住宅関連新聞記事ダイジェスト No.368  2011/1/20~2011/1/26

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.368  2011/1/20~2011/1/26 Vol.1
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【日本経済新聞】

1  1都3県の若者、「持ち家が良い」9割 民間調べ

2  いつでも注目されているGAPの跡地

3  土木で役立つ資格はどれだ?

【朝日新聞】

4  2011年メゾン&オブジェ(1)日本勢復活の兆し!?

5  サザエさんち改装するなら…舞鶴高専の先生、中学で授業

6  近畿マンション発売「リーマン前」水準に回復

7  首都圏マンション発売、6年ぶり増加23区内が顕著

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1  1都3県の若者、「持ち家が良い」9割 民間調べ  2011/1/26 日本経済新聞

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マンション販売の長谷工アーベスト(東京・港)がまとめた持ち家についての調査結果によると、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に住む20歳代後半から30歳代前半で、自分の住まいは借家より持ち家がよいと答えた人の割合は約9割に達した。高年齢層よりも比率が高く、同社は「若者の安定志向が反映された」としている。

借家より「持ち家が良い」「どちらかといえば持ち家が良い」と答えた人の合計は30歳代前半で88%、20歳代後半は90%に達した。一方、50歳代では70%。年齢が低いほど持ち家志向が高い傾向があった。

持ち家を希望する理由は「老後に家賃を支払わなくても良い」(29歳)、「安定した生活を送れる」(28歳)といった回答があった。

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2  いつでも注目されているGAPの跡地  2011/1/24 日本経済新聞系

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昨年11月、東急不動産がGAP跡地で表参道プロジェクト(仮称)の建設に着手したが、商業施設関係者の中では、どういったテナントが入居するかという噂が飛び交った。これが結構面白い。

GAP跡地が更地だった2010年6月頃は、「SHIBUYA 109」が進出、「HARAJUKU 109」が誕生するという噂が出回った。これが実現していれば、様々なファッション・スタイルを受け入れてきた原宿・表参道の中に、ギャルの聖地が誕生するという非常にカオスな雰囲気になっていたに違いない。

東急不動産が施設の建築に着手した後、2010年11月には「トミー・ヒルフィガー」の旗艦店、アバクロのサーフブランド「ホリスター」、「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」の入居が噂された。ラルフローレン表参道店も近くにあるので、表参道にアメカジ村ができるかと僕は期待した。

この噂が出たのとほぼ同時期に、東急不動産がトミー・ヒルフィガーの旗艦店が入居するという発表した。僕のアメカジ村への期待はより高まった。ところが編集長から「GAP跡地には某ラグジュアリーブランドが入居する。これは確かな情報だ」と聞かされた。

確かに、GAP跡地のある場所は、H&Mやフォーエバー21が連なるカジュアル系の明治通りと、シャネルやドルチェ・アンド・ガッバーナといったラグジュアリーブランドがひしめく表参道が交差する立地だ。そういうのもありかもしれない──、と考えもした。思わず電話に手が伸び、そのブランドの日本法人に確認したがノーコメントだった。

結局は、アメリカンイーグルアウトフィッターズ、トミー ヒルフィガーの二つのアメリカン・カジュアルの店舗と109系ブランドのバロックジャパンリミテッドの旗艦店が入居することになり、噂話が出てくることはなくなった。

施設は2012年3月に完成を迎える予定だ。

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3  土木で役立つ資格はどれだ?  2011/1/24 日本経済新聞系

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土木市場が縮小しているにもかかわらず、土木技術者に関わる資格は新しいものが次々と生まれ、資格取得の選択肢は広がっています。ここ5年でも、コンクリート構造診断士(プレストレストコンクリート技術協会が2007年度に創設)や土木設計技士(建設産業共同教育訓練協議会が09年度に創設)などが誕生しました。環境省が新たに創設した国家資格「土壌汚染調査技術管理者」は、初めての試験が10年12月に実施され、その合格発表が11年1月26日に予定されています。

新しい資格は土木の仕事の多様化や構造変化を反映したものもありますが、資格を生かそうとする技術者にとっては選択肢が広がりすぎるのも悩ましい。資格の取得や維持にかかる費用もばかにならないので、自分にとって役に立つ資格を見極めて効率的に取得し、効果的に生かしたいものです。

土木技術者や企業にとって役に立つ資格、役に立たない資格とはどれか。技術者と企業へのアンケート調査や個別取材を通じてそれを探ったのが、日経コンストラクション1月24日号の特集「使える資格、使えない資格」です。

主要な建設会社や建設コンサルタント会社への調査では、受注機会の増加に役立っている資格、役立っていない資格、今後取得することが重要になる資格を挙げてもらい、集計しました。ここでは特に、「今後取得することが重要になる資格」の調査結果の一部を紹介しましょう。

土木技術者と関わりの深い資格を選択肢として示し、「今後取得することが重要になる資格」を最大五つまで各社に選んでもらいました。建設会社の1位はコンクリート診断士。実に58%の企業が重要だと考えており、2位以下の資格を大きく引き離しています。コンクリート診断士は建設コンサルタント会社でも3位に入りました。建設コンサルタント会社の1位は技術士・建設部門(河川、砂防および海岸・海洋)でした。

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4  2011年メゾン&オブジェ(1)日本勢復活の兆し!?  2011/1/25 朝日新聞

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インテリアショールーム・ビル、東京デザインセンターの船曳鴻紅です。パリは今、ランジェリーやジュエリー見本市などファッション・イベントが目白押し。21日に始まった室内装飾見本市「メゾン・エ・オブジェ(MAISON&OBJET)」を現地から速報します。

ヨーロッパにおけるインテリア見本市はたくさんありますが、今では家具は「ミラノ・サローネ」、ホーム・ファッションは「メゾン・エ・オブジェ」がトレンド発信の場としての評価が定まっています。「メゾン・エ・オブジェ」は毎年9月と1月に開催されるのですが、9月はクリスマス商戦向けの雑貨と、アウトドア関連が中心。1月はカーテンのエディトゥールと家具のムーブル・パリが併催されて、インテリア見本市の色彩が強まります。

ビジターにとって今年最大の関心事は、昨年9月に新設オープンしたホール7とデザイン性が強い「now!」があるホール8の新しい構成内容でした。もともと、メゾン・エ・オブジェは新規出展を希望するメーカーにとって敷居の高い見本市の一つです。最初のうちはホールの奥の方に配置されて新参者の悲哀を味わうことになる一方、常連組の中にはメーカーとしての勢いが失われても好ロケーションを占め続けている出展者がいます。しかしそんな「停滞」を許していたら国際見本市としての魅力と競争力を維持できないので、新ホールのオープンは見本市運営者側にとって出展者の顔ぶれ、特にブースのロケーション位置をリシャッフルできる絶好のチャンスなのです。今回1月の構成はまだ新ホール7と旧ホールとのつながりが十分でなく人の流れが分散していましたが、見本市役員は次回9月には大胆なゾーニング変更を予定していると語っていました。

ところで今年意外に思ったのは、日本人が会場内でとても増えていることです。この数年日本からのビジター(主にバイヤー)は激減していて、韓国、中国からのビジターが見本市会場だけでなく市内のイベント会場でも数で圧倒していました。しかし、なぜか今年は韓国語、中国語より、日本語の方を多く耳にします。理由として考えられるのは、(1)円高を享受する輸入のインセンティブが高まった、(2)前回まではあまりに仕入れを抑え込んでいたので、その反動、(3)今回日本の出展者数が過去最大になったので、その関係者が来た、といったところだと思います。いずれにしても、このところ先行き暗かった日本の消費者市場に一条の光が見え始めたのかなとも思いました。

実は私もその出展者の一人なのです。これまで3年間「sozo_comm」という、経済産業省の中小製造業海外市場開拓支援事業に関わってきました。その参加企業を中心としたコンソーシアムを組んで「crafTec」という新規事業を立ち上げ、ホール6(ホーム・アクセサリー部門)の入ったところすぐに182平方メートルのブースを出したのです。話題のホール8を選ばなかったのは、出展目的があくまで海外でのビジネス成果をあげることであって、PR効果や日本国内へのブーメラン効果を狙うものではないからです。それにはメゾン・エ・オブジェのDNAを最も色濃く残すホール6が最適だからです。

たとえば日本のライフスタイル展で最大の人気を集めるデザイン雑貨メーカーの「アッシュコンセプト」。育てている若手デザイナーたちが一様に「now!」を目指すのに対して、アッシュの製品はホール6に出展する昔からなじみの「PA DESIGN」から発表しています。すでにデザイン・メディアには名の通っているアッシュにとって、見本市はあくまでも収穫を得るところ。メディアが注目する発信型ホールよりも、確実に成約をとれる受注型ホールを選んでいるのだと思います。

次号(2)では、各ブースを見ていきたいと思います。

◆船曳鴻紅(ふなびき・こうこ)

東京大学社会学科を卒業。文化人類学者の夫と共に太平洋の未開地を含めた多様な文化を経験し、1992年に日本初のインテリア・マートとして東京デザインセンターをオープンさせた。グッドデザイン賞(Gマーク)の審査委員を長年つとめ、現在は日本全国の地場産業の活性化のため、海外を中心とする販路・市場開拓を促進する活動を行う。

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5  サザエさんち改装するなら…舞鶴高専の先生、中学で授業  2011/1/22 朝日新聞

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京都・舞鶴工業高等専門学校の建設システム工学科の教師たちが21日、舞鶴市立白糸中学校(同市浜)で2年生に出前授業をした。暮らしについて考えようと、漫画「サザエさん」の磯野家の住宅を全面改装する想定で、生徒たちが新たな間取りを考えた。

家庭科の「わたしたちの生活と住まい」という学習課題の一環。訪問した尾上亮介准教授は「これまでの出前授業は中学の授業内容から離れたテーマだった。普段の授業にかかわる内容で取り組むのは初の試み」という。

2年2組を担当した徳永泰伸助教は、磯野家の間取りを模型やスライドで示し、図面の描き方を説明。「ちょっとでも住みやすい家にしよう」と、生徒たちに新しい間取りを考えさせた。先生たちは「大切な部屋は南側が良い」「磯野家は2世帯であることを忘れず」などと助言。生徒たちは消しゴムで何度も消しながら「初めてやから難しい」「図面に入りきれん」と思案していた。

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6  近畿マンション発売「リーマン前」水準に回復  2011/1/20 朝日新聞

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不動産経済研究所が19日発表した2010年のマンション市場動向によると、近畿2府4県のマンションの新規発売戸数は前年比9.8%増の2万1716戸となり、08年(2万2744戸)水準に回復した。物件の発売後1カ月間の契約率は70.2%(前年比8.9ポイント増)で、好不調の境目とされる70%を4年ぶりに上回った。

09年は、前年秋のリーマン・ショックの影響でバブル崩壊直後の92年以来、17年ぶりに2万戸割れ(1万9784戸)となった。10年は08年水準に戻ったとはいえ、首都圏(東京都、神奈川、埼玉、千葉の各県)の10年の発売戸数(4万4535戸)が前年比22.4%増だったのと比べると回復の勢いは弱い。

同研究所では「首都圏と比べ、近畿は人口減少や経済停滞が著しく、年間の発売戸数が3万戸台に戻ることは当面ない」と分析。11年は2万4千戸を予想している。12月単月の発売戸数は前年同月比4.7%減の1682戸。契約率は70.7%だった。

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7  首都圏マンション発売、6年ぶり増加23区内が顕著  2011/1/20 朝日新聞

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不動産経済研究所は19日、2010年に首都圏で発売されたマンション戸数が前年比22.4%増の4万4535戸だったと発表した。前年より増えたのは04年以来6年ぶり。08年秋のリーマン・ショック後は大幅に落ち込んでいたが、住宅ローン金利や価格が下がったことなどで東京23区を中心に持ち直し、発売減に歯止めがかかった。

東京都と神奈川、埼玉、千葉3県の全地域で増えた。特に神奈川が前年より3割以上の増加になった。東京23区も2割以上増えて2万戸を超え、戸数は首都圏全体の半分近くを占めた。

10年12月の発売戸数も前年同月を11カ月連続で上回る40.8%増の7388戸になった。東京都の墨田区や西東京市、埼玉県三郷市などの15物件計518戸が発売とほぼ同時に完売した。

年間を通じて、東京都内の人気エリアを得意とする大手不動産会社が発売戸数を増やし、先導役になった。ただ、年間の発売戸数が増加に転じたとはいえ、まだ最盛期の00年の9万5635戸の半分に満たない水準だ。

10年の発売初月の平均契約率は78.4%で、好調の目安とされる70%を4年ぶりに上回った。平均価格は同4.0%増の4716万円で、2年ぶりに上昇した。主に30代後半の「団塊ジュニア」と呼ばれる世代が積極的に購入しているという。

また、1億円を超える「億ション」が同47.5%増の901戸になり、高所得層や資産が多い層のマンション購入が少しずつ動き始めている。最高額は東京都千代田区の物件の8億2千万円だった。

国土交通省が四半期ごとにまとめている全国の一等地150地区の地価調査では、昨年10月時点で地価が下がったのは前回の105地区から87地区に減少した。首都圏の住宅地では、さいたま市中央区の新都心や横浜市青葉区の美しが丘などが「下落」から「横ばい」に転じるなど下げ止まりが目立ち始めた。

ただ、首都圏の住宅地で「上昇」は東京都中央区の佃・月島だけ。地価が本格的な上昇に転じるかはまだはっきりしない。

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.368  2011/1/20~2011/1/26 Vol.2
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【読売新聞】

8  完売にらみ墓地整備…広島

9  江戸川に現代版「トキワ荘」…東京

10  日本建築ウクライナ進出3月に現地法人…滋賀

11  岡山駅西口に14階ビル

12  JR東日本が仙台駅東口の再開発計画を発表…宮城

13  福島県の工業団地計画 宙に

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8  完売にらみ墓地整備…広島  2011/1/26 読売新聞

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広島県府中市中心部から北へ約1キロ、桜が丘から本山町にかけて広がる丘陵地に、市が開発した住宅団地「桜が丘団地」がある。

住宅、工業用地を合わせて約36万6000平方メートルに及ぶ大規模な団地の東端で1月、市営墓地の建設が始まった。

遊園地やサッカー場、工場誘致などの話もあったが、実現せず、計約7200平方メートル、607区画の墓地を整備することになった。1期工事として、3月末までに道路沿いの約2700平方メートルに154区画を造成する。

2010年11月に開かれた、墓地整備についての団地住民への説明会では、「団地の印象が悪くなる」「説明が遅い」と厳しい意見が相次いだ。このため、市は住民への戸別訪問などを行って、宅地と墓地の間の斜面に植林をし、墓地内は幅の広い歩道や駐車場、公園を設け、散歩コースとしても利用出来る「墓地公園」として地域との融合を図ることなどを説明した。

「売れ行きが落ちるのではないか」との懸念も残るが、市民からは「墓地を購入したい」「公園の維持管理に協力したい」などの声も聞かれるようになったという。

分譲が始まった01年に1平方メートルあたり5万4140円だった団地内の住宅用地の平均分譲価格は、10年4月に39%値下げされ、3万3000円に。それでも分譲率は全体の31・6%にとどまる。需要が見込める墓地整備を、住宅用地完売の<てこ入れ>につなげたいという市の思惑は実現するか――。

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9  江戸川に現代版「トキワ荘」…東京  2011/1/25 読売新聞

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4月にクリエイター目指す学生寮 現代のトキワ荘になれるか――。

マンガやアニメ、ゲームのクリエイターを目指す専門学校生らが対象の学生寮が4月、東京都江戸川区内にオープンする。同人誌の製本に使えるコピー機を置いた部屋を設けるなど、創作活動がしやすい環境を整えたのが特徴。全国で学生寮を展開する運営主体の「共立メンテナンス」(千代田区)は、「同じ夢を持つ仲間と切磋琢磨(せっさたくま)したり助け合ったりして夢をかなえてほしい」と呼びかけている。

学生寮は鉄筋コンクリート5階建てで、8・1平方メートルの個室が61人分。そのほかに、高性能のコピー機を使って同人誌の製本作業などができる部屋、52型の大画面テレビで映像作品の上映会を開いたり、ゲームを楽しんだりできる防音室を設ける。

専門誌も30種類そろえて自由に閲覧できるようにする。企業や有名クリエイターを招いた講演会なども同社が企画し、業界の研究も後押しする。全室に光回線が通じており、寮生専用サイトの掲示板でも交流を深めることができる。

同社はこれまで、一般の学生寮のほかにも、美容師や音楽家志向の学生寮を開設してきたが、クリエイター向けは初めて。大規模なコミックマーケットが開かれる東京ビッグサイト(江東区)や、オタク文化の発信基地・秋葉原(千代田区)に比較的近いとして、東京メトロ東西線西葛西駅から徒歩約8分の学生寮(江戸川区中葛西6)を改装することにした。

同社は「日本のマンガ、アニメ、ゲームは、海外でも高評価を得ている。その業界で活躍しようとする若者を手助けしたい」と話す。石ノ森章太郎や赤塚不二夫ら十数人の漫画家が青春時代を過ごし、伝説的な存在となった豊島区の木造アパート「トキワ荘」を目指したい、という。

家賃は1か月6万2700円から。ほかに管理費(年21万6000円)や入館費(1年契約の場合13万円)が必要。

問い合わせは、同社学生会館事務局(電)0120・88・1030へ。

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10  日本建築ウクライナ進出3月に現地法人…滋賀  2011/1/25 読売新聞

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滋賀県高島市の職人が開発した「和室キット」(高島市で)  滋賀県高島市内の大工や左官職人らでつくる「日本伝統空間文化交流研究会」(土井治理事長)が今春、ウクライナに本格進出する。

3月に現地法人を設立し、高島の職人が作った建具や障子、畳などを売り込むという。同国で、日本建築など〈日本〉への関心が高まっており、土井理事長らは「海外に、日本建築や伝統技法の素晴らしさを広めていきたい」と意気込んでいる。(小宮宏祐)

きっかけ

土井理事長らは2005年3~11月、同国の首都・キエフ市で元国会議員の別荘建築に携わった。高島の職人12人が海を渡り、迎賓館として使用される母屋のほか、門や露天風呂を造った。

元国会議員は、金閣寺や桂離宮などを見学して日本建築に感銘を受け、京都市の造園業者に別荘の建築を依頼したという。大阪市の設計事務所が、クギやボルトを使わない日本の伝統技法「木組み」などを採用して家を建てる土井理事長らに施工を頼んだ。

08年10月~09年2月には、独・ハノーバー市で会社経営者の別荘建設も手掛けた。ウクライナとドイツでの経験から「伝統的な日本建築が受け入れられる素地がある」と実感したという。

和室人気

土井理事長らは別荘建築に際し、木材を高島で加工して、組み立ては現地の職人が行う方法を採用。キエフ市で雇ったウクライナ人約100人は日本建築や、墨壺(すみつぼ)といった伝統的な道具に興味津々の様子で、「自分用に、家は無理でも、アパートの部屋に日本を感じる畳や障子を取り入れたい」と話していたという。

こうした反応を見て、海外に日本建築や伝統技法を紹介し、高島の活性化にも貢献しようと、09年6月に同会が発足。現在、大工や左官、畳や瓦、建具の職人ら23人が所属している。

海外でのPR用にと、クギなどの金物をほとんど使わず、組み立てや解体、移動ができる「和室キット」を開発。2~4畳半の3タイプを用意しており、障子やふすま、床の間などで、茶室のような空間を造り出す。昨年12月には、国際協力機構(JICA)のウクライナ日本センターと、同国の鉱山大学に寄贈した。

法人設立

「ウクライナでビジネスを展開するには、現地法人が必要だ」という声があり、同日本センターの支援を受けて、現地法人を3月に設立する運びとなった。

当面は、高島から「和室キット」や障子、畳、建具などを現地に持ち込み、高島の職人が内装工事や建て付けの調整なども行う。将来的には、現地の家具職人や製材所と合弁会社を作り、障子などを現地生産するほか、技術指導により職人を育成することも考えている。

土井理事長は「畳のない家が増えるなど、国内で『和』の伝統が廃れる一方で、海外で日本的なものが評価されている。我々の活動が、国内での『和』の再評価につながればうれしい」と期待する。

高島市の西川喜代治市長は「木材には高島産を使い、和ロウソクや扇子などの特産物も、大いにPRしてもらいたい。市もできる限り、協力する」とエールを送っている。

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11  岡山駅西口に14階ビル  2011/1/25 読売新聞

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JR西、来春開業 商業施設とホテル

「岡山駅西口ビル(仮称)」の完成予想図=JR西日本岡山支社提供  JR西日本岡山支社は24日、岡山県岡山市北区駅元町の岡山駅西口に同社のグループ会社・山陽SC開発が14階建ての「岡山駅西口ビル(仮称)」を建設すると発表した。

2012年春の開業予定で、低層階には商業施設、上階にはビジネスホテルが入る。同ビル完成により同駅改良工事が完了、中四国の交通の結束点でもある県都・岡山に、新たな〈顔〉が誕生する。(池内亜希)

発表された開発計画の概要によると、西口ビルは2月2日着工で、「サンステーションテラス岡山・南館(さんすて岡山・南館)」の西側に隣接する土地に建設。駅2階や同岡山・南館と直結する。床面積は約8900平方メートルで、総事業費は約24億円。

1階は防災センターなどで、2~4階に商業施設、5階以上はジェイアール西日本デイリーサービスネットが運営するビジネスホテル(客室約250室)。商業施設に入るファッションや飲食などの店舗は調整中だが、県内初出店など注目度の高い店舗を検討しているという。長谷川一明・同支社長は記者会見で「ビル建設を岡山市全体の活力につなげたい」と話した。

同支社は「駅全体の魅力を向上させよう」と、関連会社と04年から改良工事を開始。06年10月、2階に駅東西の連絡通路や改札口、さんすて岡山・南館が完成し、その後も同岡山・北館、サンフェスタ岡山などができた。10年4月には西口にバスターミナルが整い、通路を挟んで南側にある敷地(約2700平方メートル)の活用方法が注目されていた。

同駅西口付近のマンションに住む主婦渡辺加寿子さん(70)は「活気が生まれるのはいいこと」と話し、買い物などは主に東口の施設を利用するという同市北区今、大学3年芳谷祐美さん(20)は「新しいファッションの店などができれば、ぜひ利用したい」と期待を寄せた。

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12  JR東日本が仙台駅東口の再開発計画を発表…宮城  2011/1/25 読売新聞

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 JR東日本は24日、仙台駅東口の再開発計画を発表した。

中層の商業ビル3棟を建て、うち中央の1棟にはホテルが入る。宮城県仙台市営地下鉄東西線が開業する2015年度から順次オープンさせ、東西自由通路も拡幅する。通路に改札口を新設することも検討されている。東口のにぎわいが大きくなると期待される。

計画によると、自由通路を挟んで南側に建てるビルは、地上6階建て、高さ約30メートル(延べ床面積約5万3000平方メートル)。15年度にオープンする。

通路北側のビルは地上14階建て、高さ約60メートル(同約1万6000平方メートル)。5階以上に西口のホテルメトロポリタン仙台より価格帯の高いJR系のホテルを入れる方向。17年度に開業予定だ。

このビルの北側、ライブハウス「ゼップセンダイ」が12年春に営業を終えた跡地に、14階建てのオフィスビル(同約2万2000平方メートル)を建てる。内部にはライブなどに使えるホールを入れることを検討している。

当初は30階建て以上の高層ビルを建設する構想があったが、リーマンショックを機に変更した。仙台市内でのオフィスの供給過剰や景観を考慮したとみられる。

これまで市中心部では、商業施設が駅西口に集中し、「東西格差」が指摘されていた。しかし、東口では楽天イーグルスが本拠地を置いた04年頃から人の流れが変化。今春開業予定のアンパンマンこどもミュージアムや、ヨドバシカメラの大型複合施設建設計画も踏まえ、仙台の玄関口にふさわしい再開発を検討していた。

地元経済関係者によると、「西口は商業、東口は娯楽」と活用法をすみ分ける方針で、ホールを「劇団四季」に使ってもらう構想も出ている。また、商業ビルには西口にもあるJR系が運営する「エスパル」の入居が想定されている。

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13  福島県の工業団地計画 宙に  2011/1/25 読売新聞

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県会最大会派・自民 「未分譲地が先決」/企業需要受け 矢吹町に予定

福島県が購入を検討する矢吹町の国有地。手前は東北道 大型区画の工業用地を求める企業ニーズに対応できるようにするため、福島県は矢吹町内の国有地約25ヘクタールを購入して造成する計画を検討したが、県議会の最大会派・自民党は難色を示し、計画が宙に浮いた状態になっている。

自民党は、厳しい財政状況の中、未分譲地の販売や周辺自治体の工業団地誘致を優先させるべきだと主張する。県は、今年度中に予備費での購入を検討していたが、議論が続いている。(野村順)

県企業局によると、この国有地は、林野庁所有の苗畑跡地。東北道・矢吹インターチェンジの北東約1・5キロに位置し、交通の利便性が高い上、平らで造成しやすい。5000万円で購入できるメドが立っており、「大変に割安な投資になる」とみている。

大規模用地の取得の背景には、業績が回復しつつある大手製造業が、地方の重要拠点として10ヘクタール以上の大型区画を求める動きが相次いでいる現状がある。今月21日、県と白河市との間で立地協定を結んだ三菱ガス化学も、その一例。同社が選んだのは、進出側の企業の要望に沿って県が造成する「オーダーメイド型」の用地で、造成面積は約32ヘクタール(平場部分)に及ぶ。ただ、大規模用地の造成では少なくとも2年はかかるという。

既に造成が終わり、分譲中の県営工業団地となると、小規模な用地しか残っておらず、田村西部(田村市など)の8ヘクタールが最大。県全体を見ても1区画が10ヘクタール以上の分譲地はなく、大企業からの引き合いには、迅速に応えられない状況にある。

このため、県はオーダーメイド型の大規模用地を増やし、少しでも受け入れ態勢を整えようと、矢吹町の苗畑跡地に着目。昨年11月中旬、5000万円で購入して20億円程度をかけて造成する計画を自民党県議団の幹部に打診した。

しかし、同県議団は、慎重な対応を求めた。県営団地には未分譲地が残るほか、三菱ガス化学が進出する県営団地「工業の森・新白河」には、11月の段階ではオーダーメイド型は約60ヘクタールあった。三菱ガス化学の進出が決まっても、同党県連の斎藤健治幹事長(岩瀬郡選出)は「厳しい財政の中では、未分譲地の販売、新白河の土地の造成を成し遂げることが先決」と主張する。

苗畑跡地の周辺には、売れ残る市町村の小規模な工業用地が散在している状況も問題視。県が同跡地を造成して売り出す場合、販売価格は1平方メートル1万円と割安になる見通しで、企業へのセールスポイントになる。だが、その価格を上回る近隣の工業用地は割高さが浮き彫りになり、企業誘致でさらに苦しい状況に追い込まれる可能性もある。近隣の首長の間では困惑が広がっているといい、斎藤幹事長は「今は市町村の誘致支援に力を注ぐべきだ」と話す。

これに対し、企業局幹部は、誘致の在り方に「大規模区画は県、小規模区画は市町村と、それぞれの役割を担うのが重要。誘致を成功させるには、色んな選択肢(用地)をつくることが大切」と強調。企業会計では、県議会の承諾を得ずに購入することも可能だが、「一つ一つ丁寧に説明し、理解を得るしかない」とする。

一方、第2会派の県民連合に所属する元矢吹町長の三村博昭議員は「県の計画は雇用創出、経済振興に弾みが付くと思われ、ベストな選択。わが会派は正面から受け止めたい」としている。

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.368  2011/1/20~2011/1/26 Vol.3
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【読売新聞】

14  愛媛県産木材の家「補助」の応募殺到

15  「江川建築」すごい技術 生誕150年…岡山

16  首都圏マンション発売戸数、6年ぶりに増加

17  散居村空き家利活用の民泊ツアー…富山

【日経産業新聞】

18  大和ハウス、屋根裏を3階に活用 2階建て並み価格で

19  ミサワインター、提携先100社増の320社に 年800棟販売狙う

20  TOTO、小規模店舗向け節水便器 流水擬音流す機能

21  積水ハウス、戸建てにEVコンセント 工事費10分の1に抑制

22  デュプロ販売、物件情報をiPadで閲覧 内覧時に紙不要に

23  ミサワホーム、ネット販売専用の木質戸建て 広いリビング実現

24  マンション首都圏発売、昨年22%増で6年ぶりプラス 都区部は24%増

25  トステム住研、地中熱使う住宅をモニター分譲 冷暖房費4分の1

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14  愛媛県産木材の家「補助」の応募殺到  2011/1/24 読売新聞

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200戸終了、200戸追加 ぬくもり求め、人気に

愛媛県産木材を使って県内で住宅を新築する人に、柱80本分の代金を補助する県の制度が人気を集めている。

補助を受けて建築中の住宅前には、県産材使用をPRするのぼりが立つ=愛媛県提供  木造一戸建て志向の高まりが背景にあるといい、今年度は予定していた200戸分が昨年10月末の段階で終了し、県は新たに200戸分を追加で補助することにした。追加分は住宅のほか、新たに事業所なども対象に含め、県の担当者は「愛媛の気候で育った木材は愛媛で使うのが一番。県内の新築住宅をまかなえる生産量はあるので、ぜひ使って」とPRしている。(原典子)

県によると、県土の約70%にあたる40万ヘクタールが森林で、うち22万ヘクタールが人工林という〈林業王国〉。特にヒノキの生産量は全国1位を誇り、スギも10位と上位に入っている。

しかし、全国的な木材価格の低迷で、出荷額より人件費や運搬費用の方が高くついて採算がとれず、2005年の県内木材生産量は過去最低だった。このため、林業振興策の一環として県産材を県民に消費してもらおうと、県は07年度から補助金を支出する「えひめ材の家づくり促進支援事業」を始めた。

主要部に県産材を8割以上使い、県内に床面積80平方メートル以上の自宅や事務所・店舗を建てる人が対象。補助額は18万4000円で、民家(100平方メートル程度)の主要部に使う木材の2割にあたる柱(10・5センチ角、長さ3メートル)80本分を、スギ材の価格で換算したという。

森林所有者や製材業者らでつくる県林材業振興会議が、県産材を使っているかなどを実地調査した後、施工主に補助金を振り込む。追加分の資金は林野庁の補助金で全額賄われる。

08年のリーマンショック以降、県内の年間新築戸数は減っているが、木造住宅は「ぬくもりがある」などの理由で人気を取り戻しており、06年に55%だった県内の新築に占める木造の割合は09年で69%に上った。追加も既に1期分(60戸)は希望者で満杯という。

残りの締め切りは1月31日(100戸)と3月10日(40戸)で、希望者が多い場合はそれぞれ抽選する。詳細は同会議のホームページ(http://www.kinosoudan.jp/)に記載。問い合わせや申し込みは同会議(平日、089・941・0165)。

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15  「江川建築」すごい技術 生誕150年…岡山  2011/1/24 読売新聞

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水島工高・東岡山工高生制作

明治、大正期の優れた公共建築を設計した岡山県技師、江川三郎八(さぶろうはち)氏(1860~1939年)に学ぼうと、県立水島工高と県立東岡山工高の生徒が、江川氏の建築物の模型を作り続けている。

旧旭東幼稚園舎の模型を囲み、真庭市教委の担当者と話す水島工高と東岡山工高の生徒(岡山市中区の県立東岡山工高で) 両校は2010年の江川氏生誕150年を記念して、江川氏の代表作の一つで重文の旧遷喬尋常小校舎(真庭市、1907年築)の活用に力を入れる真庭市教育委員会に、模型6点を寄贈した。(辻本洋子)

江川氏は福島県出身。1902年に岡山県庁の技師に着任し、明治後期~大正時代に県内で建てられた公共施設100件以上を設計した。モダンなデザインと機能美が特徴で、重文の旧旭東幼稚園舎(通称八角園舎、岡山市北区、1908年築)は、教師がどこにいても子どもに目が届くように中央に広間を設けた。吹屋小本館(高梁市、09年築、県重要文化財)は、雪が降っても子どもたちが遊べるよう、廊下幅を通常の3倍の5・4メートル取った。

県職員だったため、名前はほとんど知られていなかったが、90年に旧遷喬小が閉校した際、地元有志が保存活動をして取り壊しを免れたことなどから、真庭市を中心に功績を改めて評価する動きが広がっている。

江川氏が設計した旧旭東幼稚園舎(同市北区二日市町で) 時代を先取りした江川氏の姿勢を生徒に学ばせようと、水島工高は84年から、東岡山工高は2005年から、部活動や授業の一環で模型作りに取り組んでいる。ヒノキ木片を数千枚組み合わせ、30分の1の縮尺で忠実に再現するため、一つ作るのに2、3年かかる場合もあり、先輩から後輩に作業を引き継ぎながら、これまでに20点以上を製作した。

江川氏生誕150周年を記念し、これまで製作した模型の中から、八角園舎、旧倉敷幼稚園舎(倉敷市、1915年築、国有形文化財)など6点を真庭市教委に寄贈することにした。市教委生涯学習課の妹尾直之総括参事は「遷喬小は観光施設として公開しており、模型を展示して来館者に見てもらいたい」としている。模型を贈った水島工高3年、能勢貴大さん(18)は「江川さんの建物は凝った構造ですごい」と話し、東岡山工高3年、飴谷智之さん(18)は「歴史的建造物を自分たちの手で作れるなんて、不思議な感じがします」と話していた。

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16  首都圏マンション発売戸数、6年ぶりに増加  2011/1/21 読売新聞

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不動産経済研究所が19日発表した2010年の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンション発売戸数は、前年比22%増の4万4535戸となり、6年ぶりに増えた。

ただ、過去最多の00年(9万5635戸)と比べると、半分以下の水準にとどまっている。

10年の平均価格は4716万円で、前年より4%上昇した。

発売戸数を地域別でみると、東京23区内の物件が2万393戸で、首都圏全体の46%を占めた。物件の供給が都心部に集中している状況を示した。08年秋のリーマン・ショック後、販売不振が続いて開発業者の淘汰(とうた)が進み、資金力のある大手による供給の割合が高まったという。

同研究所は、11年の発売戸数は5万戸程度になると予想している。

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17  散居村空き家利活用の民泊ツアー…富山  2011/1/20 読売新聞

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砺波平野の散居村の民家に泊まる滞在型観光を広げようと、昨年からモニターツアーを企画してきた「となみ散居村空き家利活用協議会」が19日、となみ散居村ミュージアム(富山県砺波市太郎丸)で研修会を開き、約50人の地元住民が集まった。

築130年の伝統家屋「アズマダチ」に、観光客を受け入れた芳里三治さん(66)は、エアコンがない夏場に、蚊取り線香をたきながら、雨戸を全開して暑さをしのいだ苦労話などを披露。「最初は緊張したが、意外とすぐに観光客と打ち解けた。こちらも新鮮な気持ちになれるので、また受け入れたい」と話した。

また、ツアーの企画や運営を担当した遠藤聰さん(63)が、都市部から来る観光客は住民とのふれあいや、都会ではできない体験を求めていると指摘。「力んだもてなしではなく、日常の暮らしをおすそ分けしてほしい」と訴えた。

同協議会は、昨年5、7、10月に1泊2日のツアーを開催。愛知県などから計60人が参加し、散居村での暮らしを体験した。今後は、受け入れ先の民家を増やすなど、多くの住民が参加し、ツアーを拡充することを目指している。

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18  大和ハウス、屋根裏を3階に活用 2階建て並み価格で  2011/1/26 日経産業新聞

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大和ハウス工業は3階建て木造戸建て住宅の新製品を2月4日に発売する。屋根の傾斜を従来よりきつくして屋根裏空間を3階として活用。3階部分の外壁材が不要となり、3.3平方メートル当たりの価格を一般的な2階建て戸建て住宅と、ほぼ同水準に抑えた。30代を中心とした子育て世帯の建て替え需要を掘り起こし、年間180棟の販売を目指す。

新製品「xevo SORA(ジーヴォソラ)」は屋根裏の天井高を最大2.9メートルにすることで広い空間を確保。屋根裏は屋外温度の影響を受けやすいが、屋根材と遮熱材の間から熱を排出しやすい独自の通気工法を開発し、2階の居住スペースとほぼ同じ室内温度を保てるようにした。

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19  ミサワインター、提携先100社増の320社に 年800棟販売狙う  2011/1/25 日経産業新聞

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住宅メーカーのミサワインターナショナル(東京・新宿、三沢千代治社長)は、2011年度末までに同社の住宅を建築・販売する提携企業を100社増やし、全国320社に拡大する。地場の工務店や建設会社などと組み、独自仕様の長期優良住宅の販売を約8割増の年間800棟に引き上げる。住宅着工に持ち直しの兆しがあるとみて、攻勢をかける。

都道府県ごとに週2回程度、同社の住宅コンセプトを説明する会合を開く。三沢社長がデザインや機能の強みなどを解説し、会員獲得につなげる。これまでのところ3000社程度と接触し、220社と提携している。現状では富山県を除き全国に提携先を確保しているが、協力企業を増やすことで地域内での競争力を高める。

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20  TOTO、小規模店舗向け節水便器 流水擬音流す機能  2011/1/25 日経産業新聞

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TOTOは公共施設向けの節水便器を2月1日に発売する。トイレを利用する際の音を聞こえにくくする機能を搭載し、小規模店舗向けなどに販売する。水道料金を抑えられる点も売り込み、トイレが老朽化した施設でのリフォーム需要を見込む。

同社独自の節水技術を採用しており、一度流すのに必要な水量は4.8リットルで世界最低水準。流水の擬音を流す装置を標準装備しており、水の無駄遣いとなる「二度流し」を防ぐ。女性の利用客の多い飲食店や美容院のほか、クリニックなどでの採用を見込む。

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21  積水ハウス、戸建てにEVコンセント 工事費10分の1に抑制  2011/1/24 日経産業新聞

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積水ハウスは21日、2月以降に受注した戸建て住宅を対象に、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)用の充電コンセントを標準装備すると発表した。新築時にあらかじめコンセントを取り付けておけば、完成後の取り付けに比べ工事費を10分の1程度に抑えられるという。同社は太陽光発電や燃料電池を装備した環境配慮型住宅の販売を促進する方針を打ち出しており、こうした取り組みの一環としてEV・PHVとの連携を深める。

積水ハウスの扱う鉄骨と木造の注文住宅・分譲住宅が対象。標準装備するのは200ボルトの屋外用コンセントで、既存の主な車種に対応できる。

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22  デュプロ販売、物件情報をiPadで閲覧 内覧時に紙不要に  2011/1/24 日経産業新聞

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印刷機販売のデュプロ販売(名古屋市、田島啓介社長)は米アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」を利用して自社管理の不動産物件情報を検索できるソフトを発売する。物件の内覧時、紙の資料を持ち歩かなくても物件の基本情報を閲覧できるほか、内覧先で他の周辺物件の検索も可能。中小の不動産業者を対象に2月から販売する。

自社開発した不動産資料作成ソフト「E―STEP(エステップ)」の追加機能版として「E―STEP フォー iPad」を販売する。紙資料の削減や物件検索時間の短縮につなげる考え。

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23  ミサワホーム、ネット販売専用の木質戸建て 広いリビング実現  2011/1/21 日経産業新聞

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ミサワホームは20日、インターネット販売専用の木質系戸建て住宅「自由空間+」を25日に発売すると発表した。水回りの設備を集中させたほか、廊下部分を極力減らして広いリビングを設けられる。間取りを変えやすい間仕切りも用意し、家族構成や生活習慣の変化により間取りを手軽に変えられる。新商品追加でネットでの販売棟数を年間120棟に引き上げる。

住宅販売サイト「MISAWA WEB DIRECT」で販売する。水回りや廊下などをコンパクトに設計。大空間のリビングを実現したほか、天井高も従来より20センチメートルほど高い。階段の横幅も従来より20センチメートル広くした。2階部分では間仕切りの種類を選べ、将来の間取り変更を視野に入れた設計も可能にした。

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24  マンション首都圏発売、昨年22%増で6年ぶりプラス 都区部は24%増  2011/1/20 日経産業新聞

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不動産経済研究所(東京・新宿)が19日発表した首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)のマンション市場動向によると、2010年の新規発売戸数は4万4535戸で前年実績を22.4%上回った。前年実績を上回るの04年以来、6年ぶり。11年も都区部を中心に回復傾向が続きそうだ。

市場回復のけん引役は大手デベロッパーが手掛けた東京23区内の物件。地域別にみると都区部は前年比24.4%増の2万393戸で、全体の4割超を占めた。08年の金融不安後、資金不足で悩む中小・新興デベロッパーが増える中で資本力のある大手が得意の都市部で供給を増やした。1平方メートル当たり単価は66.4万円で、2年ぶりの上昇。

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25  トステム住研、地中熱使う住宅をモニター分譲 冷暖房費4分の1  2011/1/20 日経産業新聞

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住生活グループ傘下のトステム住宅研究所(東京・江東)は地中熱を冷暖房に利用する戸建て住宅「e―POWER」のモニター向け分譲販売を始めた。一般の住宅に比べて年間の冷暖房費を4分の1に減らせるほか、二酸化炭素(CO2)排出量も3分の1に抑制できるのが特徴。太陽光発電システムなどと組み合わせも可能で、省エネ住宅として売り込む。

「フィアスホーム」ブランドで販売する。地中の温度が年間を通してほぼ一定に保たれている特徴を生かす。住宅の前に穴を掘り、地中でエアコンの室外機が排出する熱を冷ます仕組み。

2011-01-30 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed