住宅関連新聞記事ダイジェスト No.551 2014/9/18~2014/9/24
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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.551 2014/9/18~2014/9/24
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【日本経済新聞】
1 品川駅周辺、東京都がまちづくり指針決定 企業集う拠点に
2 都、新木場にコンテナ埠頭を新設へ
3 シノケン、名古屋でマンション販売強化 管理会社を買収
4 東京都心、伸び際立つ 基準地価1.8%上昇
5 名古屋駅周辺、リニア効果 愛知の基準地価
6 「神田」地名復活、千代田区長が議案 三崎町と猿楽町
【朝日新聞】
7 中古瑕疵保険の手続き改定 「検査後」の申込み可能に ハウスジーメン、住宅保証機構
が認可取得
8 マンション計画修繕施工協 住宅リフォーム事業者団体登録第1号に
9 スマートウェルネス推進モデル事業にスマートライフなど5件選定
10 188社が受託戸数増加、管理受託動向調査 2014/9/19 朝日新聞
11 首都圏分譲マンション賃料、4カ月ぶりに上昇 東京カンテイ
12 民間は減少続く 7月・建設工事出来高
13 三大都市圏平均、住宅地上昇に転換 14年基準地価
【読売新聞】
14 築112年古民家、台湾へ…日本紹介施設に
15 仙台駅東口が首位…仙台・住みたい街ランキング
16 老朽施設、自治体の重荷に…放置されるケースも
17 大工道具館、新神戸駅前にお引っ越し
18 「木づかい」公共施設続々…ぬくもり空間演出
19 国・地方の老朽施設を集約、改築時に費用削減
20 「山脇邸」文化財級の価値…広島
21 基準地価、3大都市圏の住宅地で6年ぶり上昇
22 50年ぶり復活なるか「神田」、区長が議案提出
21 シニア層がカギ、家電メーカー相次ぎ新商品
22 講座で空きビル再生、「北九州方式」国が普及支援
【日経産業新聞】
21 東邦ガス、マンション向け燃料電池を投入
22 コスモスイニシア、新築戸建て向けサービス拡充 購入10年、5回無償点検
23 日本ペイント、アジア学生集めコンペ 建築・インテリアデザイン
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1 品川駅周辺、東京都がまちづくり指針決定 企業集う拠点に 2014/9/22 日本経済新
聞
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東京都は22日、品川、田町駅周辺の将来像を示す「まちづくりガイドライン」を決定した。
特区の規制緩和などを活用し、一帯を国内外の成長企業が集積するビジネスセンターに育てる
。「『職住学遊』が近接した上質な都市型居住空間を形成していく」とし、外国人が利用でき
るサービスアパートメントなどの整備を目指す。
ガイドラインは東日本旅客鉄道(JR東日本)による品川―田町駅間の新駅開業などを踏ま
え、7月に改定案を発表。都民から募った意見などを踏まえ正式に決定した。2020年の東京五輪
後を見越し、周辺の再開発も加速させる狙いだ。
駅周辺にはサービスアパートメントのほか、インターナショナルスクール、医療機関、行政
窓口を誘致する。案内の多言語化も進める。
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2 都、新木場にコンテナ埠頭を新設へ 2014/9/19 日本経済新聞
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東京都は東京港でのアジアとの取引の拡大をにらみ、2020年代半ばまでに同港で5地域目とな
るコンテナ埠頭を江東区の新木場に新設する。大井コンテナ埠頭は、南端の水産物埠頭を用途
変更してコンテナを扱えるようにする。品川コンテナ埠頭では大型船舶が接岸できるように水
深を10メートルから11メートルに下げる。
19日の東京都港湾審議会(都知事の諮問機関)に、東京港の整備方針を定める港湾計画の変
更案を示し、了承された。計画は1956年に作成されたもので、変更は2005年以来9年ぶりとなる
。
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3 シノケン、名古屋でマンション販売強化 管理会社を買収 2014/9/18 日本経済新聞
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マンションの販売・管理を手掛ける中堅不動産シノケングループは17日、連結子会社のシノ
ケンアメニティが名古屋市のマンション管理会社「マンションライフ」を子会社化すると発表
した。名古屋圏でのマンション販売を強化するため、管理部門を自前で提供できる体制を整え
る。販売部門と管理部門の相乗効果で安定的な収益確保を狙う。30日付でマンションライフの
全株を取得する予定だ。
シノケングループは名古屋に2004年に進出した。アパート販売や賃貸管理を担ってきたが、
同グループが開発し、10月に竣工予定のマンションで新たにマンション管理業務を始める。管
理体制の強化によって名古屋での投資用マンションの継続的な供給を目指す。
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4 東京都心、伸び際立つ 基準地価1.8%上昇 2014/9/18 日本経済新聞
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東京都は18日、2014年の基準地価(7月1日時点)を発表した。全用途平均で前年に比べて1.8
%上がった。2年連続の上昇で、プラス幅は1.3ポイント拡大した。特に千代田、中央、港の都
心3区の伸びが際立つ。景況感の回復に加え、20年東京五輪を控え再開発の機運が高まっている
ことが背景にある。
調査対象の地点は1268。このうち調査地点を変えた42を除くと、比較可能な地点の86%にあ
たる1057で上昇し、昨年の715を大きく上回った。横ばいは126。下落は43にとどまった。
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5 名古屋駅周辺、リニア効果 愛知の基準地価 2014/9/18 日本経済新聞
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7月1日時点の基準地価で、愛知県は住宅地と商業地がともに2年連続で上昇した。商業地では
、2027年のリニア中央新幹線の開業に向けて再開発の進む名古屋駅周辺で上昇が目立った。住
宅地は日進市、豊明市など尾張地区東部が高い上昇率となる一方、沿岸部や東三河地域は下落
が進んだ。三重県や岐阜県でも二極化が鮮明になった。
愛知県の商業地は1.5%上昇した。上昇率の上位には名古屋駅周辺の調査地点が並んだ。名古
屋駅前は15年以降、大型商業ビル3棟が相次ぎ開業する予定。27年のリニア開通を見据えたさら
なる再開発も控えており、人気が集まっている。
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6 「神田」地名復活、千代田区長が議案 三崎町と猿楽町 2014/9/18 日本経済新聞
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東京都千代田区の三崎町と猿楽町(さるがくちょう)で、町名の冒頭から1度は消えた「神田
」の名前が復活しそうだ。同区の石川雅己区長が17日、両町の町名を変更する議案を区議会に
提出した。住居表示法による町名変更で「神田」の名前を取りやめた地域は他にもあり、旧地
名復活の動きが広がる可能性もある。
千代田区は地方自治法に基づいて2町の町名だけを変更する方針で、混乱を最小限に抑えるた
め区域や番地などは変えない。施行日は2018年1月1日とし猶予期間を設ける。区議会の議決を
経て10月中旬にも正式に決定する。可決されれば神田三崎町と神田猿楽町がよみがえる。
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7 中古瑕疵保険の手続き改定 「検査後」の申込み可能に ハウスジーメン、住宅保証機構
が認可取得 2014/9/22 朝日新聞
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個人間売買用の既存住宅売買瑕疵保険(中古住宅瑕疵保険)について、このほど手続きの一部
が改定された。インスペクション(建物診断・検査)を実施した後に、保険に申し込むことがで
きるようになった。8月末に国土交通省で開かれた、「第2回住宅瑕疵担保履行制度のあり方に
関する検討委員会」での議論を踏まえたもの。
個人間売買用の中古瑕疵保険に加入する際は、保険を申し込んだ後に現況検査を受け、適合
であれば保険証券が発行されるのが従来の流れ。改定後はこれに加えて、保険の申し込み前に
実施したインスペクションを、保険加入に必要な現況検査として活用する方法が可能になった
。インスペクションは保険の検査基準を満たすこと、性能評価機関または建築士事務所の既存
住宅現況検査技術者が行うことが条件。
保険法人5社のうちハウスジーメン(東京都港区)と住宅保証機構(東京都港区)が商品改定を申
請、9月18日付で認可を受けた。このほかの3社も、順次申請するとみられる。
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8 マンション計画修繕施工協 住宅リフォーム事業者団体登録第1号に 2014/9/22 朝日
新聞
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一般社団法人マンション計画修繕施工協会(MKS、坂倉徹会長)は住宅リフォーム事業者団体登
録制度への登録申請を行い、9月19日、国土交通省告示に基づき、登録を受けた。MKSが同制度
第1号の登録団体となる。
この制度は、一定の要件を満たす住宅リフォーム事業者団体を国が登録・公表することによ
り、団体を通じた住宅リフォーム事業者の業務の適正な運営を確保するとともに、消費者が住
宅リフォーム事業者の選択の際の判断材料とできるなど、安心してリフォームを行うことがで
きる市場環境の整備を図るもの。
MKSは、マンションの大規模修繕工事業者などからなる横断的改修専門工事業団体。
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9 スマートウェルネス推進モデル事業にスマートライフなど5件選定 2014/9/19 朝日新
聞
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国土交通省は9月19日、スマートウェルネス住宅等推進モデル事業(一般部門)にスマートライ
フが代表提案の「『高齢者の役割と生きがいを創造する』生活支援モール米沢駅前」(山形県米
沢市)など5件の事業を選定した。
同事業は、高齢者、障害者、子育て世帯の居住の安定確保や健康の維持増進に役立つ先導的
な事業に対して時補助するもので、今年度は39件の応募があった。
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10 188社が受託戸数増加、管理受託動向調査 2014/9/19 朝日新聞
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マンション管理業協会は9月19日、会員を対象に実施した「平成26年マンション管理受託動向
調査」の結果を発表した。それによると、会員380社で10万7289棟・550万5549戸の管理を受託
していることが分かった。受託戸数が増加した会員は188社、減少した会員は102社だった。
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11 首都圏分譲マンション賃料、4カ月ぶりに上昇 東京カンテイ 2014/9/18 朝日新聞
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東京カンテイが調査した7月の首都圏における分譲マンション賃料は、前月比0.1%上昇の2561
円(1平方メートル当たり、以下同じ)だった。縮小していた東京都のシェアがやや戻ったことが
影響し、4カ月ぶりの上昇となった。
近畿圏は前月比0.6%上昇の1828円で3カ月ぶりに上昇、中部圏は3カ月連続の下落となる1549
円(前月比1.1%下落)だった。
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12 民間は減少続く 7月・建設工事出来高 2014/9/18 朝日新聞
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国土交通省はこのほど、建設総合統計の7月分を発表した。これは、建築着工統計調査、建設
工事受注動態統計調査から得られる工事費額を着工ベースの金額としてとらえ、これらを月々
の出来高ベースに展開して建設工事の出来高を推計したもの。
7月の出来高総計は、3兆7382億円で前年同月比0.5%増。うち民間は2兆2527億円(同3.1%減)で
減少となった。居住用は1兆2098億円(同7.7%減)だった。
公共は1兆4855億円(同6.3%増)で、うち居住用は537億円(同20.8%増)だった。
14年7月末時点での未消化工事高(国内における手持ち工事高)は、総計で28兆2924億円で、前
年同期比17.1%増となっている。
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13 三大都市圏平均、住宅地上昇に転換 14年基準地価 2014/9/18 朝日新聞
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国土交通省が発表した14年都道府県地価調査(基準地価、7月1日時点)によると、全国平均で
は住宅・商業地とも依然として下落をしているものの、下落率は縮小傾向を継続。上昇地点数
の割合は全国的に増加し、特に三大都市圏では、住宅地の半分弱の地点が上昇。商業地の3分の
2強の地点が上昇している。
住宅地の全国平均は1.2%下落(13年は1.8%下落)、商業地は1.1%の下落(同2.1%下落)となった
。
三大都市圏平均では、住宅地が08年以来6年ぶりに上昇に転換(0.5%上昇、同0.1%下落)。商業
地は2年連続の上昇で、1.7%上昇(同0.6%上昇)。
上昇地点数の割合は全国的に増加し、住宅地は13年の1970地点(全調査地点の13.4%)から2929
地点(同19.9%)と約2割に。商業地は910地点(同18.1%)から1361地点(26.8%)に拡大した。一方、
地方では、住宅地は8465地点が下落(同79.7%)、商業地は2913地点が下落(同79.8%)となり、約8
割弱の地点が下落している。
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14 築112年古民家、台湾へ…日本紹介施設に 2014/9/24 読売新聞
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老朽化で解体が決まっていた岩手県西和賀町所有の古民家「清吉稲荷」が、台湾に移築され
ることになった。
19日に解体が始まっており、来年末にも移築が完了する予定だ。台湾で西和賀町のPR施
設などとして使われる。
古民家は、築112年の木造平屋で広さ約240平方メートル。深沢晟雄まさお村長の下で
全国初の老人医療費無料化などを支えた旧沢内村の職員、高橋清吉さんの旧居宅で、1975
年頃に村が取得した。敷地内に稲荷神社があり、「清吉稲荷」の名で町民に親しまれてきた。
児童の体験学習や町民の集会所として使われてきたが、老朽化や雪害で屋根や軒が損壊した
。修繕費などに1000万円以上かかるため、町が解体を決めた。
台湾の財団法人「大河文化基金会」が活用を提案し、7月に譲渡が決まった。台北市周辺で
復元し、西和賀町のアンテナショップなどを備えた日本の文化、歴史を紹介する施設にする計
画だ。町によると、財団は福井県の古民家も移築させたことがある。
解体した古民家は、船で台湾に運ばれる。移築費は財団が負担し、町も解体費の一部を出す
。
町は今年度、台湾の観光客誘致に乗り出していた。細井洋行町長は「やむなく解体を決めた
が、思ってもいない形で再生への道ができた」と喜んでいる。
財団の邱きゅう明民理事長は「台湾と西和賀町の交流拠点にしたい」と話している。
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15 仙台駅東口が首位…仙台・住みたい街ランキング 2014/9/24 読売新聞
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仙台市内で新築マンションを買って住みたい街は、「仙台駅東口」が首位となり、2位には
「あすと長町」が前年5位から躍進したことが、広告代理店DGコミュニケーションズ仙台支
社のアンケート調査でわかった。
あすと長町は大規模開発が続いており、人気が高まっている。
調査は7月、仙台市内在住の1000人(20~60歳代)から回答を得た。市内24地区
から3地区まで選んでもらった。
仙台駅東口(28.2%)は2006年の調査開始以降9年連続でトップとなった。選んだ理
由(複数回答)は「仙台駅まで徒歩圏」(68.6%)、「仙台駅周辺の商業施設が利用できる
」(53.6%)などだった。
あすと長町が25.3%で続き、前年と比べ10.5ポイント増と急上昇した。7月に家具販
売店「IKEA(イケア)仙台」が開業したばかりで、スーパーやホームセンターなどが並び
、利便性が高い。11月には仙台市立病院の移転開院を控える。
上位2地区について、吉野敦・仙台支社長は「大通り沿いに新しい街並みが広がるという共
通点がある。街の清潔さと開放感が人気の理由ではないか」と分析する。
一方、15年に開業予定の仙台市営地下鉄東西線の沿線エリアについても同様に調査したと
ころ、首位は「仙台駅」(22.3%)だった。人気の仙台駅東口エリアに近い「宮城野通駅」
(16.8%)は前年4位から3位に上がった。
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16 老朽施設、自治体の重荷に…放置されるケースも 2014/9/24 読売新聞
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高度経済成長期に建てられ老朽化した公共施設が、厳しい財政状況から撤去されず、放置さ
れるケースが相次いでいる。
総務省の調査では、全国の自治体が撤去したいと考えている施設は1万2000件超に上る
。人口減少が続き税収の伸びが期待できない現状では、放置される施設が増える恐れがあり、
同省は今年度から撤去費用に充てる地方債(自治体の借金)の発行を認めることにした。
総務省が昨年9月に全国の1789の都道府県・市区町村を対象にした調査(1786自治
体が回答)では、66%が撤去したい施設を抱えていた。施設数は1万2251件に上り、公
営住宅が23%(2810件)、学校や図書館などの教育関係施設が19%(2337件)。
平均築年数は41年で、撤去費は総額4039億円に上る見込みだ。53%(6494件)
は使用中の施設だが、住民が減って利用率が低いまま運営を続けている施設も多いとみられる
。
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17 大工道具館、新神戸駅前にお引っ越し 2014/9/23 読売新聞
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大工道具を収集・保存する国内唯一の博物館「竹中大工道具館」がJR山陽新幹線新神戸駅
前(神戸市中央区)に移転し、10月4日、新館としてオープンする。
のこぎり、鉋かんなといった道具類や、奈良・唐招提寺金堂の構造物のレプリカなど、建築
に関する展示物を集めた。今月18日、関係者向けの内覧会が開催された。
竹中工務店が1984年、中央区内に開館。老朽化や収蔵スペース不足の解消のため、開館
30周年の今年、新神戸駅前の竹中工務店本社跡地に新築することになった。
新館は地上1階、地下2階で、延べ1884平方メートル。所蔵品は約3万500点に上る
。約200人収容のロビーはガラス張りで、木工作家が手がけた椅子や机を設置。外壁は京都
の聚楽土を混ぜた漆喰しっくいで仕上げた。
地下展示室では、タッチパネルに触れると、鎌倉時代の工事現場を描いた絵巻物が動き出し
、大工道具の使い方を解説するなど、ビジュアルで体感できる工夫を凝らした。
鍛冶職人が製作した鉋刃の展示コーナーもあり、新設の木工室では、ベテラン宮大工として
活躍した職員や木工作家が、入館者にもの作りの楽しさを伝える。
10月4、5の両日には、京都市北区の大徳寺玉林院にある重要文化財の茶室を模した「一
滴庵」など、通常は非公開の茶室棟も公開する。
赤尾建蔵館長は「子どもから大人まで、もの作り、手仕事のよさを知ってもらいたい」と期
待する。
午前9時半~午後4時半(入館は午後4時まで)。月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始休
館。一般500円、大高生300円、小中生無料、65歳以上は200円。
問い合わせは同館(078・242・0216)へ。
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18 「木づかい」公共施設続々…ぬくもり空間演出 2014/9/22 読売新聞
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鉄筋コンクリートを中心に建てられてきた国や地方自治体が整備する公共施設で、木材の利
用がじわりと広がっている。
2010年に公共建築物での木材利用を促す法律が施行されたことをきっかけに、各地で木
造の公共施設が次々と建てられ始めているからだ。ただ、木材供給の不安定さも浮き彫りとな
っており、木材のさらなる利用の促進には林業の振興が欠かせない。
愛知県岡崎市に7月に完成した県がんセンター愛知病院の「地域緩和ケアセンター」。63
立方メートルの木材がふんだんに使われた木造平屋建てのセンターでは、木のにおいが漂う空
間の中、がん患者たちは心身の緩和ケアを受けている。同センターの林美子・看護師長は「患
者さんたちは木造の建物に入ると一息つけるようです。リラックスして診察を受けています」
と話す。
三重県いなべ市に昨年3月に完成した木造平屋建ての笠間保育園では、園児たちが素足で木
の床を踏みしめて走り回っている。松宮淳子園長(56)は「子どもたちは、木のぬくもりを
感じながら伸び伸びと遊んでいます」と語った。
法施行が契機
10年に施行された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」は、住宅に比
べて木材利用の低い公共施設を対象に利用の促進をうたう。建物に木材を多く利用することで
、林業の振興を図り、森林整備につなげることが狙いだ。
全国の公共施設の木造率は08年、7・5%だったが、12年には9%に増加、国は15年
には24%を目指すとしている。愛知県の公共施設での木材使用量は09年、計202立方メ
ートルだったが、13年には長久手市の県立芸術大学音楽学部の校舎など、18施設計162
6立方メートルまで増えた。
木材利用を進める背景には、国内での林業の停滞がある。戦後、植林された人工林は木材価
格の低迷から資源としての有効活用が進んでいない。国産材生産量は1971年に4525万
立方メートルだったのが、12年は1848万立方メートルに落ち込み、全国各地で手つかず
の放置された森林が目立つ。
法施行に伴い、県や市町村では公共施設での木材利用に向けた基本方針を定めた。愛知県の
場合、3階以下の低層の公共建築物は原則、木造化し、15年までに県産木材の生産量を12
万立方メートルと目標を掲げた。
生産追いつかず
ただ、木材利用が少しずつ進むにつれ課題も浮かび上がっている。公共施設の建築に適した
、長くて太い品質の木材は供給が安定していない。大量注文に生産が追いつかず、流通経路も
整っていないからだ。実際、木材の86%を三重県産材でまかなった笠間保育園でも市の担当
者は「必要な材木を集めるのに手間と時間がかかった」とこぼす。
また、現状では、規格が定まった鉄筋コンクリート製と比べ、木造建築は設計や材料調達の
費用が割高になりがちなことに加え、耐火性、耐久性にも劣る。さらに、設計や検査をできる
人材が少ない問題もある。
林野庁木材利用課は「木材利用が増えれば、水源を守る機能を果たす森林の整備にもつなが
る。設計や検査をできる人材の育成を急がなければいけない」と強調している。
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19 国・地方の老朽施設を集約、改築時に費用削減 2014/9/22 読売新聞
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政府は、地方自治体が老朽化した公共施設を建て替える際、国の出先機関の改築に合わせ、
同じ建物や敷地に集約するよう促す。
国と地方の縦割りをなくして合同庁舎にすれば、建設費が削減できるためだ。人口減が進む
中、都市機能を中心市街地に集める「コンパクトシティー」を推進する狙いもある。
地方都市の中心部には、図書館や保健センター、役所など県や市の公共施設や、税務署や財
務事務所など国の出先機関が点在する。国の機関同士が同じ建物に入居している例はあるが、
自治体の施設とは別々の場合がほとんどだ。
このため、国有地を管理する財務省と、官庁施設の建設を所管する国土交通省、地方財政を
担当する総務省が、国と地方の枠を超えて施設の建て替えに臨む方針を決め、自治体と中央省
庁に通知した。この秋以降、国と地方の関係者による協議会を設け、個別の案件を検討する方
針だ。
例えば、3か所の公共施設を1か所に集約すれば、個別の建て替えに比べて数十億円規模で
費用が削減できる。
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20 「山脇邸」文化財級の価値…広島 2014/9/21 読売新聞
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1級建築士ら民間の専門家でつくる「三原市歴史的建造物調査研究会」(約30人)が19日
、広島県三原市本町の豪商跡「山脇邸」を調査した。
内部は傷みも少なく、メンバーは「きちんと維持、管理されれば、(文化庁の)登録有形文
化財級の価値がある」と高く評価した。
木造2階建ての山脇邸は築約90年とみられ、かつては銀行や乾物店などに使われた。現在
は空き家の同邸を、町おこしの拠点にしようと活動する市民グループ「山脇邸再生プロジェク
ト」が調査を依頼した。
同会の來山伸彦会長(72)ら役員3人が和室や板張りの部屋などを見て回った。1、2階
の床の間にはケヤキや杉の1枚板が使われ、部屋の柱は貴重なツガを使用。欄間や天井には様
々な細工が施される一方、屋根裏の梁はりには松の大木が用いられるなど、繊細さと豪快さを
併せ持った造りとなっている。來山会長は「材料や造作がすばらしく、町中でこれほどの建物
が残っているのは立派」と話した。
所有者の許可を得て、内部の壁塗りなど補修に取り組む同プロジェクトは、各種イベントで
使えるよう、整備を進めたいとしている。
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21 基準地価、3大都市圏の住宅地で6年ぶり上昇 2014/9/19 読売新聞
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国土交通省は18日、2014年の基準地価(7月1日時点)を発表した。
東京、大阪、名古屋の3大都市圏の平均で住宅地が08年以来6年ぶりに上昇に転じた。商
業地は2年連続のプラスで、上昇幅は拡大した。地方でも下げ止まり傾向が強まり、全国平均
では住宅地、商業地とも下落幅が5年連続で縮小した。
3大都市圏の平均は、住宅地が13年の0・1%下落から0・5%の上昇に転じた。商業地
の上昇率は1・7%と、13年の0・6%から拡大した。住宅ローン金利がこれまでで最も低
い水準で推移しているほか、将来の値上がりを見越し購入意欲が高まっているのが要因だ。
商業地では、20年の東京五輪・パラリンピック開催を視野に入れた再開発が始まっている
ほか、最新鋭の設備を備えた大規模ビルの人気が高まっている。
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22 50年ぶり復活なるか「神田」、区長が議案提出 2014/9/18 読売新聞
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東京都千代田区の石川雅己区長は17日、神田川の南岸に広がる「三崎町」「猿楽さるがく
町」の町名の前に、再び「神田」をつける議案を区議会本会議に提出した。
決されれば、2018年1月に変更する予定だ。「神田三崎町」「神田猿楽町」の復活は約
50年ぶりとなる。
地方自治法に基づき、町名変更には区議会の可決が必要。住民からは賛否両論の声が上がっ
ているが、石川区長は「地域に根差して生活されてきた方々の『神田』への思いを受け止める
ことが重要」と説明した。29日に区議会生活福祉委員会で審議され、来月15日に本会議で
採決される。
同区によると、三崎町と猿楽町はもともと旧神田区にあった。1947年、旧麹町区との合
併で千代田区が誕生した際、神田三崎町、神田猿楽町と名付けられた。62年の住居表示法施
行に伴い、三崎町が67年、猿楽町は69年にそれぞれ「神田」の冠が外された。
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21 シニア層がカギ、家電メーカー相次ぎ新商品 2014/9/18 読売新聞
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掃除機軽く 冷蔵庫、身長にマッチ
家電メーカー各社が、シニア層向けの新商品を相次いで発売する。
人口減を背景に国内市場が伸び悩む中、お金に比較的余裕のあるシニア層が、今後の家電販
売のカギを握るとみているためだ。
パナソニックは17日、50~60歳代のシニア世代向けに開発した掃除機とエアコン、冷
蔵庫の白物家電3製品を、10月下旬から順次発売すると発表した。シニア向けの新ブランド
「Jコンセプト」としてシリーズ化し、品ぞろえを広げる。
同社の中島幸男常務役員は17日の記者会見で「重さはわずか2キロ。ゴミだけでなく、掃
除のストレスも一掃できる」と、新開発の「世界最軽量」掃除機をアピールした。重さは従来
品の半分ほどで、「掃除機が重く、使うのが面倒」というシニア層の声に配慮した。
エアコンは、足元を重点的に暖める機能を備えた。冷蔵庫は50歳以上の日本人女性の平均
身長(1メートル52)に合わせて扉を配置し、食品を取り出しやすくした。
来年度は洗濯機と炊飯器を売り出し、テレビなど白物以外への展開も検討する。2018年
度には「Jコンセプト」ブランドの売上高を1000億円と、家電の国内販売額の1割以上に
高める計画だ。
総務省の家計調査によると、13年の家具や家電への1か月当たりの支出額は、世帯主が5
0~60歳代の家庭では平均を1000円ほど上回った。欧米や中国でも高齢化が進んでおり
、「日本市場でシニア向け家電を育て、海外にも順次展開する」(パナソニックの高見和徳専
務)考えだ。
一方、日立アプライアンスは10月、新聞や本が読みやすいLED(発光ダイオード)照明
を売り出す。従来の白色に青緑色を加え、太陽光に近づけて文字を見やすくしたという。タイ
ガー魔法瓶は、ご飯を炊く際の熱でおかずを同時に調理できる炊飯器を販売している。おかず
と一緒に炊けるご飯は1合だけだが、「シニア夫婦には十分な量。便利さが受けている」(広
報)という。
シニア世代の消費動向に詳しい村田裕之・東北大特任教授は「『小型』『軽量』『体に良い
』といった特徴と商品のお得感をいかにアピールできるかがカギになる」と話している
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22 講座で空きビル再生、「北九州方式」国が普及支援 2014/9/18 読売新聞
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北九州市が、中心市街地の空きビルや空き店舗を改修する「リノベーション」の手法を生か
し、官民連携による街のにぎわいづくりを進めている。
空き物件を“教材”にした実践的なスクールを企画し、全国各地から集まった受講生が改修
案を練り上げ、オーナーに提案して実現させる仕組みだ。地域の活力向上が求められる中、「
北九州モデル」を全国的に普及させるため、国土交通省も後押しに乗り出した。
8月下旬、JR小倉駅南側の魚町銀天街で、同市などが主催する「リノベーションスクール
」が開かれた。全国各地から建築業界や自治体、まちづくり団体の関係者ら約100人が4日
間の日程で参加した。
受講生は1級建築士など専門家による講義を受け、地域の空き物件を見学して、グループご
とに改修計画や収支見通しを立案。まちづくり会社「北九州家守舎やもりしゃ」(北九州市)
が、オーナーとの交渉やテナント探しを担って実現を図る。
スクールは2011年度以降、年2回開催。これまでに35都府県から410人の受講生が
集まり、11物件を改修、13物件が計画中だ。今年6月には同銀天街の空きビルで商業施設
「ビッコロ三番街」がオープンし、手作り雑貨店などが入った空間に生まれ変わった。老朽化
した木造家屋はカフェ兼レンタルスペースになり、起業家向けにフロアを分け合う「シェアオ
フィス」として再生したビルもある。
北九州市の担当者は「各地の受講生が知恵を出し合うことで、新たな発想が生まれやすくな
る。人材育成と空き物件の改修が両輪で進む」と利点を語る。
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21 東邦ガス、マンション向け燃料電池を投入 2014/9/22 日経産業新聞
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東邦ガスは都市ガスを使う家庭用燃料電池「エネファーム」のマンション向け製品を10月1日
に発売する。これまで同社のエネファームは一戸建て住宅用に限られていた。新築マンション
が対象の製品でマンションの開発業者に売り込む。
玄関脇にある水道管やガス管などを収納する「パイプシャフト」と呼ばれる空間に設置する
。性能は一戸建て向けと同じで、マンション向けに気密性や耐震性を高めた。
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22 コスモスイニシア、新築戸建て向けサービス拡充 購入10年、5回無償点検 2014/9/2
2 日経産業新聞
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マンションデベロッパーのコスモスイニシアは新築戸建て住宅の購入者向けのサービスを拡
充する。定期的な点検に加え、風呂などの住宅設備の修理や日常的な問題について対応するサ
ービスなどを拡充する。入居後のサポートを強化し、将来のリフォームや中古住宅取引へつな
げる。まずは10月に発売する分譲地で提供を開始、今後販売する物件でも提供する。
まず千葉市で分譲する「コスモアベニュー稲毛小仲台」で導入。購入後10年間、無償で5回点
検するほか、問題が見つかったときには無償で補修する。
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23 日本ペイント、アジア学生集めコンペ 建築・インテリアデザイン 2014/9/18 日経
産業新聞
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日本ペイントはアジアの学生を集めた建築・インテリアデザインのコンペを2015年3月に開催
する。「コミュニティ・住空間の再構築」をテーマに日本を含む中国やマレーシアなど9カ国の
大学生からアイデアを募集し、各国の優勝者を大阪に集めて建築家とディスカッションする。
将来のデザイナー育成を通して塗料の認知度を高める。
中国など8カ国では建築・インテリアデザインの両方を、日本では建築のアイデアを募集。建
築を学ぶ大学3年以上の学生が対象で、自国の4万平方メートル程度の土地に理想のコミュニテ
ィーを考え、建物や空間の配置などをデザインしてもらう。優勝者には賞金30万円と、コンペ
参加資格および渡航費用が贈られる。締め切りは10月3日となる。