住宅関連新聞記事ダイジェスト No.487 2013/6/13~2013/6/19
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【日本経済新聞】
1 世田谷区、放送大学跡地に認可保育所整備
2 みなとみらいに新商業施設 21日開業、果樹園も
3 老朽化ビル建て替え・改修、資金集めやすく 関連の改正法成立
【朝日新聞】
4 東京23区のビル賃料、2期連続上昇
5 UR、カスタマイズできる賃貸
6 UR、高齢居住者へのサービス提供などで検討会 賃貸物件で
7 保険法人の住宅保証機構、新社長に那珂氏
8 中古流通促進へ情報整備 一元化システム基本構想策定でWT 国交省
9 インスペクション指針を策定、普及促進図る 国交省
10 近畿圏・5月のマンション供給は1989戸 契約率は8割超え
11 新築戸建て取得者、4分の1が太陽光発電導入 住金機構調べ
12 改正・不特法、参院可決で成立
13 渋谷駅周辺再開発、3事業の都市計画決定
14 首都圏マンション供給、5月は前年比5割増
15 13年度管理業務主任者試験、12月1日に実施
16 12年度の苦情相談、「管理組合関係」比率増す マン管協会調べ聞
17 政府、成長戦略を閣議決定 不動協「実効性高い内容に」
18 人生設計ある夫婦、「ない」よりも貯金額1.6倍 アットホーム調べ
19 東京カンテイ・5月分譲マンション賃料 「急騰」一服で安定基調
20 アベノミクスで景気押し上げ、42%の企業が実感 TDB調査
【読売新聞】
21 マンション発売49%増…5月首都圏
22 梅田スカイビルに緑の壁…安藤忠雄さん発案
23 住宅現金購入に給付金検討、消費増税に対応
24 近代建築改修に光明、京都市が独自安全基準
25 コレクティブ住宅、前橋に完成
【日経産業新聞】
26 大和ハウス、堺市のスマートタウンをまち開き 全棟ゼロエネルギー住宅
27 大建工業、和紙製畳表の品ぞろえ拡充 洋風部屋にも
28 首都圏マンション発売49%増 5月、景気回復期待で
29 自宅で逆浸透膜使い浄水 オルガノがレンタル
30 不動産価格「上がる」66%、5倍増 「今が買い時」最高58%
31 大成建設ハウジング、賃貸向け住宅ショールーム 相続増税などで関心高まる
32 パナソニック、「やわらかな光」実現したLED照明 反射板のカーブ工夫
33 埼玉・鶴ケ島市、EV充電器設置 最大10万円補助
34 NTTスマイル、太陽光の監視実質無料 導入に補助金
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1 世田谷区、放送大学跡地に認可保育所整備 2013/6/19 日本経済新聞
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東京都世田谷区は東急東横線学芸大学駅近くの国有地に認可保育所を整備する。区が借り受ける用地を社会福祉法人に貸し付ける。早ければ来年4月にも定員150人規模の保育所を開く。
敷地は学芸大学駅から北西に徒歩で約10分の東京学芸大学付属高校に隣接する放送大学跡地で、約6800平方メートルある。このうち約1500平方メートルを20年の定期借地で保育所に活用し、残りは公園とする計画だ。
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2 みなとみらいに新商業施設 21日開業、果樹園も 2013/6/18 日本経済新聞
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三菱地所は18日、横浜市のみなとみらい(MM)21地区で21日に開業する大型商業施設「マークイズみなとみらい」を報道陣に公開した。館内に果樹園や菜園などユニークな空間を備えるほか、休憩スペースを充実させるなど滞在型の施設を目指す。初年度に250億円の売り上げを計画する。
マークイズみなとみらいは地上6階・地下4階建てで、横浜美術館の向かいに立地する。店舗面積は4万3000平方メートル。小売店や外食など189店舗が入居する。約7割の店舗はMM21地区に初出店となる。
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3 老朽化ビル建て替え・改修、資金集めやすく 関連の改正法成立 2013/6/17 日本経済新聞
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老朽化したビルの更新を促すため、不動産証券化の新たな手法を導入する「改正不動産特定共同事業法」が17日の参院本会議で可決、成立した。今秋にも施行となる見通し。不動産会社などがビルの建て替えや改修に取り組む際、案件ごとに特別目的会社(SPC)をつくって投資家から資金を集めることが可能になる。民間資金を集めやすくなり、不動産の老朽化対策が進みそうだ。
これまで投資家は、更新の対象となるビルの保有や管理を担う不動産会社に直接資金を投じる仕組みだった。この場合は投資家が不動産会社の倒産リスクも抱えることになる。新手法ではSPCを経由することで投資家のリスクが投資物件のみに限定され、資金を出しやすくなる。国土交通省は今後10年で5兆円の新規投資の創出を見込む。
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4 東京23区のビル賃料、2期連続上昇 2013/6/19 朝日新聞
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東京ビルヂング協会は6月19日、「ビル経営動向調査」(4月期)を発表した。それによると、東京23区のビル賃料水準は、前回調査(1月期)に続いて上昇していることが分かった。
坪当たりで上限が2万6357円(前回2万6257円)、下限が1万5316円(同1万5303円)で共に上昇した。
空室率は7.1%で横ばいだった。
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5 UR、カスタマイズできる賃貸 2013/6/19 朝日新聞
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都市再生機構(UR)は、新たな団地リノベーションの取り組みとして「カスタマイズUR」プロジェクトを始める。都内の3つの賃貸住宅を対象に、入居者が好みに合わせて壁紙をはったり、色を塗ったり、棚を取り付けたりできる壁をリビング・ダイニングに設ける。その部分については、退去時に原状回復する必要はない。
また、初心者が取り組みやすいように、無料相談窓口や、カスタマイズ商品の販売・工事サービス(有償)などのサポートも用意した。
今回のプロジェクトでは、建築設計やリノベーションの実績を持つ、オープン・エーと連携し、商品企画や顧客サポートの実施、「東京R不動産」サイトを中心としたプロモーションを展開する。
対象団地は、「晴海アイランドトリトンスクエアアーバンタワー」(中央区晴海)と「フレール西経堂」(世田谷区船橋)、「品川八潮パークタウン潮路南第一ハイツ」(品川区八潮)。
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6 UR、高齢居住者へのサービス提供などで検討会 賃貸物件で 2013/6/19 朝日新聞
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都市再生機構(UR都市機構)は6月20日、「超高齢社会における住まい・コミュニティのあり方検討会」を開催する。UR賃貸住宅で、高齢者がいつまでも安心して住み続けられる住まい環境づくりの方向性を話し合うものだ。7月下旬には、検討会としての「提言」を公表する。
検討内容は、「UR賃貸住宅を活用した自立型の高齢者向け住宅改修のあり方」「UR賃貸住宅の居住者を対象とした高齢者向け支援サービスの提供のあり方」「終の棲家、地域福祉拠点としてのUR賃貸住宅のあり方」など。辻哲夫氏(東大高齢社会総合研究機構特任教授)を座長に、有識者、国土交通省・厚生労働省・UR担当者らが意見交換する。
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7 保険法人の住宅保証機構、新社長に那珂氏 2013/6/18 朝日新聞
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国土交通大臣指定住宅瑕疵担保責任保険法人として、住宅専門の保険商品を提供する住宅保証機構(東京都港区)は6月17日に開いた取締役会で、代表取締役社長に財団法人ベターリビング理事長の那珂正氏が就任する人事を決めた。就任は17日付。
那珂氏は1945年生まれ、68歳。68年に建設省入省。同省住宅局市街地建築課長、住宅局長などを歴任。04年からベターリビング理事長。なお、ベターリビング理事長は継続する。
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8 中古流通促進へ情報整備 一元化システム基本構想策定でWT 国交省 2013/6/18 朝日新聞
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国土交通省は中古流通活性化に向けて、住宅の性能や品質、価格など、市場に分散する中古住宅取引に必要な不動産情報の一元化システム構築に向けた議論を加速させる。6月中にも、学識経験者のほか、不動産協会や流通4団体(全国宅地建物取引業協会連合会、不動産流通経営協会、全日本不動産協会、全国住宅産業協会)、マンション管理業協会に所属する委員などからなるワーキングチームを発足させ、住宅流通時に必要な情報や、その所在の整理などを進める。8月末までに、情報一元化システムの基本構想をまとめ、それを元に、2014年度予算要求を行う方針。14年度のシステム設計着手や、15年度以降を目指している運用開始につなげたい考えだ。
流通市場活性化に向けては、国交省に設置された有識者会議(不動産流通市場活性化フォーラム)が12年6月にまとめた提言で、「消費者にとって必要な情報の整備・提供」が柱の1つとして掲げられた。これを受けた、国交省研究会(不動産流通市場における情報整備のあり方研究会)が12年9月にまとめた中間とりまとめでは、「住宅購入希望者は中古購入に際して、価格の妥当性に関する情報や瑕疵の有無などの情報を求めているが、情報の整備・提供が不十分」や「仲介に当たり事業者が収集すべき情報が分散している」といった現状の課題が指摘されている。こうしたことから、今回のワーキングチームでは実務者の意見などを聞きながら、流通促進の観点で収集・提供が必要となる情報項目の整理や各種情報の一元的な集約の可能性や方法の確認などを進め、情報ストックの一元化システムの基本構想策定を目指す。
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9 インスペクション指針を策定、普及促進図る 国交省 2013/6/18 朝日新聞
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国土交通省はこのほど、住宅購入検討者が中古住宅の取引時点の物件状態・品質を把握できることを目的に、検査者の技術的能力の確保や検査の項目・方法などのあり方をまとめた「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を公表した。
同ガイドラインでは、現況検査の内容について、「基礎、外壁などの住宅の部位ごとに生じているひび割れ、欠損といった劣化事象および不具合事象の状況を、目視を中心とした非破壊調査により把握すること」とし、電磁波レーダーなどを用いた鉄筋探査やファイバースコープカメラなどの機器を用いた検査については、「一定の追加費用負担が生じることから、追加的に検査実施することが考えられる」とした。
検査者については、住宅建築や劣化に関する知識、検査方法や判定に関する知識・経験を求めたほか、「講習などの受講により必要な知識・経験などを補う事が必要だと考える」と要求した。
同ガイドラインの位置付けについて、「使用を強制するものではなく、個別業務の内容については、契約内容として決定されるべきもの」としつつ、「事業者による適正な業務実施を通じて、既存(中古)住宅インスペクションに対する消費者などの信頼の確保と円滑な普及を図ることが目的」となっている。
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10 近畿圏・5月のマンション供給は1989戸 契約率は8割超え 2013/6/18 朝日新聞
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不動産経済研究所の調査によると、近畿圏で5月に発売されたマンションは1989戸だった。前年同月比3.4%減。契約率は82.3%で、前月から2.5ポイント上昇。好調ラインの70%は15カ月連続で上回った。
1戸当たりの価格は3534万円、前年同月比2.7%上昇した。1平方メートル当たりの単価は52.1万円で、同7.4%上昇だった。
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11 新築戸建て取得者、4分の1が太陽光発電導入 住金機構調べ 2013/6/17 朝日新聞
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住宅金融支援機構が行った「2012年度 住宅取得に係る消費実態調査」の結果がまとまった。これによると、住宅を建築あるいは購入後、概ね1年位内に購入した耐久消費財の平均的な金額は戸建て(新築)で155.1万円、建売住宅で86万円、中古住宅で45.5万円だった。
品目別に購入世帯比率を見ると、最も購入された品目は「カーテン」、以下、「照明器具」「ルームエアコン」「じゅうたん・カーペット」「テレビ」などと続いている。
また、太陽光発電システムの購入世帯比率が10.5%となり、前年度の6.8%から増大した。特に戸建て(新築)では、23.3%と約4分の1となった。
同調査は、11年11月から12年4月までに住宅を取得した世帯のうち、住宅金融支援機構が合計1430件をインターネット調査により抽出し、調査対象としたもの。
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12 改正・不特法、参院可決で成立 2013/6/17 朝日新聞
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「不動産特定共同事業法(不特法)の一部を改正する法律案」が6月17日、参議院本会議で可決された。既に衆議院は通過しており、公布後6カ月以内に施行される。
投資家からの出資をもとに実物不動産の取引を行い、その収益を投資家に分配する「不動産特定共同事業」について、今回の改正により倒産隔離型の事業スキームを可能とした。投資家にとっては、ディベロッパーなどの他事業による倒産リスクを回避できるメリットが生まれる。国土交通省では、「法改正により、10年間で約8兆円の生産波及効果、約44万人の雇用誘発効果が見込まれる」と試算している。
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13 渋谷駅周辺再開発、3事業の都市計画決定 2013/6/17 朝日新聞
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東京急行電鉄など5社(再開発準備組合含む)は6月17日、渋谷駅周辺の3つの再開発計画が、東京都から都市計画決定されたと発表した。
今年1月に都市再生特別措置法に基づく都市再生特別地区の都市計画提案を行った「駅街区開発計画」「道玄坂街区開発計画」「渋谷駅南街区プロジェクト(渋谷3丁目21地区)」の3事業。今後、計画を具現化していき、「渋谷駅南街区」は2017年度、「道玄坂街区」は18年度に開業する予定。その後、鉄道改良事業と一体的に行う「駅街区」は、20年に東棟、27年に中央・西棟が開業する予定となっている。
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14 首都圏マンション供給、5月は前年比5割増 2013/6/17 朝日新聞
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不動産経済研究所の調査によると、5月に首都圏で発売された新築マンションは4967戸だった。前年同月比49.2%増。契約率は78.1%で、好調ラインの70%を4カ月連続で上回った。同研究所では、「武蔵小杉のタワー物件など、注目の大型物件の供給があった。売れ行きも好調に推移している」と説明。その背景については、「金利の先高感が購入を後押しするきっかけになっているのではないか」と話している。
1戸当たりの価格は4895万円で、前年同月比4.2%上昇した。1平方メートル当たりの単価は69.3万円(同0.1%上昇)だった。
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15 13年度管理業務主任者試験、12月1日に実施 2013/6/14 朝日新聞
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マンション管理業協会は6月14日、2013(平成25)年度の管理業務主任者試験について、12月1日に行うと発表した。
受験申し込みは、9月2日から10月1日まで。申し込み案内書の配布は8月1日から行う。試験時間は、例年通り午後1時から3時(一部免除者は午後1時10分から3時)まで。受験手数料は8900円。
合格発表は、14年1月17日。詳細は、同協会のホームページ(http://www.kanrikyo.or.jp)まで。
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16 12年度の苦情相談、「管理組合関係」比率増す マン管協会調べ 2013/6/14 朝日新聞
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マンション管理業協会(東京都港区、山根弘美理事長)はこのほど、2012年度の苦情相談受付状況をまとめた。全体の件数が減少した中、管理組合関係の相談の比率が伸びている。
相談件数は6085件で、前年比4.0%減少。内容は、管理組合関係が55.5%で最多を占めた。このほか、法令関係(23.0%)と管理会社関係(14.5%)は前年とほぼ同じ比率だった。
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17 政府、成長戦略を閣議決定 不動協「実効性高い内容に」 2013/6/14 朝日新聞
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政府は6月14日、「民間の力を最大限引き出すこと」を主眼とした日本経済活性化策である「成長戦略」を閣議決定した。
2013年度から15年度までの当面3年間の中短期工程表では、「国家戦略特区」について、今夏をメドにワーキンググループにおける枠組み検討を終え、秋から年末にかけて対象地域やプロジェクトを選定するとした。その後は特区担当大臣のもと、統合推進本部なども立ち上げ推進していく。法案の検討・提出も行う方針だ。
先週、「アクションプラン」を策定し、抜本改革していく方針を示したPPP/PFI事業については、今後10年間でこれまでの約3倍となる12兆円の事業推進に向け、同プランに基づく施策を着実に実施していく、とした。国管理空港などにおける民間事業者への運営委託手法について13年度末までに検討を終え、14年度には仙台空港における運営事業者を公募・選定する予定だ。また、空中権を活用した都市と高速道路の一体的な再生については、14年初から具体的検討に入る。
不動産協会(不動協)の木村惠司理事長(三菱地所会長)は、「大胆な規制改革などを実行するための突破口として国家戦略特区の実現や、PPP/PFIの活用拡大がうたわれている。制度の具体化にあたっては、実効性の高い内容となるようお願いしたい。当協会としても、魅力的なまちづくりや良質な住宅の供給などを通じ、成長戦略の実現に向け最大限努力する」とコメントしている。
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18 人生設計ある夫婦、「ない」よりも貯金額1.6倍 アットホーム調べ 2013/6/13 朝日新聞
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不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)が、首都圏に住む(非持家)結婚3年未満の20~30代の男女600人を対象に実施した調査「新婚夫婦の人生設計とお金事情」によると、世帯の平均貯金額は995万円で、「人生設計を立てている」夫婦の場合は平均1186万円、「立てていない」夫婦は平均727万円となり、両者で459万円の差(約1.6倍)が出た(有効回答427人)。同社では、「人生設計について話し合っている夫婦は、貯金計画もしっかりしていることがうかがえる」としたうえで、住宅購入の話し合いは人生設計のきっかけになるといった回答割合が77.3%に上ったことから、「住宅という大きな買い物は、二人の人生を考えるうえで重要なポイントになると考えているのだろう」としている。
なお、将来の住宅購入希望については、「ある」が61.2%、「ない」が13.0%、「分からない」が25.8%だった。
同調査は5月10日~14日に実施したもの。調査対象者の属性は以下の通り。
◎年代・性別=20代男性8.5%、30代男性41.5%、20代女性16.7%、30代女性33.3%/◎年収=世帯平均720万円、男性平均533万円、女性平均187万円/◎子供=あり36.0%、なし64.0%/◎居住地域=東京都44.5%、神奈川県23.2%、埼玉県16.2%、千葉県16.2%
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19 東京カンテイ・5月分譲マンション賃料 「急騰」一服で安定基調 2013/6/13 朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)がまとめた5月の分譲マンション賃料(分譲マンションの月額募集賃料を集計・算出し1平方メートル換算で表記)によると、3大都市圏の賃料水準は、築浅事例の増加による急騰が一服し安定推移に移行している。
首都圏(2530円、前月比0.1%上昇)はほぼ横ばい。東京都(2979円、前月とほぼ同値)も同様の傾向を示した。近畿圏(1805円、同0.5%下落)は前月に引き続き1800円台を維持したが、額面でやや下落したのは、賃料水準の高い大阪府(1901円、同0.2%上昇)の事例数割合が縮小したためとみられる。中部圏(1555円、同1.0%下落)も昨年末以降、高い賃料水準を維持している。
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20 アベノミクスで景気押し上げ、42%の企業が実感 TDB調査 2013/6/13 朝日新聞
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帝国データバンク(TDB)の調査によると、企業の42.3%が「アベノミクス」による国内景気の押し上げを実感していることが分かった。ただ、現状では大企業や恩恵を受けやすい業界が中心となっており、「中小企業や地方経済にも配慮したきめ細かい政策の実施が望まれる」と同社では答えている。
企業規模別に見ると、47.6%の大企業が景気の押し上げを実感しているのに対し、中小企業は40.7%、更に小規模企業は39.3%にとどまった。一方、「押し上げを感じていない」と答えた34.3%のうち、大企業は25.5%だったのに対して、中小企業は36.9%、小規模企業は39.2%となった。規模の小さい企業になるほど、アベノミクスによる景気浮揚効果を感じていないことが分かった。
なお、業界別では「不動産」で押し上げを感じている割合が53.7%で最も高く、次いで「サービス」(50.0%)、「建設」(49.0%)、「金融」(47.2%)の順となった。
同調査は5月21日~31日まで、全国2万2910社を対象に実施したもの。有効回答企業数は1万145社だった。
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21 マンション発売49%増…5月首都圏 2013/6/18 読売新聞
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6年ぶり高水準
不動産経済研究所が17日発表した5月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンション発売戸数は、前年同月比49・2%増の4967戸と2か月ぶりに増加した。
5月としては2007年(5343戸)以来、6年ぶりの高水準だった。都内の販売が好調だったほか、埼玉、神奈川を中心に戸数が多い大型物件の発売が相次いだためだ。
地域別では、23区以外の都内が前年同月比147・9%増の543戸と最も伸びたほか、23区が同44・7%増の2164戸、埼玉県同69・2%増など千葉県を除く全地域が増加した。
また、発売した月に売れた物件の割合を示す契約率は同2・5ポイント上昇の78・1%と、好不調の目安とされる70%を上回った。同研究所は、「住宅ローン金利上昇への不安に加え、地価や鋼材価格の高騰でマンション価格が上昇するとの懸念から、なるべく早く買いたいと考える消費者が多い」と分析している。
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22 梅田スカイビルに緑の壁…安藤忠雄さん発案 2013/6/18 読売新聞
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積水ハウスは17日、本社のある梅田スカイビルなど高層ビルが立ち並ぶ「新梅田シティ」(大阪市北区)に高さ9メートル、長さ78メートルの緑の壁を作る計画を発表した。
建築家の安藤忠雄さん(71)の発案で、「希望の壁」と名付ける。約50種類の草木を植えて四季折々の花を咲かせ、大阪の新たな名所にしたいとしている。
壁は鉄製の骨組みで、両面にプランターを計900個並べ、ステンレス製のネットに草木を絡ませて緑で覆う。春にはツツジやフジ、冬にはサザンカやツバキなどが楽しめるという。総工費は約4億円で、9月末に完成する予定だ。4月に開業した「うめきた・グランフロント大阪」の西側で、新梅田シティ内にある約8000平方メートルの「新・里山」と緑でつなげる。
安藤さんは「世界に向けて大阪の美しさを発信できる」と述べ、積水ハウスの和田勇会長兼最高経営責任者(CEO)も「グランフロントとの相乗効果が期待できる」と語った。
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23 住宅現金購入に給付金検討、消費増税に対応 2013/6/17 読売新聞
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政府・自民党は、2014年4月からの消費税率引き上げに合わせ、住宅ローンを活用せず、現金で住宅を買った人にも給付金を支給する方針を固めた。
給付の対象者は、退職金で住宅を買った中高年層などに絞ることで「富裕層優遇」とならないようにする。
6月中には給付対象者の年収や具体的な給付額などの制限を詰める。
政府は消費税引き上げに伴って、住宅ローン減税を拡充することを決めている。住宅ローンを使って住宅を購入した場合の給付金は「年収600万円以下」の人が対象となる見通しで、支給額は数十万円程度となる方向だ。
一方、住宅購入者の約2割はローンを組まずに現金で住宅を購入している。中高年が退職金を元手に新築住宅を購入するケースのほか、戸建て自宅を売却してマンションに買い替える例も増えている。今回の措置は、現金で住宅を新築したり、買い替えたりする人にも給付対象を広げ、消費増税が住宅市況を冷え込ませないようにする狙いがある。
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24 近代建築改修に光明、京都市が独自安全基準 2013/6/14 読売新聞
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京都市は、文化的価値の高いレンガやコンクリート造りの近代建築物を改修する際、市独自の基準に基づいて安全対策を施せば、建築基準法(建基法)の適用を免除する方針を固めた。
全国初の制度で、市内の対象建築物は少なくとも360棟に上るという。9月市議会に条例改正案を提案する。
市内には、1950年の建基法施行前に造られたおもむきのある建物が多く残る。だが、改修の際は建基法の基準に沿って新たに排煙設備を設けたり、天井や壁を不燃性の素材に交換したりしなければならず、魅力や風情が損なわれる原因になっていた。所有者が改修をあきらめるケースもあったという。
一方、市は昨年4月、京町家の改修に関し、一定の条件を満たせば建基法の適用を除外する条例を施行しており、今回、条例を改正してレンガ・コンクリート造りの建築物も加えることにした。国や府、市の登録有形文化財かそれに準じる建築物などが対象で、南座(東山区、建築1929年)や弥栄会館(同、36年)、市役所本庁舎(中京区、27年)などが含まれる。
市は、▽スプリンクラーの設置▽防炎用カーペットの敷設▽建物内は火気厳禁――などの独自の基準を策定。建築物の所有者に、これを盛り込んだ「保存活用計画」を提出してもらい、審査を通過すれば、建基法の基準を満たしていなくても改修を認めるという。
市の担当者は「今も市民に活用され続けている『生きた文化財』を次代に継承するため、活用しやすい制度づくりを目指したい」と話している。
市は新制度について、30日まで市民意見を公募中。問い合わせは、市建築指導課(075・222・3620)
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25 コレクティブ住宅、前橋に完成 2013/6/13 読売新聞
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戸別住居のほかに調理場などの共有スペースを持つ群馬県内初の「コレクティブハウス」を備えた多機能住宅「元総社公社賃貸住宅」(前橋市元総社町)が完成し、12日に落成式が行われた=写真=。
多機能住宅は県住宅供給公社が建設した。鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積約4485平方メートルで、1階は12世帯が入居できるコレクティブハウスに加え、デイサービス施設と保育園が入居した。2、3階は60世帯が入居可能な24時間見守りサービス付き高齢者住宅となっている。
コレクティブハウスには5世帯の申し込みがあり、うち4世帯が既に入居。高齢者住宅は15世帯の申し込みがあるという。
落成式では、関係者や保育園児2人がくす玉を割った。学生時代に街づくりを学んだことをきっかけにコレクティブハウスへの入居を決めた会社員戸丸幸子さん(37)は「安心感もあり、みんなで盛り上がれるので楽しく暮らしています」と話していた。
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26 大和ハウス、堺市のスマートタウンをまち開き 全棟ゼロエネルギー住宅 2013/6/19 日経産業新聞
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大和ハウス工業は、堺市で開発中の全棟ゼロエネルギー住宅で構成するスマートタウン(全65区画)をこのほど、まち開きした。「スマ・エコタウン晴美台」の名称で、小学校跡地の1万6754平方メートルの土地を開発している。総事業費は25億円。すべてが建売住宅となり、平均価格は4400万円。全65区画が完成するのは今年12月を予定する。
ゼロエネルギー住宅は、太陽光発電などで創り出すエネルギーで、住宅の消費エネルギーを差し引きゼロにするのが特徴。全棟を同住宅で構成することで、街全体もゼロエネルギーの街をうたう。
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27 大建工業、和紙製畳表の品ぞろえ拡充 洋風部屋にも 2013/6/19 日経産業新聞
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大建工業はこのほど、和紙製の畳表「ダイケン健やかおもて」の品ぞろえを拡充した。新たに洋風の部屋にもコーディネートしやすい色など、8種類の色を加えた。住宅市場で、洋風なモダン和室やリビングの一角に畳コーナーを設ける仕様が増えていることに対応する。
畳のへりが有るタイプと無いタイプのそれぞれで新色を追加する。へり有りタイプは、乳白色や栗色など5色を加え、計7色の品ぞろえとした。へり無しタイプでは、ストライプの入ったデザインを3色追加し、計26色とした。
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28 首都圏マンション発売49%増 5月、景気回復期待で 2013/6/18 日経産業新聞
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不動産経済研究所(東京・新宿)が17日発表した5月の首都圏の新築マンション発売戸数は、前年同月比49.2%増の4967戸だった。5月としては6年ぶりの高水準。景気の回復期待や金利先高観を受けてファミリー層を中心に需要が好調。不動産会社が大型連休に合わせて大型物件を発売し、全体を押し上げた。
前年同月を上回るのは2カ月ぶり。地域別にみると、埼玉県が川口、ふじみ野両市の大型供給の影響で69.2%増と大幅な伸びを示した。東京都区部が44.7%、都下が2.5倍、神奈川県が49.4%だった。千葉県のみ14%減った。
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29 自宅で逆浸透膜使い浄水 オルガノがレンタル 2013/6/18 日経産業新聞
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水処理大手のオルガノは17日、一般家庭向けに浄水システムをレンタルするサービスを始めたと発表した。水分子だけを通す逆浸透膜(RO膜)を使うのが特徴。イオン性の不純物も除去できるなど、ろ過性能が高い。家庭用ウオーターサーバーの置き換えを狙い、初年度に1000台の導入を目指す。
システム名は「オスモピュア」。RO膜を使った浄水は従来、工場で製造して宅配するサービスが一般的だった。オルガノは自宅に浄水装置を置くことで、輸送にかかるエネルギーや空容器の発生を抑えられるとしている。
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30 不動産価格「上がる」66%、5倍増 「今が買い時」最高58% 2013/6/17 日経産業新聞
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野村不動産アーバンネット(東京・新宿)は不動産投資に関する一般投資家の意識調査をまとめた。1年後の不動産価格が「上がる」と答えた人は66%で2012年5月の前回調査に比べて5倍近くに増えた。金利先高観で需要が増えるとみる。「今が買い時」は58%で09年の調査開始以降で最高となった。
不動産投資先として有望なエリアを聞いたところ、駅前再開発が進む中野が15%となり、3位につけた。トップは五反田・大崎(18%)、2位は武蔵小杉(16%)だった。
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31 大成建設ハウジング、賃貸向け住宅ショールーム 相続増税などで関心高まる 2013/6/17 日経産業新聞
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大成建設ハウジング(東京・新宿、蛭川哲夫社長)はこのほど本社に併設するショールームを増設した。一般的なワンルーム(25平方メートル)の賃貸住宅を再現し、天井の高さなど部屋の様子を体感できるようにした。賃貸住宅の経営や自宅の一部を賃貸に転換することを考える顧客を対象とする。
部屋の間取りや内装だけでなく、バルコニーなども再現した。冷蔵庫などの家電も配置してあるため、使い勝手や部屋のイメージを顧客が体感しながら打ち合わせができる。相続税増税対策や低金利から賃貸用住居の購入を検討する人が増えており、わかりやすい提案で顧客を取り込む。
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32 パナソニック、「やわらかな光」実現したLED照明 反射板のカーブ工夫 2013/6/14 日経産業新聞
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パナソニックはまぶしさを極力抑えた発光ダイオード(LED)照明器具を開発した。光を拡散させる反射板のカーブに工夫を凝らし「やわらかな光」を実現したという。ホテルや病院、学校などに提案し、2015年度には2億円の売り上げを目指す。
開発したLED照明器具は天井に埋め込んで使う。反射板が生み出す輝度を検証したうえで、カーブの角度を細かく調整。反射板の表面にもつや消し加工を施した。光のグラデーションがなめらかになることで、まぶしさを追放できたとしている。製品は円形の「ラウンドタイプ」(7月1日発売)と、細いすきまから光が差し込んだように見える「ラインタイプ」(9月発売予定)を用意する。希望小売価格はそれぞれ2万6250~9万3450円、8万2950円。
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33 埼玉・鶴ケ島市、EV充電器設置 最大10万円補助 2013/6/13 日経産業新聞
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埼玉県鶴ケ島市は電気自動車(EV)の充電設備を設置する市民や企業に対し、10万円を上限に補助する。6月補正予算案に関連予算100万円(10件分)を計上した。補助対象はEVの新車を購入し充電設備を設ける市民または市内に事業所を持つ企業。予算成立後の7月1日から助成を始めるが、4月から6月末にかけて購入した場合も補助対象とする。
標準仕様の充電設備(専用コンセント)の購入価格は10万円程度。その場合は自己負担はほとんどなくて済む。また、車に蓄えられた電気を自宅などに給電できる充電スタンドを購入する場合は、市の補助金に加え国の補助金(24万円)を受けられるため「購入価格(工事費を含む)約57万円に対し自己負担額は23万円程度に抑えられる」(生活環境課)という。
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34 NTTスマイル、太陽光の監視実質無料 導入に補助金 2013/6/13 日経産業新聞
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NTT西日本子会社のNTTスマイルエナジー(大阪市)は12日、政府の家庭用エネルギー管理システム(HEMS)補助事業の対象となる太陽光発電の遠隔監視システムを発売すると発表した。顧客は現行の10万円の補助金を受け取れば、実質無料で導入できる。7月1日から出荷する。
「エコめがね」の名称で2011年から販売している太陽光発電の遠隔監視システムは、発電量をクラウドで管理し、パソコンやスマートフォンで確認できる。新商品はインターネットに接続する無線LAN(構内情報通信網)ルーターをHEMS対応にし、補助金を受け取れるようにした。補助金は引き下げが検討されており、実質無料でなくなる可能性もある。