住宅関連新聞記事ダイジェスト No.483  2013/5/16~2013/5/22

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【日本経済新聞】
1 九電工、高齢者向け住宅参入 医療・介護も提供
2 沖縄へのIT企業進出、12年41社 過去最高に

【朝日新聞】
3 改正PFI法が衆院通過、インフラファンドで民間投資促進
4 リニュアル仲介、瑕疵保証メニューを拡充 買主側の利用も想定
5 節電促進へクーポンで外出誘導 FNJとDNPが実証実験
6 地籍整備推進補助、制度拡充で募集開始 国交省
7 近畿圏・4月のマンション供給1347戸 「販売、好調継続」 不動産経済調べ
8 都、医療・介護連携型サ高住の整備費補助 7月5日まで募集
9 首都圏・4月マンション供給は4093戸、微減も「好調維持」不動産経済研調べ
10 不動産私募ファンド、12年末で10.5兆円規模に ARES会員対象に調査
11 リフォームのJERCOが改称 「日本住宅リフォーム産業協会」に
12 4月の分譲マンション賃料、急上昇傾向が一服 東京カンテイ
13 HEYAZINEとマイナビ賃貸が物件情報の提携を開始
14 国交省、マンション管理業者へ立入検査 44%に是正指導
15 13年第1四半期・世界の不動産投資額、5年ぶりに1000億ドルを突破
16 13年度予算成立、住宅・不動産関係は耐震改修、省エネ促進重視

【読売新聞】
17 URの空き部屋、就活生に 7月から試行
18 埼玉県は2倍…増える都市の高齢化対策へ初会合
19 太陽光発電に屋根貸し出し 宮崎市、小学校など7施設
20 子ども部屋作り、親子で相談
21 ヴォーリズ建築の魅力紹介 教会の移転工事で企画展
22 建設業者団体が薬草園 1000株栽培、入場無料

【日経産業新聞】
23 積水ハウス、エネゼロ住宅用の土地40区画を宮城で分譲開始
24 LIXIL、熱78%削減で室温上昇を抑制する屋外型カーテン 「太陽の季節」の味方に
25 渋谷駅再開発、ハチ公広場3倍に 東急などが駅周辺を整備
26 4月の首都圏マンション契約率、78.2% ファミリー層の取得意欲高まる
27 西鉄、首都圏で分譲マンション
28 大和ハウス系、水宅配サービスを管理マンションに提案
29 寒冷地用スマートハウス、ミサワホームが新潟で実証実験
30 日土地、本体で住宅販売 組織再編開発から一貫で

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1 九電工、高齢者向け住宅参入 医療・介護も提供 2013/5/22 日本経済新聞
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九電工は21日、高齢者向け住宅事業に参入すると発表した。福岡県内の遊休施設を集合住宅に建て替え、2年後をメドに開業する計画。同社グループが運営する同県内の病院が医師らを派遣し、医療や介護などのサービスも提供する。
同社の研修所「教育センター」(同県筑紫野市)だった遊休施設を活用。研修所の宿泊施設を100~200室程度の集合住宅に建て替え、事務所の建物を住宅の管理棟に転用する。投資額など事業計画の詳細を今年度中に固めた上で、早期に着工する考えだ。

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2 沖縄へのIT企業進出、12年41社 過去最高に 2013/5/16 日本経済新聞
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沖縄県は15日、2012年に県内に進出したIT(情報技術)関連企業が41社と過去最高だったと発表した。1990年以降の累計では263社となった。若者が多い沖縄の豊富な労働力を見込み、業務の一部を請け負うビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)やコールセンター関連の企業進出が増えた。
業種別ではBPOを含む「情報サービス」が16社増で「コールセンター」は10社増だった。一方、比較的高い専門技術が必要な「コンテンツ制作」は1社増にとどまった。進出企業全体の雇用者は9%増の2万3千人となった。

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3 改正PFI法が衆院通過、インフラファンドで民間投資促進 2013/5/22 朝日新聞
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「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)の一部を改正する法律案」がこのほど、衆議院を通過した。
同法律案は、官民連携によるインフラファンドの機能を担う「株式会社民間資金等活用事業推進機構」を設立し、独立採算型のPFI事業に対する金融支援を行うことでインフラ事業への民間投資促進を目的としたもの。2013年度予算として、インフラファンドへの出資金100億円、インフラファンドへ出資した民間資金の政府保証3000億円を計上している。
今後、参議院での通過を経て法案成立となる。時期は未定。

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4 リニュアル仲介、瑕疵保証メニューを拡充 買主側の利用も想定 2013/5/22 朝日新聞
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中古住宅購入とリフォーム施工などをワンストップで提供する異業種連携ネットワーク、リニュアル仲介(東京都新宿区)はこのほど、中小規模の売買仲介業者向けに瑕疵保証や耐震診断などのサービスの提供を開始した。従来から標準サービスとしている既存住宅瑕疵保険に加えて、雨漏り単体での保証や住宅設備保証といったメニューを新設。加えて、ネットワークに加盟していない仲介業者でも耐震診断サービスが取り扱いできる体制を整えた。各事業者がサービスを提案する際の顧客対象は限定せず、売主・買主双方の要望に対応する。
引き渡し後1年以内に生じた設備の不具合や雨漏り、シロアリ被害に対して補修費を保証するメニューを新しく用意した。上限額はそれぞれ10万円、200万円、50万円。設備は物件種別を問わず、シロアリと雨漏りは築20年以内の戸建てを対象とする。検査・保証業務は日本リビング保証(雨漏り・設備)、日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合(シロアリ)が引き受ける。構造耐力上主要な部分や雨漏り防止部分、給排水管路、電気・ガス設備で生じた不具合が引き渡しから5年間、上限1000万円まで保証される瑕疵保険と合わせて、保証メニューを増やした形だ。
リニュアル仲介ネットワークは2009年秋に設立された。現在、仲介業者約500社と建築事業者約60社が加盟している。

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5 節電促進へクーポンで外出誘導 FNJとDNPが実証実験 2013/5/22 朝日新聞
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マンション向けに付加価値サービスを提供しているファミリーネット・ジャパン(東京都渋谷区・FNJ)と大日本印刷(東京都新宿区・DNP)は7月から、オンラインとオフラインの購買行動が連携し合うO2O(Online to Offline)の仕組みを用いて、電力需要が高まる時間帯に商業施設の割引クーポンなどを発行することで自宅からの外出を促し、電力需要のピークを抑える実証実験を行う。1都3県でFNJが提供するエネルギー消費量の見える化などを行うHEMS機器、ミエコを導入しているマンションの入居者を対象に、6月24日まで実証実験に参加する約200世帯を募集。参加世帯には、アプリを通じて、電力利用状況の確認や商業施設の割引クーボンなどの受信が可能なAndroidのタブレット端末「Nexus7(ネクサスセブン)」を無償提供する。実証実験は2014年6月30日まで1年をかけて行う。
両社は同実験を通じて、入居者と割引クーポンを発行する各協賛企業などをつなぐ、マンションのエネルギーマネジメントとO2Oを組み合わせた新たなサービスの展開につなげたい考えだ。
FNJでは、2011年と2012年の夏にも節電行動の実証実験を実施した。消費電力を抑えた分、インセンティブを与える形で行ったが、自宅にいながらの節電行動は参加者それぞれで効果に大きな差が出たという。一方で、当然ながら、同時間帯に外出している世帯の節電効果はいずれの世帯も顕著だった。このため、今回の実験では節電につなげるために、いかに外出を促すかという考え方にシフト。O2Oサービスを展開するDNPと共同で行うことを決めた。

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6 地籍整備推進補助、制度拡充で募集開始 国交省 2013/5/21 朝日新聞
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国土交通省は、2013年度の「地籍整備推進調査費補助金」の制度内容を拡充し、6月28日まで民間事業者等の募集を受け付けている。
土地の境界などを明確にする「地籍調査」が、特に都市部で遅れているため制度を拡充した。これまでは、自治体が独自の地籍調査に関する補助制度を設けていなければ、民間事業者は国の同補助金を活用できなかった。中には制度化していない自治体もあるため、民間事業者の更なる普及を目的に国が直接補助できる体制を今回整えた。これで、自治体が補助制度を設けているかどうかに関わらず、民間事業者は補助金制度を活用できる。
詳しくは国交省土地・建設産業局地籍整備課地籍整備推進調査費補助金担当、電話<代表>03(5253)8111まで。

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7 近畿圏・4月のマンション供給1347戸 「販売、好調継続」 不動産経済調べ 2013/5/21 朝日新聞
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不動産経済研究所の調査によると、4月に近畿圏で供給されたマンションは前年比7.8%減の1347戸だった。契約率は79.8%で、好調ラインの70%を上回ったのは、14カ月連続。販売在庫戸数は1831戸で、1990年8月以来の2000戸割れとなった。不動産経済研究所は、「好調な販売が継続している」と話す。
1戸当たりの価格は、前年比5.6%増の3433万円。1平方メートル当たりの単価は、同10.3%増の50.5万円だった。

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8 都、医療・介護連携型サ高住の整備費補助 7月5日まで募集 2013/5/20 朝日新聞
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東京都は5月20日、2013年度2回目の医療・介護連携型サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)モデル事業の募集を始めた。診療所などの医療系事業所と通所介護などの介護系事業所を併設・連携する場合の整備費を補助する。 応募書類の受付締切は7月5日。
補助金の対象と上限額は次の通り。生活支援サービススペースなど1500万円、緊急通報、安否確認装置設置費900万円、診療所など400万円、訪問介護など500万円、通所介護など1000万円、小規模多機能型居宅介護など1500万円。
同モデル事業は、高齢者が安心して住み続けることができる住まいを充実されることを目的として2009年にスタートした。

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9 首都圏・4月マンション供給は4093戸、微減も「好調維持」不動産経済研調べ 2013/5/20 朝日新聞
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不動産経済研究所の調査によると、首都圏で4月に発売されたマンションは、前年比2.8%減の4093戸だった。契約率は同3.6ポイント減の78.2%。供給戸数、契約率ともに前年割れとなったものの、不動産経済研究所は、「前年に多摩ニュータウンや磯子などで大型物件が出て、好調だったことの反動減。供給戸数は微減で、契約率も高水準を維持しており、好調が継続していると見て良いのではないか」と話す。契約が好調の背景としては、株価の上昇や金利の先高感などを挙げる。
1戸当たりの価格は、前年比7.1%増の4728万円。1平方メートル当たりの単価は同6.6%増の66.1万円だった。

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10 不動産私募ファンド、12年末で10.5兆円規模に ARES会員対象に調査 2013/5/20 朝日新聞
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不動産証券化協会(ARES)はこのほど、協会会員を対象とした「不動産私募ファンド実態調査」の結果を公表した。
それによると、2012年12月末時点の不動産私募ファンド運用資産額は約10兆5000億円に上り、前年を1.2%上回った。
ファンドの予定運用期間は、これまで増加傾向だった比較的長期のカテゴリーである「5年以上7年未満」と「7年以上」の割合が減少に転じ、2006年から続いていた長期化傾向に変化の兆しが見られている。

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11 リフォームのJERCOが改称 「日本住宅リフォーム産業協会」に 2013/5/17 朝日新聞
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一般社団法人日本増改築産業協会(JERCO、東京都中央区)が、名称を「日本住宅リフォーム産業協会」に改称した。このほど開いた第5期定時総会で明らかにした。
中山信義会長は、「国が中古住宅市場の倍増を目標に掲げていることを受け、リフォーム市場への新規参入が増えている」と実感を述べ、業者間競争を生き残るために「団体として、生活者に選ばれる魅力あるブランドを強化していく」と考えを語った。改称はその一環だという。

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12 4月の分譲マンション賃料、急上昇傾向が一服 東京カンテイ 2013/5/17 朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)がこのほどまとめた4月の分譲マンション賃料(分譲マンションの月額募集賃料を集計・算出し1平方メートル換算で表記)によると、昨年末にかけて賃料水準が急上昇した首都圏などで一服感が出ている。
3カ月ぶりに下落した首都圏(2527円、前月比0.6%下落)は、東京都(2978円)と東京23区(3082円)が共に前月とほぼ同値だった。昨年末に投資目的とみられる物件を含めて築浅事例が急増し、平均賃料が上昇。4月はその水準を維持した形だ。近畿圏(1814円、同1.7%上昇)は1800円の大台を突破。賃料水準の高い大阪府(1898円、同0.6%上昇)の事例数増に加えて、兵庫県(1721円、同1.4%上昇)が上昇基調であることが寄与した。中部圏(1571円、同1.2%上昇)でも上昇が続いており、愛知県(1599円、同1.5%上昇)は1600円の大台が目前だ。

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13 HEYAZINEとマイナビ賃貸が物件情報の提携を開始 2013/5/17 朝日新聞
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不動産ポータルサイトの運営や不動産業務におけるIT活用コンサルティング事業を行っているイタンジ(東京都港区)が運営している「HEYAZINE(ヘヤジン)」とマイナビ(東京都千代田区)が運営する賃貸情報サイト「マイナビ賃貸」はこのほど、賃貸物件情報の掲載で提携を開始した。これにより、マイナビ賃貸に掲載されている賃貸物件情報を、HEYAZINE(http://heyazine.com/)でも検索および掲載できる。
HEYAZINEは、今年3月にリリースされた管理会社・募集会社に限定した賃貸物件情報サイト。物件の状況確認、内覧の予約など管理会社と直接やり取りができるため、「部屋探しがスムーズになる」と好評だという。今回の提携により、マイナビ賃貸に掲載されている賃貸物件情報のうち、管理物件、元付物件約3万5000件の提供を受けることになり、ユーザーはこれまで以上に多様な物件情報の中からニーズに合った物件を探せることになる、としている。

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14 国交省、マンション管理業者へ立入検査 44%に是正指導 2013/5/17 朝日新聞
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国土交通省はこのほど、任意抽出した全国154社のマンション管理業者に対する立入検査を行った結果、68社(44.2%)に対して是正指導を行った。
2012年10月から約3カ月間、事務所などに立ち入ったうえで検査した。是正指導を行った内容は、「管理業務主任者の設置」(1社、以下重複あり)、「重要事項の説明など」(54社)、「契約成立時の書面交付」(39社)、「財産の分別管理」(22社)、「管理事務の報告」(20社)。
前回調査の49%と比べると割合は改善しているが、制度改正に対する認識不足が依然として多く見られ、国交省では「行政処分にまでは至っていないが、悪質な適正化法違反に対しては、適正化法に基づき厳正かつ適正に対処していく。関係団体に対しても、更なる法令順守の徹底を図るため、研修活動などを通じてマンション管理業務全般の適正化に向けた会員指導などを行うよう、引き続き要請する」と話している。
なお、2012年度末時点のマンション管理業者の登録数は2252件。

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15 13年第1四半期・世界の不動産投資額、5年ぶりに1000億ドルを突破 2013/5/16 朝日新聞
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ジョーンズ ラング ラサールがこのほどまとめた投資分析レポート(2013年第1四半期)によると、世界の不動産投資額は前年同期比20%増の1050億ドルとなり、第1四半期としては2008年以来5年ぶりに1000億ドルに達した。
日本の総投資額は、前年同期比33%増の106億ドル。「アベノミクスにより不動産投資活動が活発化している」との分析だ。
2013年通年における世界の不動産投資総額の見通しは、4500億ドルから5000億ドルになると予想している(12年通年実績は4430億ドル)。

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16 13年度予算成立、住宅・不動産関係は耐震改修、省エネ促進重視 2013/5/16 朝日新聞
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2013年度予算がこのほど成立し、住宅・不動産関係では、住宅・建築物の耐震改修や省エネ推進事業、中古流通・リフォーム促進を重視した予算配分となった。
耐震対策緊急促進事業には、100億円の予算を計上。一定建築物への義務化が予定される耐震診断の補助拡充のほか、耐震改修へも補助を手厚くする。
「環境・ストック活用推進事業」の予算は171億円。躯体の省エネ改修とエネルギー消費量の10%以上削減(住宅以外の建築物は15%以上)を適用要件に、バリアフリー改修と耐震改修を支援する。「ゼロ・エネルギー住宅の推進」「建築物省エネ改修推進事業」も進める。
中古住宅市場の規模拡大に向けた調査研究費には、1億6000万円の予算を計上。住宅の流通・活用を促進するためのコーディネート事業やリフォーム事業への補助が含まれている「住宅ストック活用・リフォーム推進事業」には10億円の予算を確保した。
そのほか、サービス付き高齢者向け住宅の建設・改修補助費には、昨年に続き300億円以上の予算が付けられた。

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17 URの空き部屋、就活生に 7月から試行 2013/5/22 読売新聞
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上京費用の負担軽減
政府は、地方から上京して就職活動をする学生に対し、首都圏にある都市再生機構(UR)の空き部屋を、格安の家賃で提供する方針を明らかにした。
宿泊費の負担を軽減して、若者の就職活動を支援することが狙いだ。
7月から東京23区内や千葉県、埼玉県で試行し、200~300戸の貸し出しを目指す。利用者数や必要となる費用を検証した上で、2014年度以降から本格的な実施を検討する。
地方の学生が就職活動のために上京する場合、宿泊費や交通費の負担は大きい。URは、一般財団法人「学生サポートセンター」(東京)と組み、希望する学生に1泊3000円台で空き部屋を使ってもらう。

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18 埼玉県は2倍…増える都市の高齢化対策へ初会合 2013/5/21 読売新聞
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厚生労働省は20日、急速に進む都市部の高齢化を受けて、「都市部の高齢化対策に関する検討会」(座長・大森彌東大名誉教授)を設置し、初会合を開いた。
介護サービスの確保や施設・住まいの整備が困難な状況に対応するため、都市部でのサービス提供のあり方や、地方での高齢者の受け入れ策などを検討する。今秋をめどに対応策を取りまとめ、必要な制度改正につなげる方針だ。
都市部では、2025年に向けて特に75歳以上の高齢者が急速に増加する。埼玉県では10年の2倍、千葉県や神奈川県では約1・9倍に膨らむ見通し。介護が必要になる高齢者が増え、介護ニーズが急激に高まることから、対応策が急務となっている。

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19 太陽光発電に屋根貸し出し 宮崎市、小学校など7施設 2013/5/17 読売新聞
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宮崎市は、小学校や運動公園の体育館など市有施設7か所の屋根を太陽光発電を行う事業者に有償で貸し出す事業を始める。
全国トップクラスの日照時間を生かして再生可能エネルギーの普及につなげたい考えで、電力の災害時の活用も期待している。同様の取り組みは福岡、佐賀、神奈川県などで始まっているが、宮崎県内の自治体では初という。
県内では、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の稼働が相次ぐなど、長い日照時間を生かす動きが進んでいる。宮崎市もこうした事業者の動きに着目。再生可能エネルギーの利用を促す狙いがある。新たな歳入源としての有効活用も期待している。
市環境保全課によると、屋根を貸す施設は宮崎小、恒久小、内海小、大久保小の各校舎と、「石崎の杜 歓鯨館」の温泉施設、生目の杜運動公園の体育館、市フェニックス自然動物園の管理棟。各施設の屋根面積は約670~約2400平方メートルで、計約1万1300平方メートルになる。
使用料は福岡、佐賀県などでの先行例を参考に1平方メートル当たり年100円以上とした。全施設の貸し出しが決まれば、宮崎市には年約110万円以上の収入が見込まれている。
契約期間は最長20年間。対象は、宮崎市内に本社か支店などの出先事務所がある事業者。対象施設の中には津波や台風などの際に避難所と指定されている場所もあり、非常時に電気を無償で提供することが条件となっている。
宮崎市は「風水害や南海トラフ巨大地震の被害も懸念されているが、災害時の避難所の機能強化にもつながる」と強調。戸敷正市長は「再生可能エネルギーの利用を促し、太陽光発電に取り組む事業者の育成にもつなげたい」と話している。
宮崎市は事業者への説明会を22日午前10時半から市民プラザで開く。応募期間は同日から6月24日まで。7月5日に選定結果を発表する。問い合わせは市環境保全課(0985・21・1761)へ

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20 子ども部屋作り、親子で相談 2013/5/17 読売新聞
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小学校高学年ごろになると、自分の部屋を欲しがる子どももいるだろう。部屋が与えられる場合は、子どもの意見をうまく取り入れ、居心地のいい空間を作ってやりたい。
「ここにいると落ち着くし、勉強もはかどる」。大阪市内の中学2年の女子生徒(14)は笑顔で話す。家族4人で暮らす3LDKのマンションの6畳を小学5年のときから、自室として使っている。
壁には動物などをかたどった蛍光プレートを貼り、シーツやカーテンは好きなピンク色で統一。「友達を呼べるようかわいい感じにしたくて」と、母親(43)と一緒に選んだ。母親は「部屋作りは娘に任せ、私はたまに掃除をする程度。部活で忙しい中、勉強しているようです」と話す。
「小学校高学年は知識欲が高まり、読書や勉強に集中したいと思い始める時期。子どもの発想を生かした部屋こそが大切な居場所になる」と話すのは、東京電機大教授(空間演出デザイン)の勝又洋子さんだ。
勝又さんは、外資系家具量販店「イケア・ジャパン」や他2大学と合同で子ども部屋に関する研究をしている。19人の小学生とその親を対象に、6畳間に家具を自由に配置してもらったところ、興味深い傾向が表れたという。
親は机、ベッドなどを壁に沿ってコの字形に並べ、中央に空間を設ける人が多かったが、子どもは中央に低いテーブルを置くなど自由な発想だった。各自が作った部屋で計算などの作業をしてもらうと、「自分で作った部屋の方が集中できた」と答えた子どもがほとんどだった。
では、実際の部屋作りは、何から始めたらいいのだろう。
「まず、部屋で何をしたいのかを親子で話してみてください」と大阪市内在住のインテリアコーディネーター、金城貞美さんは助言する。
勉強のほか、本を読む、絵を描く、友達に手紙を書く――といったイメージを親子で共有すると、家具や色調などを決めやすい。プラモデルなど好きな物を飾る場所があれば、よりくつろげる空間になる。子ども用の家具は10年使えれば十分なので、高価なものは要らない。
衣服を畳むのが苦手な子どもには、つるすだけのハンガーラックなども便利だ。きょうだいで1部屋を使う場合は、仕切り家具を置くといい。
また、机の引き出しなど親に触れてほしくない場所や、親が掃除する範囲を事前に決めておけば、無用の親子げんかは防げそうだ。
部屋の広さや収納スペースは限られているので、整理整頓にも気を配りたい。子どもは成長とともに持ち物が増えるほか、好みも変化する。定期的に見直しの機会を設けるといい。親子で学年末や夏休みに持ち物を点検したり、季節の変わり目に寝具やカーテンの模様替えをしたりするのもお勧めだ。子どもが物を選び取る力もつくという。
金城さんは、「部屋を与えても、自室にこもりきりにさせず、1日の出来事をリビングで話すことなどを心がけるといいですね」と話す。

子ども部屋のポイント
・目指す部屋のイメージを親子で話し合う
・子ども用の家具は10年使えれば十分。高価なものにこだわらない
・洋服や本などの定位置と定量を決め、片づけは自分でさせる
・親に触れてほしくない場所や、親が掃除する範囲を決めておく
・絵やプラモデルなどの作品を子どもに選ばせ、飾る所を設けると、よりくつろげる
・親の持ち物を置かない
(金城さんの話を基に作成)

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21 ヴォーリズ建築の魅力紹介 教会の移転工事で企画展 2013/5/16 読売新聞
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米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964年)の設計した、埼玉県入間市河原町の武蔵豊岡教会の移転工事が6月に始まる。
現在の景観は5月で見納めのため、市民団体「入間市の文化遺産をいかす会」は19日から、教会などの魅力を伝える企画展を市内で開催する。
ヴォーリズは1905年、キリスト教の布教のため来日し、その後、建築設計に関わった。日本の景観にとけ込む和洋折衷の「ヴォーリズ建築」は高く評価され、現在、国登録有形文化財は20件を超す。華族と結婚後は子爵家の一柳を名乗り、近江兄弟社を設立した。
現在の武蔵豊岡教会は22年の着工で、翌23年5月に献堂(落成)した。木造一部2階建てで、尖塔せんとうは地域のシンボルとして親しまれている。ヴォーリズの設計で、芝浦工大建築学科講師の宮越喜彦さんは「施工は川越市の大工で、洋の設計に和の建築が融合している」と話す。
教会の前面を走る国道16号の拡幅工事に伴う区画整理事業で、建物は5メートルほど曳ひき家で年内に移動。6月以降、関連工事が始まる。多くの住民に郷土の再発見をと、いかす会は企画展を準備した。
教会と兄弟社などで保管する古写真と設計図面、関連資料など160点を展示して、建物の文化的価値とヴォーリズの素顔に迫る。同会幹事の浅井潤さんは「献堂式の招待者名簿には『ボーリス』とあり、当日は祝電が届いた。入間との関係も紹介したい」と語る。
同会副会長の染井佳夫さんは「21年は教会近くに『西洋館』(国登録有形文化財)が建設されるなど、近代化遺産が多く誕生した。歴史的な背景も探りたい」と話している。
企画展は同市豊岡の丸広百貨店1階ホール。26日まで。無料。問い合わせは会事務局(090・8775・6569)へ。

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22 建設業者団体が薬草園 1000株栽培、入場無料 2013/5/16 読売新聞
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奈良県内の建設業者でつくる「万葉の楽園協議会」が15日、桜井市穴師で薬草園「万葉の楽園」をオープンした。
約3500平方メートルの園内でヤマトシャクヤクやドクダミ、クララなどの薬用植物や、ハーブやバラ、ボタンなど観賞用の草花計200種1000株を栽培している。入場無料。
協議会は桜井、橿原、田原本3市町の4業者が2010年に結成。国の補助を受けて桜井市の「山の辺の道」沿いにある休耕田を2年前から整備し、昨年10月に栽培をスタートした。
鎮痛剤などに使われるシャクヤクは約50種、300株を手がけており、協議会代表の山辺元康さん(47)は「薬草のブランド化を進めて、奈良の経済を元気にすることができればうれしい」と話している。
開園は午前10時~午後4時。

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23 積水ハウス、エネゼロ住宅用の土地40区画を宮城で分譲開始 2013/5/22 日経産業新聞
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積水ハウスは21日、宮城県名取市で全棟ゼロエネルギー住宅で構成するスマートタウン(全40区画)の土地分譲販売を始めたと発表した。ゼロエネルギー住宅は、太陽光発電などで創り出すエネルギーで、住宅の消費エネルギーを差し引きゼロにするのが特徴。環境意識の高い層の需要を取り込む。
スマートタウン「スマートコモンステージ美田園」は、総開発面積が約9700平方メートル。全棟がゼロエネルギー住宅で構成される住宅地は東北地方では初めて。

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24 LIXIL、熱78%削減で室温上昇を抑制する屋外型カーテン 「太陽の季節」の味方に 2013/5/22 日経産業新聞
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LIXILは屋外に設置して、室内に入り込む日差しを遮るスクリーンの新商品を6月1日に発売する。窓の外に生地を広げて太陽の熱を78%低減するほか、ベランダや縁側でひさし状に使用すれば心地よい日陰をつくれる。戸建てなどの住宅向けに提案し、初年度4000万円の売り上げを目指す。
雨風に対する耐久性が高く、汚れを落としやすいポリプロピレン製の生地とバネを内蔵した巻き取り式収納機構を組み合わせた。住宅の外壁に設置し生地を引き出して使用する。室内でカーテンを広げるよりも効果的に日差しによる室温上昇を抑えられるという。巻き取り装置には自動のブレーキを設けた。

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25 渋谷駅再開発、ハチ公広場3倍に 東急などが駅周辺を整備 2013/5/21 日経産業新聞
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渋谷駅の再開発が本格的に動き出す。東京都の都市計画審議会が渋谷駅周辺の地域について、建物の容積率緩和など都市計画の変更を了承。東京急行電鉄などが再開発ビルの建設にあわせて駅周辺を整備する。「ハチ公広場」を現在の3倍に拡張し、新しいビル群を空中デッキで結ぶ。訪れる人が集いやすく、歩き回りやすい街を目指す。
東急電鉄や東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京メトロなどが共同で、今年度から新しい渋谷駅ビルの建設に着手する。2020年に開業する東棟(地上46階・地下7階)は高さは230メートルと、渋谷ヒカリエより50メートル高い。中央棟(地上10階)、西棟(地上13階)は27年に完成する。

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26 4月の首都圏マンション契約率、78.2% ファミリー層の取得意欲高まる 2013/5/21 日経産業新聞
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不動産経済研究所(東京・新宿)は20日、4月の首都圏のマンション市場動向を発表した。契約率は78.2%と、好不調の分け目となる70%を3カ月連続で上回った。景気回復への期待からファミリー層の住宅取得意欲が高まっている。不動産経済研究所は「金利の先高観もあり好調が続きそうだ」と分析している。
4月の新規発売戸数は前年同月比2.8%減の4093戸。前年に大型物件の供給があった東京都下が68.1%減、神奈川が17.9%減となったことが響いた。東京都区部は微増だった。全体としては2カ月ぶりに減少したが、5月も4千戸と同程度の発売を見込み、好調が続く見通し。

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27 西鉄、首都圏で分譲マンション 2013/5/21 日経産業新聞
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【福岡】西日本鉄道は首都圏で分譲マンション事業を本格展開する。さいたま市でマンションの分譲を他社と共同で開始。今年7月には東京事務所(東京・千代田)内に住宅事業の専門部署を新設する。今後数年は首都圏などで年間400戸以上の供給を目指す。リノベーション(大幅改修)や建て替えに重点を置き、新規物件は拡大余地のある首都圏を中心に展開する。
長谷工コーポレーションや西日本旅客鉄道(JR西日本)子会社などと共同企業体(JV)を組み、さいたま市浦和区で総戸数295戸のマンションの分譲を始めた。建物は来年2月に竣工予定で、西鉄は100億円規模の総事業費のうち1割程度を負担する。

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28 大和ハウス系、水宅配サービスを管理マンションに提案 2013/5/20 日経産業新聞
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大和ハウス工業子会社でマンション管理などを手がけるダイワサービス(大阪市)は18日にミネラルウオーターの宅配サービスを始めた。まず大和ハウスグループで管理する約29万戸のマンションに提案。その後、戸建て住宅や商業施設にも順次広げる。初年度4億円の売り上げを目指す。
「EMISUI(えみすい)」の名称で始める。採水地は山梨県富士吉田市で、地元メーカーの富士山の銘水(同市)に製造を委託する。価格は送料込みで、1パック(7.15リットル)あたり1100円。4パック単位で発送する。パックを装着するウオーターサーバーも無料で貸し出す。

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29 寒冷地用スマートハウス、ミサワホームが新潟で実証実験 2013/5/20 日経産業新聞
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ミサワホームは寒冷地向けのスマートハウス(次世代省エネ住宅)実証施設10戸を新潟市内に建設したと発表した。断熱性の高い住宅建材に、発電能力3キロワットの太陽光発電システム、燃料電池、家庭内エネルギー管理システム(HEMS)、温水床暖房などを組み合わせる。消費電力などを約1年間計測し、寒冷地に適したスマートハウスの設計に生かす。
実証住宅では太陽光パネルの発電量や売電量、電気やガス、水道などのエネルギー消費量、室内の温度や熱の推移といったデータを取得し、寒冷地にあった住宅の設計に役立てる。

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30 日土地、本体で住宅販売 組織再編開発から一貫で 2013/5/17 日経産業新聞
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日本土地建物は子会社の住宅販売事業を本体に集約する。都市部のマンションはオフィスや商業施設との複合再開発が中心だが、開発は日土地本体、販売は子会社の日本土地建物販売が手掛けている。販売を本体に取り込み、開発段階から販売までを一貫して展開する体制を整え住宅事業の拡大を目指す。
6月1日付で本体に住宅事業本部を新設し、今後手掛けるプロジェクトの開発と販売を担う。組織再編の狙いについて、複合再開発は事業期間が10年程度と長く、開発と販売の連携が重要になるとしている。

2013-05-23 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed