住宅関連新聞記事ダイジェスト No.408  2011/11/3~2011/11/9

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.408  2011/11/3~2011/11/9  Vol.1
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【日本経済新聞】
1  築年数や戸数、全マンションをデータベース化 都が来春にも
2  西鉄、中古マンション事業強化 1棟まるごと改装・分譲
3  家賃立替契約「追い出し条項無効」 NPOが保証会社提訴
4  京都の祇園商店街、マンション・風俗店など建築規制
5  エスカレーター、耐震対策義務化へ 国交省方針
6  不動産5社4~9月、4社が経常減益 マンション事業で明暗
7  フラット35の適用金利が7カ月ぶり上昇

【朝日新聞】
8  スマートハウス普及へ官民研究会 機器の規格統一議論
9  京阪神で新駅続々

【読売新聞】
10  固定資産税の優遇縮小…バブル期対策措置など
11 住宅エコポイント復活 リフォーム顧客争奪戦
12 不動産大手、マンション販売減少などで減収

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1  築年数や戸数、全マンションをデータベース化 都が来春にも  2011/11/9 日本経済新聞
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 東京都は来春にも都内の全てのマンションの総戸数や築年数、管理状況などの基礎情報を集めたデータベースを構築する。都内では約10年で築40年を超す分譲マンションが40万戸以上に膨らむ見通し。東日本大震災で老朽化マンションの耐震化や建て替えは喫緊の課題。240万戸ともいわれる都内マンションの実態を把握、来年度以降に建て替えや耐震化を促すテコとして活用する。
 既に実態調査に乗り出した。来年3月末までに都内の全てのマンションの調査を完了の予定。分譲マンションはマンション管理組合や管理会社に、賃貸マンションはオーナーの法人や個人にアンケートを送付する。返答がなかった場合や回答が不十分だった場合には、訪問して聞き取り調査する。

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2  西鉄、中古マンション事業強化 1棟まるごと改装・分譲  2011/11/9 日本経済新聞
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 西日本鉄道は中古マンション事業を強化する。2012年にも福岡市内で中古マンションを1棟丸ごと購入したうえで、内外装を改築して分譲する事業に乗り出す。毎年1棟以上の供給を目指す。福岡市中心部では人口増加が続いていることもあり、新築マンションに適した用地を見つけることが難しくなっている。西鉄はマンション事業の幅を広げ、都心部に住宅を求める顧客のニーズに応える。
 中古マンションを1棟丸ごと購入して改装、販売する事業は、資金力や販売力が必要で、九州では珍しいという。

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3  家賃立替契約「追い出し条項無効」 NPOが保証会社提訴  2011/11/8 日本経済新聞
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 賃貸住宅の賃借人が滞納した家賃を一時的に立て替える家賃保証会社の契約書を巡り「違法な追い出し行為を可能にする条項が含まれており無効だ」などとして、大阪市の特定非営利活動法人(NPO法人)「消費者支援機構関西」が8日、家賃保証会社「日本セーフティー」(大阪市)に条項の使用差し止めを求める消費者団体訴訟を大阪地裁に起こした。
 訴状などによると、同社が2009年に使用していた契約書には、同社や同社以外の連帯保証人が賃借人の承諾なしで賃借契約の解約や、部屋の明け渡しに立ち会えるとの条項があり、家財の処分についても事前に借り主に承諾させている。

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4  京都の祇園商店街、マンション・風俗店など建築規制  2011/11/8 日本経済新聞
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 京都の祇園商店街振興組合は、商店街の大通り沿いにマンションや風俗店などを建築できないようにする。8日に商店街関係者が京都市に地区計画の素案を提出する。京都市は都市計画審議会に諮った上で、来年度にも用途規制を適用する方針。物販店や飲食店を商店街の中心に据え、観光客にとって魅力的な街並みを整える狙い。
 建築規制の対象になるのは四条通に面した敷地のうち、川端通から東大路通までの東西約450メートルの区間。繁華街の四条河原町と八坂神社とを結ぶ通りで、市内でも観光客が多い。祇園商店街は地区計画を通し、八坂神社の参道にふさわしい街づくりを目指す。
 マンションや風俗店のほか、カラオケ店、学習塾、葬祭場などの建築を禁止する。四条通南側の大和大路通から花見小路通までの区域を除いて、公衆浴場やパチンコ店も建築できなくなる。すでに沿道で営業する商業者に地区計画についての説明を実施した。

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5  エスカレーター、耐震対策義務化へ 国交省方針  2011/11/7 日本経済新聞
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 東日本大震災の揺れで福島県などのスーパーのエスカレーターが落下した問題で、国土交通省は7日、エスカレーターに建築基準法に基づく耐震対策を義務付ける方針を固めた。来春にも同法施行令などを改正する。従来は業界団体による指針があるだけだった。
 同省は同日、エスカレーターの耐震性について実態を調べる事業の委託先公募を開始。今年度中に結果を報告させる。
 同省建築指導課によると、落下事故は仙台市と同県郡山市の大手スーパー「イオン」系列3店舗計4台で発生。けが人はなかった。

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6  不動産5社4~9月、4社が経常減益 マンション事業で明暗  2011/11/7 日本経済新聞
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 不動産大手5社の2011年4~9月期連結決算が7日、出そろった。三井不動産や三菱地所などマンション引き渡し戸数が減った4社の経常利益が減少。戸数が伸びた野村不動産ホールディングスは増益となり、明暗を分けた。
 7日に住友不動産が発表した4~9月期決算は経常利益が前年同期比18%減。上期は前年同期にあった大型物件がなく、マンション引き渡し戸数が1720戸(前年同期は2701戸)と減少した。SPC(特別目的会社)の連結化で支払利息も増加した。
 東急不動産も前年同期に大型のタワーマンションがあり、反動で引き渡し戸数が670戸に半減した。分譲部門の営業損益は4億円の赤字(前年同期は17億円の黒字)になった。

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7  フラット35の適用金利が7カ月ぶり上昇  2011/11/3 日本経済新聞
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 住宅金融支援機構は2日、民間金融機関との提携による長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の11月の適用金利を発表した。主力の21年以上は取扱金融機関の最低金利が2.2%と前月比で0.02%上昇。20年以下も1.91%と前月比で0.02%上がった。金利上昇はいずれも7カ月ぶり。長期金利の上昇などを反映した。

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8  スマートハウス普及へ官民研究会 機器の規格統一議論  2011/11/7 朝日新聞
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 省エネルギー機能を高めた次世代型住宅「スマートハウス」を増やすため、官民合同の研究会が7日始まった。いまはスマートハウスに置く関連機器の規格がばらばらなので、これを統一し、企業が開発しやすくしたり消費者が比べやすくしたりする。
 研究会は「スマートハウス標準化検討会」。電力会社や住宅メーカー、電機メーカーなど約20社が加わり、経済産業省が事務局を務める。
 スマートハウスでは、太陽光などで発電した電気を蓄電池にためて使える。さらに発電量や電気の消費量が一目でわかり、節電できる工夫がされている。

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9  京阪神で新駅続々  2011/11/7 朝日新聞
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JR、私鉄競合路線や人口増加地区に最近開業した駅と計画中の新駅
 JR西日本が京阪神で続々と新駅を開業させようとしている。人口減で鉄道の需要が先細りするなか、私鉄と競合する地域や数少ない人口増加地域に集中的に投資し、限られたパイの取り込みを図る戦略だ。
 神戸市灘区のJR神戸線に2016年春、まや駅(仮称)が開業する。西隣の灘駅から900メートル、東隣の六甲道駅から1.4キロ。半径840メートル以内には阪神と阪急の駅が四つある。
 JRの新駅の大半は、地元から要望を受けて建設する「請願駅」だが、まや駅はJR西から地元に持ちかけた。神戸線に07年に開業したさくら夙川駅(兵庫県西宮市)、08年開業の須磨海浜公園駅(神戸市須磨区)も同様にJR西から持ちかけたが、事業費の一部は地元負担。まや駅は事業費約40億円の全額をJR西が負担する。

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10  固定資産税の優遇縮小…バブル期対策措置など  2011/11/9 読売新聞
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地価下落で総務省が提案
 総務省は8日、2012年度税制改正を巡り、地価が高騰したバブル期にできた固定資産税などの優遇措置の見直しを政府税制調査会(会長・安住財務相)に提案した。
 東日本大震災や景気停滞で建物や土地の評価額が下落し、落ち込みが予想される固定資産税の減収を圧縮する。固定資産税と、土地や建物に課税する都市計画税で12年度に想定される計約4800億円の税収減が、約1000億円圧縮されるとみている。
 廃止を提案したのは、1997年度に固定資産税を計算する基準額を本来より低い水準で据え置くことにした措置だ。縮小提案は二つ。バブル期に固定資産税負担が急増しないように94年度に住宅地について税金をかける対象を抑えた措置と、終戦直後から新築住宅にかかる税金を数年間半額にしている措置だ。

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11  住宅エコポイント復活 リフォーム顧客争奪戦  2011/11/8 読売新聞
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省エネ商品開発や割引も
 政府の「住宅エコポイント」制度が今冬に復活するのを前に、住宅メーカーなどが商品開発やサービスの拡充を急いでいる。住宅の新築が伸び悩む中、リフォーム市場での顧客争奪戦が激しくなりそうだ。(武石将弘)
 新しい住宅エコポイント制度は、2011年度第3次補正予算案が成立すれば、新築が10月21日着工分、リフォームは11月21日着工分までさかのぼって適用が始まり、12年10月末までの着工分が対象。1ポイントは1円相当で、新築の場合は東日本大震災の被災地が30万ポイント、被災地以外では15万ポイントをもらえる。改修の場合は、省エネ分野(バリアフリーとの一体工事を含む)で全国一律に最大30万ポイントが付くほか、省エネ工事と一体で行う耐震改修に新しく15万ポイントが付くことになった。
 震災後、リフォーム市場では住宅の耐震化への関心が高まっている。住宅メーカー大手の大和ハウス工業は、耐震補強の必要性を判定する耐震診断士を11年度中に150人と、現在の約1・6倍に増やす。住生活グループのLIXIL(リクシル)は、耐震性の高い外壁や床などの新商品開発を進めている。
 エコポイントの本来の目的である省エネ対策では、積水ハウスが、窓の断熱改修を含むリフォームで最大15万円を割り引くキャンペーンを21日から始める。
 三協立山アルミはパナソニック電工と共同で、断熱効果の高いパネルの開発に乗り出した。YKKAPは、消費者や工務店向けの相談窓口で制度の変更点や対象商品の案内を行う。
 家電量販店も参戦している。ヨドバシカメラは、既存の窓の内側に新たな窓を取り付ける「内窓」の販売コーナーを店内に設け、販売を強化する。

規模は縮小
 政府が景気対策の一環で10年3月に受け付けを始めた旧制度は、予想以上の申請があり、今年12月末までの予定を前倒しして7月末までの着工分で終了した。9月末までに新築で約48万戸分、リフォームで約53万戸分のポイントが発行された。政府は約3兆4000億円の経済効果があったと試算している。
 住宅関連各社は、住宅エコポイントの復活が「省エネ意識の高まりや被災地の復興とともに、業界に大きな追い風となる」(積水ハウスリフォームの構哲宏社長)と期待している。
 ただ、補正予算案に計上された今回の予算規模は1446億円で、旧制度の合計額2442億円の6割にとどまる。景気の先行き不透明感も根強い中、どこまで業界の期待通りに消費喚起の効果が上がるかは見通しにくい側面もある。

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12  不動産大手、マンション販売減少などで減収  2011/11/8 読売新聞
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不動産大手5社の2011年9月中間連結決算が7日、出そろった。
 東日本大震災後の営業自粛などでマンション販売戸数が減少したため、野村不動産ホールディングスを除く4社が減収となり、3社の税引き後利益が減益となった。
 三井不動産は首都圏でのマンション販売が前年同期に比べて半減した。保有株式の株価下落で26億円の評価損を計上したのが響いた。三菱地所も主力のマンション販売の落ち込みで、保有株式の評価損として22億円を計上したため、税引き後利益は約7割減となった。
 住友不動産も、出資する特別目的会社(SPC)24社を新たに連結対象に加えたことで支払い利息が増加し、業績を押し下げた。

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.408  2011/11/3~2011/11/9  Vol.2
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【読売新聞】
13  「空き家条例」続々、防犯・防災上の危険で
14  住宅評価に「液状化」追加へ
15  省エネ住宅19日から販売…トヨタホーム

【日経産業新聞】
16  三協・立山、来年12月に3事業会社統合 HDは解散
17  LIXIL、新タイプのビル外壁材
18  スタイリッシュ VS. 開放感、同じマンションで2つの顔 伊藤忠都市開発
19  LIXIL、リフォーム会社紹介サイトを全国展開 来春までに
20  大林組、高層マンションの外壁タイルをロボットで検査 表面打診し音分析
21 トヨタホーム、価格抑えたスマートハウス
22 東ガス、停電時でも運転する家庭用燃料電池 蓄電池組み合わせ
23  JXエネ、スマートハウス実証 福岡で西部ガス系と

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13  「空き家条例」続々、防犯・防災上の危険で  2011/11/7 読売新聞
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 空き家の適切な管理を所有者に義務付け、撤去規定も盛り込んだ「空き家条例」が、埼玉県所沢市など9自治体で制定されたことが読売新聞の調査でわかった。
 管理不十分な空き家には不審者の出入りや放火など防犯上の問題のほか、災害時の危険もある。国が抜本的な対処方針を示さない中、条例制定の動きはさらに広まりそうだ。
 総務省の2008年の調査によると、賃貸住宅の空室や別荘なども含む全国の空き家は約757万戸。08年までの10年間に約180万戸増えた。背景には核家族化や少子化、山間部の過疎化などがあるという。
 建築基準法により、自治体は著しく危険な建物の撤去を所有者に命令できるが、具体的手続きの規定はない。国土交通省は「自治体が実効的に対応できる方策が必要だ」として10年度に調査を予定していたが、事業仕分けで予算計上が見送られたままだ。

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14  住宅評価に「液状化」追加へ  2011/11/4 読売新聞
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地盤改良など調査…国交省方針
 国土交通省は、住宅の耐震性や防犯対策などを民間の調査機関などが評価する「住宅性能表示制度」に、液状化対策を新たな評価項目に加える方針を決めた。
 震災で住宅の液状化被害が相次いだことを踏まえたもので、消費者庁とも協議し、来年度にも制度を改正する。
 評価項目に新たに加える液状化については、〈1〉液状化が起きる可能性〈2〉地盤を固くする改良が行われているか〈3〉固い地盤にまでくいを打ち込んでいるか――などを調べる見込み。具体的な表示方法は今後検討する。
 同制度は、外見や間取り図などからは分かりにくい住宅の性能を耐震や耐火、高齢者等への配慮など10項目に分けて等級や数値で評価するもので2000年から始まった。
 対象は戸建てとマンションなどの集合住宅。主に住宅メーカーが、設計や施工の段階で、国が指定する調査機関(全国約100)に評価を依頼。耐震性は1~3、省エネ対策は1~4の等級で示すなどしている。
 調査結果は、調査機関が評価書にまとめ、住宅の購入希望者らが参考にしている。昨年度は、新築住宅の約24%にあたる約20万戸で表示制度が利用された。
 国土交通省によると、東日本大震災では、関東地方1都6県の96市区町村で液状化が発生した。同省の担当者は、「震災後、住宅の購入希望者が液状化を不安視する傾向にある。適正な評価が購入希望者の安心感につながれば」としている。

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15  省エネ住宅19日から販売…トヨタホーム  2011/11/4 読売新聞
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 トヨタホームは2日、トヨタ自動車が来年発売するプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)と連動した省エネルギー型住宅「スマートハウス」を19日から全国販売すると正式発表した。
 価格は、標準的な2階建てタイプ(125平方メートル)で2263万円(税抜き、土地代別)。太陽光発電パネル(出力3キロ・ワット)や車への充電器を標準で装備する一方、壁などの部材を見直し、同社の従来の住宅とほぼ同じ価格帯に抑えた。家庭用蓄電池(185万円)は別売り。

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16  三協・立山、来年12月に3事業会社統合 HDは解散  2011/11/9 日経産業新聞
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 【富山】三協・立山ホールディングス(HD)は8日、2012年12月に全額出資の建材子会社である三協立山アルミと合併すると発表した。これにより三協・立山HDは上場廃止となり、替わって三協立山アルミが再上場する。これに先立ち非建材分野など2子会社を吸収し、金属成型などグループ共通の技術を共有するなど、経営資源を効率的に利用できる体制を整える。
 12年12月1日付で三協・立山HDと三協立山アルミが合併、三協立山アルミが存続会社となる。三協・立山HDは11月末で上場廃止となり、合併を機に解散。三協立山アルミが改めて上場する。合併による連結業績への影響はないとしている。

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17  LIXIL、新タイプのビル外壁材  2011/11/9 日経産業新聞
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 住生活グループのLIXILは中高層用ビルの外壁材「RX―60」を14日から発売する。意匠性にこだわったトステムブランドの「EX―II」と部品点数を抑えた新日軽ブランドの「RMi」の技術を融合させた。単板ガラスから断熱性の高い複層ガラスまで対応できる。新築ビル向けに売り込み、3年後に年間10億円の売上高を目指す。
 新製品は「カーテンウオール」と呼ばれるビル外壁材で、断熱性の高い複層ガラスをはめ込める強度を持つ「EX―II」の設計を採用。「RMi」の部品点数・製造工程を減らす技術により、サッシ部分の重量をEX―IIに比べ15%抑えた。

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18  スタイリッシュ VS. 開放感、同じマンションで2つの顔 伊藤忠都市開発 2011/11/9 日経産業新聞
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 伊藤忠都市開発(東京・港)は東京都世田谷区で、建物の東側から見た場合と西側から見た場合で外観が異なるマンションの販売を始めた。幹線道路である環状8号に面する東側はホテルのようなスタイリッシュな外観を採用。住宅街に面した西側はガラスの多用などで透明感や開放感を演出するなど立地環境を踏まえたデザインを採用した。
 対象物件は「クレヴィア世田谷砧」(東京・世田谷、地上10階建て、総戸数38戸)。ファミリー層などをターゲットにしており、1戸価格の目安は3LDKタイプで4000万円台後半。12年3月下旬にも完成する。

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19  LIXIL、リフォーム会社紹介サイトを全国展開 来春までに  2011/11/8 日経産業新聞
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 住生活グループのLIXILはリフォーム会社の紹介サイト「リフォームコンタクト」の対象地域を2012年3月までに全国に拡大する。各地域のリフォーム施工会社の紹介や事例を公開する同サイトは5月にリニューアルオープンし、10月末に北海道(札幌エリア)、栃木、岡山、広島に対象地域を拡大、現在、29都道府県でのリフォーム案件に対応している。
 同サイトではキッチンや浴室など希望するリフォームをオンラインで相談し、見積額を把握できる。加盟店に消費者の個人情報を通知せずに相談することも可能。加盟店を選びやすいよう加盟店の会社情報に加えて、施工を手掛けた施主の意見に基づいた加盟店の評価も公開している。

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20  大林組、高層マンションの外壁タイルをロボットで検査 表面打診し音分析 2011/11/7 日経産業新聞
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 大林組は4日、高層マンションのバルコニーをつかんで壁面を移動しながら、外壁タイルの検査をするロボット「スカイクライマー」を開発したと発表した。仮設ゴンドラに乗った検査担当者がタイルを打診する従来手法はマンション住人からプライバシーへの配慮を求められる場合が多いため、ロボットを使った無人の検査システムを実用化する。
 ロボットはガイドレールの軌道に沿って壁面を上下移動する。タイル表面を打診し、音を分析することでタイルが浮き上がって剥落する危険性を自動的に判断できる。カメラを内蔵しているため、タイルだけでなく、金属部のさびなども画像によって検査可能。収集したデータを活用して自動的に検査報告書をまとめる機能があるため、有人による検査と比べ、検査期間は2割以上短縮できるという。

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21  トヨタホーム、価格抑えたスマートハウス  2011/11/4 日経産業新聞
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 【名古屋】トヨタホームは2日、家庭で最適な電力利用を目指す「スマートハウス」を19日から販売すると発表した。制御機器や充電器など必要なシステムを標準装備する一方、価格は同社製品の平均並みに抑え、普及を後押しする。トヨタ自動車が2012年1月に発売するプラグインハイブリッド車(PHV)と連携し、家とクルマの間で電力を効率的にやり取りする。
 価格は延べ床面積約125平方メートルの売れ筋で2263万円。電力消費量を制御する「HEMS(家庭用エネルギー管理システム)」のほか、太陽光発電、クルマの充電器、給湯器などをセットで販売する。無駄な機能を省き、値段を下げたという。蓄電池はオプション設定にした。

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22  東ガス、停電時でも運転する家庭用燃料電池 蓄電池組み合わせ  2011/11/4 日経産業新聞
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 東京ガスは蓄電池を使うことで停電時でも運転を止めない家庭用燃料電池システムを開発したと発表した。現行の家庭用燃料電池「エネファーム」は系統電力の電圧などを基準に発電する設計になっているため、東日本大震災時には電力会社の計画停電などにより問題が生じた。蓄電池を組み合わせることで単独での継続運転が可能となる。
 来年2月に外付けの蓄電池として発売する。新品のエネファームと組み合わせた実勢価格は約300万円(国からの燃料電池の購入補助を使った場合)。既設のエネファームにも後付けできる。

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23  JXエネ、スマートハウス実証 福岡で西部ガス系と  2011/11/4 日経産業新聞
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 JX日鉱日石エネルギーは西部ガス子会社などと組み、福岡県でエネルギー需給を最適化する次世代型住宅「スマートハウス」の実証を始めると発表した。燃料電池と太陽電池、蓄電池をつなぎ、停電で系統電力が途絶えた際にも単独で発電を続けられるようにする。
 JXエネルギーが西部ガスエネルギー(同県粕屋町)と共同で整備した燃料電池システムの実験場「福岡水素タウン」(同県糸島市)内の戸建て住宅で実施する。8日から一般公開する。

2011-11-10 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed