住宅関連新聞記事ダイジェスト No.445 2012/8/9~2010/8/15
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【日本経済新聞】
1 センチュリー21が9月に道内進出 5社とFC契約
2 住友林業、不適合施工か 準耐火建築3524棟、法令違反の疑い
【朝日新聞】
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【読売新聞】
3 大和ハウス、フジタ買収
4 不動産大手5社、経常増益
5 大手ゼネコン4社、全社増収
【日経産業新聞】
6 大東建託が太陽光発電、賃貸建物の屋根を借り
7 NECの家庭用蓄電池、補助金対象に 割安感を訴求
8 I&C、ヤフーと連携 太陽光発電導入の見積もりサイト
9 TOTO、設置しやすい車いす用トイレ 面積を削減
10 三洋ホームズなど、大阪の再開発地にマンション 18日から発売
11 野村不、渋谷に商業施設 飲食店主体、10月開業
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1 センチュリー21が9月に道内進出 5社とFC契約 2012/8/14 日本経済新聞
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不動産仲介大手のセンチュリー21・ジャパンは9月、道内に初進出する。このほど札幌市と帯広市の5社とフランチャイズ契約を結んだ。9月1日以降に順次、新店舗として開店し、今年度中に10店舗以上とする方針だ。全国に785店(6月末)ある店舗網を武器に、道内でのシェア拡大を狙う。
今月30日に同社の三津川一成社長が札幌市内で記者会見し、今後の戦略などを表明する。道内出店で全国9ブロックにすべて出店することになる。
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2 住友林業、不適合施工か 準耐火建築3524棟、法令違反の疑い 2012/8/10 日本経済新聞
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国土交通省は10日、住友林業が準耐火建築物として施工した住宅3524棟について、国交相が認定した施工方法に不適合だった可能性があると発表した。建築基準法違反にあたる恐れがあり、同社に対し再発防止策の徹底などを求めた。
国交省によると、3524棟は1994年以降、住友林業が準耐火建築物として建築した。地域は青森や岩手などを除く40都道府県にわたり、最も多い東京都では2036棟。規定より短いネジを使ったり、耐火ボードを固定する建材を使用していなかったりした可能性がある。これまでのところ東京都内の住宅1棟で、自治体の調査により同法違反が判明した。
準耐火建築物の不適切な施工を巡っては6月、別の住宅メーカーが約380棟で施工が不適合だった可能性があると発表。不適合とされた施工の一部が共通していた住友林業では7月中旬、検査機関に施工の性能評価試験を依頼していた。
住友林業は施工方法が不適合だと指摘されたことについて「性能が十分だと思っていたため、違反を指摘されるとは思わなかった」とした一方、「検査機関の試験に合格したので、今後は国交相の認定を受けられるように申請する」と話した。
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3 大和ハウス、フジタ買収 2012/8/13 読売新聞
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「施工から一貫」強化 アジア市場浸透狙う
大和ハウス工業は10日、準大手ゼネコン(総合建設会社)フジタの全株式を500億円で取得し、完全子会社化すると発表した。国内の住宅・建設市場が縮小する中、業界の枠を超えて海外に強いフジタを傘下に収めて、アジア市場への浸透を図る。
フジタの全株式を保有する米大手証券、ゴールドマン・サックス系の投資会社から12月20日をめどに買い取る。フジタの上田卓司社長は続投し、社名も変更しない。
大和ハウスの2012年3月期の連結売上高は1兆8487億円だが、海外売上高は126億円にとどまる。一方、フジタの12年3月期の売上高は3108億円だが、このうち海外売上高が395億円と大手ゼネコンに匹敵する規模だ。
大和ハウスは、中国や東南アジアで事業展開するフジタのノウハウを活用し、マンションや大型施設の施工から販売、補修まで一貫できる体制を築き、受注拡大を図る。
大和ハウスは企業の合併・買収(M&A)にも積極的で、これまで「大阪マルビル」(04年)、電力小売り「エネサーブ」(07年)、「小田急建設」(現大和小田急建設、08年)などを傘下に収めてきた。
フジタはバブル期の過剰投資で経営が悪化し、05年にゴールドマン・サックス系の投資会社の傘下に入り、09年の完全子会社化で上場廃止となっていた。
大和ハウスの大野直竹社長は大阪市内で開いた記者会見で「常々海外に強いパートナーを探していた。フジタは戦前から海外に出ており、海外展開が加速できる」と狙いを説明した。
フジタの上田社長も「(事業領域が幅広い)大和ハウスグループの力を借りて、受注規模が拡大できる。資材調達の支援(による経営効率化)も期待できる」とした。
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4 不動産大手5社、経常増益 2012/8/9 読売新聞
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不動産大手5社の2012年4~6月期連結決算が出そろった。マンション販売が東日本大震災による落ち込みから回復したことなどで、5社ともに経常利益が増益となった。
三菱地所や野村不動産ホールディングスは、震災の影響で引き渡しが遅れていたマンションの売り上げが増加。三井不動産は、4月に「三井アウトレットパーク木更津」(千葉県木更津市)などの商業施設が開業した効果も業績を押し上げた。
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5 大手ゼネコン4社、全社増収 2012/8/9 読売新聞
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総合建設会社(ゼネコン)大手4社の2012年4~6月期連結決算が8日、出そろった。東日本大震災の復旧・復興関連事業などで全社が増収となった。
鹿島は、被災地でのがれき処理事業のほか、大型複合施設「ダイバーシティ東京」(東京・江東区)などの完成で、売上高は前年同期比13.4%増の3308億円だった。清水建設は、民間向けの建築事業が好調だった。大成建設は、株式市場の低迷で保有株式の評価損を43億円計上したため、4社の中で唯一、税引き後利益が7億円の赤字(前年同期は12億円の黒字)に転落した。
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6 大東建託が太陽光発電、賃貸建物の屋根を借り 2012/8/15 日経産業新聞
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大東建託は、賃貸管理を請け負っている建物の屋根を借りて太陽光発電による売電を始めると発表した。発電設備やメンテナンス、修繕にかかるコストはすべて同社が負担する。2014年度に計5万キロワットの導入をめざす。賃貸管理を請け負う事業の顧客基盤を生かして、太陽光発電の導入を迅速に進める。
対象の地域は太陽光発電に適する比較的日当たりの良い34都府県。同社の施工で10月以降に完成する新築の建物のほか、2001年度以降に完成済みの既存の建物も対象にする。完成済みの建物に施工する場合、将来、屋根が損傷するリスクを軽減するため、屋根にねじを直接打たずに済む独自工法を開発した。
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7 NECの家庭用蓄電池、補助金対象に 割安感を訴求 2012/8/14 日経産業新聞
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NECが今春発売した家庭用蓄電池が、経済産業省の補助金制度に認定された。補助金制度を利用すると、家庭向けは機器の本体価格の3分の1が補助金として支給される。先行して補助金の認定を受けたメーカーはあるが、本体価格が最安水準とされるNECも対象となったことで、家庭への蓄電池の普及競争に弾みがつきそうだ。
8月6日に認定された。リチウムイオン電池の補助金制度は、経済産業省が家庭・企業での蓄電池用途向けに3月末から実施し、エリーパワー(東京・品川)、ソニーなどが先行して認定を受けている。NECは家庭用蓄電池を住宅メーカー経由で販売すると今春に発表し、受注活動を始めた。既に発売している三井ホームの新築住宅に設置する場合、容量は5.53キロワット時で本体価格は157万5000円。1キロワット時あたりの価格は30万円弱となり、現状で最安水準とされていた。この3分の1が補助されるため、割安感を打ち出せる。
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8 I&C、ヤフーと連携 太陽光発電導入の見積もりサイト 2012/8/13 日経産業新聞
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環境ベンチャーのアイアンドシー・クルーズ(I&C、東京・港)は住宅向け太陽光発電装置の導入費用を一括で見積もるサービスでヤフーとの連携を始めた。ヤフーが運営する「Yahoo!JAPAN」内の特設サイト経由で消費者から見積もり依頼を無料で受ける。日本最大級のポータルサイトと組み、依頼件数の増加につなげる考えだ。
I&Cが運営する見積もりサイト「グリーンエネルギーナビ」の仕組みを使う。消費者は住所など基本情報のほか、屋根の素材や角度などを入力し、I&Cが電話で詳細を確かめる。全国約300社のうち、条件に合致した発電装置の販売施工会社から見積書が届く。
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9 TOTO、設置しやすい車いす用トイレ 面積を削減 2012/8/10 日経産業新聞
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TOTOは車いすでも使いやすいトイレを発売した。洗面台などを室内に効率的に収納、標準的な車イス用トイレに比べて空間面積を約15%削減した。小さな建物にも設置しやすい。公共施設やオフィス向けに提案し、2015年3月期に年間1600台の納入をめざす。
「コンパクト多機能トイレパック」は東洋大学と連携して開発した。幅190センチメートル・奥行き180センチメートルの空間に便器や洗面台を収納できる。車いすが通りやすいように手すりと壁の隙間をできるだけ狭くするなどの工夫で、狭い室内でもスムーズに動けるようスペースを広くとった。
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10 三洋ホームズなど、大阪の再開発地にマンション 18日から発売 2012/8/10 日経産業新聞
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三洋ホームズ(大阪市、田中康典会長兼社長)は東急不動産と共同で大阪市営地下鉄谷町線・大日駅前に建設している分譲マンション「サンマークス大日ステーションレジデンス」の販売を18日から始める。高さ60メートル、地上20階建ての建物に296戸が入る。マンションの2階部分には託児所も設け、小さな子どもを持つファミリー層の需要を開拓する。
大阪モノレールも乗り入れる大日駅前は、かつて三洋電機の製造拠点だった淀川工場跡地で、再開発が進んでいる。既に商業施設「イオンモール大日」や三洋ホームズなどが手がけた高層マンション「サンマークスだいにち」などが建設されている。
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11 野村不、渋谷に商業施設 飲食店主体、10月開業 2012/8/10 日経産業新聞
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野村不動産は9日、東京都渋谷区のJR渋谷駅新南口前で都市型商業施設「GEMS(ジェムズ)渋谷」を10月23日に開業すると発表した。地上9階・地下1階の建物で、飲食店を主体とする。低層階をカーテンウオールで仕上げるほか、中高層階にテラス席を設けるといった洗練された外観の演出などで集客する。
JR渋谷駅新南口では近年、企業のオフィスが集積している。ただ周辺にはまとまった飲食施設が比較的少なく、野村不動産はオフィス労働者らの需要を取り込めると判断した。入居する飲食・物販合計10店のうち渋谷初出店を6店そろえて特徴を出す。