住宅関連新聞記事ダイジェスト No.517 2014/1/23~2014/1/29
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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.517 2014/1/23~2014/1/29
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【日本経済新聞】
1 フラット35など、繰り上げ返済のネット申請可能に
2 2013年近畿マンション発売、6.1%増
【朝日新聞】
3 日本橋再生計画、第2ステージへ 産業創造などを推進
4 HOME’S売買で新サービス 提案型の物件広告 ネクスト
5 マンション価格指数 10カ月連続でプラス 国交省調査
6 Aグレードビル賃料、7四半期連続「上昇加速」JLL・第4四半期
7 国土交通審議官に佐々木氏、土地・建設産業局長には毛利氏
8 12月・首都圏賃貸成約数 神奈川で大幅減続く アットホーム
9 「晴れ」最多で全国的に上昇基調 13年12月の中古マンション価格天気図 東京カンテイ
10 ローン返済のネットサービス拡充へ 住宅金融支援機構
11 派遣や契約社員でも利用可能な住宅ローン 東京スター銀行
12 省エネ大賞で大和ハウス工業が経済産業大臣賞
13 需要旺盛で首都圏物流施設の空室率低下 CBRE13年第4四半期調査
14 28問以上正解で合格 賃貸不動産経営管理士試験
【読売新聞】
15 液状化対策で地下水位低下工法の実証実験…千葉・我孫子
16 校舎入札が3度不成立、安藤忠雄さん設計
17 米住宅市場好調、7年9か月ぶりの高い伸び
18 廃校跡に災害対応住宅、ヘリポートや備蓄倉庫も
19 「ちちぶ空き家」成約2.5倍、都内在住者の購入急増
20 住宅ローン、特約幅広く…がん・脳卒中で残高ゼロ
21 空き家条例、各地で検討…島根
22 13年の首都圏マンション販売、5万6400戸
【日経産業新聞】
23 大京、マンション管理の2子会社を統合 サービス向上狙う
24 コクヨファニチャー、木質ボード開発 天然の風合いで強度高く
25 長谷工、マンション向け新工法 排水管、交換安く
26 住友スリーエム、花粉やPM2.5の侵入を防ぐマンション用フィルター
27 YKKAP、樹脂サッシ窓の断熱性を45%向上
28 ミサワ系、マンション向けリフォーム拡充聞
29 積水ハウス、都市部で賃貸併用住宅 相続税対策に照準
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1 フラット35など、繰り上げ返済のネット申請可能に 2014/1/24 日本経済新聞
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住宅金融支援機構は24日、長期固定金利型の住宅ローン「フラット35」などの繰り上げ返済
をインターネット上で申請できる新サービスを始めると発表した。顧客向け専用サイトで7月か
ら始める。10万円から繰り上げ返済が可能で、手数料は無料。申し込みから最短1カ月で利用者
の口座から引き落とされる。
機構の前身である旧住宅金融公庫時代の融資の繰り上げ返済もネット上で可能になる。昨年
末時点の債権数はフラット35が約50万件で旧公庫の融資が約150万件。これまでは金融機関の窓
口で申請する必要があった上、返済額も100万円からと大きかった。
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2 2013年近畿マンション発売、6.1%増 2014/1/23 日本経済新聞
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不動産経済研究所(東京・新宿)が22日発表した2013年のマンション市場動向調査によると
、近畿2府4県の発売戸数は12年比6.1%増の2万4684戸だった。今年4月の8%への消費税率引き
上げに伴う駆け込み購入を見据え、不動産会社が供給を増やした。
月間の平均契約率は79.6%と12年に比べ2.7ポイント上昇した。前回の消費増税前の96年の81
.3%に迫る高い水準になった。
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3 日本橋再生計画、第2ステージへ 産業創造などを推進 三井不 2014/1/29 朝日新聞
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三井不動産の菰田正信社長は1月29日、室町東地区開発計画が一部を残して竣工するのに合わ
せて都内で記者会見し、2014年度から取り組む「日本橋再生計画第2ステージ」の街づくりにつ
いての考え方を明らかにした。
04年度から13年度までの第1ステージは「街のブランド化に向けたプロジェクト推進」の時期
だったのに対し、第2ステージは「個別プロジェクトから街づくりへ」と展開。「点から線、線
から面への拡大する」時期と位置付け、今後、日本橋室町三丁目から八重洲二丁目中地区まで
、日本橋・八重洲地区で新たに8カ所での再開発プロジェクトを計画していることを公表した。
街づくりのコンセプトとして、(1)人類が直面する課題の解決に挑戦する街、(2)人が主役、(
3)複合プレミアムタウンマネジメントにより成長し続ける街――を目指し、都心型スマートシ
ティのモデル事業として「日本橋スマートシティ」を位置付けている。地元や行政と共に取り
組んでいる日本橋の街づくりのコンセプトは「残しながら、蘇らせながら、創っていく」。今
回、第2ステージを構成する4つのキーワードとして、産業創造(経済活力)、界隈創生(魅力空間
)、地域共生(共生社会)、水都再生(基盤整備)――を掲げた。
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4 HOME’S売買で新サービス 提案型の物件広告 ネクスト 2014/1/29 朝日新聞
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不動産ポータルサイト「HOME’S」を運営するネクスト(東京都港区)はこのほど、自社の取り
扱う物件を、より確度の高い消費者に訴求できる提案型の広告サービスを始めた。
名称は「売買物件提案サービス」。仲介業者が提案したい物件を選択すると、エリアや物件
種別、価格帯、広さなどの希望条件が合致する消費者をコンピュータが自動で抽出する。更に
、メールアドレスや属性情報の登録の有無といった条件で絞り込む。ターゲットの消費者がHOM
E’Sにアクセスした際、「おすすめ物件」として画面上に表示する仕組みだ。
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5 マンション価格指数 10カ月連続でプラス 国交省調査 2014/1/29 朝日新聞
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国土交通省は1月29日、2013年10月の不動産価格指数(住宅)を発表した。
全国の住宅総合指数は、08年度平均を100として、10月は89.4(対前年同月比2.1%減)となった
。更地・建物付土地は86.2(同3.2%減)、マンションは108.2(同2.7%増)となり、マンション指数
は13 年1月分から10カ月連続のプラスとなった。
なお、今月から速報については、不動産取引がなされてから3カ月後の公表に改善された(従
来は5カ月後)。
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6 Aグレードビル賃料、7四半期連続「上昇加速」JLL・第4四半期 2014/1/28 朝日新聞
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ジョーンズラングラサールがまとめた「プロパティクロック(不動産時計)2013年第4四半期」
によると、東京のAグレードオフィスの賃料は、7四半期連続で「上昇加速」を維持したことが
分かった。今後も緩やかながら着実に回復する見通しという。
「不動産時計」は、世界の主要都市の賃料動向を時計に見立てて分析したもの。賃料が概ね
「下落の加速」「下落の減速(底入れ)」「上昇の加速」「上昇の減退(頭打ち)」のサイクルで
変動することを前提とし、現在どこに位置するのかを表示する。
今回、東京以外で「上昇の加速」だった都市は、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、
シンガポール、上海。「上昇の減退」は前四半期同様モスクワとサンフランシスコ。「下落の
加速」の都市はなかった。「下落の減速」は、ソウル、パリ、北京、ワシントンDC、香港の5都
市となった。
Aグレードビルは、1990年以降に竣工した都心5区に立地する延べ床面積3万平方メートル以上
、基準階面積1000平方メートル以上のビル。
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7 国土交通審議官に佐々木氏、土地・建設産業局長には毛利氏 2014/1/28 朝日新聞
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国土交通省は1月28日付けで、佐々木基(ささき・もとい)土地・建設産業局長を国土交通審
議官に、毛利信二(もうり・しんじ)大臣官房総括審議官を後任の土地・建設産業局長に任命す
る幹部人事を発表した。なお、原田保夫(はらだ・やすお)国土交通審議官は出向し、復興庁事
務次官の任に当たる。
佐々木氏は1979年入省で、12年7月から現局長職。毛利氏は1981年入省で、13年8月から現官
房総括審議官職。
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8 12月・首都圏賃貸成約数 神奈川で大幅減続く アットホーム 2014/1/28 朝日新聞
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アットホーム(東京都大田区)はこのほど、同社不動産情報ネットワークにおける2013年12月
の首都圏居住用賃貸物件の動向をまとめた。
それによると、12月の成約数は前年同月比0.3%減の1万7143件で、16カ月ぶりの減少となった
9月調査以降、4カ月連続の減少となった。要因として、首都圏成約件数の4分の1を占める神奈
川県で大幅な減少(前年同月比13.1%減、成約数4551件)が続いていることが挙げられている。
一方、埼玉県は同22.4%増の1622件で31カ月連続の増加となるなど、地域による違いが鮮明に
出る結果となった。
東京23区は同3.4%増の8000件、東京都下は同0.3%増の1499件、千葉県は同5.4%増の1471件と
なった。
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9 「晴れ」最多で全国的に上昇基調 13年12月の中古マンション価格天気図 東京カンテイ
2014/1/27 朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)がまとめた2013年12月の中古マンション価格天気図は、「晴れ
」(価格が上昇傾向にある)、「薄日」(価格がやや上昇傾向にある)、「曇り」(価格が足踏み傾
向にある)、「小雨」(価格がやや下落傾向にある)、「雨」(価格が下落傾向にある)の5つの天
気模様のうち、「晴れ」が最多の14地域となった。「晴れ」が最も多い状況は2009年2月以来約
5年ぶりで、全国的な価格の上昇基調を表している。このほか「雨」は5→7地域に増加、「小雨
」は9→6地域に減少、「薄日」は13→11地域に減少、「曇り」は9地域で前月と同数だった。
また、天気が悪化した地域は7→5地域に減少。横ばいだった地域も31→34地域に増え、上昇
基調を裏付けている。一方、近畿圏の各府県はやや軟調な値動きとなった。
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10 ローン返済のネットサービス拡充へ 住宅金融支援機構 2014/1/27 朝日新聞
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住宅金融支援機構は7月から、同機構の住宅ローン返済中のエンドユーザー向けインターネッ
トサービス「住・My Note(すまいのーと)」について、サービス内容を拡充する。
「すまいのーと」は、インターネットで住宅ローンの借入金残高の照会や繰り上げ返済のシ
ミュレーションなどができるサービス。7月からは、金融機関へ足を運ぶことなくネット上で一
部繰り上げ返済の申し込みができるようになり、これまでは100万円以上だった金額についても
、10万円以上から可能とする。更に、繰り上げ返済手数料については無料とする。
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11 派遣や契約社員でも利用可能な住宅ローン 東京スター銀行 2014/1/24 朝日新聞
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東京スター銀行は1月24日、自営業や派遣社員、契約社員も利用できる住宅ローン「スターフ
ィット住宅ローン」の取り扱いを始めた。出産や子供の進学などで出費がかさむ時期には、一
時的に返済額を軽減できる。働き方やライフスタイルが多様化する中、柔軟に対応できる住宅
ローン商品として開発した。
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12 省エネ大賞で大和ハウス工業が経済産業大臣賞 2014/1/23 朝日新聞
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省エネルギーセンターはこのほど、「2013年度省エネ大賞」を発表し、「省エネ事例部門」
において大和ハウス工業が大賞となる経済産業大臣賞を受賞した。
次世代省エネ工場の商品化を図ったもので、「全社を挙げた省エネアプローチ手法と取り組
み内容は、他メーカーの模範となる」と評価された。
その他の経済産業大臣賞受賞企業は、TOTO、日本コカ・コーラ、リンナイ、マツダ、福島工
業、三菱重工業の6社だった。
省エネ大賞は、国内の企業・自治体・教育機関などを対象に、優れた省エネ推進の事例や省
エネ性に優れた製品及びビジネスモデルを表彰するもの。今回は146件の応募があった。
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13 需要旺盛で首都圏物流施設の空室率低下 CBRE13年第4四半期調査 2014/1/23 朝日
新聞
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CBREはこのほど、首都圏の物流施設市場動向(2013年第4四半期)をまとめた。それによると、
需要が旺盛で空室率が低下したことが分かった。調査対象は、延べ床面積1万坪以上のマルチテ
ナント型物流施設。
調査によると、2013年12月末時点の空室率は4.0%で前期よりも0.3ポイント低下した。今期竣
工した施設は、3PL会社が借りやすい低めの賃料設定の立地だったため、高い入居率で稼働を始
めた。更に前期に竣工した物件もテナント決定が進んだことも空室率低下に寄与した。年間の
需要面積は21万7000坪で、04年の統計開始以来の最高水準だった。
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14 28問以上正解で合格 賃貸不動産経営管理士試験 2014/1/23 朝日新聞
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賃貸不動産経営管理士協議会このほど、2013年11月に行った「賃貸不動産経営管理士試験」
の結果を発表した。
40問中28問正解で合格となり、合格率は85.8%となった。
3946人が受験し、3386人が合格した。
合格者の平均年齢は39.3歳。最年少合格者は20歳で、最高齢合格者は82歳だった。
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15 液状化対策で地下水位低下工法の実証実験…千葉・我孫子 2014/1/29 読売新聞
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千葉県我孫子市は28日、東日本大震災で液状化被害を受けた布佐東部地区での液状化対策
の方法を決めるため、地下水をくみ上げて地盤の水分を減らす「地下水位低下工法」の実証実
験を行うことを明らかにした。
同地区は震災で、1950年代に沼を埋め立てた場所など約12・5ヘクタールの範囲に液
状化被害が集中。家や店舗など243棟のうち119棟が全壊と判定された。
市はこれまで、同工法を同地区で用いると30センチ程度の地盤沈下が予測されるため、砂
やモルタルを地中に杭くい状に打ち込んで地盤の密度を上げる「締め固め」を有力な方法とし
て検討してきた。
しかし、他の被災自治体での地下水位低下工法の実験で地盤沈下量が予測を下回る結果が出
ていることから、締め固めよりも住民の費用負担が少ない同工法の可能性も探ることにした。
2月から準備を進め、3月には揚水試験を開始する。
実際の地盤改良工事で国の復興交付金を利用するには、地権者の3分の2以上の同意が必要
。市では「実験結果を踏まえ、事業実施の可否も含め、半年か1年かけて住民と話し合ってい
きたい」としている。
県内の被災地では、千葉市が地下水位低下工法の実証実験中で、浦安市では、宅地の周囲に
柱状のセメント系固化材を埋めて囲う「格子状地中壁工法」で住民の合意形成を進めている。
我孫子市はまた、同地区内に被災者向け市営住宅の建設を進めており、3月中の完成を目指
している。
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16 校舎入札が3度不成立、安藤忠雄さん設計 2014/1/29 読売新聞
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世界的な建築家、安藤忠雄さん(72)が設計を担当した福岡県みやこ町の伊良原小、中学
校の校舎建設工事で、参加業者の相次ぐ辞退などで入札が3度も不成立となり、予定している
来年4月の開校に完成が間に合わない恐れが出ている。
入札の不調は、東日本大震災の復興事業や消費増税を背景にした資材高騰などが原因で、全
国的な流れを受けた形だ。
県営伊良原ダムの建設に伴い移転させる伊良原小、中の校舎は、小中一体型として整備する
。地域のシンボルとし、山間部の振興に向けて人を呼び込める施設にしようと安藤さんにデザ
インを依頼した。
1回目の入札は昨年9月、10社による指名競争で実施したが、うち9社が辞退。翌10月
に行った15社による指名競争入札でも14社が辞退した。被災地での復興事業のあおりを受
け、業者が技術者を確保できないのが主な理由だったという。消費増税を見越した資材費の上
昇も要因となった。
こうした状況を受け、町は予定価格を約3500万円追加して8億655万円とし、一般競
争に変更して3度目の入札を計画。昨年12月に公告し、1社の参加申し込みがあったが、こ
の業者も「資材費などを積算した結果、予定価格に収まらない」として辞退を届け出た。この
ため28日に予定していた入札も中止された。
校舎建設の工期は1年2か月を予定しており、今回の入札が不成立だったことで、開校の日
程に影響が出る懸念も出てきた。町は再度の予算追加は考えておらず、「安藤さんに相談しな
がら、建築面積の縮小などを検討したい。開校予定日に完成が間に合うよう、可能性を探りた
い」としている。
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17 米住宅市場好調、7年9か月ぶりの高い伸び 2014/1/29 読売新聞
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【ニューヨーク=越前谷知子】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は
28日、米国の住宅価格の動きを示す「S&P ケース・シラー住宅価格指数」の2013年
11月分を発表した。
11月の主要20都市の住宅の値動きは、前年同月と比べて13・7%上昇した。06年2
月以来7年9か月ぶりの高い伸びで、米住宅市場の好調ぶりを示した。
都市別ではラスベガス(27・3%)、サンフランシスコ(23・2%)、ロサンゼルス(
21・6%)は20%台の高い伸びを示し、調査対象の20都市すべてで指数が上昇した。た
だ、前月と比べた指数は0・1%下落した。
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18 廃校跡に災害対応住宅、ヘリポートや備蓄倉庫も 2014/1/28 読売新聞
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大和ハウスが建設計画
公立学校の廃校跡地で、ヘリポートや医薬品の備蓄倉庫などを備えた「災害対応型」賃貸マ
ンションの建設計画が進んでいる。
廃校となる小・中学校は年々増え、跡地の利用法が決まらないケースも多く、注目を集めそ
うだ。大和ハウス工業が首都圏の一部自治体と協議を進めており、4月以降、大阪や神戸など
でも取り組みを進める。
建設するのは15階建て程度で、賃貸住宅が入る上・中層階には医薬品などを保管する小型
倉庫を設ける。自家発電設備を備え、非常用エレベーターは停電時でも使えるようにする。
低層階は、高齢者向け住宅や保育園といった公共性が高い施設を設け、災害時に医療活動の
拠点として使うなどの取り決めをする。
学校があった場所は、住民に親しまれ、周辺に工場がないなど、住環境として適しているケ
ースが多い。
近畿の政令市の財政担当者は「学校の跡地は、災害時の拠点にするなど公共性を持たせたい
。財政難で収益確保も必須で、着地点がなかなか見つからない」と頭を悩ませている。自治体
にとっては、災害対応型マンション用として土地を売却したり貸したりすれば、公共性を保ち
ながら収入増につながる利点がある。
文部科学省によると、全国の廃校跡地は2012年5月時点で4709か所に上る。大和ハ
ウスはこのうち、都市部を中心に約400か所で賃貸マンションの需要があるとみている。今
後3年間で10か所程度、約500億円の投資を見込んでいる。
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19 「ちちぶ空き家」成約2.5倍、都内在住者の購入急増 2014/1/28 読売新聞
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“田舎暮らし”を望む都市部の住民に、秩父地域(埼玉県)の空き家を紹介する「ちちぶ空
き家バンク」が2月で設立から3年を迎える。
成約件数は年々伸び、今年度は10件で昨年度の2・5倍。現在は約50件の物件が登録さ
れ、地域活性化に向けた動きが進んでいる。
空き家バンクは秩父市、横瀬、皆野、長瀞、小鹿野各町と、県宅地建物取引業協会秩父支部
などが連携し、売却を希望する所有者と購入希望者を仲介する。一般の不動産業者を通じた取
引と同様に規定の仲介手数料は必要だが、行政が関わる「安心感」が大きな売りだ。
当初は登録物件が少なかったこともあり、成約件数は11年度1件、12年度4件にとどま
ったが、今年度は横瀬町や秩父市の住宅をいずれも都内在住者が購入するなど急増した。都心
への通勤圏でありながら畑作業を楽しめるなど、利便性の良い“田舎暮らし”を満喫できるこ
とが魅力だという。今年度から秩父市など一部の自治体が、固定資産税の納税通知に空き家バ
ンクの案内を同封するなどしたことが奏功したとみられる。
一方で、課題もみえてきた。物件所有者の多くは売却を希望するが、購入希望者の中には、
人間関係や交通の便に不安を感じて「賃貸で移住した後に購入を検討」という人も珍しくない
。また、西武秩父駅から池袋駅まで特急利用で約80分という利便性の反面、東北地方などと
比べて物件価格が高めで、「安くて広い家」を求める希望者と条件が合わないケースもあると
いう。
ミスマッチを防ぐため、空き家バンクは、都内でセミナーを開いて移住者に普段の生活を語
ってもらったり、移住者同士が交流できる場を設けたりしている。「物件見学ツアー」では内
覧会に観光地なども組み込み、地域の実態や雰囲気を感じてもらえるように工夫した。
現在約6万7000人いる秩父市の人口は10年後に6万人を割り込むと推計されており、
空き家バンク事務局の亀井学さん(42)は「空き家をなるべく減らして移住者を増やし、地
域の活性化につながるようにしたい」と話す。
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20 住宅ローン、特約幅広く…がん・脳卒中で残高ゼロ 2014/1/27 読売新聞
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銀行の住宅ローンで、金利面など基本契約以外の特約サービスが登場している。
がんなどの病気になると残高がゼロになる、出産や進学で出費がかさんだ時は返済額を減ら
せる、などの内容だ。金利が上乗せされるケースもあるが、万一の場合は頼れる味方になりそ
うだ。
団信が条件
長引く低金利で、銀行のローン金利引き下げ競争も限界にきている。そこで、各行は特約サ
ービスなどで利用者を獲得したい考えだ。
通常、銀行住宅ローンを借り入れると、団体信用生命保険(団信)にも加入することになる
。利用者がローン返済中に死亡しても、保険会社が利用者に代わってローン残高を支払い、返
済が全額免除される。一家の大黒柱に突然の不幸があっても、返済は心配ないというわけだ。
別途、保険料を払う必要はない。
金利上乗せ
最近はこれに加え、死亡にまで至らなくても、がんなどの大病で働けなくなると、残高がゼ
ロになる特約が増えてきた。対象の病気は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の「3大疾病保障」
に、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎すいえんを加えた「8大疾病保障」だ
。こうした疾病保障は、多くの銀行が取り扱っている。
ただ、特約を利用すると、金利が上乗せされる。上乗せ分は特約内容によって変わるが、残
高がゼロになるサービスでは、0・3%程度上乗せされるケースが多い。3000万円を金利
0・775%(変動)、期間30年で借りた場合、特約で金利が0・3%上乗せされると、月
の返済額は4000円程度増える。
また、返済全額免除には、1年間程度は病気によって働けなくなるという条件をつけている
ところが多い。ただ、三井住友信託銀行やりそな銀行などは、初期でも医師にがんと診断され
れば残高がゼロとなる。ネット専業の住信SBIネット銀行は、就業不能を条件としているが
、特約を付けても金利を上乗せしない。
りそな銀行が第一生命保険と組んで2013年10月から始めた「団信革命」は、3大疾病
に加え、「恒久的に心臓ペースメーカーを装着」「直腸を切断し、人工肛門を付けた」「両耳
の聴力を完全に永久に失った」など、16の状態や要介護2以上の状態になっても残高がゼロ
になる。
出費増で一時的に減額
収入に合わせて
病気以外でも返済負担を減らせるサービスもある。
みずほ銀行が同8月から始めた「ライフステージ応援プラン」は、配偶者の産休や育児休業
で収入が減ったり、子供の大学進学で教育費が増えたりした際、一時的に返済額を減らすこと
ができる。
逆に共働きになり収入が増えた場合は返済額を増やせるなど、家族の生活の変化に柔軟に対
応できる。
特約サービスは、金利上乗せではなく借り入れ額と年齢などによって保険料を設定している
ところや、特約の途中解約に応じるところなど、銀行によって様々だ。自分に合ったものを検
討したい
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21 空き家条例、各地で検討…島根 2014/1/23 読売新聞
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バンク活用も残る危険家屋 管理責任明確化狙い
居住者の死亡や所有者の転居などに伴い、島根県内でも増え続けている空き家。
主にU・Iターン者の再利用で定住促進を図ろうと、ほとんどの自治体が登録制の「空き家
バンク」を設け、情報提供や紹介を行っている。成約に至るケースも多いが、一方で、未登録
物件の中には放置されて危険な状態の家屋が少なくない。苦情も相次いでおり、県内で3市町
しか定めていない適正管理のための条例づくりに、各地で検討が始まっている。
空き家バンクは、土地・家屋の所有者らが物件を登録し、希望者に紹介して有効活用するの
が狙い。家屋については、2006年度に設けた江津市で登録220件のうち99件が成約し
、07年度創設の出雲市は登録57件のうち46件で再利用が決まっている(ともに2012
年度末現在)。09年度から制度化した浜田市でもこれまでに、登録70件のうち64件が成
約済みだ。
江津市によると、市内の空き家総数は06、07両年度の調査で約1400軒。全住宅のお
よそ10軒に1軒の割合だった。バンク創設当初の登録数は20件ほどだったが、現在は成約
数とともにほぼ倍増したといい、「制度が浸透してきたようだ」とみる。
浜田市では、09~11年の調査で約1750軒の空き家があり、約半数が居住可能。登録
数は年々減り、古い物件が増えているが、改修費の3分の2(上限100万円)を今年度末ま
で補助する。松江市、邑南町と同様に罰則付きの管理条例を施行しており、「実際の空き家は
もっと多く、減ることはない。居住可能な空き家のバンク登録を促したい」としている。
条例制定は、倒壊や火災発生、害虫の温床になるなど周辺への悪影響を抑止するため、所有
者らの管理責任を明確化するのが狙い。江津市を含めほとんどの自治体が「検討中」とし、約
1000軒の空き家がある隠岐の島町、山間部の奥出雲町なども立法化に向けた国の動向を見
ながら対応する考えだ
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22 13年の首都圏マンション販売、5万6400戸 2014/1/23 読売新聞
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6年ぶり高水準
不動産経済研究所が22日発表した2013年の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマ
ンション発売戸数は、前年比23・8%増の5万6476戸と2年連続で増加した。
同研究所が当初予測した年間5万戸を上回り、2007年(6万1021戸)以来、6年ぶ
りの高水準だった。
景況感の改善が進んだことに加え、資材費や人件費の高騰で物件価格が今後上昇する懸念や
、金利の先高感から販売が伸びた。消費税率引き上げを前にした駆け込み需要も追い風となっ
た。これまでの最高は、00年の9万5635戸。地域別では、東京23区が46・1%増、
千葉県が24・2%増など、ほとんどの地域で大幅増。販売価格が1億円を超える物件の販売
が1504戸と前年からほぼ倍増した。1戸当たりの平均価格も8・6%増の4929万円と
3年ぶりに上昇した。
近畿圏(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)の発売戸数も6・1%増の2万4684
戸と、07年(3万219戸)以来の水準だった。
同研究所は14年も消費者の購買意欲は引き続き高いと見込む。
住友不動産が開発中の東京都中央区晴海の「ドゥ・トゥール キャナル&スパ」は、人気の
高い湾岸エリアの立地だ。今春の販売開始を控え、1月にオープンしたモデルルームでの事前
説明会には、既に700組が来場するなど順調な滑り出しをみせている。
妻と訪れた同区の男性会社員(30)は「会社の業績改善で景気回復を実感できたのが大き
い。消費増税は気になるが、欲しい物件が見つかればこの機会に購入したい」と前向きだ。
同研究所は「住宅ローン減税拡充など政府の支援措置もあり、14年は駆け込み需要の大き
な反動減はない」と分析しており、発売戸数も横ばいの5万6000戸と予測する。
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23 大京、マンション管理の2子会社を統合 サービス向上狙う 2014/1/29 日経産業新
聞
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大京は子会社でマンション管理を手がける大京アステージ(東京・渋谷)と、管理サービス
を提供する大京ライフ(同)を統合する。大京アステージが合併存続会社で4月1日から新体制
に移行する。管理組合へのサポートから管理員業務、清掃業務まで一体で提供し、より品質の
高いサービスの提供を目指す。
安定して収益を得られるマンション管理事業の強化の一環。大京アステージは昨年9月時点で
約41万戸を管理している。防災やコミュニティ作りなど住民が求めるサービスが多様化し、管
理組合や管理会社への関心が高まるなか、合併で顧客のニーズに応えられる体制を作る。
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24 コクヨファニチャー、木質ボード開発 天然の風合いで強度高く 2014/1/29 日経産
業新聞
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コクヨファニチャーは28日、天然木材の風合いを生かしながら表面の強度を高めた木質ボー
ドを開発したと発表した。スギ板の表面材をメラミン樹脂でコーティングし強度を高めて傷が
付きにくくした。3月に発売するカウンターの天板に採用するなど、オフィス家具での製品化を
進める。
新開発「モクメラボード」は東北産針葉樹を原料にした木質ボードを芯材に使い、表面は国
産スギ板を貼ってメラミン樹脂でコーティングする。
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25 長谷工、マンション向け新工法 排水管、交換安く 2014/1/28 日経産業新聞
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長谷工コーポレーションは老朽化したマンションの排水管を従来より5%低いコストで交換で
きる新工法を開発した。建物の構造体に埋まっている排水管の継ぎ手を油圧ジャッキで押し上
げて引き抜く。構造体のコンクリートスラブに穴を開ける作業がなくなり、工事の騒音や振動
も抑えられる。首都圏を中心にマンション管理組合に新工法を提案していく。
新工法はクボタと共同で開発した。排水管を切断した後、金属製の継ぎ手を冷却して直径を
縮め、油圧ジャッキで押し上げて引き抜く。さらに、クボタの開発した特殊な排水管と継ぎ手
を取り付ける。排水性能を20%向上させられるという。
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26 住友スリーエム、花粉やPM2.5の侵入を防ぐマンション用フィルター 2014/1/27
日経産業新聞
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住友スリーエムは空気中の花粉や微小粒子状物質「PM2.5」の室内への侵入を防ぐ給気口用
フィルターを27日に発売する。マンションに標準搭載されている角型の給気口に簡単に取り付
けられ、静電気を帯びた特殊なフィルターが細かな粒子を受け止める。
花粉シーズンを前に、マンション住まいの消費者に、給気口に取り付けておく予防習慣を提
案する。
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27 YKKAP、樹脂サッシ窓の断熱性を45%向上 2014/1/27 日経産業新聞
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YKKAPは世界最高水準の断熱性能を持つ樹脂サッシの窓を4月1日に発売する。3枚のガラ
スで構成。間にある空気層を熱伝導を抑えるアルゴンガスで満たした。東京など温暖な地域で
は、アルミサッシ複層ガラスの窓に比べ冷暖房費を3割減らせるという。住宅会社などに売り込
み、2016年度に20億円の売り上げを目指す。
新製品「APW430」は3枚のガラスの間に厚さ16ミリメートルの空気層を2つ設け、アルゴン
ガスを注入した。窓の断熱性を示す指標の熱貫流率は、同社の最上位製品に比べ45%向上させ
た。ドイツの環境基準を満たし、世界最高レベルという。
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28 ミサワ系、マンション向けリフォーム拡充 2014/1/24 日経産業新聞
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ミサワホームグループのリフォーム会社ミサワホームイング(東京・杉並、渡辺一広社長)
は定額制のマンション向けリフォーム商品「Marm(マルム)」のプランを増やした。内装
材や水回りなどの住宅設備によって価格を3段階に分け、顧客の要望を受けやすくした。リフォ
ーム需要が高まるなか、分かりやすい価格帯にして顧客を取り込む。
これまで1種類だった商品を拡充する。1平方メートルあたりの価格の目安は9万3450円、10万
4790円、14万1750円の3つに設定。内装を全て取り換えるリフォームの場合の選択肢が増える。
マルムに使用する床材や設備を使って室内を再現する「マンションリフォームプラザ」をJ
R中央線三鷹駅前に開業。顧客が使い勝手を確認したり、ミサワホームイングの社員の研修に
使ったりする。
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29 積水ハウス、都市部で賃貸併用住宅 相続税対策に照準 2014/1/23 日経産業新聞
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積水ハウスは自宅と賃貸住宅、店舗などを1棟にまとめた4階建て住宅を24日に発売する。201
5年1月の相続増税の対策として、賃貸住宅の経営を考える人が都市部で増えていることに対応
する。
新商品「BEREO PLUS(ベレオ プラス)」は、価格が3.3平方メートルあたり70万
円から。年240棟の販売を目指す。