住宅関連新聞記事ダイジェスト No.560  2014/11/20~2014/11/26

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.560  2014/11/20~2014/11/26
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【日本経済新聞】
1 タカラレーベン、不動産会社2社を買収
2 積水化学、飲料水貯留システムを発売
3 米ブラックストーン、GE日本法人の住宅不動産事業買収
4 10月の中古マンション平均価格、1%上昇 首都圏

【朝日新聞】
5 住宅贈与資金、平均564万円 アットホームが調査
6 世界100カ国展開の売買FC リマックス、本格始動「個人エージェント」制を推進
7 長野北部の地震に災害復興住宅融資 住金機構
8 注文住宅建築額、前年比127万円上昇 リクルート調べ
9 不動産証券化協会  12月9日に年金フォーラム
10 地方創生関連法案、参院で可決成立
11 住宅団地ストックの活用・再生でシンポ 住宅瑕疵保険協
12 不動産の業況 流通は7期ぶりマイナス 土地総研 10月時点調査
13 首都圏・10月の賃貸成約件数、2カ月連続前年比増
14 首都圏、エリアごとの価格差鮮明 東京カンテイ、10月の中古マンション価格

【読売新聞】
15 危険空き家の税優遇廃止…「放置」減らす狙い
16 武蔵小杉で商業施設の進出ラッシュ
17 仮設住宅、5団地に集約…大船渡市
18 大型木造建築、都市部に
19 敷金「返還義務」明文化へ…賃貸住宅退去トラブル

【日経産業新聞】
20 次世代電力計の導入加速 四国電が来月、東北電も年度内に
21 グリーユナイテッドライフ、窓ガラス交換をサイトで提案
22 大建工業、低コストの床暖房リフォーム聞
23 パナソニック、HEMS接続機器拡充 システム連携で省エネ支援

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1 タカラレーベン、不動産会社2社を買収 2014/11/25 日本経済新聞
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来年1月に不動産会社のライブネットホーム(東京・豊島)と住宅情報館(松山市)の2社を
買収すると25日に発表した。タカラレーベンはライブネットホームの株式の19.8%分を所有し
ているが、来年1月には完全子会社化する。買収額は2社合計で十数億円になるとみられる。今
回の買収によって、タカラレーベンの地盤である首都圏だけでなく、地方の中核都市などにも
事業領域を拡大していく。

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2 積水化学、飲料水貯留システムを発売 2014/11/25 日本経済新聞
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戸建て住宅向けに飲料水の貯留システムを12月1日に発売する。地震などの災害時に断水にな
った場合、家族4人で3日分の飲料水を確保できる。床下に設置したポリエチレン製の貯留槽か
ら水をくみ上げて利用する。水道管に直結しており、平時は水が常に入れ替わることから、飲
料水を新鮮な状態に保てる。設置にかかる費用は新築住宅の場合で17万円前後、既設の住宅を
リフォームする場合は20万円前後。

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3 米ブラックストーン、GE日本法人の住宅不動産事業買収 2014/11/21 日本経済新聞
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【ニューヨーク=蔭山道子】米資産運用大手ブラックストーン・グループは20日、米ゼネラル
・エレクトリック(GE)の日本法人が持つ日本の住宅不動産事業を1900億円超で買収すると
発表した。傘下のファンドを通じて買収する。
ブラックストーンによると、日本での不動産買収案件としては今年最大の規模という。発表
文で日本の主要都市の不動産市況について楽観的な見方を示したうえで、機会があれば「類似
の投資を検討するだろう」(広報担当者)とし日本への投資拡大に前向きな姿勢を示した。

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4 10月の中古マンション平均価格、1%上昇 首都圏 2014/11/20 日本経済新聞
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中古マンション価格が上昇している。不動産調査の東京カンテイ(東京・品川)が20日発表
した首都圏の10月平均価格(70平方メートル換算)は前年同月比1.0%上昇し2848万円だった。
1~10月平均は2013年平均に比べ約2%高く、通年でも3年ぶりに値上がりしそうだ。建設費の上
昇で新築が値上がりし割安な中古に人気が出ている。
東日本不動産流通機構(東京・千代田)のまとめでも、10月の首都圏の平均価格は前年同月
を上回っている。上昇をけん引しているのは都心部の高額の物件だ。東京カンテイの調べでは
千代田区など東京都心6区の平均は6018万円と10.3%上がった。6000万円を超えるのは約5年ぶ
りだ。千葉県が2.1%値上がりするなど周辺各県でも値上がりしている。

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5 住宅贈与資金、平均564万円 アットホームが調査 2014/11/25 朝日新聞
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アットホームが実施した「住宅購入時の親の資金贈与実態調査」によると、実際に贈与した
親300人の平均贈与額は564万円だった。子供が男性の場合は平均616万円、女性の場合は498万
円となった。
贈与理由については、トップは「子供により良い生活を送ってほしいから」で、2位は「贈与
税の非課税制度があるから」、3位は「子供に楽をさせたいから」だった。
なお、贈与していない親にその理由を聞いたところ、「『自分は自分、子供は子供』お互い
に自立していたいから」「自分の資金に余裕がなかったから」「子供がお金を必要としていな
かったから」という回答が上位を占めた。
同調査は10月31日~11月4日にかけて実施したもの。

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6 世界100カ国展開の売買FC リマックス、本格始動「個人エージェント」制を推進 201
4/11/25 朝日新聞
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世界約100カ国で売買仲介のFC事業を展開するRE/MAX(リマックス、米国コロラド州デンバー)
が、日本で本格始動する。IKEZOE(東京都渋谷区、中宮亜紀子代表)が米国本部より、日本でのF
C事業に関する諸権利を独占的に取得。「RE/MAX JAPAN(リマックス・ジャパン)」のブランド名
称で、12月からFC加盟店などの募集を始める。米国にならった個人エージェント制や、独自の
データベースを駆使したITシステムが強みだ。世界規模のネットワークを生かして、国際取引
の促進にも力を入れる。5年後を目途に、国内で850店舗の加盟を目指す。

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7 長野北部の地震に災害復興住宅融資 住金機構 2014/11/25 朝日新聞
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住宅金融支援機構は11月25日、22日午後10時8分に起きた長野北部を震源とするマグニチュー
ド6.7の地震の被災者に対し、災害復興住宅融資等を行うと発表した。
住宅復旧のための補修資金と住宅の建設資金、購入資金の融資を行い、金利は全期間固定で
年1.10%。また、同機構からフラット35などの融資を受けて現在返済中の人にも、返済変更方法
のメニューを用意しており、被災者からの相談を受ける体制を整えている。
詳しくは、災害専用ダイヤル0120(086)353(通話無料)まで。

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8 注文住宅建築額、前年比127万円上昇 リクルート調べ 2014/11/25 朝日新聞
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リクルート住まいカンパニーの調査によると、全国の注文住宅建築者における平均建築費用(
14年版)は、前年を127万円上回る2804万円だった。首都圏で見ると前年比151万円上昇の3098万
円だった。
頭金については平均932万円で同76万円上昇。親からの贈与額は332万円(前年比12万円上昇)
、そのうち二世帯住宅の場合は585万円(同74万円上昇)だった。
同調査は、1年以内の戸建て住宅竣工者が対象。有効回答者は1972件だった。

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9 不動産証券化協会  12月9日に年金フォーラム 2014/11/21 朝日新聞
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不動産証券化協会は12月9日、東京都中央区の日本橋三井ホールで「ARES年金フォーラム2014
」を開く。機関投資家による不動産投資の進展に向けた情報提供を目的とする。10回目となる
今回のテーマは「公的年金改革と運用の多様化及び不動産の役割」。
早稲田大学大学院ファイナンス研究科の米澤康博教授が「公的・準公的資金の運用・リスク
管理等の高度化等について」をテーマに基調講演する。後半は、年金運用に携わる実務家らに
よるパネルディスカッションも行われる。
時間は午後1時半から5時まで。

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10 地方創生関連法案、参院で可決成立 2014/11/21 朝日新聞
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参議院の本会議が11月21日開かれ、地方創生の基本理念などを規定した「まち・ひと・しご
と創生法案」と地域再生法改正法案が自民・公明の与党と次世代の党などの賛成多数で可決し
、成立した。安倍晋三首相が衆院解散を表明したことに反発し、民主、維新、共産、生活、社
民の各党などは欠席した。
今回の成立を受け、少子高齢化への対応による人口減少の歯止めと東京一極集中の是正につ
いて具体策の取りまとめを急ぐ。

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11 住宅団地ストックの活用・再生でシンポ 住宅瑕疵保険協 2014/11/21 朝日新聞
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住宅瑕疵担保責任保険協会(能登義春会長)は11月26日、東京・日比谷で住宅団地型ストック
の活用・再生を考えるシンポジウムを開く。国土交通省が募集した住宅団地型既存住宅流通促
進モデル事業に採択された事業者の事例発表などを行う。
場所は、東京都千代田区日比谷公園内の日比谷図書文化館。午後1時30分から4時。大村謙二
郎筑波大名誉教授(評価委員会委員長)の基調講演のほか、採択事業者である相鉄不動産や香川
県総合建設センターの担当者による事例発表、パネルディスカッションなどを行う。参加料は
無料。併せて、午前11時から午後4時半までポスターセッションも行う。
参加申し込み・問い合わせは同モデル事業事務局、電話03(3580)0236まで。

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12 不動産の業況 流通は7期ぶりマイナス 土地総研 10月時点調査 2014/11/21 朝日
新聞
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土地総合研究所は11月19日、10月1日時点で実施した不動産業業況等調査の結果をまとめた。
住宅・宅地分譲業は7期連続のプラス水準となったが、不動産流通業<住宅地>は7期ぶりのマイ
ナス水準となった。また、ビル賃貸業は前回の調査から4.4ポイント改善し、2期連続のプラス
水準となった。
10月現在の経営状況(指数)は、住宅・宅地分譲業は6.1(前期調査1.7)、不動産流通業<住宅地
>がマイナス6.8(同0.7)、ビル賃貸業は10.0(同5.8)だった。
3カ月後の経営状況見通しは、住宅・宅地分譲がマイナス12.5(同マイナス10.0)、不動産流通
業<住宅地>がマイナス15.9(同1.4)と住宅・宅地分譲業、不動産流通業とも「悪い」という予測
が多くなった。ビル賃貸業は0.0(同0.0)となっている。
三大都市圏と地方主要都市の分譲業47社、流通業73社、ビル賃貸業28社の計148社を対象に実
施し、124社から回答を得た。

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13 首都圏・10月の賃貸成約件数、2カ月連続前年比増 2014/11/20 朝日新聞
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アットホームの調査によると、10月の首都圏における賃貸住宅成約件数は1万8936件で前年同
月比1.4%増加した。2カ月連続の増加となった。新築マンション、新築アパートともに7カ月連
続で増加したほか、9カ月ぶりに中古マンションが増加に転じたことによるもの。平均賃料につ
いては、新築が同8カ月連続上昇、中古は同4カ月ぶりの上昇となった。

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14 首都圏、エリアごとの価格差鮮明 東京カンテイ、10月の中古マンション価格    2
014/11/20  朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、2014年10月の中古マンション価格(70平方メートル
換算、売り希望価格)をまとめた。それによると首都圏(2848万円、前月比0.9%上昇)では、都心
を中心に価格が上昇し続けている東京都と、それ以外のエリアとの価格差が拡大している。
近畿圏(1804万円、同0.6%下落)は大阪府(1836万円、同0.4%下落)と兵庫県(1766万円、同1.0%
下落)がそろって弱含み、5カ月ぶりに下落。中部圏(1476万円、同0.3%上昇)は底ばい状態が続
くが、一部エリアで復調の兆しがみられた。

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15 危険空き家の税優遇廃止…「放置」減らす狙い 2014/11/23 読売新聞
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全国で放置空き家が増えている問題で、政府は、倒壊の恐れなどが顕著な場合、税制優遇措
置の対象から除外する方針を固めた。
住宅が立っていれば土地の固定資産税が減額されるため、空き家放置の要因になっていた。
臨時国会で成立した空家対策特別措置法(空き家法)では、周辺に危険や迷惑が及ぶ恐れが高
いものを「特定空き家」と規定。これを除外対象とすることを軸に早ければ2016年からの
実施を目指す。
総務省によると、全国の空き家数は2013年で820万戸。このうち、賃貸・売却用や別
荘を除く「放置された空き家」は318万戸で、5年前より50万戸(18・7%)増えた。
地方の人口減少や、高齢者が亡くなった後、誰も住まない家が増えたためだ。
現行制度では、住宅が立つ土地の固定資産税は、敷地が200平方メートル以下の場合は6
分の1などと減額され、空き家になっても変わらない。解体して更地にすると税率が元に戻る
ため、所有者が老朽家屋を放置する要因と指摘されていた。
空き家法では、近隣に危険や迷惑を及ぼす、特定空き家について、市区町村に立ち入り調査
、解体の指導や命令、行政代執行を行うことが認められた。
国土交通省はこれらの措置に加え、特定空き家には地方税法上の優遇措置をやめることで、
修理や賃貸住宅としての活用、土地の転売などを促し、危険な空き家を減らしたい考えだ。

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16 武蔵小杉で商業施設の進出ラッシュ 2014/11/22 読売新聞
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再開発が進む川崎市中原区の武蔵小杉地区は、商業施設の進出ラッシュとなっている。
22日には東急東横線武蔵小杉駅近くに、地域最大の大型商業施設「グランツリー武蔵小杉
」(売り場面積3万7000平方メートル)がオープンする。JRと東急の武蔵小杉駅には相
互直通運転も含め計13路線が通る。民間政策研究機関は「利便性が高い人気住宅エリアで、
新たな川崎の顔になった。今後も発展は続く」としている。
グランツリー武蔵小杉は、駅から徒歩4分。セブン&アイ・ホールディングスが運営する。
ターゲットは子育て世代。「都会の中の家族のオアシス」と銘打ち、160のテナントが入る

20日に行われたマスコミ向けの内覧会で、イトーヨーカ堂の戸井和久社長は「グループ会
社の総力が結集した施設。武蔵小杉は、交通網も充実し、若いファミリー層を中心に人口増が
続いている。5キロ圏内に(同規模の)大型商業施設がなく、非常に魅力的な商圏だ」と進出
理由を語った。
武蔵小杉では、東京都内に通う新住民を当て込んだ商業施設の進出が相次ぐ。
2013年4月に「武蔵小杉東急スクエア」(1万1200平方メートル)、今年4月には
「三井ショッピングパーク ららテラス武蔵小杉」(8000平方メートル)がオープンした
。いずれも駅直結で、気軽に立ち寄れるのが売りだ。
市によると、駅周辺は05年頃から企業の工場跡地やグラウンドなどを活用した再開発が進
められている。100メートルを超える高層タワーマンションが7棟あり、今後も建設される
予定。中原区の人口は、同年から約3万4000人増えた。
9月に発表された土地取引の指標となる基準地価の平均変動率の上昇率は、全国2位だった
。市は「立地の良さが注目され、急激に成長した。街並みが美しくなり、市内から移る人もい
る」という。
一方、これまで川崎を引っ張ってきたJR川崎駅周辺では、苦戦する商業施設も。西口のラ
ゾーナ川崎プラザは高い集客力を誇る。しかし、東口は老舗百貨店「さいか屋川崎店」が15
年5月に閉店するほか、地下街「川崎アゼリア」は売り上げが低迷、15年2月から全面改修
して再起を図る。
浜銀総合研究所の湯口勉主任研究員は「武蔵小杉の発展が、川崎市のイメージを工業地帯か
ら人気住宅地へと変えた。これほど急激に成長している地域は珍しい。都心に近い立地と商業
施設の増加から、今後も発展は続くとみられる」と分析している

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17 仮設住宅、5団地に集約…大船渡市 2014/11/22 読売新聞
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岩手県大船渡市は、市内に36か所ある仮設住宅団地を、2016年度末までに規模の大き
な5団地に集約化する計画を公表した。仮設団地の集約化計画は、県内では今年4月に発表し
た釜石市に続いて2例目。
大船渡市では、36団地に1792戸(居住1374戸)の仮設住宅がある。計画は、災害
公営住宅の整備や防災集団移転促進事業、被災者の住宅再建が順調に進むという前提で作った
。16年度末現在の入居者を約360戸と見込み、5団地に集約化することにした。
15年度から本格的に撤去を始める。盛小や大船渡中など小中学校の敷地にある9団地を優
先的に撤去し、16年9月までの完全撤去を目指す。集約化に伴う引っ越し費用は市が全額負
担するとしている。
市住宅公園課は「あくまで計画で、変更もありうる。入居者の意思を尊重しつつ、慎重に集
約を進めていきたい」としている。

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18 大型木造建築、都市部に 2014/11/21 読売新聞
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5階建ての集合住宅や4階建ての商業施設など、大型の木造建築物が都市部に次々と建てら
れている。
環境への関心が高まる中、耐火性能を持つ木製建材が開発され、都市部の建物で利用できる
ようになった。間伐材など国内森林資源の有効活用策としても期待されている。
東京都世田谷区の住宅街に昨年9月に完成した高さ約15メートルの5階建て集合住宅。鉄
筋コンクリート造りを思わせるモダンな外観だが、1階の鉄筋コンクリート部分を除く2~5
階の住居部分は木造だ。
床は国産のスギなどを貼り合わせた集成材を使用。外部から窓越しに見えるのは木で造られ
た筋交いで、木造であることをアピールしている。
設計した建築士の内海彩さん(43)によると、石こうボードで覆った木の柱を実際に燃や
す実験を大阪の試験場で行うなど試行錯誤を重ね、設計から完成まで10年近くかかった。
木造のショッピングモールもある。横浜市都筑区に昨年10月にオープンした「サウスウッ
ド」。4階建ての延べ床面積約1万平方メートルに、カフェや歯科医院など32店舗が入居す
る。建物の2~4階部分が木造で、柱やはりには長野産のカラマツで作られた耐火集成材「燃
もエンウッド」を使った。「木の温かみを感じるという声も寄せられ、自然と共生するショッ
ピングモールをアピールできている」(同施設)という。

高さが約55メートルある東寺五重塔(京都市)など、日本には木造大型建築物の伝統があ
る。ところが、火災に弱いことなどから、1950年施行の建築基準法で高さ13メートル超
、軒先の高さ9メートル超の大規模建築物は木造で建てられなくなった。その後、木造建築の
基準は緩められ、ようやく2000年に耐火などの一定の基準を満たせば、都市部でも木造の
大規模建築物を造ることができるようになった。
それに伴い、新たな建材開発も進められている。サウスウッドで使われた耐火集成材「燃エ
ンウッド」は竹中工務店(大阪)が11年に開発。見た目は普通の木材だが、内部にモルタル
層を作ってあり1時間の耐火性能がある。このほか、鹿島(東京)も「FRウッド」と名付け
た耐火集成材を開発している。
木材利用を後押ししようと、10年には「公共建築物等木材利用促進法」も施行され、木造
の役所や学校なども増えている。山形県南陽市では最大1300人を収容するホールを持つ木
造3階建ての文化会館を建設中で、来年開館予定。高さは約24メートルあり、地元産スギを
活用した集成材を使っている。

国は20年までに木材自給率を50%にすることを目標としている。ただ、13年の自給率
は28・6%。平成以降で最も高くなったが、「より木材利用を推進する必要がある」(林野
庁)。
海外でも木造建築物への関心は高まっている。建築家の坂ばん茂さん(57)は、スイス・
チューリヒに昨年完成した7階建ての木造オフィスビルを設計。「木は使えば使うほど味わい
が出てくるのが特徴で、木の建物が多い街並みには魅力がある。温かみもある木を人間は求め
ている。今後、木造建築物に詳しい技術者を育てるといった取り組みも必要だろう」と坂さん
は話している

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19 敷金「返還義務」明文化へ…賃貸住宅退去トラブル 2014/11/21 読売新聞
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賃貸住宅で敷金を巡るもめ事が相次ぐため、民法が改正され、敷金の定義などが明文化され
る見通しになった。
敷金トラブルの減少につながるとの期待もある。法改正の方向性を理解しつつ、賃貸住宅の
契約内容や生活上のルールも把握して、快適に賃貸暮らしを楽しみたい。
敷金について明確な定義はないが、一般的には、賃貸住宅に入居する際、賃料などの債務の
担保として家主に払うお金を指す。不動産・住宅情報サイト「HOME’S」によると、首都
圏の平均敷金は家賃約1か月分だ。敷金は退去時に返還されるべきものだが、実際は住宅の原
状回復費用を敷金で精算することが多く、敷金が返還されなかったり、どこまで費用を負担す
るかなどでもめたりする。
近年は敷金や礼金がかからない「ゼロゼロ物件」が目立つ。入居時の費用が抑えられるメリ
ットに加え、退去時の敷金トラブルとも無縁と思われがち。だが、契約事項に「退去時、借り
主が掃除代を全額負担する」などの特約が設けられる場合が多く、想定外の出費がかかること
もある。
建設省(現国土交通省)は1998年、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を策
定した=表〈1〉=。畳の日焼けによる変色など、注意していても発生する劣化や汚れは、借
り主の負担する費用の対象にならないといった指針を示した。東京都も、同様の指針を盛り込
んだ条例を2004年、施行している。
それでも、トラブルは多い。国民生活センターのまとめでは、敷金や原状回復を巡る相談は
ここ数年、年1万件以上で推移。今年度は6165件(9月末まで)と、前年同期に比べ微増
だ=グラフ=。
こうした状況を受け、今年8月、政府の法制審議会の部会が民法の契約に関する規定を抜本
改正する案をまとめ、敷金の定義や返還の範囲をルール化した=表〈2〉=。
改正案では、敷金を「家賃の担保とし、契約終了時に返還義務が発生する」と定義。また、
借り主は通常の使用による傷や経年劣化を修理する必要がないとも定めた。改正案は、来年の
通常国会に提出される見込みだ。
改正案について、賃貸住宅のトラブル解決を図るNPO法人、日本住宅性能検査協会(東京
)理事長の大谷昭二さんは「借り主に分かりやすいルールが示されることで、トラブルが減少
すると予想される」と評価する。法に定義づけることで、強制力のないガイドラインより、借
り主に有利に働くことも期待される。
とはいえ、賃貸住宅の契約内容をきちんと理解することの重要性は変わらない。「退去時の
部屋の掃除代、鍵の交換代といった特約など、内容をよく読んだ上で入居することが大事」と
、国民生活センターの担当者は指摘する。
不動産・住宅事情を調査する、HOME’S総合研究所(東京)のチーフアナリスト、中山
登志朗さんも「契約書を見たその場で押印するのではなく、契約書のコピーをもらって一晩考
える。疑問に思う事項があったら説明を求めるなど、納得いくまで確認して」と助言する。

【表〈1〉】「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に示された修繕の分担例
<家主負担になる例>
・壁に貼ったポスターや絵画の跡
・クロスや畳の日照による変色
・家具の設置でできた床のへこみ、設置跡
・エアコンの設置による壁の穴や跡

<借り主負担になる例>
・引っ越しで生じた傷
・鍵の紛失や破損による取り換え
・落書きなど故意の損傷
・喫煙によるクロスの変色、臭いの付着

【表〈2〉】敷金に関する民法改正案の特徴
・敷金を「家賃の担保」と定義
・契約が終了し、物件を引き渡した時に、返還義務が生じる
・通常の使用による室内の傷みや経年変化などについて、借り主は原状回復の義務を負わな

(民法・債権関係の改正に関する要綱仮案を基に作成)

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20 次世代電力計の導入加速 四国電が来月、東北電も年度内に 2014/11/26 日経産業
新聞
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電力各社による家庭向けスマートメーター(次世代電力計)の導入が本格化してきた。四国
電力は25日、12月から既存の電力計との交換作業を始めると発表した。東北電力も年度内に始
める。東京電力は次世代電力計のポイントとなる通信方式の実証試験に入った。小売り全面自
由化に向けて家庭事業のインフラをいち早く整備し、サービス開発やコスト削減につなげる。
四国電力は2023年度までに家庭や商店など約270万件の配布を終える。中部電力は10月から設
置を始めた。14年度までに1万2500台の配布を計画しており、22年度までに全880万件に広げる
。東北電は来年1月から導入を始める予定だ。

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21 グリーユナイテッドライフ、窓ガラス交換をサイトで提案 2014/11/25 日経産業新

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グリーの完全子会社でリフォーム事業を手掛けるグリーユナイテッドライフ(東京・港)は
住宅リフォームを簡単に注文できるサイト「いえプラス」で、旭硝子と提携した窓ガラス交換
の提案を始めた。断熱性や省エネルギー性に優れた旭硝子の複層ガラスなどを提供する。料金
は定額制でわかりやすくした。サービスの拡充でリフォーム需要を取り込む。
見積もりなどをグリーユナイテッドライフ、工事を旭硝子系の会社が手掛ける。窓ガラス交
換の料金は2枚1組で工事費込み(製品保証付き)で税込み10万1800円から。

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22 大建工業、低コストの床暖房リフォーム2014/11/21 日経産業新聞
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大建工業は21日、汚れやキズが目立った床暖房の上に貼るだけで簡単にリフォームできる仕
上げ材「サーモプラス」を発売する。自社開発した熱伝導率の高い素材を使っており、床材を
貼り替えるのと比べて低コスト、短納期なのが特徴だ。
サーモプラスの厚さは3.5ミリ。既存の床暖房パネルの上に貼り付けるだけで、リフォーム前
とほとんど同じ暖房性能を維持できる。パネルを交換する従来のリフォームと比べると12畳の
場合、22万円低い約40万円に抑えられ、施工期間も半分の1日で済むという。

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23 パナソニック、HEMS接続機器拡充 システム連携で省エネ支援 2014/11/20 日
経産業新聞
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パナソニックは19日、家庭向けエネルギー管理システム(HEMS)に接続する機器を拡充
すると発表した。照明器具を制御する配線器具(スイッチ)や天井埋め込み型空気清浄機を順
次システムと連携できるようにして消費者の省エネルギー対策を支援していく考えだ。
スイッチや空気清浄機がHEMSに連携できるようになると、モニターから照明を操作した
り空気清浄機で空気の汚れを見える化したりすることが可能になる。外出前にタブレットなど
を通じて電気を一度に消せるほか、電力使用量の目標値に応じて自動的に減光することも可能
だ。パナソニックはHEMS関連機器の2016年3月期の売上高を14年3月期に比べて3倍の約61億
円にする計画だ。

2014-11-27 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed