************
中国系の太陽電池大手、サンテックパワージャパン(東京・新宿)は15日、住宅用太陽光発
電システムの新製品を6月に発売すると発表した。従来品より大きなセルを使い、従来品より出
力が約4割高い130ワットになった。
サンテックの新製品は屋根建材型と呼ばれ、瓦の代わりにパネルを屋根に敷く形になるため
、屋根のコスト削減になるという。セル1枚の大きさを5インチから6インチへと大きくした。さ
らに、セルに取り付ける電力を取り出すための電線の数を3本から4本へと増やした。このため
電線と密度を上げることで出力を上げられた。

********************************************************************************
29 大京、2月から高齢者向け住宅の入居開始 東京・中野で 2015/1/15 日経産業新聞
********************************************************************************
大京は同社グループのサービス付き高齢者向け住宅の第1号で、2月1日から入居が始まると発
表した。東京都中野区の「かがやきの季 中野南台」で、総戸数は28戸。大京などが共同所有
する社員寮をバリアフリー対応など、サービス付き高齢者向け住宅に適した建物に改修した。
提携しているウイズネット(さいたま市)が、併設する訪問介護事業所を運営。生活相談、
安否確認、緊急時対応、食事サービスを提供する。

2015-01-24 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed