住宅関連新聞記事ダイジェスト No.458 2012/11/8~2012/11/14
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【日本経済新聞】
1 三井不動産、東京・立川に大型SC出店 15年春に
2 住宅金融支援機構、抵当権抹消の手法提示 宮城県の説明会
3 広島銀、住宅ローンの専門拠点増設 日曜営業も拡大へ
4 スマートハウス、北九州で70区画分譲 トヨタホーム
5 戸建て住宅まるごと湿度制御 ダイキン工業が新装置
【朝日新聞】
6 国交省、シンドラーEVで事故機同型の84台など緊急点検実施へ
7 不動産コンサル試験 受験者1186人に 昨年より増える
8 首都圏の中古マンション成約件数、2カ月連続で増加
9 不動産価格指数、マンションで高水準
10 「オリンピック東京招致」で7万人超の署名集める、東京都宅建協会
11 12年の中古ワンルーム 7万件弱流通の見込み 東京カンテイ
12 不動産流通業との連携重視 リフォーム業者の全国組織・JERCO
13 中古住宅流通活性化、東海の既存住宅品質サポートセンターが活動開始
14 「買いやすい価格のマンション」 10年比で5.4%増加
15 ホームインスペクター試験、過去最高の受験者数に
16 掲載料無料の売買ポータサイトル「ドコスム」SEO対策強化
【読売新聞】
17 解体予定一転、老朽アパートがアートに変身
18 液状化被災家屋、公費での解体進む…千葉・我孫子
19 住宅ローン減税に給付金…消費増税で政府調整
20 液状化対策2工法、費用目安示す…千葉・浦安
【日経産業新聞】
21 首都圏新築分譲マンションの収益力、わずかに低下 民間2012年まとめ
22 大阪市、分譲マンションの管理状態を調査 築30年以上の400棟
23 三井不レジ、飯田橋駅前の超高層マンションを販売開始
24 西武HD、赤プリ跡地の複合施設に980億円投資 16年夏開業予定
25 パナソニック、エネ効率高い耐震型スマートハウス
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1 三井不動産、東京・立川に大型SC出店 15年春に 2012/11/13 日本経済新聞
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三井不動産は、2015年春、東京都立川市に大型ショッピングセンターを開業する。立飛グループ(立川市)が運営しているゴルフ練習場などの跡地に出店し、店舗面積は約6万平方メートル。3200台収容の駐車場を併設し、周辺の住宅地から家族客などを集客する。
多摩都市モノレール立飛駅前の約9万2千平方メートルの敷地を開発する。三井不動産が手掛けるSC「ららぽーと」業態での出店を想定しているが、「まだ検討中」(三井不動産)という。立飛グループのゴルフ練習場は13年秋まで営業を続ける予定。
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2 住宅金融支援機構、抵当権抹消の手法提示 宮城県の説明会 2012/11/13 日本経済新聞
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住宅金融支援機構は12日、宮城県が主催した集団移転事業の説明会で、自治体や金融機関に対し抵当権抹消の手続きに関する提案をした。津波被災地に金融機関の住宅ローンの抵当権が残ると自治体の土地の買い取りが進まない問題に対応するため。自治体と金融機関は機構が提示した手法を基本に手続きを進める考えだ。
自治体は、抵当権を抹消登記した土地でないと原則買い取らないが、金融機関は土地の売却代金を受け取る前に権利を抹消するのは難しい。機構が提案した手法は抵当権抹消に関する書類を金融機関が自治体に交付することで、双方の事務上の手続きを円滑にする。
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3 広島銀、住宅ローンの専門拠点増設 日曜営業も拡大へ 2012/11/10 日本経済新聞
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広島銀行は12月3日、住宅ローン専門の営業拠点を広島市東区に設ける。東区は住宅開発が進んでいるほか、消費増税を控えた駆け込み需要の取り込みを狙う。住宅ローンの拠点について、池田晃治頭取は9日の記者会見で「タイムリーに出したい」と語った。
「広島東住宅ローンセンター」はショッピングセンター内に立地する温品支店の一部を改装して設置する。同様の拠点は11カ所目。日曜日にも営業する。専門拠点を設置することで、既存支店の窓口よりも手続きを迅速化する。
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4 スマートハウス、北九州で70区画分譲 トヨタホーム 2012/11/9 日本経済新聞
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トヨタホームは9日、北九州市で「スマートハウス」の分譲を順次始めると発表した。電気消費量を制御する家庭用エネルギー管理システム(HEMS)や、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の充電器を標準装備した住宅を、市内2カ所で計70区画用意する。同社のスマートハウス分譲では最大規模。
「スマートヴィラ鉄王」(同市八幡西区)の30区画と、太陽光発電システムや家庭用給湯器「エコキュート」も標準装備した「スマートヴィラ高須青葉台」(同市若松区)の40区画を販売する。価格は建て売りで鉄王が3900万円台から、高須青葉台が3600万円台から。高須青葉台は12月1日に分譲を始める。
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5 戸建て住宅まるごと湿度制御 ダイキン工業が新装置 2012/11/8 日本経済新聞
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ダイキン工業は8日、戸建て住宅全体の湿度を調節できる換気装置を22日から順次発売すると発表した。湿気を吸い取る吸着材と空気の熱を移動させる熱交換器を一体にして消費電力を抑えた。湿度制御によりエアコンの設定温度を控えめにしても快適さを保つことができ、空調や換気に使う電力量を年3割減らせるという。
新開発の「デシカホームエア」は一般地向けと2013年4月に発売する寒冷地向けの2種類あり、価格はいずれも100万円強。冷暖房機は別売り。箱型でクローゼットや階段の下に置ける。戸建ての注文住宅向けを中心に工務店や住宅会社を通じて売り込み、年2000台の販売を狙う。
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6 国交省、シンドラーEVで事故機同型の84台など緊急点検実施へ 2012/11/13 朝日新聞
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国土交通省は11月13日付で、特定行政庁に対し、シンドラー社製エレベーター(EV)を設置している建物所有者にエレベーターの緊急点検実施と結果報告を求めるよう通知した。
全国で稼働している5600台以上の同社製EVが対象。マンション、ホテル、公共施設など様々な建物に設置されている。緊急性の高いものから優先的に実施し、金沢市のホテルで発生した事故機と同型の巻上機(W250型)を有するEV84台は20日以内(12月4日)、事故機と基本構造が同じ巻上機(W型系列)を有するEV約500台は40日以内(12月25日)、そのほかのEVについては120日以内(2013年3月14日)を報告期限と定めている。
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7 不動産コンサル試験 受験者1186人に 昨年より増える 2012/11/12 朝日新聞
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2012(平成24)年度不動産コンサルティング技能試験が11月11日行われ、試験実施団体である不動産流通近代化センターの発表によれば、受験予定者1414人のうち、受験したのは1186人だった。受験率は83.9%で、昨年度試験より68人増えた。
合格発表は13年1月10日。合格者には合格証明書を送付するほか、同日午前9時30分から同センターのホームページでも合格者の受験番号及び試験の正解を発表する。
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8 首都圏の中古マンション成約件数、2カ月連続で増加 2012/11/12 朝日新聞
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東日本不動産流通機構によると、10月に首都圏で成約した中古マンション件数は2744件(前年同月比2.8%増加)で、2カ月連続前年を上回った。成約平均価格は2509万円で、前年と比べて0.5%下落したものの前月比だと0.7%上昇した。
なお、中古戸建てについては、成約件数が1022件(同1.4%増加)、成約平均価格は2896万円(同3.9%下落、前月比2.1%上昇)だった。
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9 不動産価格指数、マンションで高水準 2012/11/9 朝日新聞
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国土交通省はこのほど、2012年6月の「不動産価格指数」を発表した。2008年度の平均価格を100として指数化したもの。
それによると、全国のマンション指数は105.5で前年比0.2ポイント下落した。更地・建物付き土地は90.3(前年比1.2ポイント下落)で、両方を合わせた住宅総合指数は92.4(同1.1ポイント下落)だった。
マンション指数は、サンプル数の関係で参考値として出したエリアも含めると、9ブロック中8ブロックで100を上回った。
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10 「オリンピック東京招致」で7万人超の署名集める、東京都宅建協会 2012/11/9 朝日新聞
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公益社団法人東京都宅地建物取引業協会(池田行雄会長)は、「2020年オリンピック・パラリンピック東京招致」支援を目的に、9月下旬から10月末まで同協会と全国の各道府県宅建協会を通じて会員への署名の協力を呼びかけた。その結果、東京都宅建協会の2万851人分の署名を含め、全国で合計7万8551人の署名が集まった。
集まった署名は、東京都議会オリンピック・パラリンピック招致議員連盟(川井しげお会長)へ11月2日に提出した。同協会では引き続き、オリンピック・パラリンピック東京招致に向けた活動に協力していく。
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11 12年の中古ワンルーム 7万件弱流通の見込み 東京カンテイ 2012/11/9 朝日新聞
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東京カンテイ(東京都品川区)によると、2012年の中古ワンルーム物件の流通事例数が、過去最高の7万件弱に達する見通しであることが分かった。
2012年1~9月における中古ワンルームの流通件数は5万417件。4万5983件だった前年同期を約10%上回った。年間ベースでは、過去最高だった2011年の6万4300件を超える勢い。
1~9月における中古ワンルームの表面利回りは8.39%。前年比で0.36ポイント上昇した。なお、同時期における新築ワンルームの表面利回りは4.16%だった。
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12 不動産流通業との連携重視 リフォーム業者の全国組織・JERCO 2012/11/9 朝日新聞
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リフォーム事業者の全国組織である日本増改築産業協会(JERCO)がこのほど、第4期定時総会を開き、不動産流通業界との連携を強化していく方針を確認した。
国土交通省が3月に策定した「中古住宅・リフォームトータルプラン」に基づき、中古住宅の流通時に行うリフォームの部分で役割を担う考え。長期的な目標としては、内見の段階から不動産業者と協力し、取引の初期段階で消費者にリフォーム提案する流れを構築したいという。業界団体との提携を視野に入れ、建築やリフォームの知識に関する研修の実施などを検討している。詳細は今後詰める方針。
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13 中古住宅流通活性化、東海の既存住宅品質サポートセンターが活動開始 2012/11/9 朝日新聞
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東海地区の不動産関連団体などが参加して発足した「既存住宅品質サポートセンター」(事務局・住宅相談センター、代表取締役吉田貴彦、名古屋市中区栄)が、活動を開始する。中古住宅の売買やリフォームにホームインスペクション(住宅診断)を採用することで、建物の品質や性能を把握すると共に、取引の安全の確保、トラブルの未然防止を目指す。
国土交通省による今年度の事業『中古住宅流通市場の活性化に関する調査検討業務』における『事業者間連携による新たなビジネスモデル等に関する調査・検討業務』を行う事業者として、全国で12団体が事業採択を受けた。同センターは、東海地区でその活動を担う。参加団体は、公益社団法人愛知県不動産鑑定士協会、社団法人全日本不動産協会愛知県本部、一般社団法人愛知県古民家再生協会、株式会社日本住宅保証検査機構、株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン、株式会社住宅相談センター。
11月21日には、国土交通省の担当官などを講師に招き、明治安田生命名古屋ホール(名古屋市中区新栄町)で研修会を開く予定。時間は午後1時30分~3時50分。入場無料(要予約)。
詳細は同センター事務局、電話052(238)0082へ。
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14 「買いやすい価格のマンション」 10年比で5.4%増加 2012/11/8 朝日新聞
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不動産経済研究所の調査によると、首都圏で2011年に供給された「販売価格が3500万円未満」で「専有面積が60平方メートル以上」のマンションは8644戸に上り、全供給戸数に占める割合は19.4%となった。10年と比べて戸数は5.4%増加、シェアは1.0ポイントアップした。
団塊ジュニアやその下の世代であるジュニアネクストなどの1次取得者層にとって、比較的買いやすいファミリータイプ住戸の供給動向を調査したもの。01年には対象住戸が3万3888戸に上り、全体に占めるシェアも38.0%の高水準にあったが、マンション用地の価格上昇や建築コストの大幅アップなどから、09年には7092戸で20%を割り込むシェア(19.5%)に低下した。10年は、09年と比べた全体供給戸数の回復から戸数は8204戸に増加したものの、シェアは18.4%に更に落ち込んでいた。
今後の動向について同研究所では、「低年収層の購入者の増加が見込まれることから、立地の郊外化が進み、供給戸数およびシェアとも増加傾向に向かうだろう」と分析している。
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15 ホームインスペクター試験、過去最高の受験者数に 2012/11/8 朝日新聞
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日本ホームインスペクターズ協会の「公認ホームインスペクター資格試験」が11月4日に実施され、受験者数が1021人となり過去最高の受験者数となった。
同試験は今回が4回目(4年目)の実施で、983人、667人、857人と推移していた受験者数が1000人を超える結果となった。同協会では、「ホームインスペクションへの業界認知度の急速な高まり、地方都市での受験者増が過去最高の受験者数につながったようだ」と判断している。
同協会は、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期などをアドバイスする「ホームインスペクター(住宅診断士)」育成・スキルアップのための講習や診断履歴の蓄積(国土交通省長期優良住宅先導的モデル事業採択)などを行う民間団体。2009年から公認ホームインスペクター資格試験を毎年1回実施している。前回は857人が受験し、220人が合格(合格率25.7%)した。
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16 掲載料無料の売買ポータサイトル「ドコスム」SEO対策強化 2012/11/8 朝日新聞
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システム開発を手掛けるアールイーエス(東京都世田谷区)はこのほど、物件掲載料などが無料の不動産売買ポータルサイト『ドコスム』をリニューアルした。SEO対策を強化し、利用者の使い勝手を向上させた。
トップ画面から地名や駅名を直接入力して検索できる機能を追加。クリック1回で物件一覧が表示される仕組みとし、画面遷移の煩わしさの解消を図った。
『ドコスム』は物件掲載料が無料で、反響や成約が発生しても利用料は掛からない。また、同一物件の重複表示を排除しており、掲載会社は物件情報の開示度に応じて上位から表示される。6月に運用を開始し、現在6万6000件が掲載されている。年内に掲載数10万件を目指す方針だ。
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17 解体予定一転、老朽アパートがアートに変身 2012/11/14 読売新聞
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アトリエ・カフェ・美容院に 谷中の「萩荘」
東京都台東区谷中の住宅街で、解体される予定だった築50年の木造2階建てアパートが来春、若い芸術家や建築家の集う複合施設として生まれ変わることになった。
運営する建築家の宮崎晃吉さん(30)は「生きた文化がぐつぐつと煮立つような場所にしたい」と話している。
この建物は、約50年前にアパートとして建てられた「萩荘」(同区谷中3)。一時は空き家になっていたが、2004年から今年2月まで、東京芸大の学生が、創作活動をしながら共同で暮らす「アトリエ兼シェアハウス」として使ってきた。これまでに約10人の学生が生活し、卒業後は建築家やグラフィックデザイナーなどとして巣立っていった。
最近は老朽化が進んだことに加え、昨年3月の東日本大震災を機に、建物の耐震強度の重要性が注目されるようになったことなどから、解体して跡地を駐車場にすることがいったん決定した。
萩荘の最後を飾ろうと、今年2~3月、建物の壁や柱も作品の一部に生かしたアートイベントを開催。住民や元住民が中心となって企画したところ、約3週間で延べ約1500人が訪れるなど、思わぬ反響を呼んだ。
この様子に心を動かされた所有者から「解体にも費用がかかる。もし希望があるなら使ってほしい」と宮崎さんらに声がかかったことから、改修・補強工事を行った上で建物を使い続けることになり、一転して萩荘の再利用が決まった。
7月から始まった工事は年内にほぼ終了し、来年3月にオープンする予定。名称は、アパート時代を受け継ぎ「HAGISO」とする。1階にはカフェとギャラリー、2階には美容院や宮崎さんの設計事務所、同大出身のアーティスト、顧彬彬さん(29)のアトリエが入る予定。
ギャラリーは若い芸術家たちに発表の場を提供するため、会場費は取らず、代わりに多くの来場者を呼んでもらいカフェの売り上げに貢献してもらう。
また、キュレーター(展示企画者)と呼ばれる職業を目指す人たちに、ギャラリーでのイベント内容を提案してもらい、彼らの実績を残す場にもしてもらう予定だ。
宮崎さんは「例えば美容院のお客さんが、ギャラリーの作家さんに興味を持ったりと、人々の新たなつながりが生まれる場所になれば」と話している。
プレオープンイベントとして、12月8、9日にはアートパフォーマンスが、同22~29日と来年1月5~20日には海外で建築を学んだ学生の作品展示が企画されている。
改修工事の様子をホームページ(http://hagiso.jp/)でも順次伝えていく。(大沢帝治)
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18 液状化被災家屋、公費での解体進む…千葉・我孫子 2012/11/13 読売新聞
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東日本大震災で液状化被害を受けた千葉県我孫子市の布佐東部地区で、傾いたままの家屋や店舗を公費で解体する作業が本格化している。
市は、国の復興交付金などを使い、来年3月までに計45棟を解体する予定。
同地区では、液状化で全壊扱いの家屋などが119棟、大規模半壊1棟の被害が出た。このうち、半数以上は既に解体、または修理された。しかし、傾いたままの家で生活したり、家を残して市内外に引っ越したりした人も多く、市は「倒壊の危険をなくし、良好な町並みを再生したい」と、交付金など約1億1120万円を使って残る建物を解体することにした。
跡地は更地にし、一部は市営住宅の建設地として市が買い上げる。既に私費で自宅を解体した人については、払った費用を市が補助する。
解体は10月に2棟が行われ、12日から作業が本格化。この日、50年以上過ごした木造2階住宅の解体を見守った同市都の無職金子秀行さん(70)は「この家には家族との思い出がいっぱい詰まっている。壊されていくのを見るのは何かさみしいね」と話していた。
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19 住宅ローン減税に給付金…消費増税で政府調整 2012/11/12 読売新聞
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政府は、2014年4月の消費税率引き上げによる負担増の影響を和らげるため、ローンを組んで住宅を買う中堅所得者を対象に給付金を支給する方向で、与野党と調整に入った。
12月にもまとめる13年度税制改正大綱に盛り込むことを目指す。
国土交通省は、景気への打撃を避けるため、13年末で期限が切れる住宅ローン減税の制度を、5年間延長し、減税額も10年間で最大500万円に拡充するよう要望している。
民主党は「混乱が広がらないように早めに方向性を出す必要がある」(税制調査会幹部)と判断しており、自民党からも「景気への配慮から給付金も必要」(税調幹部)と同調する意見が出ている。
住宅ローン減税は、所得税と住民税の納税額から差し引く仕組みで、元々支払っている税金の額が少ない中堅所得者は、減税の恩恵が十分受けられないことが想定される。国交省の試算では、借入額3000万円で住宅ローン減税額が年30万円(控除率1%)と仮定すると、年収400万円の人は15万円、年収500万円の人も7万9500円控除しきれなくなる。
例えば建物価格が2500万円の場合、消費税率5%から8%に引き上げられると消費税負担は75万円増えて200万円になる。具体的な給付金の支給額は、住宅ローン減税の規模と合わせて、政府と与野党で検討する。
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20 液状化対策2工法、費用目安示す…千葉・浦安 2012/11/8 読売新聞
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液状化対策について話し合われた検討委員会
東日本大震災で液状化被害を受けた千葉県浦安市で、有効な対策工法を専門家が検討する「市液状化対策実現可能性技術検討委員会」(委員長=東畑郁生・東大教授)の最終会合が7日、同市内で開かれた。有効とされる2工法について、地区単位で行った場合の費用の目安が示された。
今月末までに最終報告書がまとまる見通しで、市は今後、地区一帯での対策検討を市民に呼びかける方針。
2工法は、地下水をくみ上げて地盤の水分を減らし、液状化を防ぐ「地下水位低下工法」と、地中に壁を格子状に入れ、地盤の強度を高める「格子状改良工法」。
「地下水位低下工法」は、地下水位を地表面から5メートルまでに低下させれば、今回の震災と同規模の地震が起きても液状化被害が抑えられると判断。一方で、揚水井戸の間隔を狭くする必要があることや、水をくみ上げるポンプなど設備の維持費がかかる短所も指摘された。
「格子状改良工法」も、液状化被害が抑えられると評価された。反面、既成市街地での工事には小型機械の開発が必要なことや、地中壁を設置する際に住宅の塀などを撤去する必要があることなど短所も示された。
費用は目安として、「地下水位低下工法」では、500棟規模で総額25億~45億円、100棟規模で総額8億~12億円。「格子状改良工法」は、複数の工事パターンがあるが、500棟規模で50億~125億円、100棟規模で10億~25億円とされた。
費用について、市は国の市街地液状化対策事業制度を活用する方針で、この場合、最低でも10棟以上、3000平方メートル超の規模で対策工事を行うことが必要となる。市は「個人の負担割合は国との協議で決まる。地盤の強弱で費用は上下する可能性があり、あくまで目安」としている。
会合後、東畑委員長は「これを土台とし、市民の方々が協力して対策を進めてくれれば」と話した。
市は「液状化対策は地権者と市の『共同事業』。報告書がまとめられ次第、自治会単位で説明会を行うなど市民の意見を聞き、具体的に進めていきたい」としている。
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21 首都圏新築分譲マンションの収益力、わずかに低下 民間2012年まとめ 2012/11/14 日経産業新聞
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不動産情報サービスの東京カンテイ(東京・品川)は新築分譲マンションの販売価格を年間賃料で割った新築マンション収益倍率(PER)の2012年版をまとめた。首都圏平均のPERは23.83倍と前年に比べ0.08ポイント上昇し、マンションの販売価格はやや割高となった。08年以降の割安傾向にブレーキがかかったという。
PERが悪化したのは都心部のファミリー向けマンションの賃料水準が下がったため。景気後退を背景にマンション価格(70平方メートル換算)は4749万円で1.4%下落したが、賃料は16万7465円とさらに1.8%下落し、結果的にPERは下がった。
首都圏の収益力上位10駅
順位 新築マンションPER(倍)
(1) 明治神宮前(東京メトロ千代田線)14.66
(2) 八潮(つくばエクスプレス)15.85
(3) 日暮里(JR山手線)16.43
(4) 浜川崎(JR南武線=支線)16.66
(5) 多摩境(京王相模原線)16.90
(6) 千住大橋(京成本線)16.98
(7) 大師前(東武大師線)17.49
(8) 新子安(JR京浜東北線)17.51
(9) 辰巳(東京メトロ有楽町線)17.54
(10) 川崎(JR京浜東北線)17.57
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22 大阪市、分譲マンションの管理状態を調査 築30年以上の400棟 2012/11/14 日経産業新聞
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大阪市は分譲マンションの管理状態について初となる調査を始めた。築35年以上の物件を中心とする400棟が対象で、管理組合が機能しているかどうかなどを聞き取る。老朽化した分譲マンションが改修されずに放置されるなどの課題が予想され来年3月までに結果をまとめる。
大阪市は2004年度に初めて市内の分譲マンションを調査した。調査員が歩いて3172棟あることを確認した。この時のデータを基に12年時点で築35年以上の300棟と築30年以上で管理組合がないとみられる100棟について調べる。市は調査結果を踏まえ、セミナーなどを通じてマンション管理の徹底を呼び掛ける。
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23 三井不レジ、飯田橋駅前の超高層マンションを販売開始 2012/11/13 日経産業新聞
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三井不動産レジデンシャルはJR飯田橋駅前で超高層マンション「パークコート千代田富士見ザタワー」の第1期販売を始めた。三井不動産グループが飯田橋駅西口で進める大規模複合再開発プロジェクトの一環。地上40階建てで総戸数は505戸。高級分譲物件として売り込む。
第1期は255戸を売り出す。このうち約半数の住戸が1億円以上となる。これまでの問い合わせは医師や会社経営者・役員らが多いという。
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24 西武HD、赤プリ跡地の複合施設に980億円投資 16年夏開業予定 2012/11/9 日経産業新聞
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西武ホールディングス(HD)は8日、グランドプリンスホテル赤坂(東京・千代田、旧赤坂プリンスホテル)跡地で計画する再開発事業に約980億円を投じると発表した。2013年1月以降に着工し、超高層のオフィス・ホテル棟と住宅棟を16年夏ごろに開業する予定だ。都心の一等地で大規模な複合施設を展開し、今後の成長戦略の柱に位置付ける不動産事業の拡大につなげる。
西武HDは「(仮称)紀尾井町計画」の構想を3月に発表済み。今回、総事業費やホテルの運営をグループのプリンスホテルが担当することなどを明らかにした。敷地面積は約3万400平方メートル。合計2棟の延べ床面積は約22万7200平方メートル。環境や防災に配慮した最先端の設備を導入する。
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25 パナソニック、エネ効率高い耐震型スマートハウス 2012/11/8 日経産業新聞
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パナソニックは7日、独自の耐震住宅工法「テクノストラクチャー」を採用したスマートハウスを12日に発売すると発表した。太陽光発電システムや蓄電池、省エネ設備を搭載し、家のエネルギー効率を高めたのが特長。同社が展開する工務店組織を通じて売り出し、2013年度に1000棟の販売を目指す。
新製品「スマートエコイエ」は、エアコンやIHクッキングヒーター、エコキュートなどの家電をつなげて自動制御する独自のHEMS(家庭用エネルギー管理システム)「AiSEG(アイセグ)」を搭載した。スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット(多機能携帯端末)を使って電力の使用状況も確認できる。