住宅関連新聞記事ダイジェスト No.475 2013/3/21~2013/3/27
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【日本経済新聞】
1 首都高大橋JCT屋上に「天空庭園」が30日オープン
2 住友不、分譲マンションでEVカーシェア導入
3 公示地価が底入れの兆し 13年、下落率1.8%に縮小聞
4 都内の65歳以上人口、過去最高の275万人 1月時点
【朝日新聞】
5 マンションの地震保険料、35都道府県で約30%アップへ
6 全国的に大きな変化なし 2月中古マンション売り価格、東京カンテイ
7 建設・不動産業の海外展開を支援 「国際課」新設へ 国交省
8 住宅金融支援機構、被災者向けに「住宅相談会」定期開催
9 公益財団法人へ マンション管理センター、4月から
10 3大都市圏、底打ち済み 2月中古マンション売り価格 東京カンテイ
11 「不動産天気」、くもり予報続く ティーマックス調査
12 13年公示地価 上昇・横ばい地点が大幅増
【読売新聞】
13 メガソーラーのパネル 水なし掃除ロボ開発
14 地震保険料、平均15・5%上げ…リスク高まり
15 スプリンクラーなし524施設…認知症ホーム聞
16 住宅ローン「固定金利」人気じわり
17 市民ファンドで太陽光発電…多摩NT
18 香取市がメガソーラー建設、年間620世帯分…千葉
19 公示地価、下げ止まり傾向…上昇地点3・7倍に
20 小さな木材も商品に 加工品のブランド設立
21 改装現場にコアラの防犯シート
【日経産業新聞】
22 中国のTV関連会社、高級リゾートマンションを小樽に建設
23 三協立山、無垢材のような手触りを階段でも再現
24 TOTO、トイレと洗面台を小型に 高齢者賃貸向け
25 安田不など、千代田区で再開発ビルに学生マンション 地域参加を入居条件に
26 大成建設ハウジング、鉄筋コンクリの新デザイン住宅
27 住宅用アルミフェンス、YKKAPが木目調の製品
28 ミサワ、沖縄で設計業務 委託先の中国集中を回避
29 ステノ、茨城県笠間市の老舗旅館「井筒屋」を再生へ
30 高齢者・子育て世帯交流 学研HD、横浜に賃貸住宅
31 ニチベイ、竹と布を使った和風ロールスクリーン 和室の窓に合わせやすく
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1 首都高大橋JCT屋上に「天空庭園」が30日オープン 2013/3/27 日本経済新聞
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首都高速道路の大橋ジャンクション(JCT、東京・目黒)に30日、屋上公園がオープンする。見晴らしの良さと約7000平方メートルの広さが売り物で「目黒天空庭園」と名付けた。ループ状の斜面になっており、約24メートルの高低差がある。この勾配を生かして植樹し、来訪者が四季折々の自然を楽しめるようにした。
首都高速の3号渋谷線と中央環状線(山手トンネル)を結ぶ大橋JCTの巨大なコンクリート構造施設の上に、目黒区が区立公園として整備した。入場は無料。
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2 住友不、分譲マンションでEVカーシェア導入 2013/3/22 日本経済新聞
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住友不動産はオアシスソリューション(東京・渋谷)と連携し、横浜市神奈川区の分譲マンションに電気自動車(EV)のカーシェアリングを導入する。災害で断水などが起こった際は、EVの蓄電池にためた電気をマンションの給水用電源として活用する。
4月から入居開始予定の「シティハウス横濱片倉町ステーションコート」(112戸)の住民を対象に、カーシェアのサービスを始める。三菱自動車のEV「アイ・ミーブ」を1台用意し、マンションの駐車場に普通充電器も設ける。予約はインターネット上の専用サイトで受け付ける。料金は15分あたり200円で最大4時間まで利用できる。
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3 公示地価が底入れの兆し 13年、下落率1.8%に縮小 2013/3/21 日本経済新聞
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国内の地価に底入れの兆しが出てきた。国土交通省が21日発表した2013年1月1日時点の公示地価は全国平均(全用途)で前年比1.8%下落した。5年連続の前年割れだが、下落率は前年の2.6%から縮小した。三大都市圏で上昇に転じる地点が相次ぎ、宮城県など被災地での値上がりも目立つ。デフレ脱却の期待から不動産に資金が流入しており、地価の潮目は変わりつつある。
全国の下落率は3年連続で縮小し、マイナスに転じた09年以降では最も小さい。用途別では住宅地で1.6%の下落、商業地で2.1%の下落となり、下落率は前年の2.3%、3.1%から縮まった。2万6000ある全国の調査地点のうち、上昇は前年の546から2008へと大きく増えた。
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4 都内の65歳以上人口、過去最高の275万人 1月時点 2013/3/21 日本経済新聞
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東京都がまとめた2013年1月1日時点の住民基本台帳に基づく都内の総人口のうち、65歳以上の老年人口は275万人で、総人口に占める割合が20.95%に上った。昨年(20.76%)を上回り、1957年以降で最も高い水準を更新した。1世帯あたり人数は1.98人で、過去最小を更新した。
都によると、住基台帳による都内総人口は1313万人で、昨年に比べ44万人(3.5%)増えた。このうち、昨年に外国人登録制度が廃止されたことに伴い、新たに住基台帳で集計されるようになった外国人39万人が総人口を押し上げた。
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5 マンションの地震保険料、35都道府県で約30%アップへ 2013/3/27 朝日新聞
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損害保険料率算出機構はこのほど、地震保険基準料率の変更に関する届出を金融庁に行った。
今回の届出では、将来的な地震発生に伴う損害の危険が増したことなどから、地震保険基準料率を全国平均で15.5%引き上げた。構造別に見た基準料率では、マンションなど耐火構造建築物の「イ構造」で、引き上げ上限の30%に達したエリアが23府県、29%アップが12道府県に上った。引き上げ率は、木造系の「ロ構造」よりも「イ構造」が高い結果となったが、地震の揺れが相対的に大きい低地にイ構造建築物が多いことが要因だ。
全般的な基準料率引き上げのなか、耐震性の高い建築物に対する保険割引率は拡大する。免震と耐震等級3の建築物の場合、現行30%の割引率を50%に拡大。耐震等級2については、現行20%を30%にする。
金融庁は、最長でも90日以内に新基準料率の適合性について判断を下す。その後、各損害保険会社は新たな基準を採用した地震保険商品を販売する。
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6 全国的に大きな変化なし 2月中古マンション売り価格、東京カンテイ 2013/3/26 朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)がまとめた2013年2月の中古マンション価格(売り希望価格を集計・算出し70平方メートル換算したもの)によると、全国的に大きな変動は見られなかった。
「晴れ」が9地域(前月と同じ)、「薄日」が11地域(前月は10地域)、「曇り」が11地域(前月と同じ)、「小雨」が10地域(同11地域)、「雨」が6地域(前月と同じ)。前月から天気が改善したのは9地域(前月は14地域)で、愛知県(1529万円、前月比0.6%上昇)や静岡県(1327万円、同1.1%上昇)など中部圏で目立つ。このほか悪化した地域も7地域(同9地域)に減少し、横ばいの地域が31地域(同24地域)で最も多かった。
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7 建設・不動産業の海外展開を支援 「国際課」新設へ 国交省 2013/3/26 朝日新聞
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国土交通省は4月から、建設業・不動産業の海外展開支援などの充実を図るため、土地・建設産業局に「国際課」を新設する。それに伴い、土地市場課を廃止する。
建設・不動産業者が、海外でスムーズに事業展開していくためのバックアップ業務を行う。主に海外の現地商慣習の調査を行い、データーベース化する。
これまでも、建設業課の国際建設振興室で同様の業務を行っていたが、海外展開の更なる支援を図るため専門の課を設けることにした。
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8 住宅金融支援機構、被災者向けに「住宅相談会」定期開催 2013/3/25 朝日新聞
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住宅金融支援機構は4月から、被災地における「住宅再建相談会」を定期的に開催する。
岩手県居住支援協議会、みやぎ復興住宅整備推進会議、福島県居住支援協議会との共催。当初5年間の基本融資額金利がゼロの「災害復興住宅融資」の案内、資金計画のアドバイス、専門家による住まいのプランニングに関する相談会(会場に応じる)などを実施する。
詳しくは同機構ホームページ・東日本大震災特設サイト(http://www.jhf.go.jp/shinsai/index.html)を参照。
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9 公益財団法人へ マンション管理センター、4月から 2013/3/22 朝日新聞
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財団法人マンション管理センター(東京都千代田区)は4月1日から、公益財団法人に移行する。3月21日に内閣総理大臣から認定を受けた。
センターは「公的組織として、マンション管理に関する情報提供や指導、助言などの取り組みを一層努力し進めていく」と話している。
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10 3大都市圏、底打ち済み 2月中古マンション売り価格 東京カンテイ 2013/3/21 朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)がまとめた2013年2月の中古マンション価格(売り希望価格を集計・算出し70平方メートル換算したもの)によると、3大都市圏すべてで、底打ちしたことがほぼ確認される状況となった。
首都圏(2801万円)は前月と同値。東京都(3648万円、前月比0.1%上昇)は横ばい推移だった。近畿圏(1806万円、同0.6%上昇)は10カ月ぶりに1800万円を上回り、大阪府(1851万円、同1.0%上昇)の堅調ぶりが際立つ。中部圏(1506万円、同0.5%上昇)は3カ月連続で上昇し、名古屋市(1745万円、同0.5%上昇)のほか三河エリアが上昇基調に転じている。
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11 「不動産天気」、くもり予報続く ティーマックス調査 2013/3/21 朝日新聞
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不動産調査会社のティーマックスが半年ごとに公表している「ティーマックス不動産天気予報」によると、2012年12月末時点の不動産全用途の天気は「くもり」で、13年上期、下期ともに「くもり」が続く予報となった。
用途別では、賃貸住宅・商業施設の天気が「晴れ時々くもり」→「くもり」と変化する予報に対して、オフィスでは一貫して「くもり」が続く予報となった。
同調査は、J-REIT保有不動産から225物件を抽出し、各基準不動産の現在~6カ月後、6カ月後~12カ月後の純収益(NOI)を予測し、その変化の合計を天気図に見立てて不動産市況の見通しを定性的に表現しているもの。
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12 13年公示地価 上昇・横ばい地点が大幅増 2013/3/21 朝日新聞
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国土交通省がこのほど発表した「2013年公示地価(2013年1月1日時点)」によると、全国的には依然として地価の下落が見られるものの、下落率は縮小し、上昇・横ばい地点が大幅に増えた。半年に区切ってみても、12年と同様に前半よりも後半の下落率が縮まるなど回復基調にある結果となった。
また、宮城県、神奈川県、愛知県では平均変動率がプラスとなり、5年ぶりにプラスエリアが出た。今回の調査は、時期的な点から「アベノミクス効果」を直接反映するものにはならなかったが、市場では今後に期待が持てる活発な動きも出ているようだ。
13年の住宅地の地価変動率(全国平均)はマイナス1.6%(12年比0.7ポイント改善)、商業地の変動率はマイナス2.1%(同1.0ポイント改善)だった。上昇地点は、住宅地が全1万7628調査地点のうち1501地点(12年は441地点)、横ばいは3257地点(同1343地点)に増加。商業地については、全6123調査地点のうち上昇が475地点(同93地点)、横ばいが1024地点(同370地点)に増えた。
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13 メガソーラーのパネル 水なし掃除ロボ開発 2013/3/27 読売新聞
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大規模太陽光発電所(メガソーラー)のパネルを水なしで掃除する自走ロボットを、香川大発のベンチャー企業「未来機械」(岡山県倉敷市)が世界で初めて開発し、26日に高松市林町の香川大工学部で発表した。
砂ぼこりで出力が落ちがちな中東諸国での需要を見込み、三宅徹社長は「2014年度中に実用化したい」と意気込む。
縦43センチ、横72センチ、高さ22センチの箱形で、重さ約11キロ。バッテリーを内蔵し、センサーで位置を確認しながら小さな車輪でパネル上を移動。下部の回転ブラシとファンで砂を落とす。2時間の充電で2時間動き、約380平方メートルを清掃できる。
サウジアラビアで昨秋、実証実験を行い、1か月以上砂が積もったパネルの出力を100%に回復させることに成功した。
同社によると、中東や北アフリカでは太陽光発電所の建設計画が目白押し。17年までに、12か国で原発10基分に相当する計1000万キロ・ワット分の発電所ができる予定という。日射量が多いうえ、とくに産油国は電力需要を太陽光で賄い、原油をできるだけ輸出に振り向けたいからだ。
一方で、雨が少なく砂ぼこりが落ちにくいため、2週間で10%近く出力が落ちるというデータも。現在は人が掃いたり大量の水で洗い流したりしているが、海水から水を作るのにも相当なエネルギーを消費する。
今後は、気温が40度を超える環境下で長期間稼働できる耐久性を確保し、県内の機械メーカーなどに協力を求めて1台約200万円での量産を目指す。
同社は2004年に香川大大学院生だった三宅社長が設立。05年の愛知万博に窓ふきロボットを出品した際、機械メーカーから「パネル用に転用できないか」と打診されたのが、開発のきっかけだ。三宅社長は「成長の見込める分野。14年度に数十台、5年後には数百台の生産を軌道に乗せたい」と話している。
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14 地震保険料、平均15・5%上げ…リスク高まり 2013/3/27 読売新聞
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損害保険各社で作る損害保険料率算出機構は26日、地震保険の保険料を、全国平均で15.5%引き上げる内容の改定を金融庁に届け出たと発表した。
東日本大震災以降、将来の震災発生リスクが高まったことを反映させた。2014年夏頃から、損保各社と新たに契約する分から適用される見込み。
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15 スプリンクラーなし524施設…認知症ホーム 2013/3/26 読売新聞
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全国の小規模な認知症グループホーム(延べ面積275平方メートル未満)のうち、524施設でスプリンクラーが設置されていないことが、読売新聞が行った各都道府県へのアンケートで判明した。
未設置は小規模施設全体の約4分の1に上るとみられる。小規模施設に法的な設置義務はなく、国は面積に応じて補助金を出して設置を促しているが、識者は「小規模でも構造や立地環境で設置費が割高になるケースもあり、実態に合った補助制度を検討すべきだ」と指摘している。
アンケートは、長崎市の認知症グループホーム「ベルハウス東山手」(約270平方メートル)から出火、5人が死亡した火災を受け、2月19日~3月22日に実施。全都道府県が回答した。
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16 住宅ローン「固定金利」人気じわり 2013/3/25 読売新聞
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物価上昇見据え
安倍首相の経済政策「アベノミクス」による景気回復期待と、日本銀行のインフレ(物価上昇率)目標導入で、固定金利型の住宅ローンへの関心が高まっている。
現在の主流は金利がより低い変動型だが、物価上昇に伴い金利が上昇に転じれば、支払総額が膨らむ可能性があり、低金利のうちに固定型で返済額を確定しておきたいと考える人が増えているからだ。
住宅ローンは主に、変動型、固定型(全期間)、一部期間の固定型の3タイプがある。変動型は、短期プライムレート(銀行が優良企業に1年以内でお金を貸す場合の金利)をベースに決まる。固定型の金利は、10年物国債の利回りが指標となる長期金利に連動する。
変動型は現在、日銀の実質的なゼロ金利政策もあり、年0・7~1%程度と低く抑えられている。固定型も、日銀の新体制の発足で長期国債を積極的に購入するとの思惑から長期金利が低下し、ローン金利も年1%台半ばと最も低い水準となった。変動と固定の金利差は縮小している。
三井住友信託銀行では住宅ローンの借り換え顧客は、昨年上期までは固定型を選ぶ割合が1割程度だったが、直近では5割を超えた。固定型は30年タイプで年1・95%の水準まで低下しており、新規借り入れも増えている。
住宅金融支援機構の調査でも、今年2月に住宅ローンを新規に借り入れた人のうち、固定型を選んだ人の割合は53・3%で、2か月連続で5割を超えた。
りそな銀行では、一部を変動金利、残りを固定金利で借り入れられる特徴がある「ミックスタイプ」への問い合わせが多い。
ただ、金利変動の予想は難しく、どちらが有利とは言い難い。全国銀行協会では「それぞれの特徴を理解したうえで余裕のある返済計画を」と呼びかけている。
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17 市民ファンドで太陽光発電…多摩NT 2013/3/24 読売新聞
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多摩ニュータウン(東京都)の公共施設や団地の屋上を活用して、太陽光発電の事業化を模索する「多摩電力合同会社」(多摩市)は、一般市民から広く資金を集めるファンドを作り、新年度から本格的な事業に乗り出す。
23日に多摩市内で開かれた説明会には、約70人の市民が参加した。
計画では、今後1年間で3億円をかけて出力計1000キロ・ワットの太陽光発電施設を多摩市周辺の学校や団地屋上に設置。発電した電気は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して東京電力に売却する。
ファンド名は「たまでん債」で、市民から1口10万円で投資を募り、2013年度は1億5000万円を調達する予定だ。エネルギーの“地産地消”を目指し、この構想が始まったのは東日本大震災直後の2年前。昨年5月には市民ら有志で「多摩市循環型エネルギー協議会」が発足し、その後、発電を担う事業主体として同社が設立された。
ただ、一般的には他の金融商品と同様に、期待する発電量が得られないなどの理由で、配当がなかったり、出資金が元本割れになったりする危険がある。参加者は、事業内容やリスクを見極めようと、熱心に聞き入った。八王子市の会社役員沢田浩二さん(60)は「理念にとどまらない計画が多摩でも進んでいると知り、驚いた」と興味深そうに話していた。問い合わせは同協議会事務局長の高森郁哉さん(090・3900・0479)へ。
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18 香取市がメガソーラー建設、年間620世帯分…千葉 2013/3/23 読売新聞
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千葉県香取市は22日、野球場などに利用されている与田浦運動公園(同市津宮)の未利用地に、大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設すると発表した。県産業振興課によると、県内の自治体が太陽光発電事業者になるのは初めて。
発表によると、市有地である同公園約12ヘクタールのうち、遊休地約3・5ヘクタールに、太陽光パネル(縦1メートル50、横80センチ)を1万920枚設置する。今年秋頃に着工し、来年2月から発電を開始する。
最大出力規模は約1750キロ・ワットで、年間発電量は一般家庭約620世帯分に相当する約225万キロ・ワット時。発電した電気は東京電力に1キロ・ワット時あたり42円で販売し、年間約9000万円の売り上げを見込んでいる。建設費や運転維持費は、20年間で約9億9000万円かかるが、その分を差し引いても年間約4000万円の利益が見込めるという。
市商工観光課は「発電事業の収益金は、住宅用太陽光発電システム設置の助成や、地域振興に生かしていきたい」としている。
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19 公示地価、下げ止まり傾向…上昇地点3・7倍に 2013/3/22 読売新聞
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国土交通省が21日公表した2013年1月1日時点の公示地価は、全国平均で住宅地で1・6%(12年は2・3%)、商業地で2・1%(同3・1%)それぞれ下落した。
工業地などを含む全用途は1・8%(同2・6%)の下落だった。いずれも5年連続で前年を下回ったが、下落率は3年連続で縮小。神奈川県の商業地平均が上昇に転じるなど、08年秋のリーマン・ショック以降、下落が続いてきた地価に底入れの兆しが出てきた。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」で円高修正と株高が進み、今年1月以降、不動産市場への資金流入が続いており、取引の活発化を通じて日本経済全体に弾みがつくと期待が高まっている。
前年と比較できる全国2万4735地点のうち、地価が上昇したのは2008地点と12年の約3・7倍に増えた。
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20 小さな木材も商品に 加工品のブランド設立 2013/3/22 読売新聞
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東京都あきる野市の製材業「沖倉製材所」がデザイン会社と連携し、建築材としての流通が難しい「小さい木材」を使った加工品のブランド「SMALL WOOD TOKYO」を設立した。
大量に余っている短い丸太や細い丸太を有効活用することで、多摩産材の価値を上げ、東京の林業の活性化につなげる試みだ。
現在商品化されているのは、自分で敷けるフローリング材や、細丸太を輪切りしたタイル、本棚や物置として活用できるボックスなど。風呂蓋やまな板など、各家庭の寸法に合わせるオーダーカットの商品もある。
すべてスギかヒノキの無垢むく材で、合板と違い、質感や香りが楽しめることや、湿度の調節作用があることが売りだ。製品には、ロゴマークの焼き印を入れた。
製品に使われるのは、曲がっていたり短かったりと、建築材には向かない木材。伐採される木材のうち、こうした木材はほぼ半分を占めるにもかかわらず、市場では主に建築材が取引されるため、安い価格でチップ材になったり、貯木場で大量に余ったりしているという。
こうした現状を目の当たりにし、「先祖が植えた木々を無駄にしたくない」と考えた同社の沖倉喜彦社長(51)は昨年夏から、都の補助金を受け、三鷹市のデザイン会社「++(たすたす)」と共に商品開発に着手。今年3月から本格的に販売を開始した。
沖倉さんは、「これまでは値がつかなかった材を消費者の手に届けることで、材の価値を高めることができる。外材に押され、衰退の一途をたどる東京の林業を再生するチャンスだ」と話す。
商品情報は、ホームページ(http://www.smallwood.jp/)で見ることができる。問い合わせは、「++」(0422・30・9783)。
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21 改装現場にコアラの防犯シート 2013/3/22 読売新聞
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コアラの警察官が取り締まる「ひったくり被害防止」の巨大シート(縦5.4メートル、横3.6メートル)。マンションの改装工事現場に掲示され、通行人の注意を引く。
改装工事中は足場を利用した空き巣被害が増えることから、大阪府豊中市寺内のリフォーム会社「ホープハウスシステム」社長の吉村心太郎さん(42)=写真左=が“防犯シート”を発案。大阪府豊中南署に相談したところ、「大きな抑止効果になる。大阪の場合、まずはひったくり防止を」と言われ、昨年12月に始めた。
府内各地のほか、同社の取引先がある神奈川、京都、岐阜、三重にも拡大。各府県警と相談しながら、振り込め詐欺や空き巣など、その府県の犯罪状況に合わせて注意喚起のシートを作っている。
費用は全額同社持ちだが、吉村さんは「大きくて目立つので、犯行を未然に食い止められるはず」と意気込んでいる。
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22 中国のTV関連会社、高級リゾートマンションを小樽に建設 2013/3/27 日経産業新聞
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中国のテレビ制作会社、海潤メディアグループは小樽に高級リゾートマンションを建設する。約30億円を投じ、2014年冬の完成をめざす。中国でのテレビ事業を通じ、芸能関係者への販売を見込む。中国資本による北海道内の開発事業は東日本大震災や尖閣諸島を巡る外交問題で停滞していたが、再開の動きが表れてきた。
札幌市内に設けた日本法人を通じ、小樽市張碓町の海岸近くにある敷地面積3100平方メートルの高台に建設する。地上9階、地下2階建てで「海潤小樽公館」と名付ける。1部屋の広さは110、200、300平方メートルを軸とし、22室を分譲する。
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23 三協立山、無垢材のような手触りを階段でも再現 2013/3/27 日経産業新聞
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三協立山は26日、無垢(むく)の木材のような手触りを再現した階段を4月売り出すと発表した。同様の特徴を持つ床が販売好調のため、階段をシリーズに追加し住宅内の色や質感をそろえられるようにするは施工イメージ。2013年度のシリーズ売り上げを10億円と今年度見込み比2倍以上に伸ばす。
4月1日から販売する階段は表面に印刷した木目に合わせて凹凸を付けた。階段の踏み板や側板の角にも手触りが出るように材料の合板を樹脂シートをくるんでいる。木材の手触りを模すことで高級感を打ち出す。価格は真っすぐ上る階段で22万815円。凹凸のないタイプと同水準に価格を据え置いた。
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24 TOTO、トイレと洗面台を小型に 高齢者賃貸向け 2013/3/27 日経産業新聞
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TOTOは26日、高齢者用賃貸住宅専用のトイレと洗面台の新シリーズを4月売り出すと発表した。機能を絞り込み大きさをコンパクトにまとめたのが特徴で、居住スペースが限られる住宅でも居住者の生活を妨げない。新シリーズの売り上げは初年度18億円程度を目指す。
新シリーズの名称は「スマイルパートナー」で4月1日から販売する。いずれも「サービス付き高齢者向け住宅」と呼ばれる賃貸住宅に照準を定めた。
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25 安田不など、千代田区で再開発ビルに学生マンション 地域参加を入居条件に 2013/3/26 日経産業新聞
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学生のマンション入居の条件は地域の防災訓練や祭りに参加すること――。安田不動産などは4月に開業する東京都千代田区神田淡路町の再開発ビルに、地域貢献を条件に割安に学生が入居できるワンルームマンションを併設した。少子高齢化が進む都心の下町。若者を呼び込んだコミュニティーづくりの実験が始まる。
JR御茶ノ水駅の改札を出て、ニコライ堂を背に南東方面に坂を下ると、真新しい超高層ビル(地上41階)が眼前にそびえ立つ。分譲マンションやオフィス、店舗が入る「ワテラス」だ。別棟(地上15階)に学生向け賃貸ワンルームマンションを設けたのが新しい特色だ。ワンルームは上階の2フロアに36戸あり、家賃は管理費込みで月額7万5000円(約20平方メートル)。安田不動産は「都心の新築ワンルームマンションは10万円以上するので、相場に比べ2~3割安い」という。エアコンや冷蔵庫、洗濯機付き。吹き抜けの中庭に面していたり、共用の会議室を使えたりもする。
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26 大成建設ハウジング、鉄筋コンクリの新デザイン住宅 2013/3/26 日経産業新聞
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大成建設ハウジング(東京・新宿、蛭川哲夫社長)は鉄筋コンクリート造の戸建て住宅の新デザインを4月1日に発売する。建物正面にコンクリート壁を設け、外からの視線を遮ると同時に意匠性を高めた。火災時の被害拡大が懸念されている木造建築物の密集地域などの建て替えといった需要を取り込む。
壁や床に鉄筋コンクリートを使った戸建て住宅で耐火性や地震に対する強度に優れるのが特長。新しい商品では斜めに切り欠いたコンクリート製の壁を建物前面の一部に張るデザイン。打ちっ放しのコンクリートに加え、玄関ポーチも組み合わせた。
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27 住宅用アルミフェンス、YKKAPが木目調の製品 2013/3/26 日経産業新聞
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YKKAPはデザイン性の高い住宅用アルミフェンスを開発したと発表した。住宅の庭と一般道路を仕切る外構用のアルミフェンスで、木目調のあたたかさとシャープなアルミの質感を融合させたのが特徴。色のバリエーションも豊富に用意、消費者の好みによって選択できるようにした。2013年度に4億円の売り上げを目指す。
21日販売を始めたのは新製品「シンプルモダンフェンスWシリーズ」=写真はイメージ。木目を印刷したラミネートフィルムをアルミ形材の表面に張って仕上げた。
柱部分にはアルミの色を残してデザインにアクセントを付けた。印刷する木目は同社が手掛けるバルコニーの柵や外構の門扉と同じデザインを選べるようにした。
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28 ミサワ、沖縄で設計業務 委託先の中国集中を回避 2013/3/25 日経産業新聞
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ミサワホームは沖縄県うるま市でCAD(コンピューターによる設計)を使って住宅部材の設計図面を作製する業務を4月から始める。デジタルビジョン(東京・目黒)が開設したCADセンターに委託する。従来は中国大連市の現地企業に委託してきたが、カントリーリスクに備えるため国内でも外注先を確保する。
沖縄で始めるのは中核部材である木質パネルなどの加工を工場に指示する生産図面や、建築現場で部材の組み立てなどを指示する施工図面の作製業務。材料や部材のコスト計算も手掛ける。デジタルビジョンはミサワのために教育済みのスタッフ40人を確保した。20人も追加で教育中だ。
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29 ステノ、茨城県笠間市の老舗旅館「井筒屋」を再生へ 2013/3/25 日経産業新聞
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【水戸】ビジネスホテルなどを運営するステノ(水戸市)は茨城県笠間市で廃業した老舗旅館「井筒屋」の再生に乗り出す。笠間市が廃業施設を購入して運営事業者を公募し、計画が優れているとしてステノを選定した。ステノは新たに温泉施設を造るなどして集客力を高め、2015年3月ごろの営業開始を目指す。
市が決めた条件に従って明治時代に建築された本館を残し、改装する。新たに温泉を掘削して笠間焼を使った陶製の露天風呂などを整備。日帰り入浴客も取り込む。
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30 高齢者・子育て世帯交流 学研HD、横浜に賃貸住宅 2013/3/21 日経産業新聞
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学研ホールディングスは総合地所(東京・港)などと連携し、横浜市鶴見区の市有地にサービス付き高齢者向け住宅が入る賃貸住宅を建てる。医療・福祉のほか、学習支援付きの子育て施設も開く。横浜市の「多世代・地域交流型住宅」と銘打ち、高齢者と子育て世帯の交流を進めるイベントなども充実させる。
学研ホールディングス、学研ココファンホールディングス(東京・品川)、学研ココファン(同)、総合地所の4社が共同事業者となる。横浜市と50年の定期借地契約を結んだ。
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31 ニチベイ、竹と布を使った和風ロールスクリーン 和室の窓に合わせやすく 2013/3/21 日経産業新聞
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ブラインド・間仕切りメーカーのニチベイ(東京・中央、福岡勇之輔社長)は、竹と布を使った和風のロールスクリーンを4月15日に発売する。屋外の光を適度に遮り、屋内に柔らかな光を広げる。住宅のほか店舗に売り込む。
竹製の細い板と布を組み合わせた。和紙のような風合いを持った不織布を採用し、和室の窓周りに合わせやすいデザインにした。これまで竹板のみを組み合わせた製品を販売していた。新商品は布を張ることで視線を遮る効果を強め、用途によって従来品と使い分けてもらう考えだ。