住宅関連新聞記事ダイジェスト No.563  2014/12/11~2014/12/17

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.563  2014/12/11~2014/12/17
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【日本経済新聞】
1 板橋区、タニタと連携 区民の健康サポート
2 首都圏マンション発売33%減、11月 10カ月連続マイナス
3 大手不動産、海外旅行業向け東京ツアー 自社物件を案内

【朝日新聞】
4 オフィス移転理由トップは「業容拡大」、「賃料が安い」は下位に
5 民間は5カ月連続減も一昨年比では増 10月・建設工事出来高
6 11月の賃貸成約数、3カ月ぶり前年比減 首都圏・アットホーム調べ
7 2014年度インスペクター試験 合格率は28.2% 日本ホームインスペクターズ協会
8 防火シャッター雨戸で建基法違反 大和ハが施工
9 ビル経営管理士試験を実施、受験者数が増加
10 競売主任者試験 申し込み1割増
11 首都圏新築マンション供給、10カ月連続で減少 不動産経済研
12 14年景気動向 「悪化」が前年比3.6倍に 帝国データバンク調べ
13 14年度マンションリフォームマネジャー試験 合格者は164人
14 83人が合格 14年度土地区画整理士技検
15 首都圏分譲マンション賃料、全域で弱含み4カ月ぶり下落 東京カンテイ
16 第4期「宅建マイスター」修了、新たに24人誕生

【読売新聞】
17 非課税枠1500万円に拡大 政府調整
18 住宅資金贈与、非課税枠1500万円に拡大へ
19 大名古屋ビル開業半年延期、16年3月に
20 アウトドアモール3月開業…昭島駅北口
21 「暮らしに木を」宮崎・綾町が「ウッドスタート宣言」協定
22 現代建築の粋に触れる…金沢市と東京で展覧会

【日経産業新聞】
23 太陽光発電と熱収集で一戸建て消費エネ8割減 LIXIL実験
24 ソフトバンク、不動産サイトにも出資 インド企業に106億円
25 東急リバブル、相続税対策で大和証券と提携
26 TOTO、次亜塩素酸水で脱臭 高機能トイレに搭載
27 三井物産本社、建て替え 高層ビル2棟建設
28 福岡地所、再開発範囲を拡張

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1 板橋区、タニタと連携 区民の健康サポート 2014/12/16 日本経済新聞
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東京都板橋区は健康計測機器メーカーのタニタ(同)と連携し、区民の健康づくりを推進す
る事業を2015年度から始める。区内の商店街などに体組成計と血圧計を設置し、データをイン
ターネット上で見られるようにする。商店街の飲食店と共同で区内産の食材を使ったヘルシー
メニューの開発にも取り組む。都内の自治体がタニタと連携するのは初めて。
通信機能を備えた歩数計約1000個を区民に配布する。体重や体脂肪率などを測る体組成計と
全自動の血圧計を区内の商店街やスポーツ施設など10カ所に設置。歩数計をかざして測ると、
データがタニタのサーバーに自動で送られる。
利用者は同社のサイト「板橋からだカルテ」で健康状態の推移を見ることができる。サイト
内では歩数にあわせて世界中のウオーキングコースを疑似体験できるコーナーや健康づくりに
役立つコラムなどを設け、毎日アクセスしてもらうよう工夫を凝らす。

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2 首都圏マンション発売33%減、11月 10カ月連続マイナス 2014/12/15 日本経済新聞
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不動産経済研究所(東京・新宿)が15日に発表した11月の首都圏での新築マンション発売戸
数は前年同月比33.3%減の3337戸だった。10カ月連続で前年実績を割り込んだ。松田忠司企画
調査課長によれば「各社が今秋に売り出す予定だった大型物件の発売を年明けに延期した影響
が出ている」という。
マンションの売れ行きを示す契約率は78.4%で、前年同月より1.2ポイント下がった。地域別
では千葉県の契約率が61.6%になるなど、郊外での売れ行きが特に鈍い。

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3 大手不動産、海外旅行業向け東京ツアー 自社物件を案内 2014/12/11 日本経済新聞
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大手不動産会社が海外の旅行業者やメディアなどを対象に「東京ツアー」の開催に乗り出し
た。自社物件を中心に案内することで、海外に東京の魅力を発信したり、旅行商品を開発して
もらったりする。2020年の東京五輪を見据え、各社とも外国人観光客や国際会議を自社の施設
に呼び込む考えだ。
森ビルは8~11日、シンガポールや香港から国際会議や旅行などの専門記者6人を招待。同社
が管理する六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズを回り、大型会議場の機能などをアピールした。
こうした見学会を同社単独で企画するのは初めて。自社物件の利便性を海外に発信してもら
うことで、国際会議や展示会、セミナーなどを誘致するのが狙いだ。同社は「今後は仕入れ担
当者など様々な分野の外国人を招き、東京の魅力を伝えたい」としている。
見学会では自社物件の案内のほか、寺で座禅を組んだり、甲冑(かっちゅう)店を訪問した
り。参加したスイス人記者のダニエル・チュデイ氏は「東京はこの10年ですごく変わった。五
輪は街の良さを伝える絶好の機会だ」と語った。
三菱地所は来年1月、インドネシアから旅行業者を初めて招く。1週間の日程で東京や横浜な
どを案内。自社の丸の内ビルディングでは高層階から皇居を眺め、日本の伝統を体感してもら
う。臨海部の商業施設「アクアシティお台場」や池袋の「サンシャイン水族館」も視察する計
画だ。
同社は「インドネシア人観光客は今後さらに増加が見込まれる。施設の体験を通じて(旅行
業者に)理解を深めてもらい、旅行商品の開発にも生かしてほしい」という。同社が再開発を
進める丸の内エリアは、東京都が定める国際会議などの重点誘致地域にも選ばれている。今後
は行政とも連携し、会議の誘致にも一段と力を入れる。
三井不動産は11月、公益財団法人フォーリン・プレスセンター(東京・千代田)と協力し、
旅行や文化を取材するアジア人記者に日本橋の商業施設「コレド室町」を紹介。施設に常駐す
る外国人コンシェルジュが和菓子店やかつお節店などに誘導した。
日本橋は江戸文化の発祥地だが、外国人の集客力では銀座や新宿に比べ見劣りする。同社は
日本橋の良さを海外で広めてもらい、来訪者の増加につなげる考えだ。

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4 オフィス移転理由トップは「業容拡大」、「賃料が安い」は下位に 2014/12/17 朝日
新聞
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森ビルはこのほど、「東京23区オフィスニーズに関する調査」をまとめた。それによると、
移転理由のトップは「業容拡大」で、一方「賃料の安いビル」は順位を下げたことが分かった

東京23区内に本社を置く、資本金上位の1万社を対象にアンケート調査した。
新規賃借意向を聞いたところ、「あり」の割合は20%で、6年連続の2割超となった。移転理由
としては、「業容・人員拡大」(38%)が昨年に続きトップ。2位は「立地の良いビルに移りたい
」(28%)、3位は「耐震性の優れたビルに移りたい」だった。リーマンショックの08年以降1位を
続けていた「賃料の安いビルに移りたい」は、2年前から順位を下げ始め、今回は6位だった。

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5 民間は5カ月連続減も一昨年比では増 10月・建設工事出来高 2014/12/17 朝日新聞
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国土交通省は12月17日、建設総合統計の10月分を発表した。これは、建築着工統計調査、建
設工事受注動態統計調査から得られる工事費額を着工ベースの金額としてとらえ、これらを月
々の出来高ベースに展開して建設工事の出来高を推計したもの。
10月の出来高総計は、4兆5226億円で前年同月比0.6%減。このうち民間は2兆4238億円(同5.0%
減)で5カ月連続の減少となった。ただし、消費税率引き上げの影響を受けない前々年同月と比
較すると7.2%増。うち居住用は1兆2561億円(同12.3%減)だった。
公共は2兆988億円(同5.1%増)で、うち居住用は635億円(同17.0%増)だった。
14年10月末時点での国内における手持ち工事高は、総計で29兆6154億円で、前年同期比12.8%
増となっている。

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6 11月の賃貸成約数、3カ月ぶり前年比減 首都圏・アットホーム調べ 2014/12/17 朝
日新聞
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アットホームの調査によると、11月の首都圏における居住用賃貸物件の成約件数は1万8124件
で、前年同月と比べて1.6%下回った。
東京23区内のシングル向け中古マンションの成約が減ったこと、また、神奈川県を中心に中
古アパートの成約が不調だったことから、3カ月ぶりに前年同月を下回る結果となった。
平均賃料(1戸当たり)は特に新築マンションの上昇が目立ち、前年同月を6.0%上回る10.62万
円だった。

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7 2014年度インスペクター試験 合格率は28.2% 日本ホームインスペクターズ協会 201
4/12/16 朝日新聞
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NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(東京都渋谷区)はこのほど、第6回公認ホームイン
スペクター資格試験の合格者を発表した。
合格者は285人、合格者は28.2%。なお試験は11月15日に開催し、1010人が受験した。

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8 防火シャッター雨戸で建基法違反 大和ハが施工 2014/12/16 朝日新聞
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国土交通省は12月16日、大和ハウス工業が施工した住宅で、防火シャッター雨戸が大臣認定
仕様と異なる仕様で施工されたため、建築基準法違反であることが判明したと発表した。シャ
ッターのガイドレール下地枠を躯体に固定するねじの寸法が、本来直径4×60ミリ以上でなけれ
ばならなかったのが、メーカー指定のネジ以外のネジ(直径4×25ミリなど)で固定されていたも
の。
同社から国土交通省に仕様に適合しない疑いがあるとして報告があり、東京都、千葉県、神
奈川県などの住宅9棟において基準不適合が判明、この他1863棟についても疑いがあるとして、
現在調査中。
なお、これらの防火シャッター雨戸について、遮炎性能試験を行った結果、必要な性能が確
保されており、安全上支障はない。
相談窓口は、大和ハウス工業シャッター雨戸対策室、電話0120(373)712。

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9 ビル経営管理士試験を実施、受験者数が増加 2014/12/16 朝日新聞
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日本ビルヂング経営センターは12月14日、全国6都市で「ビル経営管理士試験」を実施した。
それによると、受験者数は668人で、前年度を98人上回った。申込者数は735人(前年度610人)だ
った。
合格発表は来年1月30日。前年度の合格者数は396人(合格率69.5%)だった。

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10 競売主任者試験 申し込み1割増 2014/12/15 朝日新聞
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不動産競売流通協会はこのほど、12月7日に実施した14年度競売不動産取扱主任者資格試験の
状況を発表。それによると、受験申込者数は2350 人で前年と比べて約1割増加した。男女別で
は男性90%、女性10%。最年少受験者は13歳、最年長は84歳で、平均45歳となった。
受験者の傾向について同協会では、「宅建主任者や大手不動産会社の従事者は昨年同様伸び
ており、更に弁護士、司法書士、不動産鑑定士、金融従事者、地方公共団体職員などの受験者
も散見された」と話している。
合格概要については、15年1月21日午前10時にホームページ上で発表する。

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11 首都圏新築マンション供給、10カ月連続で減少 不動産経済研 2014/12/15 朝日新

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不動産経済研究所の調査によると、11月に首都圏で供給された新築マンションは3337戸で前
年同月比33.3%減少となった。減少は10カ月連続となる。
一方、初月契約率は78.4%となり2カ月ぶりに好調ラインの7割を上回った。
同研究所は、供給の落ち込みについて「秋商戦の佳境を迎える時期に第1期で100戸以上を販
売する物件がないなど、大型物件の供給後ろ倒しが主な原因」としている。

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12 14年景気動向 「悪化」が前年比3.6倍に 帝国データバンク調べ 2014/12/12 朝日
新聞
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帝国データバンクがこのほどまとめた景気見通しに対する企業の意識調査で、14年が回復局
面だったと判断する企業は7.8%となり、13年の26.2%から18.4ポイント減少した。一方、悪化局
面と見ている企業は28.9%で、13年の8.0%から3.6倍に急増した。
15年の見通しについては、回復局面と見る企業が13.4%で、14年の見通し(13年11月調査・回
復23.7%)から約半分に減った。懸念材料を挙げてもらう質問では、「為替(円安)」が最も高く5
0.6%、以下、原油・素材価格の上昇、消費税制、人手不足などとなっている。
この調査は、11月14日から30日に行われ、調査対象は全国2万3475社。有効回答企業数は1万5
16社だった。

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13 14年度マンションリフォームマネジャー試験 合格者は164人 2014/12/12 朝日新聞
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住宅リフォーム・紛争処理支援センターは12月12日、14年度のマンションリフォームマネジ
ャー試験の合格結果を発表した。
それによると受験者は495人、合格者は164人、合格率は33.1%。前年の合格率が26.2%だった
ので、7%上がったことになる。
合格者の属性は、男性が101人、女性が63人で、年齢は40歳代が57人と最も多かった。勤務先
は、多い順にリフォーム専業、マンション・ビル管理会社、その他などとなっている。
マンションリフォームマネジャーは、主としてマンションの専有部分のリフォームにおいて
、管理組合や設計施工などの専門チームと協力・調整しながら、付加価値の高いリフォームを
提供できるよう業務を進められる能力を認定する試験。92年度に創設され、今回の合格者を含
め、延べ合格者数は約1万人となる。

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14 83人が合格 14年度土地区画整理士技検 2014/12/12 朝日新聞
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全国建設研修センターは12月12日、土地区画整理士技術検定「学科試験」及び「実地試験」
の合格者を発表した。
それによると、受検者は313人で、合格者は83人、合格率は26.5%だった。
合格者の平均年齢は38.5人、最高齢は55歳、最年少は23歳。男性が76人、女性が7人だった。
土地区画整理士技術検定試験は、国土交通大臣が実施する技術検定試験で、土地区画整理法
で規定する仮換地の指定及び換地処分の適正な実施その他土地区画整理事業の円滑な実施が進
められるよう、換地計画に関する専門的技術を有する人の養成確保を目的としたもの。今年度
の試験は9月7日に行われた。

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15 首都圏分譲マンション賃料、全域で弱含み4カ月ぶり下落 東京カンテイ 2014/12/12
朝日新聞
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東京カンテイの調査によると、11月の首都圏における分譲マンション賃料(1平方メートル当
たり)は、全域で弱含んだ影響により前月比1.6%下落の2560円となった。下落となったのは4カ
月ぶり。
エリア別には、東京都が3063円(前月比1.2%下落)、神奈川県が2002円(同0.2%下落)、埼玉県
が1602円(同1.8%下落)、千葉県は1504円(同2.5%下落)だった。

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16 第4期「宅建マイスター」修了、新たに24人誕生 2014/12/11 朝日新聞
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不動産流通近代化センターはこのほど、第4期「宅建マイスター養成講座」を修了し、新たに
24人の「宅建マイスター」が誕生したと発表した。これで、同センター認定の宅建マイスター
は122人となった。
同養成講座は、「宅建主任者が現場で生かせる実践力を徹底的に鍛える」をテーマとしたも
の。通信講座では、近代化センター不動産相談室に寄せられた相談事例に基づく100超のケース
スタディで課題解決法を学ぶ。集合研修でも100を超える事例を学び、更なる現場対応力の修得
を目指す。通信講座、集合研修のすべての修了者を、不動産流通近代化センターが「宅建マイ
スター」と認定する。
なお、同センターでは12月15日まで、第5期の宅建マイスター養成講座を受け付けている。料
金や受講スケジュールなど詳しくは下記サイトを参照。
(http://www.kindaika.jp/meister/)

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17 非課税枠1500万円に拡大 政府調整 2014/12/16 読売新聞
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政府が、親や祖父母から住宅購入資金を受け取った際にかかる贈与税の非課税枠を拡充する
のは、景気への影響が大きい住宅市場を活性化するためだ。
高齢者の資産を若い世代に使ってもらいやすくし、経済の再生に役立てる狙いがある。
政府は住宅資金に関する贈与税の非課税枠を時限措置として導入しており、今年末で期限が
切れることになっていた。これを来年以降も続け、非課税枠は1000万円から1500万円
に拡大する方向だ。
親などから住宅を買うために受け取ったお金には、通常、基礎控除額の110万円を差し引
いた額に10~50%の贈与税がかかる。
政府は2012年から、子や孫が受け取った住宅購入資金のうち、一定額までは贈与税を課
さない仕組みを設けた。省エネ性や耐震性のある住宅を購入する場合、12年は贈与額が15
00万円までなら非課税とした。非課税枠は13年は1200万円、14年は1000万円と
段階的に縮小し、14年末で終了する予定だった。
だが、14年は消費増税に伴う駆け込み需要の反動などで、新設住宅着工戸数が10月まで
8か月連続で前年を下回っている。政府は支援制度の拡充で、住宅市場にお金が流れるように
する必要があると判断した。
15年の非課税枠は、14年の1・5倍にあたる1500万円とし、16年はやや縮小する
方向。17年4月の消費税率10%への引き上げ後には、再び駆け込み需要の反動減が予想さ
れるため、17年はさらに非課税枠を拡大する方針だ。国土交通省は3000万円にするよう
財務省に求めている。
政府は月内にまとめる経済対策で、省エネに対応した住宅の新築やリフォームを行った場合
、商品と交換できるポイントがもらえる「住宅エコポイント」制度を復活させる方針を固めて
いる

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18 住宅資金贈与、非課税枠1500万円に拡大へ 2014/12/12 読売新聞
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政府は、親や祖父母から住宅購入のための資金を受け取った際にかかる贈与税の非課税措置
を拡充した上で、2015年以降も継続する方針を固めた。
現在の制度は14年末で期限が切れるため、非課税枠を最大1000万円から1500万円
に拡大する方向で最終調整している。
高齢者の資産を若い世代に使ってもらいやすくして、冷え込んでいる住宅市場をテコ入れす
る狙いがある。現在の非課税措置は12年に始まり、当初の非課税枠は、省エネ住宅や耐震性
のある住宅は1500万円だった。13年は1200万円、14年は1000万円と段階的に
縮小されてきた。
住宅は高額な買い物になるため、今年4月の消費税率8%への引き上げに伴う反動減の影響
が長引いている。

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19 大名古屋ビル開業半年延期、16年3月に 2014/12/11 読売新聞
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三菱地所は9日、名古屋駅前で建て替え中の高層ビル「大名古屋ビルヂング」(地上34階
建て、高さ174・7メートル)の商業ゾーンについて、2016年3月にオープンすると発
表した。
内装工事が当初の想定より時間がかかる見通しとなったため、15年秋の予定だった開業時
期を半年延期する。
商業ゾーンは地下1階~地上3階の計8500平方メートルあり、三越伊勢丹ホールディン
グス(HD)の中型店(売り場面積3000平方メートル)を中核店舗に、アパレルから雑貨
、食品、飲食店など約70店舗が出店する。
商業施設のオープンにはビル完成後に半年程度、準備期間が必要なことが判明したといい、
「労務単価や資財価格の高騰、人手不足などの影響は一切ない」(三菱地所)と説明している

また、これまでオフィスとして賃貸する予定だった7~16階については、病院や金融機関
、住宅関連のショールームなどが入る集客ゾーンに変更する。ビルの北西部に隣接してリニア
中央新幹線のターミナル駅が整備される好立地を生かし、集客力をさらに強化する。

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20 アウトドアモール3月開業…昭島駅北口 2014/12/11 読売新聞
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東京都昭島市の昭和飛行機工業がJR昭島駅北口に広がる昭島工場の敷地の一部で進めてい
る再開発計画で、アウトドア関係の商品販売などに特化した新商業施設「モリパーク アウト
ドアヴィレッジ」の開業日が来年3月13日に決まった。
新たな施設は、同社が運営する既存の商業施設「モリタウン」に隣接する約2万1000平
方メートルの開発地にオープンする。アウトドアライフの拠点として、木々が立ち並ぶ緑豊か
な敷地内に、林の中のコテージを思わせる板張りを多用した屋外店舗7棟(延べ床面積約86
00平方メートル)が配置される。
テナントには「モンベル」、「スノーピーク」、「ザ・ノース・フェイス」などアウトドア
分野の有名ブランドや専門店、ナチュラルな食事が楽しめる飲食店などの計14店舗が入る。
「アウトドアの魅力を体験、体感できる施設」が特色。岩を登るボルダリングやヨガが楽し
めるジムも開設し、国際大会が可能な高さ16・5メートルの大型クライミングウォールも設
ける。登山靴などの試し履きができる約200メートルのミニトレッキングコース、カヌーが
試乗できる池、ミニキャンプ場なども整備する。
アウトドアファン向けに限らず、アウトドアに親しむきっかけを提供することなどを目指し
たショッピングモールとして、昭和飛行機工業は年間約75万人の来場を予想しており、年間
約15億円の売り上げを見込んでいる。

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21 「暮らしに木を」宮崎・綾町が「ウッドスタート宣言」協定 2014/12/11 読売新聞
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宮崎県綾町と東京おもちゃ美術館(東京都新宿区)は、暮らしに木を取り入れることで木の
良さを知り、国産材を使った木製品の消費を増やすことを目指す「ウッドスタート宣言」の協
定を結んだ。県内で初めて。
ウッドスタート宣言は、地元の木で作ったおもちゃを新生児に贈るなど、地域ごとの特色を
いかした取り組みを行う自治体や企業と同美術館が結ぶ。全国の自治体で9番目、九州で熊本
県小国町に次ぐ2番目の締結。
各地の木材や文化をいかした教育、「木育」の推進につながる取り組みを二つ以上行うこと
が条件。木工芸品に適した広葉樹林が広がる綾町は2013年度から、役場に出生届を提出し
た人に、町内の木工芸家が作った子ども用のいすを贈っている。デザイン、材質の違う5種類
を用意し、これまでに約90個を渡した。また、イベント時などに子どもが木のおもちゃで遊
ぶことができるスペースを作っており、条件を満たした。
11月21日、綾町で協定調印式があり、同美術館の多田千尋館長と前田穰町長が文書を交
わした。綾町産業活性化協会の担当者は「これまでは家具やいすが製品の中心だったが、締結
を機に、おもちゃを売り込むなどしていきたい」、多田館長は「綾町と企業や自治体をつなぎ
、町の木の文化を全国に発信して地場産業の振興につなげたい」と話した。

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22 現代建築の粋に触れる…金沢市と東京で展覧会 2014/12/11 読売新聞
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日本の現代建築を代表する建築家の展覧会が、金沢市と東京都内で開かれている。

谷口父子展
金沢市民芸術村では、21日まで「谷口吉郎よしろう・谷口吉生よしお展 金沢が育んだ二
人の建築家」を開催している。金沢市出身で東宮御所や帝国劇場を設計、文化勲章も受けた谷
口吉郎(1904~79年)と、長男でニューヨーク近代美術館(MoMA)の改修などを手
がけた吉生さん(77)の父子展だ。
建築作品を写真や模型で紹介。父子とも簡潔なデザインを追求するモダニズム(近代主義)
建築の正統派で、気品と洗練されたたたずまいに共通点がある。一方で、父・吉郎の東京国立
博物館「東洋館」などがコンクリートの質感や造形美を伝えるのに対し、吉生さんの建築は透
明感や精神性が際立つ。それを印象づける要素の一つが、代表作の豊田市美術館(愛知県)や
、9月に開館した京都国立博物館「平成知新館」などの手前に広がる人工池だ。
吉生さんは記念シンポジウムで、建築に「水」を好んで用いる理由に「絶対的な平面を作る
」「天気や時間によって周りの環境の変化を建物に映す」「人間と建物との間に距離を保つ」
――を挙げた。2011年開館の金沢市立「鈴木大拙館」でも、「水鏡の庭」と名づけられた
清澄な池が、金沢が生んだ仏教学者の思想に触れる場にふさわしい空間を形作っている。
市内には父・吉郎が設計した石川県美術館(現・県立伝統産業工芸館)なども現存。展覧会
とともに、2人の建築めぐりも楽しめる。

伊東豊雄さん個展
東京・乃木坂の「TOTOギャラリー・間ま」では、伊東豊雄さん(73)の個展「台中メ
トロポリタンオペラハウスの軌跡 2005―2014」が20日まで開かれている。
伊東さんが台湾中部に設計し、来年11月に開館予定のオペラハウス(歌劇院)の設計過程
を公開。曲面を多用し、体の器官や洞窟を思わせる構造体が、建築として実現していくさまを
、模型や図面、映像で紹介する=写真=。
伊東さんは開幕時の記者会見で、「世界の都市がグリッド(立体格子)に覆われてしまって
いる。これほど非人間的な建築はないと思う」と効率優先の建築が増える現状を批判。「そう
いうことに収まりきれない、人間の本当の生命力みたいなものを表現できるはずだと思った」
と語った。
展覧会に合わせ、同オペラハウスを含む作品集『伊東豊雄の建築2 2002―2014』
(TOTO出版)も刊行された。

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23 太陽光発電と熱収集で一戸建て消費エネ8割減 LIXIL実験 2014/12/17 日経産
業新聞
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LIXILは16日、太陽熱の収集と太陽光発電の設備を組み合わせた「高効率太陽熱光ハイ
ブリッドパネルシステム」の実証実験で、一戸建ての総消費エネルギーの約80%を削減できた
と発表した。太陽光を活用したエネルギーシステムの開発を手がけるGF技研(静岡県富士市
)と共同で実施した。今後製品化に向けた問題点を洗い出しながら、改良を加える計画だ。
今年2月の晴れた日に実測データの最大値として、静岡県富士市の高齢者2人暮らしの世帯で
総消費エネルギーを約80%削減した。実験対象の住宅は築28年で、広さは130平方メートル。屋
根に太陽熱と太陽光発電を一体化したシステムを設置した。
太陽熱は給湯や床暖房に活用した。LIXILによると、給湯などの場合、太陽光発電によ
るエネルギーを使うよりも太陽熱のほうが、エネルギーのロスが少ない特徴があるという。

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24 ソフトバンク、不動産サイトにも出資 インド企業に106億円 2014/12/17 日経産業
新聞
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ソフトバンクは16日、米子会社を通じてインドで不動産仲介サイトを運営するロコン・ソリ
ューションズ(ムンバイ)に出資すると発表した。月内をめどに既存株主と総額9千万ドル(約
106億円)の増資を引き受け、米子会社が筆頭株主となる見通しだ。
同社は2012年の創業で従業員は1500人以上いる。インド国内の45以上の都市で賃貸や分譲マ
ンションなど約35万件と既存物件と、1万5千件以上の建設予定物件を掲載する仲介サイト「ハ
ウジングドットコム」を運営する。将来は300都市で4千万件以上の物件の掲載を目指しており
、今回得た資金をシステム構築などに活用するという。

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25 東急リバブル、相続税対策で大和証券と提携 2014/12/16 日経産業新聞
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東急リバブルは相続税対策の相談者を取り込むため、同様の対策サービスを提供している大
和証券と業務提携した。東急リバブルが相続税を一時的に立て替えるサービスを大和証券の窓
口でも紹介できるようにした。税制改正で2015年1月から相続税の課税対象者が大幅に増えるこ
とから、営業を強化する。
大和証券が窓口で提供する東急リバブルのサービスは「相続税立替払サービス」。東急リバ
ブルを通じて不動産を処分し、相続税を納税する場合に限り、売却代金の一部を前渡しする仕
組みだ。立て替え額は最大1億円としている。

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26 TOTO、次亜塩素酸水で脱臭 高機能トイレに搭載 2014/12/16 日経産業新聞
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TOTOは15日、高機能トイレ「ネオレスト ハイブリッドシリーズ」の最新機種3製品を20
15年2月2日に発売すると発表した。殺菌効果のある「次亜塩素酸水」でアンモニアを脱臭する
機能を新たに開発し、最上位機種の「AH」と「RH」=写真=に搭載した。停電しても便器
を洗浄できる機能も加え、使いやすさを高めた。新築や改装需要を取り込む。
最上位機種では、水道水を電気分解して作る次亜塩素酸水を使った機能を拡充した。次亜塩
素酸水を含んだフィルターにアンモニアを集めて脱臭する機能を初めてつけたほか、便器を使
った後に便器の内側に次亜塩素酸水を吹きかけて除菌する。

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27 三井物産本社、建て替え 高層ビル2棟建設 2014/12/12 日経産業新聞
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三井物産と三井不動産は11日、東京・大手町にある三井物産の本社ビルなどを建て替えると
発表した。開発地域(約2万平方メートル)の敷地には地上30階建てビルと同41階建てビルの2
棟を建設する。いずれも2019年度の完成を目指す。
開発計画地には現在三井物産の本社ビルなどを含め3棟が建っている。15年にも取り壊し始め
、16年には新築ビルの工事を始める。延べ床面積は2棟で計36万平方メートルになる見通し。

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28 福岡地所、再開発範囲を拡張 2014/12/12 日経産業新聞
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【福岡】福岡地所(福岡市)が福岡・天神の再開発範囲を拡張する。市中心部の再開発対象
に「福神ビル」を加える。隣接地で建設する予定のオフィスビルの延べ床面積は2割程度拡張す
る見通し。区画を一体開発できるようになり、設計の自由度が増して機能性が上がる。先進的
なビジネス街の整備を目指す天神地区の再開発に弾みがつきそうだ。

2014-12-22 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed